2024年02月22日
いじわるな人
いじわるな人
もうずいぶん昔のことになりましたが、就職した時に、職場に中年のいじわるな女性がいました。
二十代だったわたしに、なにかしら、いじわるな言動をするのでした。わたしのことが心の底からキライだったようです。
わたしが困っているのに、そこまで言わなくてもいいのにと思うことがありました。
一度は、そばにいた男性の先輩が間に入って、話を穏便に(おんびんに。おとなしく。おだやかに)まとめてくれたことがありました。
自分が人事異動してからは、いじわるな女性と会うことはありませんでした。
それから40年ぐらいがたって、リタイアした自分は、年1回開催される職場の同窓会に行きました。
名簿にいじわるだった女性の名前とコメントがありました。『病気療養中で同窓会には参加できません』と書いてありました。
ああ、あの人は、40年ぐらいたっても、いじわるな性格は変わっていないのだろうなあと考えました。
コロナ禍があって、3年間職場の同窓会が中止になりました。
去年久しぶりに開催された同窓会に行ったら、配布された資料の物故者(ぶっこしゃ。亡くなった人)の紹介の欄に、いじわるだった人のお名前がありました。ああ、結婚されずに亡くなったのだなあと思いました。生まれつきいじわるな人は、一生いじわるな人だったのだろうなあという思いがありました。
それからしばらくして、自分が二十代だったころの仕事仲間と久しぶりに会い、雀荘で(じゃんそうで)、マージャン卓を囲みました。
左に座っていた男性の先輩が、『自分は、〇〇さん(わたしが思ういじわるな女性)にとても世話になった。』と、突然話し始めました。あの人がいなかったら、今の自分はないとまで話をされるので、わたしはびっくりしました。(わたしは、そのとき、なにも話しませんでした)
もう亡くなったあの女性は、いじわるな人ではなかったようだと思いましたが、なにやらすっきりしません。
ずーっと考えました。そして、結論が出ました。
『えこひいきをする人だったのだ』
自分が気に入った人は厚遇して(こうぐう。手厚いフォロー(世話)をする)、自分が気に入らない人には冷遇(れいぐう。冷たくする。冷淡な態度で接する)する人だったのだ。
ひとりの人間でも、二重人格ということはよくあります。自分が気に入った人には親切にして、自分が気に入らない人には冷たくします。相性(あいしょう)があります。気が、合う、合わないです。その区別の具体的な理由がわからないときがあります。
なんとなく好きで、なんとなく嫌いなのです。
しかたがありません。しょせん人間なんて、そんなものなのでしょう。
もうずいぶん昔のことになりましたが、就職した時に、職場に中年のいじわるな女性がいました。
二十代だったわたしに、なにかしら、いじわるな言動をするのでした。わたしのことが心の底からキライだったようです。
わたしが困っているのに、そこまで言わなくてもいいのにと思うことがありました。
一度は、そばにいた男性の先輩が間に入って、話を穏便に(おんびんに。おとなしく。おだやかに)まとめてくれたことがありました。
自分が人事異動してからは、いじわるな女性と会うことはありませんでした。
それから40年ぐらいがたって、リタイアした自分は、年1回開催される職場の同窓会に行きました。
名簿にいじわるだった女性の名前とコメントがありました。『病気療養中で同窓会には参加できません』と書いてありました。
ああ、あの人は、40年ぐらいたっても、いじわるな性格は変わっていないのだろうなあと考えました。
コロナ禍があって、3年間職場の同窓会が中止になりました。
去年久しぶりに開催された同窓会に行ったら、配布された資料の物故者(ぶっこしゃ。亡くなった人)の紹介の欄に、いじわるだった人のお名前がありました。ああ、結婚されずに亡くなったのだなあと思いました。生まれつきいじわるな人は、一生いじわるな人だったのだろうなあという思いがありました。
それからしばらくして、自分が二十代だったころの仕事仲間と久しぶりに会い、雀荘で(じゃんそうで)、マージャン卓を囲みました。
左に座っていた男性の先輩が、『自分は、〇〇さん(わたしが思ういじわるな女性)にとても世話になった。』と、突然話し始めました。あの人がいなかったら、今の自分はないとまで話をされるので、わたしはびっくりしました。(わたしは、そのとき、なにも話しませんでした)
もう亡くなったあの女性は、いじわるな人ではなかったようだと思いましたが、なにやらすっきりしません。
ずーっと考えました。そして、結論が出ました。
『えこひいきをする人だったのだ』
自分が気に入った人は厚遇して(こうぐう。手厚いフォロー(世話)をする)、自分が気に入らない人には冷遇(れいぐう。冷たくする。冷淡な態度で接する)する人だったのだ。
ひとりの人間でも、二重人格ということはよくあります。自分が気に入った人には親切にして、自分が気に入らない人には冷たくします。相性(あいしょう)があります。気が、合う、合わないです。その区別の具体的な理由がわからないときがあります。
なんとなく好きで、なんとなく嫌いなのです。
しかたがありません。しょせん人間なんて、そんなものなのでしょう。
2024年02月08日
添い寝(そいね)
添い寝(そいね)
旅先のホテルで、小学校低学年の男の孫とベッドで添い寝をすることがあります。
孫がいっしょに寝たがります。孫には甘い祖父なので、孫からは慕われています。よくなついてくれています。
初めての添い寝の時は、夜中に孫がベッドから転落しました。(とはいえ、おおごとにはなりません)
その後の宿泊では転落することもなく熟睡しているようすです。
隣で小さなこどもが寝ていると、自分も気持ちが落ち着きます。
孫が生まれたときの姿を覚えているので、大きくなったなあという実感があります。
自分が小学生だったころ、たまにおねしょをしていました。
夜中にオヤジがこっちへこいと呼ぶので、オヤジのふとんでふたりで寝ました。
わたしは、いばりんぼうで権力的なオヤジがキライでしたが、濡れたふとんで寝るのはイヤでした。
オヤジのふとんはあったかくて、気持ちが良かったことを今でも覚えています。
中学の時にオヤジが病気で死んでからもう50年以上がたちました。
時が過ぎるのは早いものです。いろいろありましたが、やれやれです。残りの人生という時間を楽しんで、孫たちにいいじいさんだったと惜しまれながら(おしまれながら)、この世にサヨナラしたいものです。
旅先のホテルで、小学校低学年の男の孫とベッドで添い寝をすることがあります。
孫がいっしょに寝たがります。孫には甘い祖父なので、孫からは慕われています。よくなついてくれています。
初めての添い寝の時は、夜中に孫がベッドから転落しました。(とはいえ、おおごとにはなりません)
その後の宿泊では転落することもなく熟睡しているようすです。
隣で小さなこどもが寝ていると、自分も気持ちが落ち着きます。
孫が生まれたときの姿を覚えているので、大きくなったなあという実感があります。
自分が小学生だったころ、たまにおねしょをしていました。
夜中にオヤジがこっちへこいと呼ぶので、オヤジのふとんでふたりで寝ました。
わたしは、いばりんぼうで権力的なオヤジがキライでしたが、濡れたふとんで寝るのはイヤでした。
オヤジのふとんはあったかくて、気持ちが良かったことを今でも覚えています。
中学の時にオヤジが病気で死んでからもう50年以上がたちました。
時が過ぎるのは早いものです。いろいろありましたが、やれやれです。残りの人生という時間を楽しんで、孫たちにいいじいさんだったと惜しまれながら(おしまれながら)、この世にサヨナラしたいものです。
2023年12月26日
2023年 今年読んで良かった本
2023年 今年読んで良かった本
『トラのじゅうたんになりたかったトラ ジェラルド・ローズ(香港生まれ、イギリス育ち)/文と絵 ふしみ・みさを/訳 岩波書店』
タイトルを見て? トラはトラではないのか。トラはトラであるからして、わざわざじゅうたんになる必要はなかろうに。こどもさん向けの絵本です。
『無人島のふたり 120日生きなくちゃ日記 山本文緒(やまもと・ふみお) 新潮社』
亡くなった女性小説家の方の日記です。おととし2021年10月13日(令和3年)に、すい臓がんのため58歳で逝去されています。
同作者の作品『自転しながら公転する 新潮社』を読んだのは、2021年5月のことでした。その本は、いつも自分たち家族がごはんを食べる部屋にある本棚に立ててあります。(著者への癌の宣告は同年4月でした)
『彼女の家計簿 原田ひ香 光文社』
主人公 瀧本里里(りり):32歳。シングルマザー。未婚の母。銀行員から転職して今は、女性向け情報サイトの会社『ホワイトスノウクラブ』で働いている。
瀧本啓(けい):里里(りり)の娘。2歳半。非嫡出子(婚姻関係にない男女の子ども。ひちゃくしゅつし)。誕生日は秋。
『いたずらおばあさん 高楼方子(たかどの・ほうこ)・作 千葉史子(ちば・ちかこ)・絵 フレーベル館』
小学校低学年のこどもさん向けの本でしょう。
エラババ先生:84歳。洋服研究家の偉い先生だそうです。絵では、体は小柄で背が低い。息子の家族と同居している。
ヒョコルさん:68歳。エラババ先生が講義するおしゃれ講座の生徒。エラババの弟子となる。体は細くて背が高い。夫あり。
エラちゃん:8歳ですから小学2年生ぐらい。おしゃれといたずらが好き。いけすかない大人がきらい。いけすかない:どうにも気にくわない。
ヒョコちゃん:8歳。おとなしい。
『めくってわかる*からだのしくみ 人体絵本(じんたいえほん) ジュリアーノ・フォルナーリ・作 加藤季子(かとう・すえこ)・訳 ポプラ社』
こどもさん向けの人体解剖図です。とてもいい本です。今年読んで良かった一冊になりました。
『夜に星を放つ(よるにほしをはなつ) 窪美澄(くぼ・みすみ) 文藝春秋』
好みの作家さんです。味わい深い文章を書かれる作家さんです。本は直木賞受賞作です。いつかは、同賞を受賞される作家さんだと思っていました。おめでとうございます。短編5本です。
『これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝 文春文庫』
著者は昭和10年生まれ(1935年)で、わたしの親の世代です。満州で生れて、第二次世界大戦後、帰国されています。たいへんなご苦労があった戦争体験者の世代です。ご本人は平成20年(2008年)に72歳でご逝去されています。
『ウクライナ戦争 小泉悠(こいずみ・ゆう) ちくま新書』
BSや地上波のテレビ報道番組でよく見かけるお方(おかた)です。軍事評論家としてのわかりやすい解説に好感をもっています。奥さんがロシア人、複雑なお心もちでしょう。この本は売れています。
『信仰から解放されない子どもたち #宗教2世に信教の自由を 横道誠 編・著 明石書店』
2022年7月8日、前総理大臣の銃撃事件があった昨年夏から話題になっていることがらです。 新刊書をチェックしていて目に留まり、興味を持ち取り寄せました。
執筆者は、元統一教会2世信者、元オウム真理教2世信者、天理教5世信者、元エホバの証人2世信者、元創価学会2世信者、教育学者、社会福祉士、ジャーナリスト(報道に関わる人)、宗教社会学者などの方々です。
『育児まんが日記 せかいはことば 齋藤陽道(さいとう・はるみち) ナナロク社』
この本と同時進行で読み始める本があります。『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと 五十嵐内(いがらし・だい) 幻冬舎』
ろう(聾):聴力を失っている。耳が聞こえない。
本の帯に『耳の聞こえない母が大嫌いだった。』と書いてあります。
コーダ:耳が聞こえない・聞こえにくい親ももつこどものこと。著者の両親は、ふたりとも耳が聴こえないと本の帯に書いてあります。五十嵐さんの本は、ろうの両親から生まれたこどもさんが書いた本です。
そして、対比するようにこれから読むこの本のほうは、ふたりのお子さんをもつ、ろうのご両親のうちのパパが書いたこちらの本です。
本の帯にあるメッセージは『毎日は、いつもおもしろい』です。0才と3才のこどもさんがおられます。2018年生まれの長男とあります。うちの孫よりは年下です。
ろう者のこどもの立場の人が書いたほうは暗そうな内容、親の立場の人が書いたほうは明るそうな内容です。さて、どのような感想になるか楽しみです。
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと 五十嵐内(いがらし・だい) 幻冬舎』
ろう(聾):聴力を失っている。耳が聞こえない。本の帯に『耳の聞こえない母が大嫌いだった。』と書いてあります。
『宙ごはん(そらごはん) 町田そのこ 小学館』
宙(そら):女の子 産みの親である実母が川瀬花野で、育ての親が、川瀬花野の妹である日坂風海(ひさか・ふみ)。冒頭付近で、宙は自分のことをクレヨンの灰色にたとえます。日の崎第二小学校の小学1年生です。
『ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち・文 はたこうしろう・絵 福音館書店』
きむらゆういちさんの作品では、『あらしのよるに』が有名で、自分もそのシリーズのファンです。
話の筋立ては一貫しています。(いっかん。つらぬいてある一本)。食べるもの(動物)と食べられるもの(動物)が、会話をお互いにするなかで、仲良しになっていくのです。
『僕の心臓は右にある 大城文章(おおしろ・ふみあき) 朝日新聞出版』
著者は、太川陽介さんの路線バス対決旅で見たことがあります。大城さんは、太川チームのゲストで参加されました。熊太郎自身でも、いつ情報を脳みそに仕入れたのか記憶が定かではないのですが、大城さんのこの本が爆発的におもしろいと聞きました。読んでみたくなりました。
『がまんのケーキ かがくいひろし 教育画劇』
おもしろそうな絵です。絵には特徴があります。絵はシャープ(するどい)ではありません。もったりしています。どじょうのようなものがいちごケーキにはりついています。それは、なまずのようでもあります。ケーキを山登りのように登っているように見えます。その右側には、ヒゲを生やした、あやしげなカメが、これまた山登りのような姿勢で、ケーキにしがみついています。
『あしたから出版社 島田潤一郎(しまだ・じゅんいちろう) ちくま文庫』
『とても生きにくい世の中だと思う…… 若いころにちゃんと働いてこなかった人間にとって…… 本当は就職をしたかったのだ……』(始まりにある魅力的な文章です。読む意欲が湧いてきます)
『にゃんこ大戦争で学ぶ!お金のヒミツ KADOKAWA』
こちらはかなりいい本です。思うに学校で国語算数理科社会を学ぶように、お金のことを学んだほうがいい。お金の管理ができなくて破綻(はたん)する人がいます。働いて稼いで貯めるとか、ローンを組んで車や家を買うとか、教育資金とか、少しはずれて、貸した金は返ってこないとか、保証人になったら全財産を失うこともあるとか、そういう現実的な学びが必要です。
『なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ PHP』
なかなかいい絵本でした。色がきれいで、絵が優しい(やさしい)ことがこの作者さんの特徴です。 そして、発想がいっぱいです。(アイデア豊富)
『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 聞き書き・片山龍峯(かたやま・たつみね) 筑摩書房』
姉崎さんはこどものころから働き続けて17歳で自分たち家族の家を建てています。この時代の生活が、このあと読んでいるとよく伝わってきます。日本人が大正時代から昭和時代にかけて生きてきた歴史書であり、読むことで、読み手は疑似体験ができます。良書です。今年読んで良かった一冊に加えておきます。
『定本 本屋図鑑 本屋図鑑編集部 編 徳地直美 絵 夏葉社』
古いものを追う企画にみえます。消えていくものです。(町の本屋が消えていきます)。1995年(平成7年)、ウィンドウズ95が発表されて以降、物の流通が大きく変化していきました。
ネットで注文、配達、電子書籍の登場です。町の本屋がたくさんなくなりました。
憩いの場であった町の本屋です。こちらの本に、そんな本屋の紹介が盛りだくさんです。
全国47都道府県を回っておられます。取材は、2012年(平成24年)11月から2013年(平成25年)6月の約半年間と2020年(令和2年)以降です。
『敗北からの芸人論 平成ノブシコブシ 徳井健太 新潮社』
著者は、こどものころ母親が統合失調症で、ヤングケアラーをしていたという記事をどこかで読みました。この本はご本人の自伝だろうと思って買いました。違っていました。(53ページに、ご本人のその件に関するコメントがあります。お母さんは自殺されています)
『おかあちゃんがつくったる 長谷川義史(はせがわ・よしふみ) 講談社』
2012年(平成24年)初版の絵本ですが、内容は、昭和30年代から40年代初めの内容です。
すごい絵本です。胸が熱くなります。死別母子家庭の母親とこどものお話です。ジンとくる結末です。
『ボクはやっと認知症のことがわかった 医師 長谷川和夫 読売新聞編集委員 猪熊律子(いのくま・りつこ) KADOKAWA』
こちらの本では、認知症の医療や介護にかかわってきた自分自身が認知症になりましたと書かれています。2017年(平成29年)88歳のときに公表されています。(この部分の文章は、2020年(令和2年)になるころに書かれています。著者は、2021年(令和3年)に老衰により92歳で亡くなられています)
『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと 山下賢二 夏葉社』
松本隆:作詞家。ミュージシャン。グループ活動として、ロックバンド『はっぴいえんど』。作詞作品として、アグネス・チャンの『ポケットいっぱいの秘密』、チューリップの『夏色の思い出』、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』、そのほか、ヒット曲多数。細野晴臣さん、大瀧詠一さんほかと交流がある。
『歌うように、伝えたい 人生を中断した私の再生と希望 塩見三省(しおみ・さんせい) 角川春樹事務所』
今年4月以降、NHKBSの再放送で、『あまちゃん』を見ていました。塩見三省さんは、岩手県三陸を舞台に勉さん(べんさん)を演じておられました。琥珀をいつも大事そうに磨いておられました。
熊太郎『塩見三省さんは病気になって亡くなったねーー』
熊太郎の妻『そうだね。お気の毒だったねぇ』
調べたら塩見三省さんはご存命でした。失礼しました。
『その本は 又吉直樹 ヨシタケシンスケ ポプラ社』
おもしろそうです。
王さまが、又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんに指令を出します。
世界を回って、『めずらしい本』の話を集めてきて、わたしに教えてくれというパターンです。
『トラのじゅうたんになりたかったトラ ジェラルド・ローズ(香港生まれ、イギリス育ち)/文と絵 ふしみ・みさを/訳 岩波書店』
タイトルを見て? トラはトラではないのか。トラはトラであるからして、わざわざじゅうたんになる必要はなかろうに。こどもさん向けの絵本です。
『無人島のふたり 120日生きなくちゃ日記 山本文緒(やまもと・ふみお) 新潮社』
亡くなった女性小説家の方の日記です。おととし2021年10月13日(令和3年)に、すい臓がんのため58歳で逝去されています。
同作者の作品『自転しながら公転する 新潮社』を読んだのは、2021年5月のことでした。その本は、いつも自分たち家族がごはんを食べる部屋にある本棚に立ててあります。(著者への癌の宣告は同年4月でした)
『彼女の家計簿 原田ひ香 光文社』
主人公 瀧本里里(りり):32歳。シングルマザー。未婚の母。銀行員から転職して今は、女性向け情報サイトの会社『ホワイトスノウクラブ』で働いている。
瀧本啓(けい):里里(りり)の娘。2歳半。非嫡出子(婚姻関係にない男女の子ども。ひちゃくしゅつし)。誕生日は秋。
『いたずらおばあさん 高楼方子(たかどの・ほうこ)・作 千葉史子(ちば・ちかこ)・絵 フレーベル館』
小学校低学年のこどもさん向けの本でしょう。
エラババ先生:84歳。洋服研究家の偉い先生だそうです。絵では、体は小柄で背が低い。息子の家族と同居している。
ヒョコルさん:68歳。エラババ先生が講義するおしゃれ講座の生徒。エラババの弟子となる。体は細くて背が高い。夫あり。
エラちゃん:8歳ですから小学2年生ぐらい。おしゃれといたずらが好き。いけすかない大人がきらい。いけすかない:どうにも気にくわない。
ヒョコちゃん:8歳。おとなしい。
『めくってわかる*からだのしくみ 人体絵本(じんたいえほん) ジュリアーノ・フォルナーリ・作 加藤季子(かとう・すえこ)・訳 ポプラ社』
こどもさん向けの人体解剖図です。とてもいい本です。今年読んで良かった一冊になりました。
『夜に星を放つ(よるにほしをはなつ) 窪美澄(くぼ・みすみ) 文藝春秋』
好みの作家さんです。味わい深い文章を書かれる作家さんです。本は直木賞受賞作です。いつかは、同賞を受賞される作家さんだと思っていました。おめでとうございます。短編5本です。
『これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝 文春文庫』
著者は昭和10年生まれ(1935年)で、わたしの親の世代です。満州で生れて、第二次世界大戦後、帰国されています。たいへんなご苦労があった戦争体験者の世代です。ご本人は平成20年(2008年)に72歳でご逝去されています。
『ウクライナ戦争 小泉悠(こいずみ・ゆう) ちくま新書』
BSや地上波のテレビ報道番組でよく見かけるお方(おかた)です。軍事評論家としてのわかりやすい解説に好感をもっています。奥さんがロシア人、複雑なお心もちでしょう。この本は売れています。
『信仰から解放されない子どもたち #宗教2世に信教の自由を 横道誠 編・著 明石書店』
2022年7月8日、前総理大臣の銃撃事件があった昨年夏から話題になっていることがらです。 新刊書をチェックしていて目に留まり、興味を持ち取り寄せました。
執筆者は、元統一教会2世信者、元オウム真理教2世信者、天理教5世信者、元エホバの証人2世信者、元創価学会2世信者、教育学者、社会福祉士、ジャーナリスト(報道に関わる人)、宗教社会学者などの方々です。
『育児まんが日記 せかいはことば 齋藤陽道(さいとう・はるみち) ナナロク社』
この本と同時進行で読み始める本があります。『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと 五十嵐内(いがらし・だい) 幻冬舎』
ろう(聾):聴力を失っている。耳が聞こえない。
本の帯に『耳の聞こえない母が大嫌いだった。』と書いてあります。
コーダ:耳が聞こえない・聞こえにくい親ももつこどものこと。著者の両親は、ふたりとも耳が聴こえないと本の帯に書いてあります。五十嵐さんの本は、ろうの両親から生まれたこどもさんが書いた本です。
そして、対比するようにこれから読むこの本のほうは、ふたりのお子さんをもつ、ろうのご両親のうちのパパが書いたこちらの本です。
本の帯にあるメッセージは『毎日は、いつもおもしろい』です。0才と3才のこどもさんがおられます。2018年生まれの長男とあります。うちの孫よりは年下です。
ろう者のこどもの立場の人が書いたほうは暗そうな内容、親の立場の人が書いたほうは明るそうな内容です。さて、どのような感想になるか楽しみです。
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと 五十嵐内(いがらし・だい) 幻冬舎』
ろう(聾):聴力を失っている。耳が聞こえない。本の帯に『耳の聞こえない母が大嫌いだった。』と書いてあります。
『宙ごはん(そらごはん) 町田そのこ 小学館』
宙(そら):女の子 産みの親である実母が川瀬花野で、育ての親が、川瀬花野の妹である日坂風海(ひさか・ふみ)。冒頭付近で、宙は自分のことをクレヨンの灰色にたとえます。日の崎第二小学校の小学1年生です。
『ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち・文 はたこうしろう・絵 福音館書店』
きむらゆういちさんの作品では、『あらしのよるに』が有名で、自分もそのシリーズのファンです。
話の筋立ては一貫しています。(いっかん。つらぬいてある一本)。食べるもの(動物)と食べられるもの(動物)が、会話をお互いにするなかで、仲良しになっていくのです。
『僕の心臓は右にある 大城文章(おおしろ・ふみあき) 朝日新聞出版』
著者は、太川陽介さんの路線バス対決旅で見たことがあります。大城さんは、太川チームのゲストで参加されました。熊太郎自身でも、いつ情報を脳みそに仕入れたのか記憶が定かではないのですが、大城さんのこの本が爆発的におもしろいと聞きました。読んでみたくなりました。
『がまんのケーキ かがくいひろし 教育画劇』
おもしろそうな絵です。絵には特徴があります。絵はシャープ(するどい)ではありません。もったりしています。どじょうのようなものがいちごケーキにはりついています。それは、なまずのようでもあります。ケーキを山登りのように登っているように見えます。その右側には、ヒゲを生やした、あやしげなカメが、これまた山登りのような姿勢で、ケーキにしがみついています。
『あしたから出版社 島田潤一郎(しまだ・じゅんいちろう) ちくま文庫』
『とても生きにくい世の中だと思う…… 若いころにちゃんと働いてこなかった人間にとって…… 本当は就職をしたかったのだ……』(始まりにある魅力的な文章です。読む意欲が湧いてきます)
『にゃんこ大戦争で学ぶ!お金のヒミツ KADOKAWA』
こちらはかなりいい本です。思うに学校で国語算数理科社会を学ぶように、お金のことを学んだほうがいい。お金の管理ができなくて破綻(はたん)する人がいます。働いて稼いで貯めるとか、ローンを組んで車や家を買うとか、教育資金とか、少しはずれて、貸した金は返ってこないとか、保証人になったら全財産を失うこともあるとか、そういう現実的な学びが必要です。
『なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ PHP』
なかなかいい絵本でした。色がきれいで、絵が優しい(やさしい)ことがこの作者さんの特徴です。 そして、発想がいっぱいです。(アイデア豊富)
『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人 姉崎等 聞き書き・片山龍峯(かたやま・たつみね) 筑摩書房』
姉崎さんはこどものころから働き続けて17歳で自分たち家族の家を建てています。この時代の生活が、このあと読んでいるとよく伝わってきます。日本人が大正時代から昭和時代にかけて生きてきた歴史書であり、読むことで、読み手は疑似体験ができます。良書です。今年読んで良かった一冊に加えておきます。
『定本 本屋図鑑 本屋図鑑編集部 編 徳地直美 絵 夏葉社』
古いものを追う企画にみえます。消えていくものです。(町の本屋が消えていきます)。1995年(平成7年)、ウィンドウズ95が発表されて以降、物の流通が大きく変化していきました。
ネットで注文、配達、電子書籍の登場です。町の本屋がたくさんなくなりました。
憩いの場であった町の本屋です。こちらの本に、そんな本屋の紹介が盛りだくさんです。
全国47都道府県を回っておられます。取材は、2012年(平成24年)11月から2013年(平成25年)6月の約半年間と2020年(令和2年)以降です。
『敗北からの芸人論 平成ノブシコブシ 徳井健太 新潮社』
著者は、こどものころ母親が統合失調症で、ヤングケアラーをしていたという記事をどこかで読みました。この本はご本人の自伝だろうと思って買いました。違っていました。(53ページに、ご本人のその件に関するコメントがあります。お母さんは自殺されています)
『おかあちゃんがつくったる 長谷川義史(はせがわ・よしふみ) 講談社』
2012年(平成24年)初版の絵本ですが、内容は、昭和30年代から40年代初めの内容です。
すごい絵本です。胸が熱くなります。死別母子家庭の母親とこどものお話です。ジンとくる結末です。
『ボクはやっと認知症のことがわかった 医師 長谷川和夫 読売新聞編集委員 猪熊律子(いのくま・りつこ) KADOKAWA』
こちらの本では、認知症の医療や介護にかかわってきた自分自身が認知症になりましたと書かれています。2017年(平成29年)88歳のときに公表されています。(この部分の文章は、2020年(令和2年)になるころに書かれています。著者は、2021年(令和3年)に老衰により92歳で亡くなられています)
『喫茶店で松本隆さんから聞いたこと 山下賢二 夏葉社』
松本隆:作詞家。ミュージシャン。グループ活動として、ロックバンド『はっぴいえんど』。作詞作品として、アグネス・チャンの『ポケットいっぱいの秘密』、チューリップの『夏色の思い出』、太田裕美の『木綿のハンカチーフ』、そのほか、ヒット曲多数。細野晴臣さん、大瀧詠一さんほかと交流がある。
『歌うように、伝えたい 人生を中断した私の再生と希望 塩見三省(しおみ・さんせい) 角川春樹事務所』
今年4月以降、NHKBSの再放送で、『あまちゃん』を見ていました。塩見三省さんは、岩手県三陸を舞台に勉さん(べんさん)を演じておられました。琥珀をいつも大事そうに磨いておられました。
熊太郎『塩見三省さんは病気になって亡くなったねーー』
熊太郎の妻『そうだね。お気の毒だったねぇ』
調べたら塩見三省さんはご存命でした。失礼しました。
『その本は 又吉直樹 ヨシタケシンスケ ポプラ社』
おもしろそうです。
王さまが、又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんに指令を出します。
世界を回って、『めずらしい本』の話を集めてきて、わたしに教えてくれというパターンです。
2023年12月22日
今度ちびっこたちにプレゼントしたい絵本リスト
今度ちびっこたちにプレゼントしたい絵本リスト
『ぼくのおふろ 鈴木のりたけ PHP研究所』
おふろを楽しむ習慣を身につけさせてあげたい。
『おしりをしりたい 鈴木のりたけ 小学館』
ざーっとページをめくって、「にんげんのおしりだいしゅうごう」の見開き2ページのところがおもしろい。いろんな人、いろんなタイプのおしりが12種類描いてあります。けして、エロ本ではありません。
『さかなくん しおたにまみこ 偕成社』
絵を見ると『シュールレアリスム』という言葉を発想します。奇抜、独特、幻想的です。現実離れした絵です。魚が歩いて小学校へ行きます。登校班に、人間もいるし、きつねみたいな動物もいます。最初は不可解な思いをいだきながら読み始めましたが、内容は傑作でした。いい絵本です。
『きいろいのはちょうちょ 五味太郎(ごみ・たろう) 偕成社』
しかけ絵本です。かなりおもしろい。親戚のちびっこたちにプレゼントする候補作にしました。
『11ぴきのねことあほうどり 馬場のぼる こぐま社』
かなりおもしろいです。
こんど親戚のちびっこたちに会ったときにプレゼントする候補の一冊に入れておきます。
『るるるるる 五味太郎 偕成社』
文字が『る』と『れ』しかでてきませんが、楽しめます。
『バスにのって 荒井良二 偕成社』
結局バスには乗れません。
『わたしとあそんで マリー・ホール・エッツ文 よだじゅんいち訳 福音館書店』
ともだちづくり、人間関係づくりの始まりとなる絵本です。
『まどから おくりもの 五味太郎(ごみ・たろう) しかけ絵本 偕成社』
前知識として、クリスマス、サンタクロースの絵本というものがあっての、本読み開始です。
『ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち・文 はたこうしろう・絵 福音館書店』
きむらゆういちさんの作品では、『あらしのよるに』が有名で、自分もそのシリーズのファンです。
話の筋立ては一貫しています。(いっかん。つらぬいてある一本)食べるもの(動物)と食べられるもの(動物)が、会話をお互いにするなかで、仲良しになっていくのです。
『がまんのケーキ かがくいひろし 教育画劇』
おもしろそうな絵です。絵には特徴があります。シャープではありません。もったりしています。 どじょうのようなものがいちごケーキにはりついています。それは、なまずのようでもあります。ケーキを山登りのように登っているように見えます。その右側には、ヒゲを生やしたあやしげなカメが、これまた山登りのような姿勢でケーキにしがみついています。
『へんてこ へんてこ 長新太(ちょう・しんた) 佼成出版社』両方
なにが始まるのだろう?
山奥に橋があって、人間はこわがって、その橋を渡らないそうです。
『ちっちゃなおさかなちゃん ヒド・ファン・ヘネヒテン/作・絵 古藤ゆず(ことうゆず)/翻訳 Gakken』
ちいさなお子さん向けの絵本です。ことしの春に生まれた親戚の男の子に贈るつもりです。まず、自分が読んでみます。かんたん、やさしい、かわいい。一歳児ぐらいから二歳児ぐらい向けの印象があります。
『なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ PHP』
なかなかいい絵本でした。色がきれいで、絵が優しい(やさしい)ことがこの作者さんの特徴です。
そして、発想がいっぱいです。(アイデア豊富)
『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 長谷川義史(はせがわ・よしふみ) BL出版』
最初にページを最後までゆっくりめくってみる。かなりおもしろい。今度親戚のちびっこたちに会ったらプレゼントする候補の一冊にします。
『つきのぼうや イブ・スパング・オルセン やまのうち・きよこ訳 福音館書店』
まず、絵本のサイズが変わっています。縦が、34cmで、横が、12.7cm。細長い本です。この細長さを利用して、空の月から下にある地面、そして、海底までを絵で表現してありました。
1975年(昭和50年)初版の絵本です。
(じっさいにプレゼントしました。2023年12月のとある日のことです。)
鹿児島市へ観光旅行に行った帰路、福岡県内で、親戚の集まりがありました。
大衆食堂で昼食会です。ちびっこが5人で、0歳から年長さんまで、来年出産予定のおなかがふくらんだママもいます。世の中は少子化ですが、うちの親族はまだほかにもこどもたちがいて、あかちゃんから小学校低学年まで、こどもが10人以上のおおぜいです。この日は、おとなが8人、ちびっこ5人の集まりで、3時間ほどお店で飲食を楽しみました。
さて、プレゼントした絵本とその結果です。
・年長(6歳)の女の子と年少(4歳)の女の子へ贈った絵本です。
『まどからのおくりもの』と『がまんのケーキ』
『まどからのおくりもの』は、サンタクロースからのプレゼントが内容で、しかけ絵本です。上の子がかなり気に入ってくれました。昼食会の間もずーっと手に持っていてくれて、最後に集合写真を撮影した時も手に持っていてくれました。よほどおもしろかったようです。
・年中(5歳)の女の子と3歳の男の子、生後5か月の男の子
『へんてこへんてこ』『たべもの』『ちっちゃなおさかなちゃん』
5歳の女の子が独特の雰囲気を持っていて、本好きで、将来文学者になりそうなタイプに見えますが、今回は、ぴたりとくるような絵本がなかったようすに見えました。しかけ絵本をあげればよかったかなと考えなおしましたが、熊太郎の奥さんが、こどもたちを集めていっしょうけんめい読み聞かせをしていました。
生後5か月の男のあかちゃんを抱かせてもらい記念写真を何枚も撮りました。あかちゃんの小さなてのひら5本指で、熊太郎の右手のひとさし指をぎゅっと握ってもらうと、幸せだなーーという気分にひたれます。
『ぼくのおふろ 鈴木のりたけ PHP研究所』
おふろを楽しむ習慣を身につけさせてあげたい。
『おしりをしりたい 鈴木のりたけ 小学館』
ざーっとページをめくって、「にんげんのおしりだいしゅうごう」の見開き2ページのところがおもしろい。いろんな人、いろんなタイプのおしりが12種類描いてあります。けして、エロ本ではありません。
『さかなくん しおたにまみこ 偕成社』
絵を見ると『シュールレアリスム』という言葉を発想します。奇抜、独特、幻想的です。現実離れした絵です。魚が歩いて小学校へ行きます。登校班に、人間もいるし、きつねみたいな動物もいます。最初は不可解な思いをいだきながら読み始めましたが、内容は傑作でした。いい絵本です。
『きいろいのはちょうちょ 五味太郎(ごみ・たろう) 偕成社』
しかけ絵本です。かなりおもしろい。親戚のちびっこたちにプレゼントする候補作にしました。
『11ぴきのねことあほうどり 馬場のぼる こぐま社』
かなりおもしろいです。
こんど親戚のちびっこたちに会ったときにプレゼントする候補の一冊に入れておきます。
『るるるるる 五味太郎 偕成社』
文字が『る』と『れ』しかでてきませんが、楽しめます。
『バスにのって 荒井良二 偕成社』
結局バスには乗れません。
『わたしとあそんで マリー・ホール・エッツ文 よだじゅんいち訳 福音館書店』
ともだちづくり、人間関係づくりの始まりとなる絵本です。
『まどから おくりもの 五味太郎(ごみ・たろう) しかけ絵本 偕成社』
前知識として、クリスマス、サンタクロースの絵本というものがあっての、本読み開始です。
『ゆらゆらばしのうえで きむらゆういち・文 はたこうしろう・絵 福音館書店』
きむらゆういちさんの作品では、『あらしのよるに』が有名で、自分もそのシリーズのファンです。
話の筋立ては一貫しています。(いっかん。つらぬいてある一本)食べるもの(動物)と食べられるもの(動物)が、会話をお互いにするなかで、仲良しになっていくのです。
『がまんのケーキ かがくいひろし 教育画劇』
おもしろそうな絵です。絵には特徴があります。シャープではありません。もったりしています。 どじょうのようなものがいちごケーキにはりついています。それは、なまずのようでもあります。ケーキを山登りのように登っているように見えます。その右側には、ヒゲを生やしたあやしげなカメが、これまた山登りのような姿勢でケーキにしがみついています。
『へんてこ へんてこ 長新太(ちょう・しんた) 佼成出版社』両方
なにが始まるのだろう?
山奥に橋があって、人間はこわがって、その橋を渡らないそうです。
『ちっちゃなおさかなちゃん ヒド・ファン・ヘネヒテン/作・絵 古藤ゆず(ことうゆず)/翻訳 Gakken』
ちいさなお子さん向けの絵本です。ことしの春に生まれた親戚の男の子に贈るつもりです。まず、自分が読んでみます。かんたん、やさしい、かわいい。一歳児ぐらいから二歳児ぐらい向けの印象があります。
『なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ PHP』
なかなかいい絵本でした。色がきれいで、絵が優しい(やさしい)ことがこの作者さんの特徴です。
そして、発想がいっぱいです。(アイデア豊富)
『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 長谷川義史(はせがわ・よしふみ) BL出版』
最初にページを最後までゆっくりめくってみる。かなりおもしろい。今度親戚のちびっこたちに会ったらプレゼントする候補の一冊にします。
『つきのぼうや イブ・スパング・オルセン やまのうち・きよこ訳 福音館書店』
まず、絵本のサイズが変わっています。縦が、34cmで、横が、12.7cm。細長い本です。この細長さを利用して、空の月から下にある地面、そして、海底までを絵で表現してありました。
1975年(昭和50年)初版の絵本です。
(じっさいにプレゼントしました。2023年12月のとある日のことです。)
鹿児島市へ観光旅行に行った帰路、福岡県内で、親戚の集まりがありました。
大衆食堂で昼食会です。ちびっこが5人で、0歳から年長さんまで、来年出産予定のおなかがふくらんだママもいます。世の中は少子化ですが、うちの親族はまだほかにもこどもたちがいて、あかちゃんから小学校低学年まで、こどもが10人以上のおおぜいです。この日は、おとなが8人、ちびっこ5人の集まりで、3時間ほどお店で飲食を楽しみました。
さて、プレゼントした絵本とその結果です。
・年長(6歳)の女の子と年少(4歳)の女の子へ贈った絵本です。
『まどからのおくりもの』と『がまんのケーキ』
『まどからのおくりもの』は、サンタクロースからのプレゼントが内容で、しかけ絵本です。上の子がかなり気に入ってくれました。昼食会の間もずーっと手に持っていてくれて、最後に集合写真を撮影した時も手に持っていてくれました。よほどおもしろかったようです。
・年中(5歳)の女の子と3歳の男の子、生後5か月の男の子
『へんてこへんてこ』『たべもの』『ちっちゃなおさかなちゃん』
5歳の女の子が独特の雰囲気を持っていて、本好きで、将来文学者になりそうなタイプに見えますが、今回は、ぴたりとくるような絵本がなかったようすに見えました。しかけ絵本をあげればよかったかなと考えなおしましたが、熊太郎の奥さんが、こどもたちを集めていっしょうけんめい読み聞かせをしていました。
生後5か月の男のあかちゃんを抱かせてもらい記念写真を何枚も撮りました。あかちゃんの小さなてのひら5本指で、熊太郎の右手のひとさし指をぎゅっと握ってもらうと、幸せだなーーという気分にひたれます。
2023年06月02日
あかちゃん誕生
あかちゃん誕生
遠方に住む、甥(おい)っこのところに三人目のこどもが生れて、自分のきょうだいから動画が送られてきました。
自宅のソファーの上で、まだ生まれて一週間ぐらいの男の子のあかちゃんを、兄である二歳半の長男がうしろからじょうずにだっこしています。まったくあぶなげなく、長男は、あかちゃんである弟をだっこしながらニタニタとうれしそうに笑っています。そのようすをもうすぐ五歳になる長女が見ていますが、あかちゃんに小さななにかを渡そうとしています。三人とも可愛い。
年に二回ぐらい九州に帰省して、きょうだいや、甥姪(おい・めい)とそのこどもたちが集まって、大衆食堂で食事会を開いています。そのときにまた、動画に写っているあかちゃんにさわらせてもらおう。
もみじのような五本指のちいさなやわらかい手で、熊じいさんの手のひとさし指一本(いっぽん)をぎゅっとつかんでもらうと、幸せな気分になれます。あかちゃんは、幸せ気分を運んでくれる天使です。
うちの親族には、小学校低学年からあかちゃんまで、十人ぐらいのちびっ子がいて、集まるとにぎやかです。
熊じいさんは、こどもたちに、絵本やおもちゃをプレゼントします。
生まれたてのあかちゃんにも、また、読んで楽しい、いい気分になれそうな絵本をさがして渡す準備をしておきます。
日曜日に放送されているテレビ番組の政治討論会では、少子高齢化のことが叫ばれています。『どうする少子化』です。
じっさい、自分のまわりを見ると、未婚のまま老齢期を迎えている知人が多い。年齢的に、男も女も親の介護が終わって、今は自宅でひとり暮らしです。
地域を見渡してみると、夫婦でもお子さんがいない家も多い。それぞれのお考えやご事情があるのでしょう。
こどもを育てていくことはたいへんです。お金だけではなくて、自分が好きに使いたい自分の時間も子育てに奪われていきます。『こどものために』という、しっかりとした犠牲心と心構えがないと、うまくいかないこともあります。
いまは、ケースバイケースの時代になりました。(それぞれ個別で事情が違う)
こどもがたくさんいるところもあるし、そうでないところもあります。
犠牲心も心構えもないところに、結婚しろ、こどもをつくれと、いくら呼びかけても効果はうすいような気がします。
遠方に住む、甥(おい)っこのところに三人目のこどもが生れて、自分のきょうだいから動画が送られてきました。
自宅のソファーの上で、まだ生まれて一週間ぐらいの男の子のあかちゃんを、兄である二歳半の長男がうしろからじょうずにだっこしています。まったくあぶなげなく、長男は、あかちゃんである弟をだっこしながらニタニタとうれしそうに笑っています。そのようすをもうすぐ五歳になる長女が見ていますが、あかちゃんに小さななにかを渡そうとしています。三人とも可愛い。
年に二回ぐらい九州に帰省して、きょうだいや、甥姪(おい・めい)とそのこどもたちが集まって、大衆食堂で食事会を開いています。そのときにまた、動画に写っているあかちゃんにさわらせてもらおう。
もみじのような五本指のちいさなやわらかい手で、熊じいさんの手のひとさし指一本(いっぽん)をぎゅっとつかんでもらうと、幸せな気分になれます。あかちゃんは、幸せ気分を運んでくれる天使です。
うちの親族には、小学校低学年からあかちゃんまで、十人ぐらいのちびっ子がいて、集まるとにぎやかです。
熊じいさんは、こどもたちに、絵本やおもちゃをプレゼントします。
生まれたてのあかちゃんにも、また、読んで楽しい、いい気分になれそうな絵本をさがして渡す準備をしておきます。
日曜日に放送されているテレビ番組の政治討論会では、少子高齢化のことが叫ばれています。『どうする少子化』です。
じっさい、自分のまわりを見ると、未婚のまま老齢期を迎えている知人が多い。年齢的に、男も女も親の介護が終わって、今は自宅でひとり暮らしです。
地域を見渡してみると、夫婦でもお子さんがいない家も多い。それぞれのお考えやご事情があるのでしょう。
こどもを育てていくことはたいへんです。お金だけではなくて、自分が好きに使いたい自分の時間も子育てに奪われていきます。『こどものために』という、しっかりとした犠牲心と心構えがないと、うまくいかないこともあります。
いまは、ケースバイケースの時代になりました。(それぞれ個別で事情が違う)
こどもがたくさんいるところもあるし、そうでないところもあります。
犠牲心も心構えもないところに、結婚しろ、こどもをつくれと、いくら呼びかけても効果はうすいような気がします。
2023年03月13日
こんどちびっこたちにプレゼントする絵本
こんどちびっこたちにプレゼントする絵本
(以下は、2023年1月のときの記述として)
忘れないようにメモしておきます。
いつもふるさとの九州に帰省したおりに、きょうだいの孫であるちびっこたちに絵本をプレゼントしています。
翌月2月に訪問予定です。きょうだい、甥姪おいめいとその配偶者、きょうだいの孫たちの三世代が集まって、大衆食堂で昼食懇親会を開いています。
たまにしか会えないので、あれもこれもとおみやげの量が増えてしまいました。
(5歳の女の子と3歳の女の子にあげたい絵本など)
まあちゃんのながいかみ たかどのほうこ 福音館
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
むれ ひろたあきら KADOKAWA
自分が手づくりをした絵描き歌の歌集。ポケモンとか、動物、恐竜、アンパンマンのキャラクターの絵があります。歌いながら絵を仕上げていきます。
ピカチュウとカビゴンの仮装のためのかぶり顔部分が付いたバスタオル。
ドラえもんとドラミちゃんの人形
(4歳の女の子と2歳の男の子にあげたい絵本など)
まあちゃんのながいかみ たかどのほうこ 福音館
ドアがあいて… エルンスト・ヤンドル・文 ノルマン・ユンゲ・絵 斉藤洋・訳 ほるぷ出版
にじいろのさかなとおおくじら マーカス・フィスター作 谷川俊太郎訳 講談社
絵描き歌の歌集。
ピカチュウとクロミちゃん(サンリオのキャラクター)の仮装のためのかぶり顔部分が付いたバスタオル。
ドラえもんとドラミちゃんの人形
『2月に開催した昼食懇親会のときのようすです』
5歳の女の子と3歳の女の子は、絵本は、家に帰ってから見るそうでした。本読みよりも体を動かすことのほうが好きそうです。
意外だったのは、5歳の女の子が、わたしが鉛筆書きをした原稿のコピーでこさえた、お手製の絵描き歌の歌集をずーっと右手に握ったまま離さず、気に入ってくれたことでした。うれしかった。ポケモンの『イーブイ』の絵が大好きだそうです。
4歳の女の子は、たぶん物語好きの素質があります。
最初は『にじいろのさかなとおおくじら』を見ていましたが、それは、短時間でした。お魚のウロコの一部で、キラキラ輝く部分があるので、最初はそこにひかれます。
次に『ドアがあいて』を長いこと声を出して読み上げていました。最近ひらがなが読めるようになったそうです。でもまだカタカナは無理で、ママに助けられながら読んでいました。楽しそうにママと会話をしていました。
それがすむと、さらに『まあちゃんのながいかみ』を長いこと読んでいました。絵本を縦にしたり(長い髪を強調するために、絵本を縦にして、髪の長いことをアピールする構図になっている絵の見開き2ページがあります)、横にしたりして、かなり気に入ったようすでした。
みんな心健やかに(すこやかに)育ってほしい。
(以下は、2023年1月のときの記述として)
忘れないようにメモしておきます。
いつもふるさとの九州に帰省したおりに、きょうだいの孫であるちびっこたちに絵本をプレゼントしています。
翌月2月に訪問予定です。きょうだい、甥姪おいめいとその配偶者、きょうだいの孫たちの三世代が集まって、大衆食堂で昼食懇親会を開いています。
たまにしか会えないので、あれもこれもとおみやげの量が増えてしまいました。
(5歳の女の子と3歳の女の子にあげたい絵本など)
まあちゃんのながいかみ たかどのほうこ 福音館
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
むれ ひろたあきら KADOKAWA
自分が手づくりをした絵描き歌の歌集。ポケモンとか、動物、恐竜、アンパンマンのキャラクターの絵があります。歌いながら絵を仕上げていきます。
ピカチュウとカビゴンの仮装のためのかぶり顔部分が付いたバスタオル。
ドラえもんとドラミちゃんの人形
(4歳の女の子と2歳の男の子にあげたい絵本など)
まあちゃんのながいかみ たかどのほうこ 福音館
ドアがあいて… エルンスト・ヤンドル・文 ノルマン・ユンゲ・絵 斉藤洋・訳 ほるぷ出版
にじいろのさかなとおおくじら マーカス・フィスター作 谷川俊太郎訳 講談社
絵描き歌の歌集。
ピカチュウとクロミちゃん(サンリオのキャラクター)の仮装のためのかぶり顔部分が付いたバスタオル。
ドラえもんとドラミちゃんの人形
『2月に開催した昼食懇親会のときのようすです』
5歳の女の子と3歳の女の子は、絵本は、家に帰ってから見るそうでした。本読みよりも体を動かすことのほうが好きそうです。
意外だったのは、5歳の女の子が、わたしが鉛筆書きをした原稿のコピーでこさえた、お手製の絵描き歌の歌集をずーっと右手に握ったまま離さず、気に入ってくれたことでした。うれしかった。ポケモンの『イーブイ』の絵が大好きだそうです。
4歳の女の子は、たぶん物語好きの素質があります。
最初は『にじいろのさかなとおおくじら』を見ていましたが、それは、短時間でした。お魚のウロコの一部で、キラキラ輝く部分があるので、最初はそこにひかれます。
次に『ドアがあいて』を長いこと声を出して読み上げていました。最近ひらがなが読めるようになったそうです。でもまだカタカナは無理で、ママに助けられながら読んでいました。楽しそうにママと会話をしていました。
それがすむと、さらに『まあちゃんのながいかみ』を長いこと読んでいました。絵本を縦にしたり(長い髪を強調するために、絵本を縦にして、髪の長いことをアピールする構図になっている絵の見開き2ページがあります)、横にしたりして、かなり気に入ったようすでした。
みんな心健やかに(すこやかに)育ってほしい。