2022年01月15日
ちびっこたちへ絵本のプレゼント
ちびっこたちへ絵本のプレゼント
親戚に、あかちゃんから就学年齢ぐらい(6歳)までのちびっこたちが10人ちょっといます。
会うときには、絵本を読んであげたり、絵本を持参してプレゼントしたりするように気を配っています。読み書きができるようになるのは大切なことです。読み書きができるようになったら、数字を理解することができるようになります。
昨年末にうちで会った5歳のちびっこに、絵本を読んであげると提案したら、本箱から次の4冊を引っ張り出してきました。
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
めっきらもっきら どおんどん 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 ふりやなな画 福音館書店
わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ 小川仁央(おがわひとみ)訳 評論社
そらまめくんのベッド なかやみわ 福音館
このうち、「ちくわのわーさん」が一番の好みだったようです。
この先、新型コロナウィルス感染拡大第6波が来て、非常事態宣言が出てしまうと会えなくなってしまいますが、宣言が出ず、移動の規制がなければ、絵本数冊のプレゼントをもって、遠方に住むきょうだいの孫たちに会いに行くつもりです。
プレゼントで予定している絵本は次の4冊です。次は、とりあえず、3歳と1歳のちびっこにあげるつもりの絵本です。
おれはねこだぜ 佐野洋子 講談社
ふうせんねこ せなけいこ 福音館書店
きょだいなきょだいな 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 降矢なな(ふりや・なな)絵 福音館書店
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
いつの日か、わたしが死んだとき、十代、二十代に成長したちびっこたちが、ああそういえば、あのじいさんがくれた絵本がきっかけで、文字の読み書きができるようになったと感謝してくれたら、とてもいい気分で、あの世に旅立てます。
(その後)
上の文章をつくってから半月ぐらいが過ぎました。
やはりというかやっぱり、新型コロナウィルス感染拡大の第6波が始まってしまいました。
また、しばらくは、遠方への移動はできそうにありません。
しかたがありません。またがまんです。
(さらにその後)
おもしろい絵本を見つけたので、忘れないようにここに付記しておきます。
プレゼントの一冊に加えます。
『いちにち』 ひろたあきら 角川書店 今までになかった新しい発想があります。
(さらに追加)
ひとまねこざる H・Aレイ 光吉夏弥 岩波書店
(またまた追加)
キャベツくん 長新太(ちょう・しんた) 文研出版
(その後)
絵本とともに、バナナを持っていってあげると喜んでくれることがわかりました。
絵本とバナナとちょっとしたお菓子が、ちびっこへのよきプレゼントです。
(またまた追加)
いやだいやだの絵本 せな けいこ 福音館
1969年(昭和44年)ころが初版の絵本群です。ロングセラーです。たいしたものです。
何年たっても、ちっちゃなこどもの脳みその中にある心のもちようは同じです。
「にんじん」 1969年初版(昭和44年) 2021年132刷(令和3年)
「もじゃもじゃ」 1969年初版(昭和44年) 2021年111刷(令和3年)
「いやだいやだ」 1969年初版(昭和44年) 2021年142刷(令和3年)
「ねないこだれだ」 1969年初版(昭和44年) 2021年202刷(令和3年)
(2022年保育園と小学校が春休みの夜に孫たちからねだられて読んであげた絵本です)
よるくま 酒井駒子 偕成社
よるくま クリスマスのまえのよる 酒井駒子 白泉社
ちょっとだけ 瀧村有子・さく 鈴木永子・え 福音館書店
きょだいな きょだいな 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 降矢なな(ふりや・なな)絵 福音館書店
いっさいはん minchi(みんち) 岩崎書店
親戚に、あかちゃんから就学年齢ぐらい(6歳)までのちびっこたちが10人ちょっといます。
会うときには、絵本を読んであげたり、絵本を持参してプレゼントしたりするように気を配っています。読み書きができるようになるのは大切なことです。読み書きができるようになったら、数字を理解することができるようになります。
昨年末にうちで会った5歳のちびっこに、絵本を読んであげると提案したら、本箱から次の4冊を引っ張り出してきました。
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
めっきらもっきら どおんどん 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 ふりやなな画 福音館書店
わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ 小川仁央(おがわひとみ)訳 評論社
そらまめくんのベッド なかやみわ 福音館
このうち、「ちくわのわーさん」が一番の好みだったようです。
この先、新型コロナウィルス感染拡大第6波が来て、非常事態宣言が出てしまうと会えなくなってしまいますが、宣言が出ず、移動の規制がなければ、絵本数冊のプレゼントをもって、遠方に住むきょうだいの孫たちに会いに行くつもりです。
プレゼントで予定している絵本は次の4冊です。次は、とりあえず、3歳と1歳のちびっこにあげるつもりの絵本です。
おれはねこだぜ 佐野洋子 講談社
ふうせんねこ せなけいこ 福音館書店
きょだいなきょだいな 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 降矢なな(ふりや・なな)絵 福音館書店
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
いつの日か、わたしが死んだとき、十代、二十代に成長したちびっこたちが、ああそういえば、あのじいさんがくれた絵本がきっかけで、文字の読み書きができるようになったと感謝してくれたら、とてもいい気分で、あの世に旅立てます。
(その後)
上の文章をつくってから半月ぐらいが過ぎました。
やはりというかやっぱり、新型コロナウィルス感染拡大の第6波が始まってしまいました。
また、しばらくは、遠方への移動はできそうにありません。
しかたがありません。またがまんです。
(さらにその後)
おもしろい絵本を見つけたので、忘れないようにここに付記しておきます。
プレゼントの一冊に加えます。
『いちにち』 ひろたあきら 角川書店 今までになかった新しい発想があります。
(さらに追加)
ひとまねこざる H・Aレイ 光吉夏弥 岩波書店
(またまた追加)
キャベツくん 長新太(ちょう・しんた) 文研出版
(その後)
絵本とともに、バナナを持っていってあげると喜んでくれることがわかりました。
絵本とバナナとちょっとしたお菓子が、ちびっこへのよきプレゼントです。
(またまた追加)
いやだいやだの絵本 せな けいこ 福音館
1969年(昭和44年)ころが初版の絵本群です。ロングセラーです。たいしたものです。
何年たっても、ちっちゃなこどもの脳みその中にある心のもちようは同じです。
「にんじん」 1969年初版(昭和44年) 2021年132刷(令和3年)
「もじゃもじゃ」 1969年初版(昭和44年) 2021年111刷(令和3年)
「いやだいやだ」 1969年初版(昭和44年) 2021年142刷(令和3年)
「ねないこだれだ」 1969年初版(昭和44年) 2021年202刷(令和3年)
(2022年保育園と小学校が春休みの夜に孫たちからねだられて読んであげた絵本です)
よるくま 酒井駒子 偕成社
よるくま クリスマスのまえのよる 酒井駒子 白泉社
ちょっとだけ 瀧村有子・さく 鈴木永子・え 福音館書店
きょだいな きょだいな 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 降矢なな(ふりや・なな)絵 福音館書店
いっさいはん minchi(みんち) 岩崎書店
2021年12月28日
2021年今年観て良かった映画など
2021年今年観て良かった映画など
(再鑑賞)シンドラーのリスト アメリカ映画DVD 1994年日本公開
ゲットー(ユダヤ人を集めた区域)のことを知る日本人の数は少ないと思います。
途中、白黒映像の中で、そこだけ赤い服を着た少女が登場します。ゲットーの中で身を隠そうとします。以前読んだ「マルカの長い旅」を思い出します。実話であり悲惨なこどもさんの体験物語がありました。
人間の血がいっぱい流れるシーンがあるから白黒映像にしてあるのだろうと考えました。
星の王子ニューヨークへ行く アメリカ映画DVD 1988年公開
有名な映画のようですが観るのは初めてです。もう30年以上前の映画ですが、自分にとっては新作です。今年観て良かった一本になりました。
アフリカにあるザムンダ王国の21歳になるアキーム王子が主人公です。彼は、なかなかいいやつです。お坊ちゃま暮らしで育てられたようですが、しっかりしていてまじめです。王子の風格があります。かっこいい。
相棒 シーズン12
「最終話 プロテクト<スペシャル>」
東京拘置所に三人殺しの死刑囚老人が収監されていて、彼には三人のこどもがいて、長男も収監されていたけれど出所して、次男は悪徳弁護士で、三男はまっとうな人間という設定に、今は亡き小野田官房長とか甲斐享父子がからんできます。父親と息子のうまくいかない親子関係が表現されていました。
(再鑑賞)ショーシャンクの空に アメリカ映画DVD 1995年日本公開
浮気をした妻とその相手の男性に何発も銃弾を撃ち込んで殺した犯人ということで刑務所に入れられた主人公のアンディです。しかし、そのことは冤罪(えんざい。無実の罪)です。時代は1947年からスタートします。
朝が来る 日本映画DVD 2020年公開
小説は何度か読み返しました。感動の名作です。テレビドラマを少しだけ観ましたが、小説を読んだほうがよかった。今回は映画です。
養母役を演じられた永作博美さんは好きな女優さんです。幼稚園での園児同士のいさかいから始まります。親の責任もからんできます。重苦しい出だしです。(子どもの言うことを信じることで養母の栗原佐都子さんは救われます)
みをつくし料理帖 邦画DVD 2020年公開
「澪標(みおつくし):通行する船の目標となる標識」
女性同士の友情を描いた味わいのある日本映画でした。
気持ちが落ち着く江戸時代です。
百万円と苦虫女 邦画 2008年公開 fuluフールー動画配信サービス
苦虫:にがむし。にがにがしい。不愉快。いい映画でした。今年観て良かった一本です。
蒼井優さんの熱演があります。21歳の姉と12歳の弟の姉弟愛(きょうだいあい)が大きな柱です。お互いに支え合います。
此の岸のこと(このきしのこと) 邦画 動画配信サービス 2012年公開
30分ぐらいの短編映画です。老老介護のすえに夫婦が心中するのです。手こぎボートから湖への入水自殺です。
車いすのおばあさんがいます。リアルです。一部のシーンは、今年相次いで亡くなった身内の老夫婦の姿を思い出しました。自分たち夫婦の未来の姿と重なりもします。
コロナ禍のためにここ二年間ぐらい映画館から足が遠ざかっています。
感染拡大の第六波が予想されているので、自粛はまだ続きそうです。
マスクのいらない生活が待ち遠しい。
(再鑑賞)シンドラーのリスト アメリカ映画DVD 1994年日本公開
ゲットー(ユダヤ人を集めた区域)のことを知る日本人の数は少ないと思います。
途中、白黒映像の中で、そこだけ赤い服を着た少女が登場します。ゲットーの中で身を隠そうとします。以前読んだ「マルカの長い旅」を思い出します。実話であり悲惨なこどもさんの体験物語がありました。
人間の血がいっぱい流れるシーンがあるから白黒映像にしてあるのだろうと考えました。
星の王子ニューヨークへ行く アメリカ映画DVD 1988年公開
有名な映画のようですが観るのは初めてです。もう30年以上前の映画ですが、自分にとっては新作です。今年観て良かった一本になりました。
アフリカにあるザムンダ王国の21歳になるアキーム王子が主人公です。彼は、なかなかいいやつです。お坊ちゃま暮らしで育てられたようですが、しっかりしていてまじめです。王子の風格があります。かっこいい。
相棒 シーズン12
「最終話 プロテクト<スペシャル>」
東京拘置所に三人殺しの死刑囚老人が収監されていて、彼には三人のこどもがいて、長男も収監されていたけれど出所して、次男は悪徳弁護士で、三男はまっとうな人間という設定に、今は亡き小野田官房長とか甲斐享父子がからんできます。父親と息子のうまくいかない親子関係が表現されていました。
(再鑑賞)ショーシャンクの空に アメリカ映画DVD 1995年日本公開
浮気をした妻とその相手の男性に何発も銃弾を撃ち込んで殺した犯人ということで刑務所に入れられた主人公のアンディです。しかし、そのことは冤罪(えんざい。無実の罪)です。時代は1947年からスタートします。
朝が来る 日本映画DVD 2020年公開
小説は何度か読み返しました。感動の名作です。テレビドラマを少しだけ観ましたが、小説を読んだほうがよかった。今回は映画です。
養母役を演じられた永作博美さんは好きな女優さんです。幼稚園での園児同士のいさかいから始まります。親の責任もからんできます。重苦しい出だしです。(子どもの言うことを信じることで養母の栗原佐都子さんは救われます)
みをつくし料理帖 邦画DVD 2020年公開
「澪標(みおつくし):通行する船の目標となる標識」
女性同士の友情を描いた味わいのある日本映画でした。
気持ちが落ち着く江戸時代です。
百万円と苦虫女 邦画 2008年公開 fuluフールー動画配信サービス
苦虫:にがむし。にがにがしい。不愉快。いい映画でした。今年観て良かった一本です。
蒼井優さんの熱演があります。21歳の姉と12歳の弟の姉弟愛(きょうだいあい)が大きな柱です。お互いに支え合います。
此の岸のこと(このきしのこと) 邦画 動画配信サービス 2012年公開
30分ぐらいの短編映画です。老老介護のすえに夫婦が心中するのです。手こぎボートから湖への入水自殺です。
車いすのおばあさんがいます。リアルです。一部のシーンは、今年相次いで亡くなった身内の老夫婦の姿を思い出しました。自分たち夫婦の未来の姿と重なりもします。
コロナ禍のためにここ二年間ぐらい映画館から足が遠ざかっています。
感染拡大の第六波が予想されているので、自粛はまだ続きそうです。
マスクのいらない生活が待ち遠しい。
2021年12月27日
2021年 今年読んで良かった本
2021年 今年読んで良かった本
三十女は分が悪い 壇蜜 中央公論新社
おもに人生相談に対して壇蜜さんが答えた内容の集約集です。
返答は、あたりさわりのない平板な解答パターンが続きます。
第3章までの相談部分は軽い内容です。第4章「私の30代までをプレイバック」の部分は濃密な内容です。
ふしぎなえ 安野光雅(あんのみつまさ) 福音館書店
表紙をながめています。
魔法使いののようなかっこうをした男の人たち4人です。
サンタクロースのようにエントツに向かって、壁や屋根を登って行きます。
おそろいの赤い帽子とえり巻きです。そうか。煙突そうじの人たちか。
ふしぎなナイフ 中村牧江・林健造・さく 福田隆義・え 福音館書店
フォークとナイフのナイフです。
ナイフの絵がリアルで、最初は怖い。
ページをめくりはじめるとおもしろくなります。
だんだん内容がふくらんで、どんどんおもしろくなります。そして、楽しい。
アイデア出しの教示書です。
きれいなナイフの絵が続きます。
パパ、お月さまとって! エリック=カール・さく もりひさし・やく
こどもさん向けの絵本です。
まずは、全体を1ページずつめくってみました。なんというか、すごい絵本です。
しかけがある絵本です。ダイナミックです。
1986年が初版です。
アメリカの田舎町でしょう。夜空も地上も広い。
なんていう長いハシゴなんだ。
(再読)坊ちゃん 夏目漱石 集英社文庫
昨年読んだ本の中で、夏目漱石作品は発表された当時はいい評価をされなかったが、何十年間もの時を経て高評価されるに至った。逆に坊ちゃんが発表されたころにちやほやされた小説家は、今はもう消滅して名も残っていないというような文章をみました。優れた作品は年月をくぐりぬけても不死鳥のように生き残るのでしょう。
本棚の整理をしていたらこの本が出てきたので読んでみることにしました。
少年と犬 馳星周(はせ・せいしゅう) 文藝春秋
短編6本の連作です。
「男と犬」
2011年3月11日に発生した東日本大震災から半年が経過していますから同年9月でしょう。コンビニの前に飼い主不明の犬がいます。姿かたちのイメージは、オオカミです。誇り高い。かっこいい。シェパードの雑種らしい。
ムンジャクンジュは毛虫じゃない 岡田淳 偕成社文庫
三人の小学五年生が相談して付けた名前です。ムンジャクンジュは、虫のようなあるいは、小動物のような生き物で、最初は米粒ほどの大きさだったのですが、58ページの今は、ハトぐらいまで大きく育ちました。そして、ムーンとか、クーンと鳴くところからムンで、毛むくじゃらだからジャクンジュだそうです。
下流志向 学ばない子どもたち働かない若者たち 内田樹(うちだ・たつる) 講談社文庫
「まえがき」を読んでいて考えたことです。この本は、こどもが勉強しなくなった。若者が働かなくなったという内容が書いてあるようです。本の発行は、2007年ですから、今から13年ぐらい前です。その当時の小中学生、大学生たちはいまごろ、二十代から三十代でしょう。
シルバー川柳10 スクワット しゃがんだままで 立てません ポプラ社
本屋で、この本のカバーをみて、「スクワット しゃがんだままで 立てません」を読んで、思わず吹き出しました。そのとおりです。笑いました。そして、購入しました。
おじさんのかさ 佐野洋子 講談社
傘をもっているけれど、雨がふっても使用しないかさのお話です。
愉快です。見せ傘というのでしょうか。お財布の中の「見せ札、見せ金(みせさつ。みせがね。見せるだけで使わない紙幣)」みたいです。人に見せて自慢するだけの傘だろうかという先入観をもちながら読み始めました。
図書館の神さま 瀬尾まいこ(せお・まいこ) ちくま文庫
冒頭の「清(きよ)。私の名前だ」を読んだ瞬間に先日読んだ夏目漱石作品「坊ちゃん」が頭に浮かびました。坊ちゃんの家で働いていた女中さんのお名前です。そして次の瞬間、「両親が『坊ちゃん』に傾倒していたわけではない」と文章が続きます。やられたという感じがして、次の読みに入ります。
シュリーマン旅行記 清国・日本 石井和子・訳 講談社学術文庫
世界史のトロイの遺跡からこの本に来ました。詳しいことは知りません。
シュリーマン:1822年-1890年 68歳没 ドイツの考古学者 実業家 ギリシャ神話に出てくる都市トロイアの遺跡を発見した。トロイアの考古遺跡:現在のトルコ共和国。1870年発掘開始。日本への訪問は、1865年。当時43歳。明治元年が1868年。
ぼくのくれよん 長新太(ちょう・しんた) 講談社
大きなくれよんが出てきます。ネコぐらいの大きさのくれよんです。おもしろい。
「だいだいいろ」というくれよんの表示は、昭和時代を思い出させてくれます。
絵本は1993年の発行ですから、平成5年です。
まんげつのよるに 木村裕一・作 あべ弘士・絵 講談社
シリーズ「あらしのよるに」の第7話でこれが最終話です。
第6話で雪崩に飲み込まれたオオカミのガブはどうなったのか心配です。
ガブは物語の主人公ですから必ず生きているはずです。
ほら生きていました。よかった。
えッ?! なんとそれはヤギのメイの夢でした。
おれはねこだぜ 佐野洋子 講談社
おとなびたちょっと反抗期であるようなねこの絵です。
心がひねくれたようなねこの好物は、お魚のさばだそうです。
ねこのぼうしに何かがぶちあたりました。
えッ?!
おもしろい! ネタバレになるので、何が飛んできたのかはここには書きません。
ページをめくって、ますますおもしろくなりました。こどもさんにうけるでしょう。
きょうりゅうのかいかた くさのだいすけ・文 やぶうちまさゆき・絵 岩波書店
1983年(昭和58年)初版の絵本です。
読み終えてみて、昭和時代の匂いが伝わってきて、なつかしさにつつまれました。登場人物たちが来ている服を見てそう思いました。
妻が椎茸だったころ 中島京子 講談社
タイトルが奇抜で引く思いがあったのですが、この方の作品で以前読んだ「長いお別れ」が傑作だったので、この本も読んでみることにしました。一作、一作の内容が、濃密だという印象をもっています。
短編が五本並べてあります。最初の一本を読み終えて、これは、スリラーだと気づきました。ぞっとする読後感が残ります。
ふうせんねこ せなけいこ 福音館書店
「おこっているぞー」のねこです。
かなりおこっています。
ますますおこっています。
おこっているけれど、可愛い。
ねこの動作は、乳幼児の動作と共通しています。
逆ソクラテス 伊坂幸太郎 集英社
ソクラテス:アテネ出身の古代ギリシャの哲学者。紀元前469年頃-紀元前399年。71歳。服毒自殺による死刑。名言を多数残しています。「無知の知」「生きるために食べよ。食べるために生きるな」「 本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれる」「一番大切なことは、単に生きることではなく善く生きることである」「悪法もまた法なり」本人の著書は残っていないが、弟子のプラトンがソクラテスの言葉を残している。
自転しながら公転する 山本文緒 新潮社
58ページあたりを読み終えたところで感想を書き始めてみます。全体で、478ページある作品です。男性の自分が読むのには場違いかなと感じながら読んでいます。恋愛小説のようです。
冒頭は、ベトナムでベトナムの恋人と結婚式を挙げる直前シーンから始まります。その後、過去の出来事にシーンは移ります。世界的に、地球規模で動くから、自分が自転しながら、太陽のまわりを公転するという意味合いのタイトルに思えます。
学問のすすめ 福沢諭吉 斎藤孝・現代語訳 ちくま新書
有名な本ですが読むのは初めてです。福沢諭吉:1835年(天保5年)-1901年(明治34年)66歳没 慶応義塾大学の創設者 著述家、啓蒙思想家、教育者
学問のすすめ:1880年(明治13年)出版。内容は、1872年(明治5年)-1876年(明治9年)に発行された17編を合本したもの。
水を縫う(みずをぬう) 寺地はるな 集英社
第一章から第六章まであります。第一章を読み終えて、ぼんやりと本のカバーをながめていました。男子高校生が木製椅子のそばに立って横を向いています。(そうか、裁縫好きの男子高校生が水を縫うという設定なのか。男子高校生の足もとには水たまりのようなものが広がっており、下のほうには針と糸の絵があります。糸は赤い糸ですから縁結びの糸でしょう。なお男子高校生はオカマではありません)
宇宙への秘密の鍵 作・ルーシー&スティーヴン・ホーキング 訳・さくまゆみこ 岩崎書店
クリスマスのプレゼントにコンピューターがほしかったのに、ペットのブタがプレゼントだったというところで、そのブタちゃんがブタ小屋から消えてしまったというところから始まりました。
ブタの飼い主は、ジョージ少年です。まだ読み始めたところなので、年齢はわかりません。
ヒュースケン日本日記 1855-61 青木枝朗(あおき・しろう)・訳 岩波文庫
ヘンリー・ヒュースケン:1832年-1861年 オランダ人 タウンゼント・ハリス配下のオランダ語通訳兼書記官 英語をオランダ語に訳して、日本人とはオランダ語で意思疎通をはかった。 1856年24歳のときに来日し、1861年1月14日、29歳のときアメリカ合衆国公使館となっていた善福寺への帰路、薩摩藩士に殺害された。
パンどろぼう 柴田ケイコ 角川書店
食パンのお顔が不気味です。
でも、読み終わったあとで、今年読んで良かった一冊だと思った次第です。
こどもさん向けの絵本です。
めっきらもっきら どおんどん 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 ふりや なな画 福音館書店
ゆうれいのおはなしだろうか。表紙に不気味な黒い影の絵が描いてあります。オオカミのようにも見えるし、ヘビのようにも見えます。
きょだいなきょだいな 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)・作 降矢なな(ふりや・なな)・絵 福音館書店
ページを開いて、いきなりびっくりしました。巨大なピアノがどーんと出てきました。圧倒されます。
次のページをめくって、おもしろい展開に愉快になりました。このピアノはかなり巨大です。
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
2011年発行の楽しい絵本です。ちくわのわーさんは、おもしろいけれど、見た目は、かわいくはない。ちくわのわーさんの動きは、まるで、生きているようです。ちくわのわーさんは、かなり大きなちくわです。
現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 守屋淳・訳 ちくま新書
大河ドラマは観ています。ただ、いままでのところ徳川慶喜さんのドラマになっているような。
されど、渋沢栄一さんは偉大です。
渋沢栄一:1840年(天保11年)-1931年(昭和6年)91歳没 1968年が明治元年 豪農、武士、官僚、実業家、慈善家
いきもの最強バラエティー ウソナンデス Gakken
ホオジロザメが人間を喰うのが世界に広まったのは、洋画「ジョーズ」の影響だろうか。ホオジロザメにとっては、災難だった。
読んでいて、世の中は、誤解と錯覚で成り立っていると再確認できました。
ハイエナは悪者扱いされるけれど、本当は、良質なチームワークをもつ狩人なのです。
大きい1年生と小さな2年生 古田足日(ふるた・たるひ)・作 中山正美・絵 偕成社
1970年(昭和45年)の作品で、もう50年ぐらい前の作品ですが、よく読まれています。
ただし、自分が読むのは初めてです。小学生のころって、たしかに、背丈(せたけ)にこだわりがありました。背は成長するにつれて伸びて、最終的には、背の高い、低いは人生においてあまり関係ないことがわかるのですが、そのことに気づくまでは悩んだりもします。
スモールワールズ 一穂ミチ(いちほみち) 講談社
短編6本です。どういうわけか、タイトル「スモールワールズ」という作品はありません。全体で、「小さい世界(複数)」ということなのか。
「ネオンテトラ」
ネオンテトラとは? 調べました。「(アマゾン川で発見された)熱帯魚」だそうです。ネオンサインのような模様。青と赤の縦じま。4ページぐらい読んで、ああ、自分には合わないと肌で感じました。流し読みにしようか。若い人向けの作品だとピンときました。
こちらあみ子 今村夏子 ちくま文庫
別の本で紹介されていたので興味をもち取り寄せて読み始めました。
「あみ子」変わった名前です。どういう意味なのだろう? 本のカバーには、次のとおりあります。
あみ子:風変りな女の子。優しい父。一緒に登下校してくれる兄(その後不良になる。こーちゃん。孝太)。母親は妊娠中で、書道教室の先生をしている。(その後やる気がなくなる)。(あみ子さんが所属するのは田中家です)。あみ子のあこがれる男子同級生が、のり君
三日間の幸福 三秋 縋(みあき すがる) メディアワークス文庫
ショートショートの連作だろうか。短い文章が、15本あります。
「十年後の約束」「終わりの始まり」
二十歳になった男子クスノキは、寿命(あと30年と3か月あったらしい。50歳で死去だったのか)をブックオフで本を売るように査定を受けて、買取り店で売ってしまいました。30年分を売却したのであと三か月しか生きられないであろうという設定です。作者は顛末(てんまつ。オチ)をどうもっていくのだろうが、目下(もっか)の読書の興味です。
スマホ脳 アンデシュ・ハンセン 久山葉子・訳 新潮新書
読み始める前の心構えとして、スマホの良くないところについて書いてある本であろう。
街で、ながらスマホをしながら歩いている人を見ると危険を感じます。
一度ぶつかりそうになったことがあります。
以降、ながらスマホをしている人には、近づかないようにしています。
三十女は分が悪い 壇蜜 中央公論新社
おもに人生相談に対して壇蜜さんが答えた内容の集約集です。
返答は、あたりさわりのない平板な解答パターンが続きます。
第3章までの相談部分は軽い内容です。第4章「私の30代までをプレイバック」の部分は濃密な内容です。
ふしぎなえ 安野光雅(あんのみつまさ) 福音館書店
表紙をながめています。
魔法使いののようなかっこうをした男の人たち4人です。
サンタクロースのようにエントツに向かって、壁や屋根を登って行きます。
おそろいの赤い帽子とえり巻きです。そうか。煙突そうじの人たちか。
ふしぎなナイフ 中村牧江・林健造・さく 福田隆義・え 福音館書店
フォークとナイフのナイフです。
ナイフの絵がリアルで、最初は怖い。
ページをめくりはじめるとおもしろくなります。
だんだん内容がふくらんで、どんどんおもしろくなります。そして、楽しい。
アイデア出しの教示書です。
きれいなナイフの絵が続きます。
パパ、お月さまとって! エリック=カール・さく もりひさし・やく
こどもさん向けの絵本です。
まずは、全体を1ページずつめくってみました。なんというか、すごい絵本です。
しかけがある絵本です。ダイナミックです。
1986年が初版です。
アメリカの田舎町でしょう。夜空も地上も広い。
なんていう長いハシゴなんだ。
(再読)坊ちゃん 夏目漱石 集英社文庫
昨年読んだ本の中で、夏目漱石作品は発表された当時はいい評価をされなかったが、何十年間もの時を経て高評価されるに至った。逆に坊ちゃんが発表されたころにちやほやされた小説家は、今はもう消滅して名も残っていないというような文章をみました。優れた作品は年月をくぐりぬけても不死鳥のように生き残るのでしょう。
本棚の整理をしていたらこの本が出てきたので読んでみることにしました。
少年と犬 馳星周(はせ・せいしゅう) 文藝春秋
短編6本の連作です。
「男と犬」
2011年3月11日に発生した東日本大震災から半年が経過していますから同年9月でしょう。コンビニの前に飼い主不明の犬がいます。姿かたちのイメージは、オオカミです。誇り高い。かっこいい。シェパードの雑種らしい。
ムンジャクンジュは毛虫じゃない 岡田淳 偕成社文庫
三人の小学五年生が相談して付けた名前です。ムンジャクンジュは、虫のようなあるいは、小動物のような生き物で、最初は米粒ほどの大きさだったのですが、58ページの今は、ハトぐらいまで大きく育ちました。そして、ムーンとか、クーンと鳴くところからムンで、毛むくじゃらだからジャクンジュだそうです。
下流志向 学ばない子どもたち働かない若者たち 内田樹(うちだ・たつる) 講談社文庫
「まえがき」を読んでいて考えたことです。この本は、こどもが勉強しなくなった。若者が働かなくなったという内容が書いてあるようです。本の発行は、2007年ですから、今から13年ぐらい前です。その当時の小中学生、大学生たちはいまごろ、二十代から三十代でしょう。
シルバー川柳10 スクワット しゃがんだままで 立てません ポプラ社
本屋で、この本のカバーをみて、「スクワット しゃがんだままで 立てません」を読んで、思わず吹き出しました。そのとおりです。笑いました。そして、購入しました。
おじさんのかさ 佐野洋子 講談社
傘をもっているけれど、雨がふっても使用しないかさのお話です。
愉快です。見せ傘というのでしょうか。お財布の中の「見せ札、見せ金(みせさつ。みせがね。見せるだけで使わない紙幣)」みたいです。人に見せて自慢するだけの傘だろうかという先入観をもちながら読み始めました。
図書館の神さま 瀬尾まいこ(せお・まいこ) ちくま文庫
冒頭の「清(きよ)。私の名前だ」を読んだ瞬間に先日読んだ夏目漱石作品「坊ちゃん」が頭に浮かびました。坊ちゃんの家で働いていた女中さんのお名前です。そして次の瞬間、「両親が『坊ちゃん』に傾倒していたわけではない」と文章が続きます。やられたという感じがして、次の読みに入ります。
シュリーマン旅行記 清国・日本 石井和子・訳 講談社学術文庫
世界史のトロイの遺跡からこの本に来ました。詳しいことは知りません。
シュリーマン:1822年-1890年 68歳没 ドイツの考古学者 実業家 ギリシャ神話に出てくる都市トロイアの遺跡を発見した。トロイアの考古遺跡:現在のトルコ共和国。1870年発掘開始。日本への訪問は、1865年。当時43歳。明治元年が1868年。
ぼくのくれよん 長新太(ちょう・しんた) 講談社
大きなくれよんが出てきます。ネコぐらいの大きさのくれよんです。おもしろい。
「だいだいいろ」というくれよんの表示は、昭和時代を思い出させてくれます。
絵本は1993年の発行ですから、平成5年です。
まんげつのよるに 木村裕一・作 あべ弘士・絵 講談社
シリーズ「あらしのよるに」の第7話でこれが最終話です。
第6話で雪崩に飲み込まれたオオカミのガブはどうなったのか心配です。
ガブは物語の主人公ですから必ず生きているはずです。
ほら生きていました。よかった。
えッ?! なんとそれはヤギのメイの夢でした。
おれはねこだぜ 佐野洋子 講談社
おとなびたちょっと反抗期であるようなねこの絵です。
心がひねくれたようなねこの好物は、お魚のさばだそうです。
ねこのぼうしに何かがぶちあたりました。
えッ?!
おもしろい! ネタバレになるので、何が飛んできたのかはここには書きません。
ページをめくって、ますますおもしろくなりました。こどもさんにうけるでしょう。
きょうりゅうのかいかた くさのだいすけ・文 やぶうちまさゆき・絵 岩波書店
1983年(昭和58年)初版の絵本です。
読み終えてみて、昭和時代の匂いが伝わってきて、なつかしさにつつまれました。登場人物たちが来ている服を見てそう思いました。
妻が椎茸だったころ 中島京子 講談社
タイトルが奇抜で引く思いがあったのですが、この方の作品で以前読んだ「長いお別れ」が傑作だったので、この本も読んでみることにしました。一作、一作の内容が、濃密だという印象をもっています。
短編が五本並べてあります。最初の一本を読み終えて、これは、スリラーだと気づきました。ぞっとする読後感が残ります。
ふうせんねこ せなけいこ 福音館書店
「おこっているぞー」のねこです。
かなりおこっています。
ますますおこっています。
おこっているけれど、可愛い。
ねこの動作は、乳幼児の動作と共通しています。
逆ソクラテス 伊坂幸太郎 集英社
ソクラテス:アテネ出身の古代ギリシャの哲学者。紀元前469年頃-紀元前399年。71歳。服毒自殺による死刑。名言を多数残しています。「無知の知」「生きるために食べよ。食べるために生きるな」「 本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれる」「一番大切なことは、単に生きることではなく善く生きることである」「悪法もまた法なり」本人の著書は残っていないが、弟子のプラトンがソクラテスの言葉を残している。
自転しながら公転する 山本文緒 新潮社
58ページあたりを読み終えたところで感想を書き始めてみます。全体で、478ページある作品です。男性の自分が読むのには場違いかなと感じながら読んでいます。恋愛小説のようです。
冒頭は、ベトナムでベトナムの恋人と結婚式を挙げる直前シーンから始まります。その後、過去の出来事にシーンは移ります。世界的に、地球規模で動くから、自分が自転しながら、太陽のまわりを公転するという意味合いのタイトルに思えます。
学問のすすめ 福沢諭吉 斎藤孝・現代語訳 ちくま新書
有名な本ですが読むのは初めてです。福沢諭吉:1835年(天保5年)-1901年(明治34年)66歳没 慶応義塾大学の創設者 著述家、啓蒙思想家、教育者
学問のすすめ:1880年(明治13年)出版。内容は、1872年(明治5年)-1876年(明治9年)に発行された17編を合本したもの。
水を縫う(みずをぬう) 寺地はるな 集英社
第一章から第六章まであります。第一章を読み終えて、ぼんやりと本のカバーをながめていました。男子高校生が木製椅子のそばに立って横を向いています。(そうか、裁縫好きの男子高校生が水を縫うという設定なのか。男子高校生の足もとには水たまりのようなものが広がっており、下のほうには針と糸の絵があります。糸は赤い糸ですから縁結びの糸でしょう。なお男子高校生はオカマではありません)
宇宙への秘密の鍵 作・ルーシー&スティーヴン・ホーキング 訳・さくまゆみこ 岩崎書店
クリスマスのプレゼントにコンピューターがほしかったのに、ペットのブタがプレゼントだったというところで、そのブタちゃんがブタ小屋から消えてしまったというところから始まりました。
ブタの飼い主は、ジョージ少年です。まだ読み始めたところなので、年齢はわかりません。
ヒュースケン日本日記 1855-61 青木枝朗(あおき・しろう)・訳 岩波文庫
ヘンリー・ヒュースケン:1832年-1861年 オランダ人 タウンゼント・ハリス配下のオランダ語通訳兼書記官 英語をオランダ語に訳して、日本人とはオランダ語で意思疎通をはかった。 1856年24歳のときに来日し、1861年1月14日、29歳のときアメリカ合衆国公使館となっていた善福寺への帰路、薩摩藩士に殺害された。
パンどろぼう 柴田ケイコ 角川書店
食パンのお顔が不気味です。
でも、読み終わったあとで、今年読んで良かった一冊だと思った次第です。
こどもさん向けの絵本です。
めっきらもっきら どおんどん 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)作 ふりや なな画 福音館書店
ゆうれいのおはなしだろうか。表紙に不気味な黒い影の絵が描いてあります。オオカミのようにも見えるし、ヘビのようにも見えます。
きょだいなきょだいな 長谷川摂子(はせがわ・せつこ)・作 降矢なな(ふりや・なな)・絵 福音館書店
ページを開いて、いきなりびっくりしました。巨大なピアノがどーんと出てきました。圧倒されます。
次のページをめくって、おもしろい展開に愉快になりました。このピアノはかなり巨大です。
ちくわのわーさん 岡田よしたか ブロンズ新社
2011年発行の楽しい絵本です。ちくわのわーさんは、おもしろいけれど、見た目は、かわいくはない。ちくわのわーさんの動きは、まるで、生きているようです。ちくわのわーさんは、かなり大きなちくわです。
現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一 守屋淳・訳 ちくま新書
大河ドラマは観ています。ただ、いままでのところ徳川慶喜さんのドラマになっているような。
されど、渋沢栄一さんは偉大です。
渋沢栄一:1840年(天保11年)-1931年(昭和6年)91歳没 1968年が明治元年 豪農、武士、官僚、実業家、慈善家
いきもの最強バラエティー ウソナンデス Gakken
ホオジロザメが人間を喰うのが世界に広まったのは、洋画「ジョーズ」の影響だろうか。ホオジロザメにとっては、災難だった。
読んでいて、世の中は、誤解と錯覚で成り立っていると再確認できました。
ハイエナは悪者扱いされるけれど、本当は、良質なチームワークをもつ狩人なのです。
大きい1年生と小さな2年生 古田足日(ふるた・たるひ)・作 中山正美・絵 偕成社
1970年(昭和45年)の作品で、もう50年ぐらい前の作品ですが、よく読まれています。
ただし、自分が読むのは初めてです。小学生のころって、たしかに、背丈(せたけ)にこだわりがありました。背は成長するにつれて伸びて、最終的には、背の高い、低いは人生においてあまり関係ないことがわかるのですが、そのことに気づくまでは悩んだりもします。
スモールワールズ 一穂ミチ(いちほみち) 講談社
短編6本です。どういうわけか、タイトル「スモールワールズ」という作品はありません。全体で、「小さい世界(複数)」ということなのか。
「ネオンテトラ」
ネオンテトラとは? 調べました。「(アマゾン川で発見された)熱帯魚」だそうです。ネオンサインのような模様。青と赤の縦じま。4ページぐらい読んで、ああ、自分には合わないと肌で感じました。流し読みにしようか。若い人向けの作品だとピンときました。
こちらあみ子 今村夏子 ちくま文庫
別の本で紹介されていたので興味をもち取り寄せて読み始めました。
「あみ子」変わった名前です。どういう意味なのだろう? 本のカバーには、次のとおりあります。
あみ子:風変りな女の子。優しい父。一緒に登下校してくれる兄(その後不良になる。こーちゃん。孝太)。母親は妊娠中で、書道教室の先生をしている。(その後やる気がなくなる)。(あみ子さんが所属するのは田中家です)。あみ子のあこがれる男子同級生が、のり君
三日間の幸福 三秋 縋(みあき すがる) メディアワークス文庫
ショートショートの連作だろうか。短い文章が、15本あります。
「十年後の約束」「終わりの始まり」
二十歳になった男子クスノキは、寿命(あと30年と3か月あったらしい。50歳で死去だったのか)をブックオフで本を売るように査定を受けて、買取り店で売ってしまいました。30年分を売却したのであと三か月しか生きられないであろうという設定です。作者は顛末(てんまつ。オチ)をどうもっていくのだろうが、目下(もっか)の読書の興味です。
スマホ脳 アンデシュ・ハンセン 久山葉子・訳 新潮新書
読み始める前の心構えとして、スマホの良くないところについて書いてある本であろう。
街で、ながらスマホをしながら歩いている人を見ると危険を感じます。
一度ぶつかりそうになったことがあります。
以降、ながらスマホをしている人には、近づかないようにしています。
2020年12月30日
2020年 今年観て良かった映画
2020年 今年観て良かった映画
今日も嫌がらせ弁当 邦画DVD 2019年公開
喜劇でした。ほろりと落涙する映画でした。とくにラスト付近、高校卒業最後のお弁当には泣けました。今年観て良かった1本です。前半はつくりもののようで違和感がありましたが、中盤から真剣味が増して、リアルで、心温まるいい映画でした。
夫が事故死した母子家庭で、母ひとり、高校生の娘ひとりの母子家庭です。(長女はすでに独立してひとり暮らし中)。高校生の娘は反抗期で、母親とはしゃべりません。目の前にいるのに、スマホを使った文字の会話はリアルな現実なのでしょう。
カッコーの巣の上で 洋画DVD 1976年公開
有名な映画ですが初めて観ました。いい映画でした。精神病院入院病棟が扱われています。昨年は邦画の「閉鎖病棟」を観ました。暗い内容でした。「カッコーの巣の上」では、みんなで魚釣りに行くあたりが心温まる喜劇で笑えましたが、最後のほうはやっぱり暗くなりました。もっとも、主人公は、懲役刑の労働をまぬがれるために、病気ではないのに病気のふりをしているわけですから制裁が下ってもしかたがないというあきらめもあります。
若おかみは小学生 邦画DVD 2018年公開
作品の主題として、「復讐、仕返し、憎しみ、憎悪」という作品が多いなかにあって、本作品は、「対立相手との協調」を重視しています。あわせて、たとえ自分が恥をかくことになっても、誇りをもって自分の役割を果たすというメッセージがあります。そこが、神社で八百万の神(やおよろずのかみ)を信仰する日本人らしくていい。バランス感覚に優れています。意図的に悪事を働いたのでなければ相手を許容します。映画では、そこからお互いの助け合いが生まれています。
ビリギャル 邦画DVD 2015年公開
チラリと耳にしたことはありますが、観たのは初めてです。映画を観たなーという気分にひたれました。まじめで、誠実ないい映画でした。今年観て良かった1本です。
成績が芳しくない女子高生が、一生懸命勉強をして、有名大学に合格するということだけはどこかで情報が入っていました。
泣き虫しょったんの奇跡 邦画DVD 2028年公開
地味な映画でしが、良作でした。
生きている限り、終わりはない。
一度夢破れても、再起して、夢をかなえるといういい映画でした。今年観て良かった一本です。
3月のライオン 前編 邦画DVD 2017年公開
交通事故で、突然、両親と妹を亡くした6歳ぐらいの主人公桐山零(きりやま・れい)の姿から始まります。彼は、将棋が好きだった父親のつながりで、父親の友人だったプロ棋士幸田(豊川悦司)さんのお宅で世話になります。そこには、奥さんとプロ棋士を目指す姉弟がいて、きょうだいとの比較などで、零はひとりぼっちになって、それなりにつらい体験をして、中学卒業後、幸田家を出て、ひとり暮らしをしながら高校へ通います。映像を観ながら、零に「がんばれ、がんばれ」と声をかけたくなる映画です。
舞妓はレディ 邦画DVD 2014年公開
オードリーヘップバーンの「マイフェアレディ」のオマージュ作品(敬意を表して類似にする)でした。田舎者がスターになる成長物語です。古い型の体験をもつ日本人の自分にとっては、胸にしみるいい作品でした。今年観て良かった一本です。ミュージカル仕立てですが、静かなほうです。雨が土にじっくりとしみこむような映画でした。
ジョゼと虎と魚たち 邦画DVD 2003年公開
ジョゼは、足が悪くて歩行ができない20代の身体障害者女性で、本名は、「くみ子」さんですが、ご自身が、フランソワーズ・サガンの小説「すばらしい雲」を読んで、その主人公ジョゼから名前をもらって、自称「ジョゼ」で通しています。池脇千鶴さんが演じています。毎度芸達者な役者さんだと感服しています。ジョゼの恋愛相手になるのが、大学4年生、麻雀荘でアルバイトをしている恒夫くんで、妻夫木聡さんが演じます。
プライベート・ライアン 洋画DVD 1998年公開
第二次世界大戦中の1944年6月6日にあったフランスノルマンディー上陸作戦に同行した戦場カメラマンロバートキャパに関する本を読んだあと、B級映画といわれる「Dデイ」という洋画DVDを観て、今回のプライベート・ライアンを観ました。いまさらですが、今年観て良かった1本です。力作でした。
マダム・イン・ニューヨーク インド映画DVD 2014年日本公開
インドのコメディ映画、ふたりの子持ち主婦のちょっぴりラブありでしたが、いい作品でした。今年観て良かった1本です。
天才スピヴェット フランス・カナダ洋画DVD 2014年公開
いい映画でした。今年観て良かった1本です。
おもしろくて、楽しくて、悲しいこともあって、じんとくる映画でした。絵本みたいな映画でした。
主人公の10歳の少年スピヴェットは、アメリカ合衆国大陸横断鉄道に乗って旅をします。
ポネット フランス映画DVD 1996年公開
交通事故で、車の運転をしていた母親が死にます。車に同乗していた4歳の女児は腕をケガしましたが命は助かります。
4歳女児のポネットが、母親の死を受け入れられません。母親の再来を信じて、彼女の心は閉ざされます。
パリ、嘘つきな恋 フランス映画DVD 2018年公開
フランスに観光旅行に行った気分になりたくて借りて来ました。
最後でどう落とすのだろうと思いながら観始めました
偶然の出来事から自分は車いすの障がい者だというところから話が始まり、彼は車いすの障がい者の女性を愛するようになります。彼は噓つきです。
(再鑑賞)幸せの黄色いハンカチ 邦画1977年公開 VHSビデオテープ
棚の整理をしていたら平成5年(1993年)のテレビ番組「金曜ロードショー」を録画したテープが出てきたので観てみました。また、この映画は、十代のときに映画館で観て、その後も何度か、テレビやレンタルDVDで観たことがあります。
もう27年ぐらいまえに録画したものです。壊れかけのVHSデッキだけど再生できてよかった。解説者の水野晴郎(みずのはるお)さんの解説がなつかしい。
今日も嫌がらせ弁当 邦画DVD 2019年公開
喜劇でした。ほろりと落涙する映画でした。とくにラスト付近、高校卒業最後のお弁当には泣けました。今年観て良かった1本です。前半はつくりもののようで違和感がありましたが、中盤から真剣味が増して、リアルで、心温まるいい映画でした。
夫が事故死した母子家庭で、母ひとり、高校生の娘ひとりの母子家庭です。(長女はすでに独立してひとり暮らし中)。高校生の娘は反抗期で、母親とはしゃべりません。目の前にいるのに、スマホを使った文字の会話はリアルな現実なのでしょう。
カッコーの巣の上で 洋画DVD 1976年公開
有名な映画ですが初めて観ました。いい映画でした。精神病院入院病棟が扱われています。昨年は邦画の「閉鎖病棟」を観ました。暗い内容でした。「カッコーの巣の上」では、みんなで魚釣りに行くあたりが心温まる喜劇で笑えましたが、最後のほうはやっぱり暗くなりました。もっとも、主人公は、懲役刑の労働をまぬがれるために、病気ではないのに病気のふりをしているわけですから制裁が下ってもしかたがないというあきらめもあります。
若おかみは小学生 邦画DVD 2018年公開
作品の主題として、「復讐、仕返し、憎しみ、憎悪」という作品が多いなかにあって、本作品は、「対立相手との協調」を重視しています。あわせて、たとえ自分が恥をかくことになっても、誇りをもって自分の役割を果たすというメッセージがあります。そこが、神社で八百万の神(やおよろずのかみ)を信仰する日本人らしくていい。バランス感覚に優れています。意図的に悪事を働いたのでなければ相手を許容します。映画では、そこからお互いの助け合いが生まれています。
ビリギャル 邦画DVD 2015年公開
チラリと耳にしたことはありますが、観たのは初めてです。映画を観たなーという気分にひたれました。まじめで、誠実ないい映画でした。今年観て良かった1本です。
成績が芳しくない女子高生が、一生懸命勉強をして、有名大学に合格するということだけはどこかで情報が入っていました。
泣き虫しょったんの奇跡 邦画DVD 2028年公開
地味な映画でしが、良作でした。
生きている限り、終わりはない。
一度夢破れても、再起して、夢をかなえるといういい映画でした。今年観て良かった一本です。
3月のライオン 前編 邦画DVD 2017年公開
交通事故で、突然、両親と妹を亡くした6歳ぐらいの主人公桐山零(きりやま・れい)の姿から始まります。彼は、将棋が好きだった父親のつながりで、父親の友人だったプロ棋士幸田(豊川悦司)さんのお宅で世話になります。そこには、奥さんとプロ棋士を目指す姉弟がいて、きょうだいとの比較などで、零はひとりぼっちになって、それなりにつらい体験をして、中学卒業後、幸田家を出て、ひとり暮らしをしながら高校へ通います。映像を観ながら、零に「がんばれ、がんばれ」と声をかけたくなる映画です。
舞妓はレディ 邦画DVD 2014年公開
オードリーヘップバーンの「マイフェアレディ」のオマージュ作品(敬意を表して類似にする)でした。田舎者がスターになる成長物語です。古い型の体験をもつ日本人の自分にとっては、胸にしみるいい作品でした。今年観て良かった一本です。ミュージカル仕立てですが、静かなほうです。雨が土にじっくりとしみこむような映画でした。
ジョゼと虎と魚たち 邦画DVD 2003年公開
ジョゼは、足が悪くて歩行ができない20代の身体障害者女性で、本名は、「くみ子」さんですが、ご自身が、フランソワーズ・サガンの小説「すばらしい雲」を読んで、その主人公ジョゼから名前をもらって、自称「ジョゼ」で通しています。池脇千鶴さんが演じています。毎度芸達者な役者さんだと感服しています。ジョゼの恋愛相手になるのが、大学4年生、麻雀荘でアルバイトをしている恒夫くんで、妻夫木聡さんが演じます。
プライベート・ライアン 洋画DVD 1998年公開
第二次世界大戦中の1944年6月6日にあったフランスノルマンディー上陸作戦に同行した戦場カメラマンロバートキャパに関する本を読んだあと、B級映画といわれる「Dデイ」という洋画DVDを観て、今回のプライベート・ライアンを観ました。いまさらですが、今年観て良かった1本です。力作でした。
マダム・イン・ニューヨーク インド映画DVD 2014年日本公開
インドのコメディ映画、ふたりの子持ち主婦のちょっぴりラブありでしたが、いい作品でした。今年観て良かった1本です。
天才スピヴェット フランス・カナダ洋画DVD 2014年公開
いい映画でした。今年観て良かった1本です。
おもしろくて、楽しくて、悲しいこともあって、じんとくる映画でした。絵本みたいな映画でした。
主人公の10歳の少年スピヴェットは、アメリカ合衆国大陸横断鉄道に乗って旅をします。
ポネット フランス映画DVD 1996年公開
交通事故で、車の運転をしていた母親が死にます。車に同乗していた4歳の女児は腕をケガしましたが命は助かります。
4歳女児のポネットが、母親の死を受け入れられません。母親の再来を信じて、彼女の心は閉ざされます。
パリ、嘘つきな恋 フランス映画DVD 2018年公開
フランスに観光旅行に行った気分になりたくて借りて来ました。
最後でどう落とすのだろうと思いながら観始めました
偶然の出来事から自分は車いすの障がい者だというところから話が始まり、彼は車いすの障がい者の女性を愛するようになります。彼は噓つきです。
(再鑑賞)幸せの黄色いハンカチ 邦画1977年公開 VHSビデオテープ
棚の整理をしていたら平成5年(1993年)のテレビ番組「金曜ロードショー」を録画したテープが出てきたので観てみました。また、この映画は、十代のときに映画館で観て、その後も何度か、テレビやレンタルDVDで観たことがあります。
もう27年ぐらいまえに録画したものです。壊れかけのVHSデッキだけど再生できてよかった。解説者の水野晴郎(みずのはるお)さんの解説がなつかしい。
2020年12月29日
2020年 今年読んでよかった本
2020年 今年読んでよかった本
おふろだいすき 松岡亨子(まつおか・きょうこ)・作 林明子・絵 福音館書店
今年読んで良かった1冊です。こどもさん向けの絵本です。
いわゆる「ほら話」です。落語のようでもあります。
ふつうは、「うそをついてはいけません」と教えますが、物語の世界のなかでは、うそをついてもかまわないのです。むしろ、おおうそつきにならねばならないのです。その気楽さがいい。
だれも知らない小さな国 佐藤さとる・作 村上勉・絵 講談社文庫
1959年自費出版から始まった本です。
物語の中のこととして、20年前、ぼくは小学3年生8才ですから、主人公のぼくは、今は28才です。思い出の記です。
しょうがっこうへいこう 斉藤洋・作 田中六大・絵 講談社
今年読んで良かった1冊です。
小学校へ入学するこどもさんの不安を解消するための絵本です。
クイズ形式になっている楽しい本でした。
いなかっぽい絵が、地方に住む子どもにとっては身近です。
14ひきのあさごはん いわむらかずお 童心社
絵本です。14ひきののねずみがでてくる大家族のおはなしのようです。おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、1・2・3…のじゅんばんで、いっくん、にっくん、さっちゃん、よっちゃん、ごうくん、ろっくん、なっちゃん、はっくん、くんちゃん、とっくん、ぜんいんあわせて、14ひきです。
もりのへなそうる わなべしげお・さく やまわきゆりこ・え 福音館書店
へなそうるとは? 本の最後のほうにあるページで、キリンのような姿がちらりと見えました。
表紙には、森の中にある木のそばで、兄弟らしき男の子ふたりがなにか気配があって、不思議そうな表情で立っています。
ルドルフといくねこくるねこ ルドルフとイッパイアッテナⅢ 斉藤洋・作 杉浦範茂(すぎうらはんも)・絵 講談社
2002年2月初版です。前回読んだ2作目の初版が1988年ですから、14年が経過しています。
5月から始まりました。英語の本に対する苦情があります。アイ・アム・ア・ボーイ。ぼくは少年です。そんなことは、見ればわかる。わざわざ説明する理由がわからないとのこと。
ネコであるイッパイアッテナことタイガーの飼い主日野さんは、仕事で日米を行ったり来たりしています。
累犯障害者(るいはんしょうがいしゃ) 山本譲司 新潮文庫
累犯:るいはん。何度も罪を犯すこと。「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著・新潮新書からこの本にきました。
「安住の地は刑務所だった 下関駅放火事件」
2006年、山口県下関駅放火事件から始まります。そういえば、そういうことがありました。幸いに死者はなかったそうです。犯人は74歳150センチ台の背たけの小柄な男性で、刑務所を出所して1週間ぐらい、行くところもなく生活できず再び刑務所に入るために放火しました。シャバ(刑務所外の世界)よりも刑務所の中のほうが快適という現実があります。
幸福な食卓 瀬尾まいこ(せお・まいこ) 講談社文庫
有名な作品のようですが、読むのは初めてです。
4本の短編です。互いに関連があるのかないのかはまだわかりません。読み始めてみます。
「幸福な朝食」 2003年初出
中原家の家族の崩壊話です。父親である中学社会科教師の中原弘さん43才ぐらいが、朝食時に、「父親をやめる」と宣言します。妻は5年前に家を出ています。離婚はしていないようです。卒婚みたいなものです。
としょかんライオン ミシェル・ヌードセンさく ケビン・ホークスえ 福本友美子やく 岩崎書店
(1回目の本読み)
本屋さんでひととおり読んだ時点で、これは名作だと思いました。心優しい絵本です。
(2回目の本読み)
本を手に入れて家で読みました。
ライオンを怖い感じがする人間に置き換えることもできると思いました。
かえるのエルタ 中川李枝子・さく 大村百合子・え 福音館書店
1964年(昭和39年)の作品です。ナルニア国物語とか、うさぎを追いかけて穴に入っていく不思議の国のアリスなどの仲間で、楽しい空想物語というジャンルだろうと、読んでいる途中で思いました。今年読んで良かった1冊です。
あおい目のこねこ エゴン・マチーセン作 瀬田貞二・訳 福音館書店
両目が、どちらかといえば、水色をしたこねこの絵があります。物語は、「1のまき」から始まって、「7のまき」で終わります。1965年(昭和40年)の作品で、作者はデンマークの人で、1976年に亡くなっています。訳者の方も1979年に亡くなっています。物語の始まりは、日本昔話のようで、「むかし、青い目のげんきなこねこがおりました」から始まります。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ 新潮社
書店で手に取って、ページを少しめくって、内容は遠い国、イギリス国のことであり、タイトルから察するとたぶん肌の色で人種差別のことだろうと、あまり身近なことではないので、そのまま書棚に戻しましたが、その後なんとなく気になり、売れている本でもあり、まずは読んでみるかと、数日後手に入れました。まだ最初のほうしか読んでいませんが、アイルランド人でカトリック教徒、現在はダンプの運転手さんと結婚された日本人女性著者が、中学生の息子さんについて事実のこととして書いてあるようです。ノンフィクションのエッセイ集です。タイトルで、イエローは、黄色人種であり、ホワイトは、ハーフによる白人であり、ブルーは通常、憂鬱なのですが、著者の息子さんは誤認していたらしく、「怒り」ととらえたのち、沈んだ気持ちと理解されています。
高齢者に「キレない」技術 川上淳子 小学館
超高齢者になると、なにをやっても許される年齢という感じになります。責めを負ってもらおうとしても、高齢であるがゆえに、どうしようもないということもあります。無理をすれば、こちらのほうが、当事者の加齢によるお世話という負担をしなければならなくなります。困り果てる現状があります。
誰にも相談できません みんなのなやみぼくのこたえ 高橋源一郎 毎日新聞出版
人生相談本です。ラジオパーソナリティとしての声を聞くことがある小説家の筆者です。ざっと勘定してみて、相談事が100本ぐらいあります。離婚歴の数が多い筆者のためか、恋愛話の相談が多い。不倫、浮気、LGBTなど。同性愛の人って案外多い。案外少数派ではないのではないか。答えは、哲学的です。他人の恋話が他人ごとに聞こえるのはわたしだけでしょうか。恋は本来『秘密』です。
生きるって、なに? たかのてるこ テルブックス
ラジオ放送でいい本だと流れていたので読んでみることにしました。
同作者の「ガンジス河でバタフライ」「サハラ砂漠の王子さま」「モロッコで断食」「ダライ・ラマに恋して」「モンキームーンの輝く夜に」「キューバ―でアミーゴ」などを読んだのは、2008年から2012年頃のことでした。内容はおもしろかった。世界中を旅する作者です。
生きることの意味を追求していく本です。薄くて小さいサイズの本ですが中身は濃い。写真絵本の構成です。言葉には気取りがなく、生身で、現実的です。大事なことが書いてある本です。今年読んで良かった1冊になりました。
派遣添乗員ヘトヘト日記 梅村達 三五新社 フォレスト出版
知的障害者施設のメンバーと日光江戸村へバス旅行に行ったときのお話にはほろりとしました。いいお話でした。今年読んで良かった本になりました。入所者たちはうれしさを全身からにじませていたあとに続く、にぎやかなカラオケ風景が読んでいて目に浮かびました。
11番目の取引 アリッサ・リングスワース作 もりうちすみこ訳 すずき出版 2020課題図書
11番目の取引だから、その前に10回取引があったのだろうと思って読み始めました。楽器を巡るお話で、アフガニスタンとかタリバンとかが関係あるようです。
飛ぶための百歩 ジュゼッペ・フェスタ・作 杉本あり・訳 岩崎書店
本の帯を見ると、視覚障害者のこどもさんのお話のようです。イタリアの児童文学作品です。
プロローグで、お父さんは眠らないとあります。なんのことだろう。
お父さんがいて、お母さんがいて、主人公の男の子が、山の中で二か月ぐらい暮らしているようです。満点の星空が輝いています。でも、この子には見えないみたい。
廉太郎ノオト(れんたろうノウト) 谷津矢車(やつ・やぐるま 男性) 中央公論新社 2020課題図書
作曲家の瀧廉太郎さんのお話しだと思って読み始めます。彼の出身地の大分県竹田市へは、高校の時に行ったことがあります。登山に行く途中で立ち寄りました。作品『荒城の月』をそこで聞いたような覚えがありますが、もう遠い昔のことなので記憶が定かではありません。同市内にあった城跡は見学したような記憶がありますが、たしか岡城というような名称でした。そちらの記憶もおぼろげです。ご本人は病気で若くして亡くなられたという知識が少しあります。春のうららの隅田川という歌詞の『花』を思い出します。
北極と南極の「へぇ~」くらべてわかる地球のこと 中山由美・文と写真 Gakken 2020課題図書
(1回目の本読み)ざーっとめくるだけで最後までいきます。本のカバーには、「北極と南極の比較」について書いてありますので、本全体が比較パターンで進行していくのでしょう。
タヌキのきょうしつ 山下明生(やましたはるお)・作 長谷川義史(はせがわよしふみ)・絵 あかね書房 2020課題図書
(1回目の本読み)
全体をざーっと流し読みしました。朝のさんぽ道で、タヌキさんたちをたまに見かけることがあります。見た目がワンちゃんのようでかわいらしい。茶色に黒の模様が入った体で、独特のユーモラスな顔つきをしています。警戒心が強いので、人が近づくと、さささーっと茂みの中へ逃げていってしまいます。
ジョゼと虎と魚たち 田辺聖子 角川文庫
先日同名の実写版映画をDVDで観て深い感銘(かんめい。忘れられないほどの心に深く刻まれた記憶)を受けました。そこで、原作を読んでみることにしました。新作でアニメ映画も放映されるようです。車いすの女性と男性の恋を描いた作品です。しみじみできる文脈でした。
青年ヒトラー 大澤武男 平凡社新書
この夏は、第二次世界大戦について、連合国側からの立場で描かれた映画を観たり、小説を読んだりしました。片手落ちではないかと思って、ドイツ国首相だったヒトラーの立場から書かれた本も読んでみることにしました。著者はドイツ在住とあります。出版された時点は、2009年で、ヒトラーの生誕120年とあります。彼が独裁者になる前の段階、青年期までが書かれているそうです。
あの子の秘密 村上雅育(むらかみ・まさふみ) フレーベル館
ふたりの小学6年生女子が登場します。クラスメイトです。
ひとりめは、倉木小夜子(くらき・さよこ)12月25日生まれ。名字のとおり、暗い性格設定になっています。学校には行きますが、しゃべらないそうです。人間よりも本が好き。マンション暮らし。どういうわけか、オスの黒猫がいつも彼女のそばにいます。黒猫の目は緑色です。ただし、黒猫は、想像上の生き物であり、実体としての存在はありません。
父の詫び状 向田邦子 文春文庫
向田邦子さん:1929年(昭和4年)-1981年(昭和56年) 51歳没 台湾で取材旅行中に航空機墜落事故で亡くなる。脚本家、随筆家、小説家 直木賞受賞 テレビドラマ脚本として、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」
24本のエッセイ(随筆。思うままに書いた短い文章)とあとがきです。1本が10ページぐらいです。しみじみします。
ちょっとだけ 瀧村有子(たきむらゆうこ)・作 鈴木永子(すずきながこ)・絵 福音館書店
絵本です。良書です。上の子が下の子を、「ちょとだけ」お世話させてという趣旨の絵本だと思って読み始めましたが違っていました。上の子がママに、「ちょっとだけ」わたしを抱いてとお願いする物語です。
主人公は、「なっちゃん」で、うちにあかちゃんが生まれて、なっちゃんはお姉ちゃんになりました。実体験がないと書けない内容です。なっちゃんはママを赤ちゃんにとられてしまいました。だから、じぶんのことはじぶんでするようになりました。誠実な絵本です。今年読んで良かった一冊になりました。
思考の整理学 外山滋比古(とやま・しげひこ) ちくま文庫
エッセイ集です。あとがきの日付は、1983年早春です。
最初の「グライダー」を読んだところで感想を書き始めます。ことし読んで良かった一冊になりそうです。
おとうさんがいっぱい 三田村信行 理論社
1975年ころから1977年ころにかけての作品群です。5本の短編が収められています。最初に、「はじめに」があって、「ぼくの心の世界には小さな窓が一つあって……」から始まります。おもしろそう。
お伽草子(おとぎぞうし) 太宰治 新潮文庫
刊行されたのが、終戦後の1945年(昭和20年)10月です。
特殊な雰囲気がただよいます。
戦時中、空襲から避難した防空壕の中で、五才の娘に絵本を読み聞かせます。
読み聞かせながら、民話の中身を考察するという手法です。
びりっかすの神さま 岡田淳 偕成社文庫
小学生向けの本です。転校生のお話です。
木下始(きのしたはじめ):転校生。4年1組になりました。
市田先生:担任の先生
森みゆき:テストの点数が、1点でした。
坂井征二(さかいせいじ):テストの点数が、0点でした。
木下始は、転校後の教室で、透明なへんなものを見ます。体長20センチぐらいで、背中に天使の羽をつけたサラリーマン風の男性が空中を飛んでいます。
おふろだいすき 松岡亨子(まつおか・きょうこ)・作 林明子・絵 福音館書店
今年読んで良かった1冊です。こどもさん向けの絵本です。
いわゆる「ほら話」です。落語のようでもあります。
ふつうは、「うそをついてはいけません」と教えますが、物語の世界のなかでは、うそをついてもかまわないのです。むしろ、おおうそつきにならねばならないのです。その気楽さがいい。
だれも知らない小さな国 佐藤さとる・作 村上勉・絵 講談社文庫
1959年自費出版から始まった本です。
物語の中のこととして、20年前、ぼくは小学3年生8才ですから、主人公のぼくは、今は28才です。思い出の記です。
しょうがっこうへいこう 斉藤洋・作 田中六大・絵 講談社
今年読んで良かった1冊です。
小学校へ入学するこどもさんの不安を解消するための絵本です。
クイズ形式になっている楽しい本でした。
いなかっぽい絵が、地方に住む子どもにとっては身近です。
14ひきのあさごはん いわむらかずお 童心社
絵本です。14ひきののねずみがでてくる大家族のおはなしのようです。おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、1・2・3…のじゅんばんで、いっくん、にっくん、さっちゃん、よっちゃん、ごうくん、ろっくん、なっちゃん、はっくん、くんちゃん、とっくん、ぜんいんあわせて、14ひきです。
もりのへなそうる わなべしげお・さく やまわきゆりこ・え 福音館書店
へなそうるとは? 本の最後のほうにあるページで、キリンのような姿がちらりと見えました。
表紙には、森の中にある木のそばで、兄弟らしき男の子ふたりがなにか気配があって、不思議そうな表情で立っています。
ルドルフといくねこくるねこ ルドルフとイッパイアッテナⅢ 斉藤洋・作 杉浦範茂(すぎうらはんも)・絵 講談社
2002年2月初版です。前回読んだ2作目の初版が1988年ですから、14年が経過しています。
5月から始まりました。英語の本に対する苦情があります。アイ・アム・ア・ボーイ。ぼくは少年です。そんなことは、見ればわかる。わざわざ説明する理由がわからないとのこと。
ネコであるイッパイアッテナことタイガーの飼い主日野さんは、仕事で日米を行ったり来たりしています。
累犯障害者(るいはんしょうがいしゃ) 山本譲司 新潮文庫
累犯:るいはん。何度も罪を犯すこと。「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著・新潮新書からこの本にきました。
「安住の地は刑務所だった 下関駅放火事件」
2006年、山口県下関駅放火事件から始まります。そういえば、そういうことがありました。幸いに死者はなかったそうです。犯人は74歳150センチ台の背たけの小柄な男性で、刑務所を出所して1週間ぐらい、行くところもなく生活できず再び刑務所に入るために放火しました。シャバ(刑務所外の世界)よりも刑務所の中のほうが快適という現実があります。
幸福な食卓 瀬尾まいこ(せお・まいこ) 講談社文庫
有名な作品のようですが、読むのは初めてです。
4本の短編です。互いに関連があるのかないのかはまだわかりません。読み始めてみます。
「幸福な朝食」 2003年初出
中原家の家族の崩壊話です。父親である中学社会科教師の中原弘さん43才ぐらいが、朝食時に、「父親をやめる」と宣言します。妻は5年前に家を出ています。離婚はしていないようです。卒婚みたいなものです。
としょかんライオン ミシェル・ヌードセンさく ケビン・ホークスえ 福本友美子やく 岩崎書店
(1回目の本読み)
本屋さんでひととおり読んだ時点で、これは名作だと思いました。心優しい絵本です。
(2回目の本読み)
本を手に入れて家で読みました。
ライオンを怖い感じがする人間に置き換えることもできると思いました。
かえるのエルタ 中川李枝子・さく 大村百合子・え 福音館書店
1964年(昭和39年)の作品です。ナルニア国物語とか、うさぎを追いかけて穴に入っていく不思議の国のアリスなどの仲間で、楽しい空想物語というジャンルだろうと、読んでいる途中で思いました。今年読んで良かった1冊です。
あおい目のこねこ エゴン・マチーセン作 瀬田貞二・訳 福音館書店
両目が、どちらかといえば、水色をしたこねこの絵があります。物語は、「1のまき」から始まって、「7のまき」で終わります。1965年(昭和40年)の作品で、作者はデンマークの人で、1976年に亡くなっています。訳者の方も1979年に亡くなっています。物語の始まりは、日本昔話のようで、「むかし、青い目のげんきなこねこがおりました」から始まります。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ 新潮社
書店で手に取って、ページを少しめくって、内容は遠い国、イギリス国のことであり、タイトルから察するとたぶん肌の色で人種差別のことだろうと、あまり身近なことではないので、そのまま書棚に戻しましたが、その後なんとなく気になり、売れている本でもあり、まずは読んでみるかと、数日後手に入れました。まだ最初のほうしか読んでいませんが、アイルランド人でカトリック教徒、現在はダンプの運転手さんと結婚された日本人女性著者が、中学生の息子さんについて事実のこととして書いてあるようです。ノンフィクションのエッセイ集です。タイトルで、イエローは、黄色人種であり、ホワイトは、ハーフによる白人であり、ブルーは通常、憂鬱なのですが、著者の息子さんは誤認していたらしく、「怒り」ととらえたのち、沈んだ気持ちと理解されています。
高齢者に「キレない」技術 川上淳子 小学館
超高齢者になると、なにをやっても許される年齢という感じになります。責めを負ってもらおうとしても、高齢であるがゆえに、どうしようもないということもあります。無理をすれば、こちらのほうが、当事者の加齢によるお世話という負担をしなければならなくなります。困り果てる現状があります。
誰にも相談できません みんなのなやみぼくのこたえ 高橋源一郎 毎日新聞出版
人生相談本です。ラジオパーソナリティとしての声を聞くことがある小説家の筆者です。ざっと勘定してみて、相談事が100本ぐらいあります。離婚歴の数が多い筆者のためか、恋愛話の相談が多い。不倫、浮気、LGBTなど。同性愛の人って案外多い。案外少数派ではないのではないか。答えは、哲学的です。他人の恋話が他人ごとに聞こえるのはわたしだけでしょうか。恋は本来『秘密』です。
生きるって、なに? たかのてるこ テルブックス
ラジオ放送でいい本だと流れていたので読んでみることにしました。
同作者の「ガンジス河でバタフライ」「サハラ砂漠の王子さま」「モロッコで断食」「ダライ・ラマに恋して」「モンキームーンの輝く夜に」「キューバ―でアミーゴ」などを読んだのは、2008年から2012年頃のことでした。内容はおもしろかった。世界中を旅する作者です。
生きることの意味を追求していく本です。薄くて小さいサイズの本ですが中身は濃い。写真絵本の構成です。言葉には気取りがなく、生身で、現実的です。大事なことが書いてある本です。今年読んで良かった1冊になりました。
派遣添乗員ヘトヘト日記 梅村達 三五新社 フォレスト出版
知的障害者施設のメンバーと日光江戸村へバス旅行に行ったときのお話にはほろりとしました。いいお話でした。今年読んで良かった本になりました。入所者たちはうれしさを全身からにじませていたあとに続く、にぎやかなカラオケ風景が読んでいて目に浮かびました。
11番目の取引 アリッサ・リングスワース作 もりうちすみこ訳 すずき出版 2020課題図書
11番目の取引だから、その前に10回取引があったのだろうと思って読み始めました。楽器を巡るお話で、アフガニスタンとかタリバンとかが関係あるようです。
飛ぶための百歩 ジュゼッペ・フェスタ・作 杉本あり・訳 岩崎書店
本の帯を見ると、視覚障害者のこどもさんのお話のようです。イタリアの児童文学作品です。
プロローグで、お父さんは眠らないとあります。なんのことだろう。
お父さんがいて、お母さんがいて、主人公の男の子が、山の中で二か月ぐらい暮らしているようです。満点の星空が輝いています。でも、この子には見えないみたい。
廉太郎ノオト(れんたろうノウト) 谷津矢車(やつ・やぐるま 男性) 中央公論新社 2020課題図書
作曲家の瀧廉太郎さんのお話しだと思って読み始めます。彼の出身地の大分県竹田市へは、高校の時に行ったことがあります。登山に行く途中で立ち寄りました。作品『荒城の月』をそこで聞いたような覚えがありますが、もう遠い昔のことなので記憶が定かではありません。同市内にあった城跡は見学したような記憶がありますが、たしか岡城というような名称でした。そちらの記憶もおぼろげです。ご本人は病気で若くして亡くなられたという知識が少しあります。春のうららの隅田川という歌詞の『花』を思い出します。
北極と南極の「へぇ~」くらべてわかる地球のこと 中山由美・文と写真 Gakken 2020課題図書
(1回目の本読み)ざーっとめくるだけで最後までいきます。本のカバーには、「北極と南極の比較」について書いてありますので、本全体が比較パターンで進行していくのでしょう。
タヌキのきょうしつ 山下明生(やましたはるお)・作 長谷川義史(はせがわよしふみ)・絵 あかね書房 2020課題図書
(1回目の本読み)
全体をざーっと流し読みしました。朝のさんぽ道で、タヌキさんたちをたまに見かけることがあります。見た目がワンちゃんのようでかわいらしい。茶色に黒の模様が入った体で、独特のユーモラスな顔つきをしています。警戒心が強いので、人が近づくと、さささーっと茂みの中へ逃げていってしまいます。
ジョゼと虎と魚たち 田辺聖子 角川文庫
先日同名の実写版映画をDVDで観て深い感銘(かんめい。忘れられないほどの心に深く刻まれた記憶)を受けました。そこで、原作を読んでみることにしました。新作でアニメ映画も放映されるようです。車いすの女性と男性の恋を描いた作品です。しみじみできる文脈でした。
青年ヒトラー 大澤武男 平凡社新書
この夏は、第二次世界大戦について、連合国側からの立場で描かれた映画を観たり、小説を読んだりしました。片手落ちではないかと思って、ドイツ国首相だったヒトラーの立場から書かれた本も読んでみることにしました。著者はドイツ在住とあります。出版された時点は、2009年で、ヒトラーの生誕120年とあります。彼が独裁者になる前の段階、青年期までが書かれているそうです。
あの子の秘密 村上雅育(むらかみ・まさふみ) フレーベル館
ふたりの小学6年生女子が登場します。クラスメイトです。
ひとりめは、倉木小夜子(くらき・さよこ)12月25日生まれ。名字のとおり、暗い性格設定になっています。学校には行きますが、しゃべらないそうです。人間よりも本が好き。マンション暮らし。どういうわけか、オスの黒猫がいつも彼女のそばにいます。黒猫の目は緑色です。ただし、黒猫は、想像上の生き物であり、実体としての存在はありません。
父の詫び状 向田邦子 文春文庫
向田邦子さん:1929年(昭和4年)-1981年(昭和56年) 51歳没 台湾で取材旅行中に航空機墜落事故で亡くなる。脚本家、随筆家、小説家 直木賞受賞 テレビドラマ脚本として、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「阿修羅のごとく」
24本のエッセイ(随筆。思うままに書いた短い文章)とあとがきです。1本が10ページぐらいです。しみじみします。
ちょっとだけ 瀧村有子(たきむらゆうこ)・作 鈴木永子(すずきながこ)・絵 福音館書店
絵本です。良書です。上の子が下の子を、「ちょとだけ」お世話させてという趣旨の絵本だと思って読み始めましたが違っていました。上の子がママに、「ちょっとだけ」わたしを抱いてとお願いする物語です。
主人公は、「なっちゃん」で、うちにあかちゃんが生まれて、なっちゃんはお姉ちゃんになりました。実体験がないと書けない内容です。なっちゃんはママを赤ちゃんにとられてしまいました。だから、じぶんのことはじぶんでするようになりました。誠実な絵本です。今年読んで良かった一冊になりました。
思考の整理学 外山滋比古(とやま・しげひこ) ちくま文庫
エッセイ集です。あとがきの日付は、1983年早春です。
最初の「グライダー」を読んだところで感想を書き始めます。ことし読んで良かった一冊になりそうです。
おとうさんがいっぱい 三田村信行 理論社
1975年ころから1977年ころにかけての作品群です。5本の短編が収められています。最初に、「はじめに」があって、「ぼくの心の世界には小さな窓が一つあって……」から始まります。おもしろそう。
お伽草子(おとぎぞうし) 太宰治 新潮文庫
刊行されたのが、終戦後の1945年(昭和20年)10月です。
特殊な雰囲気がただよいます。
戦時中、空襲から避難した防空壕の中で、五才の娘に絵本を読み聞かせます。
読み聞かせながら、民話の中身を考察するという手法です。
びりっかすの神さま 岡田淳 偕成社文庫
小学生向けの本です。転校生のお話です。
木下始(きのしたはじめ):転校生。4年1組になりました。
市田先生:担任の先生
森みゆき:テストの点数が、1点でした。
坂井征二(さかいせいじ):テストの点数が、0点でした。
木下始は、転校後の教室で、透明なへんなものを見ます。体長20センチぐらいで、背中に天使の羽をつけたサラリーマン風の男性が空中を飛んでいます。
2019年12月30日
2019年 今年観て良かった映画など
2019年 今年観て良かった映画など
カメラを止めるな! 邦画DVD 2018年公開
話題になった映画です。ようやく、返却されたDVDを見つけたので借りました。
仕掛けのある映画なのであまり書けませんが、伏線の張り方も上手で、見終わったあとは、さわやかな気持ちになりました。前半30分ぐらいは、ホラーとかスリラーとか、血まみれのグロテスクでしたが、その後は喜劇でした。今年観て良かった映画です。
人魚の眠る家 邦画DVD 2018年公開
良かった。いい映画でした。前半から中盤は重苦しく暗い。退屈な時間帯もありますが、ラスト付近で、次々と感動の波が押し寄せてくるようにつくられています。それまではあまりしゃべらなかった登場人物たちがしゃべりだして、霧に隠れていた真実が、霧が晴れて見えるようになります。すごいなあ。
相棒DVD シーズン5 2006年(平成18年)10月~翌年3月
第11話
2時間半スペシャルです。設定には無理があるのですが、今年観て良かったドラマでした。
国会議員の婚約者(離婚歴あり。ろうあの娘あり)が、連れ子の娘を誘拐されて、犯人から娘を開放する代わりにこれから再婚して夫になる国会議員の射殺を求められます。
こんな夜更けにバナナかよ 邦画DVD 2018年公開
筋ジストロフィー(筋肉が徐々に壊れていく)男性、障害者の暮らしが土台です。実話です。映画は、ラブストーリーをからめて、人生を考えるヒューマンな面、治療に取り組むドキュメンタリーな部分が重ねてあります。いい映画でした。今年観て良かった1本です。ラスト近くにある、とあるシーンは最高でした。
きみはいい子 邦画DVD 2015年公開
小説は読んだことがあります。母親が幼児を集合住宅の密室で虐待する内容でした。
映像は、終始暗い雰囲気ですすんでいきます。観ているほうの気持ちも沈みます。
家庭環境に恵まれない子どもばかりです。こどものために歯を食いしばって戦ってくれるおとながいない。児童相談所も頼りない。学校も事なかれ主義の人ばかり。こどもが逃げ込む場所がいる。
そのうち、子どもは闘うことを覚えます。そして、親はこどもに負けるときがきます。子どもは家を合法的に出て行きます。
荒れた教室の映像を観ていると、とりあえず、(子どもたちが)生きていればいいという気持ちになります。
後半に近づくに従って、じーんと感動の波が近づいてきます。
映画を観たなーという気分に浸れました。今年観て良かった1本です。
カメラを止めるな! 邦画DVD 2018年公開
話題になった映画です。ようやく、返却されたDVDを見つけたので借りました。
仕掛けのある映画なのであまり書けませんが、伏線の張り方も上手で、見終わったあとは、さわやかな気持ちになりました。前半30分ぐらいは、ホラーとかスリラーとか、血まみれのグロテスクでしたが、その後は喜劇でした。今年観て良かった映画です。
人魚の眠る家 邦画DVD 2018年公開
良かった。いい映画でした。前半から中盤は重苦しく暗い。退屈な時間帯もありますが、ラスト付近で、次々と感動の波が押し寄せてくるようにつくられています。それまではあまりしゃべらなかった登場人物たちがしゃべりだして、霧に隠れていた真実が、霧が晴れて見えるようになります。すごいなあ。
相棒DVD シーズン5 2006年(平成18年)10月~翌年3月
第11話
2時間半スペシャルです。設定には無理があるのですが、今年観て良かったドラマでした。
国会議員の婚約者(離婚歴あり。ろうあの娘あり)が、連れ子の娘を誘拐されて、犯人から娘を開放する代わりにこれから再婚して夫になる国会議員の射殺を求められます。
こんな夜更けにバナナかよ 邦画DVD 2018年公開
筋ジストロフィー(筋肉が徐々に壊れていく)男性、障害者の暮らしが土台です。実話です。映画は、ラブストーリーをからめて、人生を考えるヒューマンな面、治療に取り組むドキュメンタリーな部分が重ねてあります。いい映画でした。今年観て良かった1本です。ラスト近くにある、とあるシーンは最高でした。
きみはいい子 邦画DVD 2015年公開
小説は読んだことがあります。母親が幼児を集合住宅の密室で虐待する内容でした。
映像は、終始暗い雰囲気ですすんでいきます。観ているほうの気持ちも沈みます。
家庭環境に恵まれない子どもばかりです。こどものために歯を食いしばって戦ってくれるおとながいない。児童相談所も頼りない。学校も事なかれ主義の人ばかり。こどもが逃げ込む場所がいる。
そのうち、子どもは闘うことを覚えます。そして、親はこどもに負けるときがきます。子どもは家を合法的に出て行きます。
荒れた教室の映像を観ていると、とりあえず、(子どもたちが)生きていればいいという気持ちになります。
後半に近づくに従って、じーんと感動の波が近づいてきます。
映画を観たなーという気分に浸れました。今年観て良かった1本です。