2014年01月11日

北天の馬たち 貫井徳郎

北天の馬たち 貫井徳郎(ぬくいとくろう) 角川書店

 タイトルから「優駿(ゆうしゅん)」宮本輝作品を思い浮かべましたが内容はだいぶ違っていました。馬は、競走馬サラブレッドではなく、「ペガサス」という名の喫茶店。舞台は北海道日高地方ではなく、神奈川県横浜市でした。内容は、競馬小説ではなく、探偵小説でした。
 Prologue-Episode1 Frame-Episode2 Cheat on-Episode3 Chase after-Epilogueという構成です。
 友情と愛情のために、「悪」を叩きつぶす。最後はプツンと切れて終わりました。無言の愛情です。
 横浜にこだわりあり。同地へは、何度か行ったことがあるので、物語が身近に感じました。主人公は、毅志(たけし)、喫茶店のマスター、185cm92kg、母と同居、公認会計士だった父は死去。喫茶店2階にあるのが、S&R探偵事務所。そこの探偵ふたりが、皆藤晋、30才すぎ170cmがっちり型、山南涼平、長身モデルタイプです。
 前半のやりとりは時代劇のようでした。中盤部からの兄弟間の対立は、やはり戦国時代の親族間対立を思わせます。応仁の乱をイメージしました。
 仕置き人パターンから始まります。復讐代行です。このパターンで一話読みきりかと思いきやそうではありませんでした。友情物語です。
 探偵ふたり組からは、「探偵はバーにいる」とか「まほろ駅前多田便利軒(探偵ではなくなんでも屋)」を思い出しました。映像化が意識されているようです。


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