2012年11月13日

英国王のスピーチ 映画

英国王のスピーチ 映画 ケーブルTV録画

 映画の評判が良かったので、録画後、観るのが楽しみでした。大英帝国は、世界中に植民地等をもち、地球人の4人にひとりが英国人だったというようなところから始まります。その同一国籍共同意識の頂点に立つ人物が国王です。されど、彼には吃音(きつおん、話し言葉がひっかる)という壁があったのです。国民の前で立派なスピーチをするために、彼ジョージ5世と彼の先生ドクター・ログが衝突を繰り返しながら目標に達してゆく経過を表現した映画です。実話の映画化です。
 王さまのまわりは、伝統と格式を重んじる保守的な世界です。「英国紳士であれ。」、「王室は、王室という会社だ。」、「(自分は)王さまを演じる。(俳優だ。)」。そんな言葉が交わされます。時代背景はヒトラーやスターリンが国と国との争いを求める1930年頃の設定です。
 吃音は生まれつきのものではなく、生後の体験が理由と紹介があります。王になるこどもという立場であっても幼児期に乳母から虐待めいた行為を受けています。他に暗い過去がいくつもあります。左利きの矯正、
エックス脚の矯正。肉体も精神も凡人と変わるものはありません。王も人間です。
 独特です。人格高潔、澄んだ心とはいきません。伝統にこだわりながら差別意識も強い。王族と平民、オーストラリア人を下に見る意識。
 王族の暮らしは、当事者にとってはつらい世界です。暮らしは、隷属状態(れいぞく)状態の中にあり、映画を観ているほうも苦しい。ドクターとその家族の様子が観客をほっとさせてくれます。国王の言葉で「I have a voice.」が良かった。本人も観ている方も自信に満ちました。
大きな秘密が隠されていますが、これから観られる方のためにそのことはここには書きません。それから奥さんを演じる女優さんが美しい。


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