2011年10月19日

ワンスアポンアタイムインアメリカ ケーブルTV録画

ワンスアポンアタイムインアメリカ ケーブルTV録画

 4時間近い洋画です。ワンスアポンアタイムインアメリカの意味は、「かつてアメリカでこんなことがありました」と解しました。84年の作品です。見るのは今回が初めてです。
 むごい映像からスタートします。その後も同様のシーンがいくつか登場します。少年ギャング5人はそれぞれ命を落としたり収監されたりしながら年老いていきます。主役はヌードルスで、コンビを組むのがマックスです。過去を回想する構成です。米国人はこういう映画を見て何を感じるのだろう。政治家、労働運動、ギャング、性交渉、自尊心、虚栄心、そしてマネー、アヘン、生き続けることは汚れ続けることです。
 残ったのは美しい友情でもなく、深い愛情でもなく、「虚無」でした。
 丁寧に重ね上げた映像です。鳴り続ける電話の呼び出し音、灯り(あかり)で始まり、灯りで終わる。バックに流れる雰囲気のある音楽、そしてビートルズのイエスタディ。84年当時、映画の主人公たちと同じ世代だった人たちに見せたかったのでしょう。
 常軌を逸した(常識はずれの言動)シーンは顔をそむけたくなります。反面、ユーモラスなシーンもたくさんあります。男女のからみあいは明るく楽しい。
 懐中時計が伏線です。悪者たちが出会い、そして別れを迎える軌跡をたどる映画です。
 1ポストの役を少年少女期と大人の時期で俳優が変わります。よく似ていますが、ヌードルの恋人だけが違和感があります。少女時代を演じた女優さんは清楚で美しい。
 無音のシーンが多い。無音は不気味です。

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