2011年09月29日

初恋のきた道 DVD

初恋のきた道 DVD

 「するめ映画館」吉本由美編で紹介されていました。中国映画です。中国といっても北京や上海のような大都会ではなく、金麦色の草原や野生のような馬たち、白い雪景色はモンゴルのようです。中国東北部が舞台なのでしょう。
 村娘ディ18才が体験したせつなくも重厚な恋の物語です。多難な恋は成就してディは20才のルオと結婚できています。自由恋愛は禁止という、国家が恋愛を管理する時代背景です。そしてふたりは老いたのです。ルオさんは亡くなり、今、彼の遺体は病院にあります。おばあさんになったディは、遺体を村まで担いで運びたい。その道程が「初恋のきた道」なのです。しかし、村には担ぎ手となる若者はいません。過疎問題が付録として追加されています。
 心に残った文節は「今と昔を知り、天と地を知る」でした。機械化の今と手づくりの昔があります。学問がない妻ディの気持ちや心は純粋です。あれほどまでにいちずに愛されてみたい。続けて、読み書き計算ができるようになろうというメッセージがあります。かつて、読み書きを学べなかった世代がありました。今年8月15日の終戦記念日に、黙祷(もくとう)のアナウンスがあったにもかかわらず、我関せずの無表情で勉強を続ける中高生たちを見ました。彼らは何を何のために学んでいるのだろう。
 「裏切り」という言葉があります。ルオ先生はディさんを裏切らなかった誠実な人でした。


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