2011年05月11日

ウォーターボーイズ DVD

ウォーターボーイズ DVD

 もう何度も見ました。2001年の作品になります。男子高校生が文化祭でシンクロナイズドスイミングをする内容となっています。当時は、男子がシンクロナイズドスイミングをするということは、考えられないことでした。さらに、映画化することも思いつくものではありませんでした。洋画「クールランニング」では、常夏の国ジャマイカの陸上選手が冬季オリンピックのボブスレーに出場しています。スイミングもボブスレーも実話が映画化のきっかけになっています。
 作品を支えているのは、昔なつかしいヒット曲であり、まだ無名であるらしき俳優陣の活気あふれる演技です。
 初めに登場する女教師の性格設定がいい。極端ですがありです。スィングガールズと似た展開、似たベテラン俳優の登場で、この監督さんの笑わせのワンパターンがありますが、それもいい。ことにAさんから別グループのBさんへとセリフをつなぐ技が光ります。
 男子高校生たちがシンクロナイズドスイミングを実行する動機は、表面上は、文化祭の釣堀用で用意してあった魚とプールの水道代の弁償なのですが、真理は、悔しいとか負けたくない気持となっています。シンクロの先生である水族館イルカ調教師の言葉「一生、情けないままでいいのか」が心に残りました。草食系男子まではいかないもののひ弱な男子高校生たちです。彼らのゲームセンターでの踊りは、へたくそながらも、先日見た「ウエストサイド物語」のダンスよりもよかった。理屈よりも「情(じょう)」を優先して、ばかになって、ひとつのことに打ち込むことが幸せです。仲間がいて、恋があって、ついでに男子から男子への恋があって、規則にしばられない発想がある青春モノです。

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