2011年01月05日

アイアム、レジェンド DVD

アイアム、レジェンド DVD

 「レジェンド」は確か、「伝説」だったと思う。以前この映画のコマーシャルをテレビでよく見かけました。暗くて重い内容の映画でした。もう一度見たいとは思いません。それから、ウィルスに感染して変質した人間等の動きがすばやすぎる。ゆっくりのほうが、恐怖感が増します。
 登場人物ひとりのみで、どれだけのことを表現できるのか疑問でした。癌を始めとしたウィルス性の病気を(癌はウィルスではないと思うのだが)撲滅する治療薬が見つかった。病原菌からつくられた新薬です。しかし、薬は製造した医師の名前にちなんだクリピンウィルスとなり人類に蔓延(まんえん)した。ただし、主役のロバート・ネビル(軍の医者)だけが免疫があり感染しなかったという設定でスタートします。ウィルスに感染した人間と動物は凶暴な生き物に変態するのです。ただし、彼らは太陽光線(紫外線)に弱い。
 人が生きていくうえで必要なものは、空気、水、食べ物、そして、他者との関わり(コミュニケーション)です。主人公のそばには、彼の飼い犬がいます。名前はサムです。最初のうち、犬は存在させなくともよかったと感じたのですが、サムくんの表情がいい。ひとりと1匹の組合せから以前読んだマンガ「星守る犬」を思い出しました。家庭が壊れて、ホームレスになった親父さんと犬が車で放浪するのです。
 映画の舞台であるニューヨークについて考えました。先日はスパイダーマンを見ました。そういえば、キングコングという映画もあった。幻想の世界のニューヨークには、いろいろなものがいます。
 ロバート軍医の死にたくないという生存への意識は強い。彼は、治療薬をつくりだして感染した人々を正常に戻そうと懸命な努力を続けます。普通の人ならあきらめるでしょう。ゾンビみたいな人間の仲間になるか生きることをやめてしまうでしょう。
 映画には人種差別に対する思い入れもあるようですが、わたしはアメリカ人ではないのでどう感じていいのかわかりません。
 たとえば、周囲に大勢の人たちがいても、自分で自分はひとりだと思えば、ひとりなのです。そのへんがこの映画の脚本家なりが考えた主旨なのでしょう。ラストは映画「ライフ・イズ・ビューティフル」パターンで工夫が足りなかった。



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