2010年12月23日

スパイダーマン DVD

スパイダーマン DVD

 前半は面白かったのに後半は退屈でした。こねくり回しすぎではなかろうか。120分間は長すぎる。もっとシンプルにして90分でよかった。
 もうずいぶん前の作品になりますが、ちゃんと見たのは今回が初めてです。たとえば、家電製品売り場で映像が流れていて、スパイダーマンのスムーズでスピーディな動きが素敵でした。
 両親は死亡、叔父夫婦に育てられたらしき高校3年生男子ピーター・パーカーが、軍需産業会社で製造された遺伝子組替えのクモに刺されてクモ人間になるという設定です。そこに、軍需会社の幹部ノーマン・オズボーンという男性がからんできて、権力闘争に敗れた彼は、自らを人体実験し、グリーン・ゴブリンという緑の悪魔となり、スパイダーマンの敵役(かたきやく)として現れます。さらに、彼の息子ピーター・パーカーの同級生ハリー・オズボーンが三角関係の一角(いっかく)として、ピーターの幼馴染(おさななじみ)メリー・ジェーン・ワトソン(劇中ではMJと呼ばれています)の取り合いがあり、お話はあたかもクモの巣状態となり、ストーリーの転がし方は何がなんだかわかりません。もっとシンプルにさわやかで自信に満ちたものにしてほしかった。
 勧善懲悪(悪を叩き、善を助ける)に徹しきれず、結局、この世から悪事はなくならない。人間がいる限り人間の欲と権力闘争は続き、そこに愛がからまって、やっぱりクモの巣なのでしょう。
 悪が生まれる前に善がつくられた。クモ人間はやっぱり殺虫剤に弱そうだ。友人の彼女を自分の恋人にはしにくい。いじめられっこの挽回(ばんかい)。外国の部屋では靴を脱げないのが苦痛。そんなことを思いながら、ストレッチ運動をしつつ、2日かけて、1回半ぐらい見ました。自由自在に移動できるスパイダーマンがうらやましい。

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