2010年12月16日

市民ケーン DVD

市民ケーン DVD

 名作と聞いたことがあります。撮影手法が優れているようです。
 ケーンというのは、アメリカ人の名前です。正確には、チャールズ・フォスター・ケーンで、劇中の英語では、ケーンではなく、チャールズと呼ばれています。彼は、新聞王と呼ばれる大富豪でしたが、晩年に没落しています。2度結婚して、2度離婚しています。2度目の婚姻中、妻のためにお城のような豪邸を建て始めるのですが、妻は、邸宅が完成する前に家を出て行ってしまいます。その原因は、チャールズの性格と言動にあります。チャールズは人を愛せない人です。傲慢で、自分勝手、金銭欲・物欲強しです。
 彼が死ぬときに残した「ばらのつぼみ」という言葉の意味を知ることがこの映画のテーマです。ラストシーンでその理由を解く物が映し出されるのですが、それが何なのかがわかりません。再度最初から見直します。5回ぐらいポイントとなるシーンを繰り返してみて、ようやくわかりました。雪の上で遊ぶときに使うソリに描いてあった言葉と絵なのです。胸にジーンとしみるものがありました。
 人生はやりなおしがききません。されど、チャールズはやりなおしたかったのです。6歳ぐらいのとき、彼は両親と離れ離れになりました。別れる前のシーンで、ソリが登場するのです。彼は両親と一緒にいたかったのです。
 たとえば、田舎から出てきた人は故郷に帰りたいという望郷の念があります。だけど、帰りたいのは、場所ではないのです。あの時代に帰りたいのです。故郷で暮らしていた頃にあった、自分を守ってくれる傘になってくれる両親とか親戚とか友だちに囲まれていた時代に帰りたいのです。そして、その場所は、もう永久にこの世にはないのです。


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