2010年11月02日

駅 STATION DVD

駅 STATION DVD

 昭和56年(1981年)の映画になります。登場する役者さんたちが若い。29年前です。
 北海道警の三上刑事がいて、1968年メキシコオリンピックで射撃に出場、その頃、浮気をした妻と離婚。妻とまだ3歳くらいの息子が、東京へ去るところから始まります。雪景色に包まれた駅での夫婦・親子の別れはせつなく悲しい。不貞を働いた妻を許しなさいと三上刑事を諭(さと)した同僚刑事が連続銃撃犯人に射殺されます。三上刑事は11年後の1979年にその犯人と再会することになります。時間の旅です。節目、節目で駅舎が舞台となります。
 三上刑事は、兄が連続殺人犯人の妹とか、銀行に立てこもった殺人犯人、そして、彼氏が殺人犯の女性と関わりをもちます。犯罪者を射殺する場面もあります。犯罪者の周辺にいる人たちの悲しみが北海道の厳しい冬の自然と重なって伝わってきます。
 事項や気持を言葉で表面に出さない映画です。鑑賞者が感じたり考えたりするのです。黒電話、演歌、紅白歌合戦、初詣、同級生との語らい、兄と妹と弟、そして老いた母親、ぬくもりがあります。
 久しぶりにオリンピックの重責に押しつぶされて自殺したマラソン選手の遺書の言葉を聞きました。周囲の親族の差し入れ(おいしい食べ物)に感謝しつつ責任を果たせない自分を責める詩になっています。最後に父と母のそばで暮らしたかったと結ばれています。悲惨です。
 音楽がしっかりしています。人間の深層心理をあぶりだす映画でした。


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