2010年09月27日

母べえ(かあべえ) DVD

母べえ(かあべえ) DVD

(1回目の鑑賞)
 眠ってしまいました。ひとりの女優が、20代からおそらく80代まで演じることには無理があります。
 夫は物書きで、書いたものが、戦争の進行を批判するものだったから逮捕され拘留された。昔からあるパターンですが、庶民にとっては身近かではない。警察署で、母子が警察職員にいじめられるシーンがあるのですが、しもじもの人間はそこまで冷酷ではありません。つくりものという感想をもちながら睡魔にとりこまれていきました。
 鑑賞していただく対象者は、75歳以上の方々でしょう。65年前10歳以上で記憶が残っている方。吉永さんのファンの方。ともに同時代を過ごした方でなければ感動は生まれてこない。

(2回目の鑑賞)
 子役さんふたりの演技が上手で見とれます。男たちは馬鹿だなあという気分にもなります。湿った悲しい物語です。お母さんはただ耐えるばかりです。主人公の無色透明、純白・潔白で透きとおったガラスのような性格設定はもの足りない。それから、娘たちは映画で描かれるほど父親を慕いません。残念なことですが、男親が思うほど娘は父親のことを思ってくれません。でも、それでいいのです。
 女性の人生のダイジェスト版となっています。上流家庭の様子でもあります。高齢者の方々に贈る映画でした。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t58210
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい