2010年08月01日

ヴィヨンの妻 DVD

ヴィヨンの妻 DVD

 フランソワ・ヴィヨン(フランスの詩人、男性、犯罪人、パリから追放される。)
 桜桃(おうとう、さくらんぼ)

 最初に特典ディスクを見ました。作家町田康氏が、「小説家は低い位置から人を見る」と語っておられた部分が心に残りました。

 大谷(太宰の置き換え人物に近い。議員の息子、小説家、死にたいと言い続けている。心中しても相手が死んで、自分は生き残る。悲観的で孤独。アル中、薬物依存もあるようです。)、大谷の妻佐知(さっちゃん。勉学の学力はなさそうですが、誠実に働く。前向きでくじけない。大谷を愛している。)、そんなふたりの息子が(2歳半ぐらい。我関せず(われかんせず)の雰囲気あり。)
 
 思いつくままに記述してみます。
 マンガ「自虐の詩(じぎゃくのうた)」はここからきているのではないか。DV夫(家庭内暴力)葉山イサオに仕(つか)える内妻森田幸江(ゆきえ)さんと佐知さんが重なる。
 大谷さんは作家であるわけですから、執筆活動をしている姿がほしい。いつも焼酎だか、日本酒だかを飲んでいる姿しか出てこない。小説家というものは、24時間、原稿用紙に向かって書いているか、アイデアが出なくて悶絶(もんぜつ)する苦しみを味わっているかが基本の姿だと思うのです。
 冒頭からしばらくの映像は、映画関係者の方たちの自画自賛の雰囲気を感じました。視界に映像で表現をするという狭い世界です。文学の空想世界とは折り合わない面もあります。
 50年ぐらい前は、大谷さんのような魔物の人物をけっこう見かけました。侍のような豪快な人も各界にいました。今は人間の成育過程や環境が整理整頓されて、なかなか枠外の個性は生まれにくいのでしょう。


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