2024年08月20日

去年マリエンバートで フランス・イタリア映画 1961年

去年マリエンバートで フランス・イタリア映画 1961年(昭和36年。日本公開は昭和39年) 1時間34分 白黒映画 動画配信サービス

 名画を紹介する文章で目に付いたので、観てはみましたが、わけがわからずチンプンカンプンでした。
 とりあえず、感想の経過です。

 全部、ホテルの中と、お庭の映像です。
 人間はたくさん出てきますが、ちゃんと動いてしゃべるのは、男性がふたり(ひとりは背が高い)と女性がひとりです。ほかの人たちは、マネキン人形のように硬直していたり、たまに少し動いたりするだけです。
 幻想の世界だろうか。

 登場する男性のひとりが語り続けながらストーリーが進んでいきますが、あってないようなストーリーで、同じ場所をぐるぐる回っているような感じです。
 男性の語りは、詩を読むようです。

 ホテルの内装は美しく豪華です。白黒映像ですが美しい。
 彫刻や絵画があります。
 
 この映画は、何を表現するのだろう。
 何を表現したいのだろう? わかりません。

 ときおり、映像が止まったような状態になります。
 『時』が止まるのです。
 自分がこどものころに見たマンガ、『スーパージェッター(1965年。昭和40年テレビ放送)』で、主人公のジェッターが使った腕時計型の道具、『タイムストッパー』を思い出しました。30秒間だけですが、ジェッターは、マンガ映像の中で、時間の流れを止めることができました。
 
 映像の中では、小さな舞台で演劇が上演されていて、終わると、観客から盛大な拍手があります。
 人がいっぱいですが、いっぱいいるだけで、人形みたいな動きです。
 ギャンブルのカードゲーム、マッチ棒のような棒を使用したゲーム、そして、男女のおしゃべりシーンがあります。
 『自由』と『ここには、秘密が無数にある』そうです。
 ピストルを持った男性が5人並んでいますが、犯罪ではありません。射撃場があるのです。
 
 フランク:フランクは、去年いなかった。

 場所として、
 フレデリクスバート
 カールシュタット
 マリエンバート
 バーデンサルサ
 なんのことやら。

 彫刻は、シャルル三世とその妃(きさき)だそうです。反逆罪の裁判で、議会で宣誓をしているときのようすを彫刻にしてあるそうです。

 映像に出てくるふたりの男性と、ひとりの女性は若い。きれいです。

 時間がときおり止まることになにか意味があるのだろうか。
 虚無ではありますが、平和と平穏な空間があります。
 
 死後の世界で、死んだ男が、生きていたころを思い出しているのだろうか。
 男は女に駆け落ちを提案しましたが、女は、無理だと言いました。
 なぜ、私である必要があるのか。(男が言ったのか、女が言ったのか、わからなくなりました)
 殺人事件の捜査だろうか。
 女が犯人で、男が刑事とか。(どうも違うようです。女が別の男に銃で撃たれてたぶん死んでしまいました)
 筋書きがないドラマです。ずーっと同じ場所にいます。

 『でももう手遅れです。彼は出て行った』
 なんのことやら。

 銃撃現場の現場検証をしているのか、まわりの人間たちは幽霊なのか。
 『一人にさせて』
 撃たれて死んだはずの女は生きています。
 
 自分と決別する。
 空想の世界。
 同じ場所をぐるぐる回る。
 愛情の対象を探すけれど、いつまでも見つからない。
 心の病(やまい)なのか。
 『もう手遅れだ。君の部屋はからっぽになる』
 駆け落ち話です。
 女は男の、男は女の、なにがいいのだろう。どこがいいのだろう。
 鐘の音がしました。何の鐘の音?
 男は夢遊病者のようです。女のうしろからついていきました。

 なんの映画だったのだろう。
 ほかの人の感想などを読んでみます。

 やはり、まず、『現在』があって、ふたり分の『回想』があって、『過去』があるそうです。
 わからなかったという感想の人が多い。
 優れた映画(すぐれた)のようですが、わたしはついていけません。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t155133
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい