2024年02月01日
天国の日々 アメリカ映画
天国の日々 アメリカ映画 1983年(昭和58年)日本公開 米国製作は1978年(昭和53年) 1時間33分 動画配信サービス
最初は映像をヨーロッパ・イギリスの風景かと思いました。調べたらアメリカ合衆国ではなく、カナダで撮影したそうです。
始まりは火花が飛び散ります。石炭で鉄を溶かす工場内部が映る工場群でしたが、主人公男性が職場でケンカをして工場を辞めてというシーンのあとは、壮大な農場の風景がスクリーンに広がりました。全体がヨーロッパ絵画のような美しい風景で、ことに、蒸気機関車が高架橋を進んでいく映像はきれいでした。
貧困を扱った映画です。女性の生き方を描いた映画でもありました。貧しい女性は、お金持ちの男の妻になって、貧困からの脱出を試みるのです。されど、こちらの映画の場合は、女性の兄を名乗る女性の恋人男性がからんでくるのであとあともめます。
登場人物はもうひとりいて、女性の兄を名乗る男性の本当の妹がいます。小学生6年生ぐらいに見えます。
時代設定は、1916年ぐらいです。日本だと、大正5年です。第一次世界大戦が、1914年から1918年です。
宗教とお金で人をまとめる社会です。
労働で富裕層が生まれる社会です。
雇う者と雇われる者に分かれる社会です。
タバコ映画でもあります。12歳ぐらいの少女もタバコをバンバン吸います。
おおぜいで農作業をする貧困層の暮らしがあります。
おおぜいの労働者たちが、フロがわりに池で泳いでいます。
労働者が寝る家はないので、全員が農地で野宿です。
日の出から日没まで、農作業の肉体労働が続きます。
使い捨ての労働力です。病気やケガがこわい。
家畜のような扱いを受ける人々がたくさんいます。
ひとりの若い女性を、お金がない若い男(名目上兄)と農場主の若い男が取り合いをするのですが、お金がない若い男は、農場主の若い男の財産を乗っ取ろうとするわけです。
若い女の気持ちは、お金がない男から、お金がある農場主の若い男に傾いていきます。(農場主の若い男が、見た目だけの美しさで判断して、自分の妻に迎え入れたことが不可解ではあります)
このみじめったらしい暮らしから脱出したい。
ときおり、タップダンスとか、ヴァイオリン伴奏の踊りとかが披露されます。みなさん芸達者で楽しめます。
思うに、人は、お金があるとかないとかよりも、この人と結婚して、この先たいへんなことがあってもいっしょにやっていきたいとか、やっていけると思う人と結婚するのがいい。
今はお金がなくても、ふたりで働いて稼げばいい。
映画では、不自然な男女の状態ですから、いろいろトラブルが発生します。
事件も事故も起きます。(火災発生とか、イナゴの大群来襲とか)
山火事のような農場火災です。迫力があります。画面が、オレンジ色の炎でいっぱいです。
人間関係のやりとりは、舞台劇を観るようです。
タイトルを思うと、農場主にとっての天国の日々だったのか、いやいや、貧困三人組(兄と偽りの妹と本当の妹)にとっての豪華でぜいたくができた日々のことでしょう。
うらみが仕返しを生みます。人間界の基本は忠臣蔵(ちゅうしんぐら)です。(仇討ち(あだうち))
殺人事件が発生しました。正当防衛だと思うのですが、逃げたほうは、逃げたからやばい立場です。貧乏人だから、犯罪人にされてしまうかも。
人生で取り返しがつかないのが、『自殺』と『殺人』です。
結局、女ひとりが残って、女にほれた男ふたりはいなくなりました。
小さかった妹は孤児院に入れられたあと、お金を持っている男(たぶん軍人)を探すために孤児院から友だちと逃げ出しました。
女性の人生は男頼みで繰り返されるのです。
映像は素晴らしかった。
脚本は固くてぎこちなかった。(セリフ回しとか)
始まりにあった牧場主若者の「余命一年」の設定は、その後の本人の様子からそんなことないでしょという気分になりました。
経営者は、見た目のきれいさだけで正妻を選びません。世俗的(人間界のありよう。男社会)に言えば、「愛人」にします。映像は素敵ですが、脚本は弱い作品です。
最初は映像をヨーロッパ・イギリスの風景かと思いました。調べたらアメリカ合衆国ではなく、カナダで撮影したそうです。
始まりは火花が飛び散ります。石炭で鉄を溶かす工場内部が映る工場群でしたが、主人公男性が職場でケンカをして工場を辞めてというシーンのあとは、壮大な農場の風景がスクリーンに広がりました。全体がヨーロッパ絵画のような美しい風景で、ことに、蒸気機関車が高架橋を進んでいく映像はきれいでした。
貧困を扱った映画です。女性の生き方を描いた映画でもありました。貧しい女性は、お金持ちの男の妻になって、貧困からの脱出を試みるのです。されど、こちらの映画の場合は、女性の兄を名乗る女性の恋人男性がからんでくるのであとあともめます。
登場人物はもうひとりいて、女性の兄を名乗る男性の本当の妹がいます。小学生6年生ぐらいに見えます。
時代設定は、1916年ぐらいです。日本だと、大正5年です。第一次世界大戦が、1914年から1918年です。
宗教とお金で人をまとめる社会です。
労働で富裕層が生まれる社会です。
雇う者と雇われる者に分かれる社会です。
タバコ映画でもあります。12歳ぐらいの少女もタバコをバンバン吸います。
おおぜいで農作業をする貧困層の暮らしがあります。
おおぜいの労働者たちが、フロがわりに池で泳いでいます。
労働者が寝る家はないので、全員が農地で野宿です。
日の出から日没まで、農作業の肉体労働が続きます。
使い捨ての労働力です。病気やケガがこわい。
家畜のような扱いを受ける人々がたくさんいます。
ひとりの若い女性を、お金がない若い男(名目上兄)と農場主の若い男が取り合いをするのですが、お金がない若い男は、農場主の若い男の財産を乗っ取ろうとするわけです。
若い女の気持ちは、お金がない男から、お金がある農場主の若い男に傾いていきます。(農場主の若い男が、見た目だけの美しさで判断して、自分の妻に迎え入れたことが不可解ではあります)
このみじめったらしい暮らしから脱出したい。
ときおり、タップダンスとか、ヴァイオリン伴奏の踊りとかが披露されます。みなさん芸達者で楽しめます。
思うに、人は、お金があるとかないとかよりも、この人と結婚して、この先たいへんなことがあってもいっしょにやっていきたいとか、やっていけると思う人と結婚するのがいい。
今はお金がなくても、ふたりで働いて稼げばいい。
映画では、不自然な男女の状態ですから、いろいろトラブルが発生します。
事件も事故も起きます。(火災発生とか、イナゴの大群来襲とか)
山火事のような農場火災です。迫力があります。画面が、オレンジ色の炎でいっぱいです。
人間関係のやりとりは、舞台劇を観るようです。
タイトルを思うと、農場主にとっての天国の日々だったのか、いやいや、貧困三人組(兄と偽りの妹と本当の妹)にとっての豪華でぜいたくができた日々のことでしょう。
うらみが仕返しを生みます。人間界の基本は忠臣蔵(ちゅうしんぐら)です。(仇討ち(あだうち))
殺人事件が発生しました。正当防衛だと思うのですが、逃げたほうは、逃げたからやばい立場です。貧乏人だから、犯罪人にされてしまうかも。
人生で取り返しがつかないのが、『自殺』と『殺人』です。
結局、女ひとりが残って、女にほれた男ふたりはいなくなりました。
小さかった妹は孤児院に入れられたあと、お金を持っている男(たぶん軍人)を探すために孤児院から友だちと逃げ出しました。
女性の人生は男頼みで繰り返されるのです。
映像は素晴らしかった。
脚本は固くてぎこちなかった。(セリフ回しとか)
始まりにあった牧場主若者の「余命一年」の設定は、その後の本人の様子からそんなことないでしょという気分になりました。
経営者は、見た目のきれいさだけで正妻を選びません。世俗的(人間界のありよう。男社会)に言えば、「愛人」にします。映像は素敵ですが、脚本は弱い作品です。
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