2023年04月19日

おならをならしたい 鈴木のりたけ

おならをならしたい 鈴木のりたけ 小学館

 タイトルからして、おもしろおかしく楽しいものを期待したのですが、ちょっぴり期待はずれでした。
 以前読んだ同作者の『ぼくのおふろ PHP』と『おしりをしりたい 小学館』のほうが、水準が上です。こちらは、ちょっと質が落ちるかな。おふろとおしりの話はいい内容でした。
 今回の作品は自分に合わなかっただけかもしれません。
 大事なのはちびっこの反応です。
 絵と文章が、期待したよりもわかりにくいです。
 読み手の自分には、笑えないということがあります。

 絵を見ていて、先日テレビで放送された『探偵ナイトスクープ』を思い出しました。昔放送した作品で良かった作品を振り返るという内容で、間寛平さんとスタッフがおならをしたときの肛門の動きを写真におさめるという奇想天外な内容のものでした。かなりおもしろかった。おならといっしょにおならではない、う○こが飛び出してきて、映像では流すことができないので、イラストまんがで放送されていました。ばかばかしいことなのですが、そこまでやるかと、あわせて、人目を気にせず、なりふりかまわず、なんというか、超越(ちょうえつ)した言動があり驚愕(きょうがく)と笑いとともに、ちいさな感動が生まれました。
 人間はなんとしてでも生きていけるのです。
 同じく同番組で思い出した相談内容として、中学生ぐらいの男子のお尻の穴のまわりにたくさん毛が生えていて、その中学生のお母さんが、息子のパンツを脱がせて、ガムテープでなんどもお尻の穴のまわりに生えている毛を抜いてあげて、お尻の穴まわりがきれいになったというものがあります。自分が産んだこどものお尻の穴を見てなにが悪いです。性的な思考はあり得ないのです。
 すごいのです。『探偵ナイトスクープ』という番組は。
 関西パワーに圧倒されます。
 人はなんとしてでも生きていけるのです。
 たしか、自殺の名所福井県東尋坊(とうじんぼう)の崖の上から何度も飛び込む男性という番組内容のときがありました。そうとう高い崖の上から平気で頭から海に飛び込んで、なんと、素手(すで)で、切り立った崖を登って上がって来て、再び飛び込んだりするのです。自殺願望者がそれを見たら驚愕して(きょうがくして)、自殺を思いとどまるかもしれません。
 『探偵ナイトスクープ』は、なんともすごい番組です。

 さて、こちらの絵本です。
 おならの音の考察があります。
 りくつっぽいところが、笑いにつながりません。
 おならの名称の由来があります。音をならすという言葉『ならし』に『お』が付いたそうです。(諸説あり)
 音が出ない時の『へぇ~』は、笑えました。
 おならが出る仕組みの解説があります。人の内臓の絵が出てきます。
 おならの音は、おしりの穴の筋肉が音をつくっている。
 おならとうんちの出し分けの説明があります。
 後半の絵では、複数の家の配置が内臓を表しているのですが、わかりにくいです。
 おならの研究書のような絵本でした。

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