2022年12月16日

きょうはそらにまるいつき 荒井良二

きょうはそらにまるいつき 荒井良二 偕成社

 2016年発行の絵本です。

 月夜ですから、月の姿があります。
 『あかちゃんがそらをみています』から始まります。
 風景は、外国、イギリスに見えます。
 背の高いビルディングを背景にして、樹木が生えた都市公園が見えます。
 ページをめくると、黄色で大きな満月の絵が目に飛び込んできました。
 こどもにはいい絵です。
 月がどかーんと見開き2ページの半分ぐらいを占領しています。
 
 イギリスではなくて、パリ市か。
 バスか、電車の窓から見える黄色い満月です。(あとで、バスだとわかります)
 風景は一転して、山奥です。
 動物の親子が月をながめています。
 
 今度はねこたちが集まり始めました。
 都市公園で暮らす野良猫たちです。

 骨太の油絵で描かれた絵本です。
 月明かりが明るいから、電気照明器具がまだあまり世間に出回っていなかったころの夜ではなかろうか。

 ベビーベッドに寝かされたあかちゃんの登場です。
 たぶん女の子です。
 大きな瞳で可愛い。
 『うわー きれい』というページがあります。
 絵画の絵本です。
 迫力があります。
 明暗があります。
 今夜は、月の日記念カーニバルか。
 絵なのに、街の灯りがついているように見えます。
 地球上の生き物たちが、同時に、黄色い満月を楽しんでいます。」(南極海でのクジラのジャンプがあります)
 
 盆踊りみたいな絵ですが、たぶん違います。
 コンサートでしょう。
 
 そうか、伏線が、あかちゃんでした。

 言葉数は少ない。
 幼児と会話をしながら読む絵本です。
 心が落ち着きました。

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