2022年08月26日

アタックナンバーワン 1969年(昭和44年)放映

アタックナンバーワン 1969年(昭和44年)放映 動画配信サービス

 小学生のころ弟といっしょにテレビで観ていた記憶が残っています。
 何十年かぶりで映像を観て、まるで、考古学者になったような気分にひたりました。
 土の中から化石や遺跡を発掘するようです。

 鮎原こずえ(あゆはら・こずえ)は、中学生だったのか。
 中学・高校一貫教育の私立富士見学園とあります。
 自分が小学生の頃は、鮎原こずえは、17歳ぐらいの高校生だと思っていました。

 変な先生が出てきます。
 先生同士の教育を巡る対立があります。
 自分が学校教育を受けたときは、まるで軍国教育のようでした。
 男子中学生は全員が丸坊主(まるぼうず)でした。
 体罰が容認されていました。自分は、先生の悪口を言ったら、廊下に正座させられました。
 自分は、優しい心もちの先生が好きでしたが、そういう先生はあまりいませんでした。
 厳しい人やなかには冷たい人もいました。
 学校で教わったことは社会に出てあまり役に立ちませんでした。
 勉強ができて頭がいいからといって、仕事ができるわけでもありません。
 テストでいい点をとるのと、働いてお金を稼ぐ(かせぐ)のとではずいぶん違います。
 映像を観ていたら、テストの成績順位が廊下に張り出されているシーンが出ました。
 田舎の中学校では、実際にそういうことがありました。今はないのでしょう。

 バレーボールをしている姿のマンガを見て、昔の女子は、体育の時に「ちょうちんブルマー」をはいていたことを思い出しました。
 短パンが提灯(ちょうちん)のようにふくらんでいました。
 下の部分にゴムが入っていたような記憶です。
 自分は男子なので、ブルマーをはいたことはありません。
 ブルマーは、その後、おしりに密着したような形体になりました。
 今思えば、よくあんなかっこうで体育の授業をしていたものです。
 下着みたいな形でした。

 ストーリーは、男子が書いた女性物語のような脚本に感じました。
 描画の作者は女性ですが、調べたら、ご主人が台本を書いておられたようです。
 理屈っぽい。
 言い方に、男性的なセリフあり。
 『久しぶりに(天気が)晴れて、清々した(せいせいした)』
 『人事を尽くして天命を待つ』(たぶん女子は、こういう言葉は日常会話では、しゃべらないと思います)
 不良バレーボールチームのメンバーが、鮎原こずえを『親分』と呼ぶ。
 『実力は互角、気力が足りない!(精神論です。根性最優先)』
 バレーボールで勝つためにはチームワークが必要です。
 『おお麗しき(うるわしき)友情よ!』

 生徒同士の対立、いじめ、三角関係っぽいもの、いろいろあります。
 昔懐かし(むかしなつかし)のトランジスタラジオが出てきて、なつかしの曲に合わせて『ゴーゴー』を踊る姿は、さすがに古いという、少し恥ずかしい気持ちになりました。

 鮎原こずえの瞳がとても大きい。
 このころの女性マンガ主人公の瞳は大きかった。
 『美』を強調しています。

 富士山がきれいに見えるところです。
 静岡県の三保の松原の景色によく似ています。

 気に入ったセリフとして『わたしは目的がないと「空気」のようになっちゃうの』

 『小鳩くるみ(こばとくるみさん。鮎原こずえの声)さん』のお名前を何十年ぶりかで目にしました。

 バレーボールを素材にした学園マンガです。

 BGM(ビージーエム。バックグラウンドミュージック)が多用されています。
 音楽が、視聴者の心理操作の方法として多用されています。

 『秘球 木の葉落とし(このはおとし)』
 そういう技(わざ)があったことを思い出しました。
 玉に回転を与えずに打つのです。
 サーブするとボールが途中でストンと落ちます。
 レシーブがむずかしい。

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