2022年08月24日

タイガーマスク  第一話「黄色い悪魔」 アニメ 1969年

タイガーマスク  第一話「黄色い悪魔」 アニメ 1969年(昭和44年) 動画配信サービス

 伊達直人(だて・なおと):タイガーマスク。孤児院育ち。お話の最後に淋しい(さびしい)雰囲気の歌が流れることが特徴のマンガ動画です。
 アンデルセン童話のマッチ売りの少女が歩いているような絵です。
 親のいない子を励ましたいのです。合わせて、親の愛情に満たされない子どもを元気づけたいのです。
 『オレは、虎のように強くなる!』お涙ちょうだいのストーリですが、かまいません。
 理屈っぽい面もあるマンガです。

 スポーツの種目は異なりますが、同じく、児童養護施設育ちでプロボクサーだった坂本博之選手と畑山孝則(はたけやま・たかのり)選手とのボクシングの試合をずいぶん前にテレビで観ました。
 児童養護施設のこどもたちが坂本選手を応援しましたが、畑山選手が勝ちました。勝負の世界は厳しいです。
 調べたら試合は、西暦2000年のことです。長い年月が経過しました。あのときの少年少女たちは今ごろ三十代ぐらいでしょう。

 主題歌がなつかしい。
 『白いマットのジャーングルにー
 きょうもあらしが 吹き荒れるーー』
 歌を聴きながら、童心にかえることができます。

 手品師のようなシルクハットをかぶる片目の悪者が出てきます。
 『虎の穴』という悪役プロレスラーの養成所がありました。

 映像は、紙芝居の連続シーンを観るようです。
 手作り感が満載です。きっと、やりがいがある仕事だったことでしょう。
 JAPAN AIR LINES(日本航空)の航空機は、ダグラスDC-8型機です。
 第一世代のジェット機です。
 家の中にあるテレビは、大きくてぶあつくて、チャンネルがある家具のようなテレビです。
 
 額縁(がくぶち)にはガラスが入っています。
 最近は、ガラスの入った額縁を見かけなくなりました。
 「上野動物園」が出てきます。一度だけですが、行ったことがあります。
 「東京タワー」も一度だけ行ったことがあります。また行きたい。
 孫たちも連れていつか行ってみます。

 プロレスは、自分が中学のときに病気で死んだオヤジがテレビよく見ていました。
 画面を見ながら、前後左右に体を揺らして、自分もプロレスをやっているふうでした。近くで見ていて不思議でした。
 
 プロレスが、本気の勝負ではないということを教えてくれたのは、小学校の先生でした。本気でやったら大けがをしたり死んだりすることもある。真剣勝負なら毎日のようにお客さんを入れてやるものではない。
 プロレスは、演劇パフォーマンスみたいな娯楽ショーだと理解しました。悪役もいい役もリングを離れれば、仲良しの仲間です。

 悪役レスラーは、嫌われ者の役を演じて、ショーを盛り上げます。
 映像では、最初は悪役だったタイガーマスクが『反則負けは望むところだ』と発言します。
 金を稼ぐために仕事をしているのです。

 昭和40年代のころのアニメやドラマを表現する単語です。
 「努力」「根性」「忍耐」「誇り」「正義」

 まあ、いろいろ「お金(がない)」の話が出ます。
 
 タイガーマスクが倒した相手選手のこどもさんが、タイガーマスクに抗議します。
 タイガーマスクのおなかにパンチの雨を降らせます。
 (つくり手がどう対応するのか、楽しみに見ました)
 『なかなかいいパンチだったぜ。君は強い男になれる』処理がうまい。

 『強ければいいんだ。力さえあればいいんだ……』
 こどもが、親の愛情に飢えて(うえて)います。

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