2022年01月18日

ドラえもん 第26巻から第30巻 藤子・F・不二雄

ドラえもん 第26巻から第30巻 藤子・F・不二雄 てんとう虫コミックス 小学館

 『ウルトラセブン』ではなくて、『ウルトラセブンイレブン』がおもしろい。
 そういえば、このころからコンビニエンスストアが全国に広がっていった記憶です。
 1983年。昭和58年ごろです。
 
 カップラーメンも出てきました。
 カップラーメンが本格的に大型化・高級化したのは、1980年代後半ぐらいという記憶です。
 
 作者の藤子・F・不二雄さんがお亡くなりになったのは、1996年9月、62歳のことでした。ふと、フーテンの寅さんこと「男はつらいよ」の渥美清さんの笑顔が頭に浮かびました。1996年8月に68歳で亡くなっています。惜しい人たちを早くに亡くしてしまいました。

 ユニコーン(一角獣。馬のおでこに角が一本生えている)が出てきました。
 うちにも1枚ユニコーンの絵が壁にかかっています。ブルーの背景に白馬のユニコーンです。幸運をもたらしてくれる神さまだと自分で勝手に解釈しています。

 たぶん、いなかから都会に出稼ぎに来て、そのまま田舎に帰らず、公園で寝泊まりするホームレスになってというようなイメージのお話があります。
 地方に住んでいた頃、自分の父親も出稼ぎをしていました。
 時は流れて、出稼ぎをしなくてもすむような、いい世の中になったと思います。

 空き地がなくなって、マンションが建ちます。
 そういう時期がありました。
 昔は、家の前の道が、こどもにとって、安全な遊び場だったりもしました。
 最近、資本主義は自然を破壊するという本を読みました。
 ドラえもんは、地上の遊び場(空き地)が減ったので、地面に穴をほって、地底に広い空間をつくって、そこで遊ぶことを考えました。

 25年後の未来設定話が出てきました。
 マンガの中での25年後は、2008年です。
 もう現在から14年も前のことになってしまいました。

 『昆虫飛行機』飛行機は、トンボとか、しずかちゃんはアゲハチョウとか、ジャイアンはハエです。なかなか楽しい。
 ドラえもんのマンガでは、便利な道具を、のび太とドラえもんのふたりだけで独占的に使うのではなく、しずかちゃん、スネ夫君、ジャイアン、出木杉君(できすぎくん)のみんなと全員で楽しみます。ひとりじめしないのがいい。みんなで、にぎやかで、心がなごみます。
 
 気球に乗って、このマンガの当時、地球を長距離移動した人たちがいたことを、このマンガを読んでいて思い出しました。すっかり忘れていました。

 マンガに、ラジコン飛行機が出てきます。
 まだこどもだったころ、住んでいる地域には、原っぱとか広っぱがたくさんあって、十代後半ぐらいの青年たちが、ラジコンを使って飛行機を飛ばすのをそばで立って見ていました。いまどきは、ラジコン飛ばしの風景は見かけません。

 ジャイアンのパパらしき人が出てきます。大きなゴリラみたいです。もしかしたら、パパではなく、ママなのかもしれない。マンガの絵では、性別がよくわかりません。

 『瞬間プラモくみたて機』プラモデルは、ていねいにつくる作業が楽しみのひとつなので、瞬間的にできあがったらつまらないです。

 童話『泣いた赤鬼』みたいな話が、ジャイアンとスネ夫から出ます。『泣いた赤鬼』の話も最近は聞かなくなりました。友情をテーマにしたいい話です。

 『エスパー君』そういえば、『光速エスパー』という子ども向けの特撮番組がありました。1960年代後半でした。

 『自動買いとり機』ブックオススタイルでした。読んだ本を買い取ってくれます。リユースです。

 うさぎの話が出てきます。自分の親戚がうさぎを飼っています。愛らしくてかわいいです。動きがコミカルで、どたんと横になる姿を見せられると心がいやされます。

 のび太のいる世界は、ほとんどが学校で、学校というところは、狭い世界です。こどもの時代だけの世界です。
 おとなになると学校で何があったかは問われません。とりあえず卒業しておけば、おとなになってから苦労はありません。

 『空飛ぶうす手じゅうたん(うすでじゅうたん)』「M1グランプリ」漫才の台本に使えそうな内容です。ドラえもんとのび太のお笑いコンビです。

 『丸師丸広子』さんというのは、薬師丸ひろ子さんなのでしょう。『でめきんトリオ』が、たのきんトリオでしょう。『千葉県一』は、千葉真一さんでしょう。昨年夏にお亡くなりになってしまいました。

 『剛田ジャイ子』ジャイアンの妹。漫画家志望。ペンネームが、クリスチーネ剛田(ごうだ)。

 のび太の『朝食というのは朝のごはんでしょ』『昼食が昼ごはん、夕食が夜ごはん』『じゃ、日食というのは一日中食べているの?』に笑いました。太陽が月に隠れる日食です。

 登場人物のモデルとして、田原俊彦さん、松本伊代さん、伊藤つかささん、真田広之さんが登場します。みなさん、もういいお歳(とし)です。

 普通預金の通帳の絵が出てきました。
 今はもう預金通帳をつくるとお金を払わなければならないときもある時代になりました。
 預金通帳なしで、取引ができる状況もあります。
 マンガでは、のび太の貯金額は10円です。

 ばかばかしいほら話のジャンルに属する小話のときもあります。

 なつかしいダイヤル式黒電話が出てきます。
 されど、ドラえもんの力で、黒電話に、ファクス機能があったり、電子メール機能があったりと変化していきます。未来の電話システムを予言しています。藤子不二雄さんは偉大です。
 電話から商品を購入した後の「おつり」まで出てきます。現代のカード決済のようです。
 あわせて、いたずら電話、迷惑電話防止の方策も出てくるドラえもんの道具でした。このころ、しつこい無言電話などが社会問題になっていた記憶があります。今ではかけてきた相手の電話番号もわかるようになりました。

 マンガを読んでいると、昭和58年ころは、まだテレビ番組を録画できる機器が世に広がりつつあった時期で、のび太宅にはVHSテープで録画するビデオデッキはありません。

 マンガに出てきた『のびちゃんマン』は、響きからなんとなく弱そうです。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t146389
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい