2021年01月02日
三十路女は分が悪い 壇蜜
三十路女は分が悪い(みそじおんなはぶがわるい) 壇蜜 中央公論新社
おもに人生相談に対して壇蜜さんが答えた内容の集約集です。
返答は、あたりさわりのない平板な解答パターンが続きます。
簡単で便利な形式なので、短時間で読める本です。
女性同士の同性愛の志向がある女性にはどう答えていいのか思い浮かびませんでしたが、経験を積んで情報を増やすことを勧められています。出口はあると励まされています。
男性に飢えているような相談者の女性もいます。男運がないと嘆いておられます。結婚相手の選び方として、なにかをする男性ではなく、まずは、なにかをしない男性を選ぶべきです。暴力を振るわない、大量の飲酒をしない。喫煙習慣がない。それらをする男性は結婚相手としては避けた方が賢明です。自分のまわりにいる人間も含めた人づきあいで、しなくてもいい苦労を背負うことになります。良いところを探すというよりも、まずは、対応にむずかしいところがある男性は、結婚相手の対象からはずしたほうがご自分のためです。
なんと表現したらいいのかむずかしいのですが、読んでいて、男女関係というものは、相手をただひとりと決めて、複数と交流をしてはいけないのだろうかいう疑問が湧きます。既婚であれば、法律や信義(約束を守る)に縛られるのでしょうが、未婚者同士なら恋愛は自由です。
異性間で、一生友人関係のみでいたいと思ったら、お互いに恋心を抑えて、家族ぐるみで交流をして、老いるまで友情を続けるのでしょう。友だち同士だったらうまくいくけれど、結婚したら親族関係がからんできて、うまくいかないということはよくあります。
両親は、娘が選んだ相手との結婚を拒まないほうが将来いい結果につながります。反対すれば両親は未来において、きっと後悔します。また、親がこどもの恋路を引き裂くようなことをすると不幸なことが起こる可能性があります。
結婚にあたっては、男(人間)を、商品の品定めをするような目で見ないでほしい。未来は変わるし、予想どおりの未来にはならないことが世の常です。
「私には友達も恋人もいません」という相談があります。そう思っている人はたくさんいます。心配ありません。壇蜜さんもそのように答えています。
壇蜜さんからお墓参りに行くと心が落ち着きますというようなアドバイスがあります。
わたしはおとなになってから知ったのですが、お墓参りに行く習慣がない人もたくさんいます。祖父母、叔父叔母、甥姪、いとことの交流が薄い親族世代があります。お墓参りというものは、おもに長男・長女の家系にあたる親族がするのだと知りました。兄弟姉妹の数が多いと、下のほうの世代は、お墓参りに関する意識が薄いようです。
ケチな男性の話が出ます。ケチはケチ同士で結婚しないとケンカになります。
人に何かをしてもらおうと期待しないほうがいい。自分で考えてくださいと言いたくなるような相談内容もあります。(バツイチであるかなり年上カレとの結婚を前提としない恋愛相談事例)
男性のことを詳しく知らない(男きょうだいがいない。父親との交流が希薄。小学校から女子系学校に通って女子大までのストレート卒業。その後、女性職場で勤務などの経験)ということも悩みの原因になっているのかも。本性がわかると、たいていがっかりするのに、男性に夢を描きすぎです。
壇蜜さんは、漫画が好きな方だということがわかりました。
今のままでいいじゃないかという相談事もあります。話を聞いてほしいだけ。
他人に聞くようなことだろうかという相談事もあります。
相手や関係者と感情的にならないようにして、良い方向を求めるための話し合いを当事者同士でしたほうがいい相談事もあります。
あちらもこちらもメンツを立てようとするとうまくいかなくなることもあります。だれかが悪者にならないと物事がまとまらないとか、進まないということがあります。
意図的に悪役を演じることができる人は立派な人です。(参考となる児童文学として、「泣いた赤鬼」)
人は自分の悪い部分に自分で気づいていてもなかなか変われません。
仕事で疲れている人には休日が必要です。
第3章までの相談部分は軽い内容です。それに対して、第4章「私の30代までをプレイバック」の部分は濃密な内容です。今年読んで良かった一冊になりました。
お色気路線ゆえに「自分という存在は女性の敵」だと見られているという自覚が本人にあります。
ご両親は教育費として大金を彼女に投資されています。かなりぜいたくです。私立学校教育、米国留学体験などがあります。
ご両親もどこかでふっきれたのでしょう。以前テレビ番組でご実家のようすが出ていました。お父上は笑顔でした。
彼女の昔を知る人からは、テレビで見てもわからなかった。別の人のようだという情報がありました。
世間体を気にせずに自分に向いている仕事をみつけるのに時間がかかったと、ご本人の気持ちが書いてあります。
読みながら自分の頭に浮かんできたことです。
批判に対しては「わたしはあなたじゃない。あなたの言うとおりの人間にはなれないし、ならない」
親はこどもの職業選択に口出しはしないほうがいい。こどもの人生はこどものもので、親のものではない。
人はだれしも職場で、自分ではない、自分のようなものを演じている。
くどいかなあという部分はありましたが、本音が正論でいい内容でした。
調べた言葉として、
奇を衒う(てらう):人心をひきつけるために奇妙で風変りなやりかたを選択する。
如く:ごとく。読めませんでした。「龍が如く」ゲームのタイトルだそうです。
記憶に残った言葉として、
「(グラビアアイドルの世界で)普通にやっていたら埋もれてしまう」
おもに人生相談に対して壇蜜さんが答えた内容の集約集です。
返答は、あたりさわりのない平板な解答パターンが続きます。
簡単で便利な形式なので、短時間で読める本です。
女性同士の同性愛の志向がある女性にはどう答えていいのか思い浮かびませんでしたが、経験を積んで情報を増やすことを勧められています。出口はあると励まされています。
男性に飢えているような相談者の女性もいます。男運がないと嘆いておられます。結婚相手の選び方として、なにかをする男性ではなく、まずは、なにかをしない男性を選ぶべきです。暴力を振るわない、大量の飲酒をしない。喫煙習慣がない。それらをする男性は結婚相手としては避けた方が賢明です。自分のまわりにいる人間も含めた人づきあいで、しなくてもいい苦労を背負うことになります。良いところを探すというよりも、まずは、対応にむずかしいところがある男性は、結婚相手の対象からはずしたほうがご自分のためです。
なんと表現したらいいのかむずかしいのですが、読んでいて、男女関係というものは、相手をただひとりと決めて、複数と交流をしてはいけないのだろうかいう疑問が湧きます。既婚であれば、法律や信義(約束を守る)に縛られるのでしょうが、未婚者同士なら恋愛は自由です。
異性間で、一生友人関係のみでいたいと思ったら、お互いに恋心を抑えて、家族ぐるみで交流をして、老いるまで友情を続けるのでしょう。友だち同士だったらうまくいくけれど、結婚したら親族関係がからんできて、うまくいかないということはよくあります。
両親は、娘が選んだ相手との結婚を拒まないほうが将来いい結果につながります。反対すれば両親は未来において、きっと後悔します。また、親がこどもの恋路を引き裂くようなことをすると不幸なことが起こる可能性があります。
結婚にあたっては、男(人間)を、商品の品定めをするような目で見ないでほしい。未来は変わるし、予想どおりの未来にはならないことが世の常です。
「私には友達も恋人もいません」という相談があります。そう思っている人はたくさんいます。心配ありません。壇蜜さんもそのように答えています。
壇蜜さんからお墓参りに行くと心が落ち着きますというようなアドバイスがあります。
わたしはおとなになってから知ったのですが、お墓参りに行く習慣がない人もたくさんいます。祖父母、叔父叔母、甥姪、いとことの交流が薄い親族世代があります。お墓参りというものは、おもに長男・長女の家系にあたる親族がするのだと知りました。兄弟姉妹の数が多いと、下のほうの世代は、お墓参りに関する意識が薄いようです。
ケチな男性の話が出ます。ケチはケチ同士で結婚しないとケンカになります。
人に何かをしてもらおうと期待しないほうがいい。自分で考えてくださいと言いたくなるような相談内容もあります。(バツイチであるかなり年上カレとの結婚を前提としない恋愛相談事例)
男性のことを詳しく知らない(男きょうだいがいない。父親との交流が希薄。小学校から女子系学校に通って女子大までのストレート卒業。その後、女性職場で勤務などの経験)ということも悩みの原因になっているのかも。本性がわかると、たいていがっかりするのに、男性に夢を描きすぎです。
壇蜜さんは、漫画が好きな方だということがわかりました。
今のままでいいじゃないかという相談事もあります。話を聞いてほしいだけ。
他人に聞くようなことだろうかという相談事もあります。
相手や関係者と感情的にならないようにして、良い方向を求めるための話し合いを当事者同士でしたほうがいい相談事もあります。
あちらもこちらもメンツを立てようとするとうまくいかなくなることもあります。だれかが悪者にならないと物事がまとまらないとか、進まないということがあります。
意図的に悪役を演じることができる人は立派な人です。(参考となる児童文学として、「泣いた赤鬼」)
人は自分の悪い部分に自分で気づいていてもなかなか変われません。
仕事で疲れている人には休日が必要です。
第3章までの相談部分は軽い内容です。それに対して、第4章「私の30代までをプレイバック」の部分は濃密な内容です。今年読んで良かった一冊になりました。
お色気路線ゆえに「自分という存在は女性の敵」だと見られているという自覚が本人にあります。
ご両親は教育費として大金を彼女に投資されています。かなりぜいたくです。私立学校教育、米国留学体験などがあります。
ご両親もどこかでふっきれたのでしょう。以前テレビ番組でご実家のようすが出ていました。お父上は笑顔でした。
彼女の昔を知る人からは、テレビで見てもわからなかった。別の人のようだという情報がありました。
世間体を気にせずに自分に向いている仕事をみつけるのに時間がかかったと、ご本人の気持ちが書いてあります。
読みながら自分の頭に浮かんできたことです。
批判に対しては「わたしはあなたじゃない。あなたの言うとおりの人間にはなれないし、ならない」
親はこどもの職業選択に口出しはしないほうがいい。こどもの人生はこどものもので、親のものではない。
人はだれしも職場で、自分ではない、自分のようなものを演じている。
くどいかなあという部分はありましたが、本音が正論でいい内容でした。
調べた言葉として、
奇を衒う(てらう):人心をひきつけるために奇妙で風変りなやりかたを選択する。
如く:ごとく。読めませんでした。「龍が如く」ゲームのタイトルだそうです。
記憶に残った言葉として、
「(グラビアアイドルの世界で)普通にやっていたら埋もれてしまう」
この記事へのトラックバックURL
http://kumataro.mediacat-blog.jp/t141974
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません