2018年01月18日

壇蜜歳時記 壇蜜

壇蜜歳時記 壇蜜 大和書房

 本屋で見かけて手に入れました。
 以前テレビを見ていました。著者の実家が映って、恥ずかしそうにおとうさんが登場。優し気な人でした。そのときではなかったかもしれませんが、著者の同級生が、別人に見えるとコメントがありました。どういうひとなのだろう。巻末にあった座右の銘「大器晩成」が気に入りました。

 本は、歳時記ですから、1月から12月の記事です。どこかの雑誌に掲載されたものをまとめたようです。各項目800字ぐらいです。
 1月睦月、2月如月、3月弥生、4月卯月、5月皐月、6月水無月、7月文月、8月葉月、9月長月、10月神無月、11月霜月、12月師走。なつかしい。学校で習いました。
 30代後半女性。未婚ですが恋人はいるでしょう。文章は少し年配っぽく気取った感じで書いてあります。
 
 文字の字体に工夫があります。雰囲気出しです。

 不安定な仕事をしているとあります。たしかに、不安定でしょう。

 1月のカラ願い(神社のお参りで願い事を神さまに申し入れない。)は共感します。おなじことを自分もしています。もう、お願い尽くしたから、もういいのです。
 2月の殻付きピーナッツ撒き(節分)は、いまどきは、そういうものなのかと、それは、それでいいと思いました。
 39ページの「恋愛未練は女も深い」は秀逸です。この人にしか書けないいい文章です。観念よりも体験のほうがおもしろい。
 本の途中に何か所かある写真は、きれいなプロポーションです。(体の均整と調和)

 おもしろき表現として、「卒業:クビということ」、「壇蜜というお勤めをしている」、「日頃からくさそうと言われる」、「親不孝(単身者の人が使いそうな言葉)」、「芸能界という箱庭」、「アイデンティティー:自分が自分であるという根拠」、「レギンス:ももひきみたいな外出着」、「芸能界は大食い大会みたい(差し入れを年上が年下に食えと無理に勧める)なことがある。」、「体温のあがりにくい部活(手芸部)」

 逆襲する心(しかえし)をだれしもがもっている。

 気になったこととして、「殿方」は「男性」でいいのではないか。「殿方」というと、トイレを思い浮かべてしまう。

 お色気のかたまりみたいな人です。

 なぜ、結婚しなかったのだろう。あるいは、できなかったのだろう。と問えば、きっと、今からでもする気はありますと答えが返ってくるのだろう。実はすでに実態としては、しているのかもしれない。

 調べた言葉として、「鼠径:そけい。太ももの付け根」。ヘアヌード写真集が3万部売れたとありました。3万部が多いのか、少ないのかは、わかりません。
 「赤子のオイル:ベビーオイル。あかちゃんに塗る。保湿用」
 
 思い出話が多いのは、年齢を重ねた証拠です。

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