2015年07月30日

東京帝大叡古教授 門井慶喜

東京帝大叡古教授(とうきょうていだいえーこきょうじゅ) 門井慶喜 小学館

 本編を読む前にチェックした書評の内容はよくありませんでした。東京帝大である必要がなかったとか、明治時代の歴史・出来事の説明なのか、推理小説なのか判然としないとか、そんな前評判の直木賞候補作でした。

 なるほど、明治時代のことがよくわかる内容です。歴史書として面白い。夏目漱石の影をかぶせながら、物語が進行していく面もあります。作品「三四郎」が思い浮かびます。
 本郷にある東京大学の敷地は、加賀藩前田家江戸屋敷だった。

 推理小説の面ではいまいちはっきりしないのですが、高梨教授殺人事件があります。最近伊豆で起った感電死事故と重なるものがありました。

 九州地方の地名がたくさん登場する作品でもあります。知っているところが多かったので、読みながら身近に感じることができました。

 第二の殺人事件が、元帝大教授鳥居久章(ひさあきら)氏。

(つづく)

 立命館大学。同志社大学。東京大学。熊本大学。
 九州地方、京都、東京
 かたよったお話です。

 徳川家、天皇家、大学教授たち。
 こちらもかたよっています。

 頭のいい人たちを狙いに定めた事件です。
 読み手としては、気持ちが燃えるものがありません。

(つづく)

 その後4日間が経過して、読み終えました。
 最後半部はなかなかおもしろく、いい読み物だったと思います。
 懸念されたのは、なぜ、今、明治時代なのか、日露戦争なのかでした。
 遠い過去です。
 事実は、現世代の人間にとって、昔話へと風化しています。

 原敬、桂太郎、西園寺公望。日露戦争:1904年開戦(明治37年12月)
 乃木希典、東郷平八郎、松崎天民(市郎)、永瀬弾正義周(だんじょうよしひろ)
 日比谷公園、嘉納治五郎


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