2014年08月13日

チャンプ 映画 VHSテープ

チャンプ 映画 VHSテープ

 ほこりをかぶっていたVHSテープを整理していたら出てきました。1979年の作品です。購入したのはもう20年ぐらい前でしょう。どこかの駅構内にあったお店で買ったような記憶がかすかに残っています。
 8歳の息子TJは、父親である元プロボクサーチャンピョン37歳ビリーと競馬場の厩舎村で暮らしている。母親は死んだと父親から聞かされていたTJは、ビリーと離婚後に再婚した母親アニーと偶然再会してしまった。
 よくできた脚本です。元通り、3人で暮らしたいというビリー、それはできないというアニー、ビリーを慕い続けるTJ、3人の心の葛藤が見事に描かれています。血縁関係がある本当の親子3人なのに一緒に暮らせない。アニーの立場で言えば、TJの母親にはなれるけれど、ビリーの妻には戻れない。観ていて、「映画だなあ」という感慨にふけりました。
 監督が絵面(えずら、構図)にこだわっていることが伝わってきました。バックグランドミュージックはなつかしい。
 短い時間にいろいろなメッセージが伝わってきます。心のこまやかな動きを絶妙に表現してあります。馬の転倒事故は、父親の死の前兆であることに今回初めて気づきました。困難はつきもの。人が死を選択しないために「克服」という言葉が生まれた。子どもは、親にとって心の支え。愛があってもお金がなければ生活できない。されど、お金では満たせないものがある。子育てよりも仕事を優先して、ファッションデザイナ-になることを選んだ母親。自分の想いを妻に対する力(ちから、暴力)で遂げようとする夫の卑劣さ。アニーがタバコを吸うのは、元夫ビリーの言動が原因でしょう。
 貧富の差が上手に描かれています。チャンプ(父親ビリーの愛称)が死んだとき、厩舎村のだれもが彼が死んだ責任を感じています。子どもの頃の貧困暮しを思い出しました。40歳で病死した父親よりも自分のほうが年上になってしまったと、そんなことを考えながら、映画を観終わりました。


この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t102408
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい