2014年08月11日

砂の器(うつわ) 映画 DVD

砂の器(うつわ) 映画 DVD 何度目かの鑑賞

 交響曲「宿命」による音楽映画でもあります。そのためか、上映時間は143分と標準よりも多少長くなっています。
 映画は、学習映画の側面ももっています。方言研究による「国語」、鉄道旅による社会科の「地理」、礼儀正しい刑事や古老の言動や被害者巡査の生き方による「道徳」です。少し「俳句」が出てくるのは、松尾芭蕉を意識しているのでしょう。人生は長い旅であることを暗示しています。太平洋と日本海の海の色の違いを説明するセリフによる深みがあります。
 上映開始の最初の頃、犯人が何度か刑事のそばにいます。映画の後半にならないとわからないことです。殺害時に犯人が来ていた白いシャツ、前半では上手に伏線となるモノが置かれています。映像のつなぎがうまい。刑事たちが真相に近づけば近づくほど、悲しみが増していきます。
 以下、雑感です。
 森田千葉県知事が若い。
 子どもを育てる親の責任が描かれていました。
 少年が線路を走るシーンがよかった。今回観て、すっかり忘れていたシーンです。
 歳をとってみてわかったことです。 「こだわり」は捨てたほうがいい。その場、そのときで、変幻自在に変化できる心構えでいれば、なんとかのりきれる。

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