2014年07月28日

インスタント沼 映画 DVD

インスタント沼 映画 DVD

 沈丁花ハナメ(じんちょうげ)という主人公女性は、雑誌の編集長をしているけれど、雑誌は廃刊になりそうなくらい売れていない。彼女は結局仕事を辞めて、骨董品屋を開くことになるのですが、じり貧人生を送っている原因を子どものころに体験した底なし沼にこじつけてあります。8歳のときに父親が家を出ていった(お金持ちの女性についていったらしい)。そのとき、沼に、招き猫の人形をはじめとした玩具類を捨てたことがよくなかったと思いこんでいます。
 なんだかよくわからない映画でした。内容とは別に、松坂慶子さんの若いころの容貌とかスタイルを覚えているので、麻生久美子さんと親子、母親と娘という関係がピンときませんでした。また、松坂慶子さんと風間杜夫さんのコンビも、おふたりの若い頃の映像を覚えているので、隔世の感がありました。そのほか、相田翔子さんは美しい。みんなで、おもちゃの墓場で演じるシーンは、洋画リアル・スチールでのロボット墓場のシーンを思い出し、その映画のすばらしさを思い出しました。
 冒頭から麻生久美子さんのナレーションが続きます。テンポよく、コマーシャルカットが連続するような表現手法です。
 理屈はよくわかりません。ナンセンス路線でしょうか(ばかばかしさを追求する)。自分が高評価している評価を他者は肯定、あるいは賛成してくれない。「曲がった釘」を素材にしてそう説明があります。無価値に価値を見出すことを楽しみとする。人とは異なるモノサシ(判断基準、評価基準)をもつことに意義を見出す。最終的には、意地の重さで沼に沈んでいるから、意地を張ることはやめようというメッセーでしょう。
 麻生久美子さんと、いちのせさんという女性ふたりが、自転車をこぎながらお話をするシーンがよかった。くつろぎました。
 天井に昇っていく巨大な金色ドラゴンがよかった。迫力満点できれいした。

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