2019年03月06日

ジャージー・ボーイズ 洋画DVD

ジャージー・ボーイズ 洋画DVD 2014年公開

 フォーシーズンズという実在のコーラスグループを題材にしたドキュメンタリーのような雰囲気の映画でした。登場人物がときおり、視聴者目線で見ている人に語りかけてきます。
 なんだか、最近の芸能界で騒ぎがあった紅白出場グループのいざこざにも似ています。映画では、メンバーのひとりが、隠れて多額の借金をして(億単位)他のメンバーがその肩代わりをする代わりに悪事を働いたメンバーはグループから抜けています。グループだけではなく、メンバーたちの家族関係も崩壊していきます。
 観始めの頃は、白人が白人の歴史を讃えるような映画に見えること、犯罪を肯定するような雰囲気があることが不快でしたが、終わってみれば、胸に迫ってくるものがあるいい映画でした。映画は、1951年ぐらいから1963年ぐらいの時代背景で始まります。
 曲が売れて大金が入ってきたけれど、それ以上にお金を失ったらなんにもなりません。いいこともあった。悪いこともあった。そして、何十年も経って、みんな老人になった。最後は、悪事を働いたメンバーも一緒にステージで歌を歌います。いくら悪人でもチャンスをくれた相手を失いたくないという主人公フランキーの精神が光っています。
 良かったシーンとして、メンバーのひとりが放任状態にしていた娘に、「パパはミスをした。家と仕事の兼ね合いが難しかった。歌手になりたいなら、それ(タバコ)はやめるんだ。いい歌手になれる」状況が上向きになるように努力していこうという父親から娘への熱いメッセージでした。
 なお、ニュージャージ州出身だからジャージー・ボーイズだそうです。