2017年11月29日

うんこかん字ドリル

うんこかん字ドリル 小学1年生 文響社

 各学年用として6冊あります。
 話題の漢字憶え用練習帳です。

 正直「うんこ」のイメージは嫌です。
 でも、幼稚園児ぐらいのこどもにとって「うんこ」はみぢかです。
 アニメでもウケます。
 自分にとってのうんこの汚いイメージは、読んでいるうちに慣れていきました。

 なつかしい。
 一(いち)からの数の順番から始まります。
 上・下ときて、左、右
 そして、白とか赤とかの色
 
 つくるのには、たいへんな時間がかけられています。
 
 語彙(ごい。文章の書き方のパターン)がふえます。有益な練習帳です。  

Posted by 熊太郎 at 18:32Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2017年11月28日

漫画 君たちはどう生きるか

漫画 君たちはどう生きるか 原作 吉野源三郎 漫画 羽賀翔一 マガジンハウス

 話題になっている本です。読後感がいい。

 児童文学作家の昔の作品を漫画にしてあります。
 時代は昭和13年ころに思えます。
 舞台は男子校である中学校に見えます。戦後の義務教育ではありません。

 読み始めは、人はなぜ生きるのかのような哲学書のようでした。
 35年ぐらい前読んだマンガに「コペルニクス的展開」と書いてあったのを思い出し、今回、ああ、この本のことを示していたのか。

 最終ページ付近に記載がある世の中の中心にあるものの定義は、真理を得ています。

 本には書いてありませんが、読んでいて思いついたことは、終わったことは変えられないという流れで、「ぼくらは人間だ。だから間違える。そして人間だから訂正できる。」

 親友とか配偶者とかで、言動や性格がぴったり合う人なんていない。

 ナポレオンの一生はこれまで知らなかったこともあって、今回知れてなかなか良かった。

 「古今独歩:昔から今に至るまでで比べるものがないほど優れているもの」、「衷心:ちゅうしん。心の底」、「ラクトーゲン:育児用輸入粉ミルク」

 大昔の小説をマンガにという企画はいい発想です。
 前半は、社会全体を統率して秩序をつくるような組織をつくる教育本にみえました。また、片親家庭、経済的貧困への光当ては、80年前と今が似ているという意味にとれました。

 絵の方は、なんだか色調が薄いなあと感じました。あと、おじさんの顔がページによって違う顔に見えました。それから、中学生の顔と名前がすんなりくっつかない(北見君と水谷君のどちらがガッチンというニックネームの人なのか)ということがありました。ただし、それらは、「文句」ではありません。感想です。

 本の前半に書いてあることは、理解してしまえばむずかしいことではありません。

 ひとことわたしなりのコメントをここに置いておきます。
『パパやママの言うことをよくきく「いい子」になっちゃいけない。そういう子はおとなになってから壊れます』  

Posted by 熊太郎 at 15:59Comments(1)TrackBack(0)読書感想文

2017年11月26日

バカ論 ビートたけし

バカ論 ビートたけし 新潮新書

 わかりやすい内容を読んで、気持ちをすっきりさせる読書です。
 バカなほど、打ちこんだ結果、日本の「今」が樹立している。
 必要以上に打ち込んで、他のことを犠牲にした「後悔」が「今」にある。
 人間って本当にバカだよなとほめるような否定するようなあきらめがある。
 終わったことだ。
 やりなおしはできない…
 
 88ページ以降は、常識人の答えです。意外ですがまじめなのです。
 なげやりな部分はあります。いいかげんな部分はあるようでありません。
 答えは、「真(実)」です。
 「阿片屈:販売と喫煙場所」という作者の描くような老後の楽園は、地球上のこの広い世界のどこか、お金のある世界には、じっさいにあるような気がします。

 作者は70歳です。書いてあることには賛同することが多い。

 「たけしを騙っている:かたっている。偽物」

 「毒舌:久しぶりに見た単語でした。そういえば、そう言われていた時期がありました」

 テレビ論が114ページあたりから続きます。
 「笑点」は楽しみな番組です。面白おかしくて内容が充実しています。

 有名人は有名だから「自己防衛」を考えなくちゃいけない。

 小説を書きたかったとあります。実際に1年かけて書かれて今売られています。

 まじめな人ほど余計なものをかかえて疲れている世の中です。

 30年前の理屈で動いている世界は、今も、日本には残っている。

 生活していくうえでいらないものとして、「ギャンブル」、「アルコール依存」、「タバコ」

 138ページ以降の各人を視る部分が面白い。
 読みながら、作者と同様に、人生は一回でいいと思う。

 いい本でした。  

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2017年11月16日

しずく 西加奈子

しずく 西加奈子 光文社文庫

 特異な個性の持ち主を描くシリーズです。
「ランドセル」ランセルを目印にして前と後ろの数珠つなぎの関係が小学生を経ておとなになって、外国で再会した。
「灰皿」うんこのことしか記憶に残らなかった。
「木蓮」2週間まえによんだのだが思い出せない。
「影」こちらもまた思い出せない。
「しずく」、「サワーキャップ」以下同じ。
その瞬間(とき)だけの快感をえられる読書でいい。
  

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2017年11月11日

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 中原尚志・麻衣

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 中原尚志・麻衣 主婦の友社

 小説、つくり話だと読み始めたら違っていました。びっくりしました。事実を伝えるドキュメンタリー形式の本でした。

 それまで健康に見えたのに、3月11日に結婚式を決めたら、1月に心肺停止してしまった。
 
 
 8年は長い。とてつもなく長い。12月17日結婚式場を予約した。挙式は、翌年3月11日予定だった。
 脳の病気の原因は書かれていませんが、そういう病気があるのだとは納得しました。

 おもに夫の記録です。
 妻のほうは、記憶がありません。
 日記を戻りながら記事をひろっていきます。日記の強みです。
 
 ご両親が出てきます。両方のご両親は似ています。風貌も似ています。

 「世の中には神も仏もない」、「生きてるだけで、まる儲け」、

 どこかに書いてあったような気がします。どろまみれになって、しあわせをすくいだすような表現、どうしても親の立場で読んでしまいますが、止めることはできません。  

Posted by 熊太郎 at 13:47Comments(0)TrackBack(0)読書感想文