2017年11月26日

バカ論 ビートたけし

バカ論 ビートたけし 新潮新書

 わかりやすい内容を読んで、気持ちをすっきりさせる読書です。
 50年ぐらい前の酔っ払いの思い出から始まりました。
 作者と類似世代で貧乏暮らしをした世代です。
 ほかの世代も苦労したとは思うけれど、自分の世代はもっと苦労したという判断があります。
いつも負担する側でした。だから、今の日本の世代全体に同情の気持ちは湧きません。
 
 バカなほど、打ちこんだ結果、日本の「今」が樹立している。
 必要以上に打ち込んで、他のことを犠牲にした「後悔」が「今」にある。
 人間って本当にバカだよなとほめるような否定するようなあきらめがある。

 終わったことだ。
 やりなおしはできない…
 30歳の時60歳のアルコール依存男に切れたことがある。
 60歳から人生をやり直すから協力しろと怒鳴ってくる。
 60歳、やり直しはできない。もう、終わっている。
 共感できるそんなことが、本書には書いてあった。

 「幇間の仕事:ほうかん。宴席に興を添える男芸者」
 88ページ以降は、常識人の答えです。意外ですがまじめなのです。
 なげやりな部分はあります。いいかげんな部分はあるようでありません。
 答えは、「真(実)」です。
 「阿片屈:販売と喫煙場所」
 作者の描くような老後の楽園は、地球上のこの広い世界のどこか、お金のある世界には、じっさいにあるような気がします。


 人は行き詰まったとき、「今ある自分をよしとして、困難を乗り切る」。「これが、「私」です。いいもわるいもない」と開き直る。

 作者は70歳です。書いてあることには賛同することが多い。自分と似た人だと感ずる。

 「たけしを騙っている:かたっている。偽物」

 「毒舌:久しぶりに見た単語でした。そういえば、そう言われていた時期がありました」

 テレビ論が114ページあたりから続きます。
「笑点」は楽しみな番組です。面白おかしくて内容が充実しています。

 有名人は有名だから「自己防衛」を考えなくちゃいけない。
 危険な立場です。

 小説を書きたかったとあります。実際に1年かけて書かれて今売られています。

 まじめな人ほど余計なものをかかえて疲れている世の中です。

 30年前の理屈で動いている世界は、今も、日本には残っている。

 生活していくうえでいらないものとして、「ギャンブル」、「アルコール依存」、「タバコ」

 138ページ以降の各人を視る部分が面白い。
読みながら、作者と同様に、人生は一回でいいと思う。

 いい本でした。


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