2017年11月11日

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 中原尚志・麻衣

8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら 中原尚志・麻衣 主婦の友社

 小説、つくり話だと読み始めたら違っていました。びっくりしました。事実を伝えるドキュメンタリー形式の本でした。

 それまで健康に見えたのに、3月11日に結婚式を決めたら、1月に心肺停止してしまった。
 
 
 8年は長い。とてつもなく長い。12月17日結婚式場を予約した。挙式は、翌年3月11日予定だった。
 脳の病気の原因は書かれていませんが、そういう病気があるのだとは納得しました。

 おもに夫の記録です。
 妻のほうは、記憶がありません。
 日記を戻りながら記事をひろっていきます。日記の強みです。
 
 ご両親が出てきます。両方のご両親は似ています。風貌も似ています。

 「世の中には神も仏もない」、「生きてるだけで、まる儲け」、

 どこかに書いてあったような気がします。どろまみれになって、しあわせをすくいだすような表現、どうしても親の立場で読んでしまいますが、止めることはできません。  

Posted by 熊太郎 at 13:47Comments(0)TrackBack(0)読書感想文