2011年03月26日

BLACK RAIN DVD

BLACK RAIN DVD

 バイクに始まって、バイクに終わる映画です。ニューヨーク市警ニック刑事と大阪府警松本さんが組んで、やくざの抗争から、殺人犯佐藤を検挙するストーリーとなっています。
 映像は古い。黒電話、喫煙、昭和40年代の夕陽に染まる重化学工業工場群と煤煙が立ち昇る煙突シーンがあります。
 後半の映像は奇想天外です。日本の風景ではない。冒頭がニューヨーク、以降はすべて日本、大阪となっています。後半の対決シーンとなる場所は、東南アジアのどこかの国のみたいです。あるいは時代をさかのぼって、建物は、弥生時代の佐賀県、吉野ヶ里遺跡を見るようです。アメリカ人がもつ日本国への誤った想像が映像化されています。
 映画の芯は、米国と日本の対比となっています。冷酷非道な佐藤の殺人行為は、銃弾ではなく、刃物によるものとなっています。侍(サムライ)が持つ日本刀への美意識があります。音楽からはときおり尺八、琴の音(ね)が聞こえてきます。指をつめるとか、首筋を切って殺害するとか、直視できません。
 さまざまな事柄のこじつけは苦しい。二度見るには心に重い映画です。日本人は組織目標を達成するために個性を犠牲にする。人は、歯車のひとつであるから歯車に個性は不要である。対して、米国人は個性を重視する。昔、そんなことを対比した時代がありました。


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