2009年06月17日

スタンド・バイ・ミー

Stand by Me  ロブ・ライナー監督 SONY PICTURES DVD

 重く、苦しく、つらくなる映画です。現在であれば、61歳になったであろう小説家の回想です。映画は、1986年公開ですから、当時の小説家の年齢は38歳ぐらいでしょう。彼と彼の友人が12歳のときに死体を見るために1泊2日の徒歩旅行をしたことが語られていきます。
 小説家の名前はゴーディで、彼の歳が離れた兄は、フットボールの名選手でしたが、交通事故で死去しています。父親からおまえのほうが死ねばよかったと差別を受けているのですが、ゴーディは父親から愛されたいのです。
 クリスは弁護士になりますが、映画の冒頭で刺殺されています。小学生役だったこの俳優自身もすでに本当に亡くなっています。
 メガネをかけたテディは精神病の父親から虐待を受けていますが、軍人だった父親を誇りに思っています。 ふとっちょのバーンの兄は不良です。親に愛されたいけれどそれが満たされないという4人の想いがせつなく表現されていきます。
 それぞれ兄と弟で対立もします。そもそも兄と弟というものは仲良しとは限りません。基本はライバルであり敵です。常々比較の対象とされます。だからおとなになったらお互いにそばで暮らさないほうが無難です。
 親への依存はやがてあきらめに変わります。そうやって、こどもは自立していきます。
 映画の内容は下品な部分が多く、暴力とかアメリカ社会がもつ拳銃による威圧の場面も見られます。アメリカの病んでいる暗い部分です。
 無鉄砲で無邪気な彼らの姿は、その美しい映画シーンの移り変わりによって、観客の記憶を呼び起こします。だれにでも彼らと同じような甘酸っぱいこどもの頃の思い出があります。


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