2013年02月12日

シルバー川柳 ローソク吹いて立ちくらみ

シルバー川柳 ローソク吹いて立ちくらみ ポプラ社

 駅の改札機に乗車券を入れたつもりが病院の診察券だったとか、朝、目が覚めたけれど夜までやることがないとかに笑いました。残り少なくなった寿命を基礎にして句を読んであります。そういうことって、あるあると共感します。「忘却」という記憶喪失、投稿者の職業は「無職年金生活者」が並びます。きまじめな句から死にたいと言いつつも、実はもっと長く生きていたい生命欲まで幅広い。
 平日昼間の駅のホームや電車の車内は高齢者ばかりとなりました。無欲といきたいところではあるけれど、歳をとっても譲れないプライド(自尊心)はある。あるけれど体の動きは伴わない。笑いの陰にわびしさがあります。
 考えすぎると、根底は、長生きは是(ぜ、許容範囲)かまで至ります。惜しまれながら死にたいけれど、なかなか死なせてもらえない。
 装丁(そうてい、本の仕上げ)はGoodです。カラーさし絵もいい。投稿者が複数買って配る。商売上手なシステムです。
 孫がくると「諭吉」が減る。読んだときは1000円札と勘違いしました。1000円札は「漱石」でした。諭吉さんは1万円札です。下の世代は、諭吉をもっている上の世代にため息をつきます。
 早ければ15分もあれば全部読める本です。遅ければ、数時間から数日をかけることもできます。ひとつの句からひとつのショートストーリーをつくる作業をすれば、読書期間は長くなります。


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