2024年08月31日

ファミリーレストランで思うこと

ファミリーレストランで思うこと

 朝から台風10号の影響で、深く、じっくりとした雨が降り続いています。きょうの愛知県は、一日どっぷり雨につかるのでしょう。

 さて、外食にはあまり行きませんが、しばらく前に親族で行楽(こうらく。外出して遊んで楽しむ)のあと、ファミリーレストランに入りました。
 
 満席だったので、名簿に名前と人数を記入します。
 順番が来たら、席に案内されて、料理の注文はタブレットのタッチパネルでします。
 配膳は、人間のスタッフと棚型の移動するロボットが運んでくれます。
 伝票は、人間がテーブルの上にあるプラスチックの筒状の穴に入れてくれます。
 清算はセルフレジです。伝票にあるバーコードをピッピとバーコードリーダーで読み込みます。
 電子マネーで支払いました。

 店を出て、なんだかなあという気持ちになりました。

 昭和40年代(1965年代)、世の中はアナログ(人間による手作業)の時代でした。
 職場では、仕事は、『早く、安く、正確に』がモットー(組織目標となる標語)でした。
 その完成形が、現在のデジタル方式(電子化)による商売なのでしょう。
 基本的にセルフ方式です。(客が自分でやる)
 でも、終わってみると、なんだかなあという気持ちになるのです。
 自分がまるで、家畜の牛やニワトリになったような気分がしました。おいしいけれど、餌を食べたような感じがしました。

 本来料理というものは、人の手から手へ渡すものではなかろうか。
 料理という、『気持ち』を相手に手渡すものではなかろうか。
 その行為には、『感謝』と『信頼』があります。
 『ごちそうさま、ありがとう、おいしかった』です。
 そして、支払いのあとのお客さまのお見送りです。『またのお越しをお待ちしております』
 それなのに、なんでもかんでも省略されて、こんなふうでいいのだろうか。
 古き良き日本人像が年々劣化しているような気がしてなりません。

 そんな気持ちになりました。
 めんどうでも不便でもいい。心がある人間として、ちゃんとしたい。
 何度も考えて、そんな気持ちになりました。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t155210
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい