2018年02月11日

騙し絵の牙 塩田武士

騙し絵の牙(だましえのきば) 塩田武士 KADOKAWA

 224ページまできましたが、タイトルの意味はわかりません。
 殺人事件の推理小説家と思って読み始めましたが違いました。文芸書をまんなかにおいて、本が売れない、出版不況のこと、内幕ものです。その点で興味が落ちました。
 男優の大泉洋さんの写真は、彼が主役の出版社編集長速水であることを示し、作者・企画者は、雰囲気作りの点で挑戦をしています。(そして、作戦は成功しています。)

 内容が生々しい部分もあり、モデルがいると判断します。
 
 40ページ付近から流し読みに入りました。

 登場人物の数が多い。同じく、セリフも多い。

 ユーモア、コミカル、大泉さんの個性です。

 文芸作家は、文芸だけでは食べていけないと思う。
 他に、食べていくための安価でも収入を得る職をもつ。

 いいものは、売れる。

(つづく)

 仕事優先で家庭が崩壊していく。
 そして、仕事も崩れていく。

 「作家として死にたい」 なんだか、作者は、死にたい、死なせたい願望がある記述です。

 敗者の記述が続きます。

 「騙し絵」の意味がわかりますが、ピンときません。

 速水のような子ども時代を送ったのは、速水だけではない。みな黙している。

 本が貧困から命を救ってくれた。

 最後半部は重厚です。
 そんなに思いつめなくても、世界は広い。
 
 調べたこと。「トリニティ:三位一体。さんみいったい。三角形の図。父、子、聖霊。キリスト教」

 印象が強かった部分として、「編集者としては死んでいる。」、「緩く生きる(ゆるくいきる)」、「妬む(ねたむ)」

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