2018年01月08日

笑うお葬式 野沢直子

笑うお葬式 野沢直子 文藝春秋

 別の本を買ったときにその本にはさまれていたチラシをみて、おもしろそうな内容だなということで、書店で手に取りました。

 まだ、読み始めてまもなくの感想ですが、ろくでもないオヤジさんです。80歳過ぎで亡くなっていますが、ご家族のご苦労、お察しします。こんな家にはいられません。自立心が育ちます。ただ、人間界、デメリットがあれば、メリットもあります。プラスマイナス0(ゼロ)が、世の習わし(習慣、慣例)です。このオヤジさんだったからこそ、いまの作者の地位があるのです。
 オヤジさんは、自己顕示欲が強くて、自制心が弱い、爆発、自己破滅型です。あと経済感覚はなく、金銭管理ができない人でした。

 いろんな親がいますが、作者宅は普通ではありません。
 オヤジさんは、晩年はアル中です。生活不安定。
 浮気性。すごい出だしです。「壮絶」という言葉がぴったりです。「破天荒」でもあります。書中にありますが、同居する家族は、正しくなくても受け入れるしかない。そういう時期がありました。
 オヤジさんの生い立ちを調べるといい。どうやったら、このような人格ができあがるのか。自分は何をやっても周囲は許してくれると甘えている。
 そんな部分を読んでいたら、自分はまだましだと、救われる思いがしました。

 文章が切れ目なく続くので読みづらいです。著者は、学校の成績は悪かったとありますが、本を出して売れるぐらいですから、学力は高い方でしょう。
 とくに後半は文章に力が入りすぎで、読み手は疲れます。

(つづく)

 芸能人は家庭に恵まれていない人が多い。だから芸能人になる。

 脳梗塞で倒れて、その後亡くなったお母さん。
健康第一です。「売れる」よりも「生きる」を優先して選択したい。

 バスをタイムマシンにたとえる記述があります。飛行機や、電車も同様にタイムマシンになれるときがあります。

 お金について考えさせられました。住宅が狭くても幸せ。広くても幸せ。気持ちの持ち方次第。そんな生き方について書いてあり、人生哲学っぽい。そのとおりですが、最低限のお金はあったほうがいい。作者はお金があったから、こんな素行の悪い親の世話ができた。
 借金取りは悪党みたいな部分は共感しかねます。お金を貸した人間、返してもらえない苦労があります。催促するのは当然です。催促するための時間や手間やめんどうさのことを借りた人間は考えてくれません。公共料金の滞納も感心しません。払うべきものを払わない。払えるのに払わない。最低です。

 亡くなったから書ける部分もあります。基本的には、子どもから見て、世話することに耐えられな父親です。離れて住んでいたから書ける部分もあります。

 読んでいて、NHKのルーツを探す番組みたいになってきました。作者も思い出の中で生きる年齢に達しました。

 自分のせいで、父が酒浸りになったと、自分を責めることはやめたほうがいい。81歳、十分長寿です。

 ひまわりのような母親の要因を知りたい。生い立ちに理由があるのでしょう。

 著者の長女についていえば、オヤジさん譲りの遺伝子を受け継いだのでしょう。

 良かった部分です。「手に職」、「(タイに)来て良かった」、「娘さんの戦闘シーン」、「子育ての苦労はやったことのある人しかわからない」、「大学という学歴にこだわらない趣旨」

 父親を描きつつ、自分自身を浮き彫りにしていく書き方、作品としてできあがっています。

 調べたことです。「ターコイズブルー:緑がかった明るい青色」、「ポンデリング:ミスドのドーナッツ」、「ローラーコースター:ジェットコースターとは違うのだろうか。調べました。アメリカではローラーコースターというそうです」、「バイタリティー:活力、活気、生命力」

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