2017年03月08日

いつか伝えられるなら 鉄拳

いつか伝えられるなら 鉄拳 SB Creative

 今年読んで良かった1冊になりました。
 泣けます。
 遺族から亡くなった方への手紙をマンガにしてあります。
 最後は、複数の人たちが書いた同類の手紙です。思い出をきれいごとにしてある意識的なものもありますが、いくつかは非常にせつない。

 マンガです。
 九州出身者(自身が)なので、劇中の方言に心が揺り動かされます
 方言は、感情がストレートに気持ちと直結しています。
 「泣かんでよか」

 先日厳しい幼児・児童・子育て教育をされた女性歌手さんの手記を読んだあとなので、それとは極端に甘い対応をする劇中の父親像に共感が高まりました。やはり、これでいい。
 人生の途中の展開がけっこうぐっときます。
 人間ってこうあるべきだと再認識しました。人生って、思ったとおりにはなかなかいかない。

 高圧的、暴力的、自己中心的な年寄りにはならないようにしよう。
 物語の展開として、最後は、最初に戻るが基本です。

 手紙の内容に忠実なマンガだったことが驚きでした。

 手紙は、「100円玉…」、それから、「コロッケ…」、そして、「スイカ…」が良かった。

 意味として、「昇華:ものごとが一段上のレベルに高められる」

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