2018年04月18日

ヘンテコノミクス マガジンハウス

ヘンテコノミクス 佐藤正彦 菅俊一 高橋秀明 マガジンハウス

 アベノミクスみたいなタイトルです。経済の本で、行動経済学漫画という位置づけで表現してあります。良書です。
 23話あって、第7話まで読みました。短くてわかりやすい。感想を書き始めます。

 まず、厚い表紙に登場人物たくさんの顔に目がいきました。「中野光」 という人が主人公だと思いましたが、違っていました。うさぎ自動車社長がうさぎだったのが楽しかった。

 安いから買うわけでもなく、質がいいから買うわけでもない。そのあたりの人間心理についての考察があります。
 儲け方の指南書でもあります。時に詐欺的なのか。
 「非合理なふるまい」 という単語で説明があります。

(つづく)

 興味深かったのは、「モラルかお金か」、「国民栄誉賞を断ったイチロー」、「定価が高い商品ほど節約意識が薄らぐ。アンカリング効果:非合理な判断」、「ひとりでも話せば噂は広まる。(だからといってなにも言わなければ意思疎通はできません。)」、「文字だけのマンガ」、「おとり効果」、「アジェンダ:議題」、「50ページのクイズの答:意表を突かれました。(あっという瞬間あり。)」、「占い師のアドバイス」、「れんが亭の新メニュー」、「ハロー効果」、「週給どんぐり70個」、たくさんありました。
 
 最後の決まり文句は、人間はヘンテコだというものです。人間は矛盾に満ちた生き物です。

 真実をとらえてはいますが、それが、すべででもありません。

 好きな言葉です。「マネジメント」

 あみだくじの部分は、手品の種明かしを見たような気分で良かった。

 お金の貸し借りをする相手を、「親友」 とは呼びません。  

Posted by 熊太郎 at 16:33Comments(0)TrackBack(0)読書感想文