2025年01月05日
JUST KEEP BUYING ニック・マジューリ・著
JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則 ニック・マジューリ=著 小島修(こじま・おさむ)=訳 ダイヤモンド社
投資の本です。おもに株式投資のことです。
わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページをめくりながら、最後のページまで目をとおします。そうやって、だいたい何が書いてあるかをつかんでから、2回目の本読みをします。
(1回目の本読み)
403ページあって、最後に訳者の言葉があります。
『はじめに』があって、第1章から第20章まであります。
冒頭に注意事項があります。
米国の読者に向けて書いてあるので、日本向けではない。よく考えて読んで、ご自身で判断してくださいとあります。(はい、わかりました)。
前半は、『貯金力アップ篇』、後半が、『投資力アップ篇』という構成になっているそうです。
第2章からが第1部で、『貯金力アップ篇』、第10章からが第2部で、『投資力アップ篇』になっています。
亡くなった著者の祖父が、競馬にお金をつぎこんでいた話から始まります。祖父は無一文で亡くなったそうです。
おこられるかもしれませんが、全部が全部ではありませんが、わたしが思うに、お金が無くて困っている人というのは、浪費グセがある人が多いです。
アルコール、ニコチンを始め、ギャンブルや趣味などに、無計画にお金を散財します。金銭感覚がありません。あわせて、金銭管理能力もありません。欲望をこらえきれずに財産を使い果たす人です。性格的に頑固(がんこ)だったりもします。他者からのアドバイスを聞き入れません。自分は何をやっても許されると勘違いされているときもあります。
経済的に安定するためには、『無職』の期間をなるべく短くすることです。働けばお金は入ってきます。働かなければお金は消えていきます。
タイトルにもありますが、『ジャスト・キープ・バイイング』の意味は、『ただ買い続けなさい』だそうです。
(株を買い続けなさいということだろうか。買った株の配当金をあてにしなさい。配当金でまた株を買いなさい。それをくりかえして、雪の玉をころがすように利益を増やしていきなさいということだろうか)。著者曰く(いわく。言うには)、それが、あなたをお金持ちにしてくれるアイデアだそうです。
ページをめくります。どうもそれっぽい。(さきほどわたしが書いたこと)。
『世間でいわれているほど、貯金はしなくてもいい』(貯金は必要なある程度の額でいい。それ以上のお金は投資に回すということか)。
日本人は、『金銭的自立』に遅れた世界の金融孤児になりかねない』とあります。日本人は、貯金(預金)することしか知らないということだろうか。(投資活動に消極的ということ)。
『お金がない人は「貯金」を、お金がある人は「投資」を重視すべき理由』とあります。(やっぱり)。
『どのくらい貯金すればいいのか?』(ヒントをもらえそうです)
『借金はすべきか?』クレジットカードの負債の説明があるようです。
『家は借りるべきか買うべきか?』(わたしは買える人は、家を買ったほうがいいと思います)。
『なぜ投資すべきか?』老後に備える。インフレ(物価上昇)から資産を守るため。人的資本を金融資本に置き換えるため(ちょっと今は意味がわかりません)。そんなことが書いてあるようです。
『何に投資すべきか?』
『個別株は買うな』
『(株の)安値を待つべきではない理由』
『投資が「運」に左右される理由』
『暴落時の投資法』平静を維持する。動じないメンタルをもつというようなことが書いてありそうです。暴落時は、買いのチャンスだと書いてありそうです。
『(株を)いつ売ればいいのか?』
目次が終わりました。さらに目を通していきます。
たとえば、『収入の2割を貯金しよう』という考えはだめだそうです。
答えは、『できる範囲内で貯金する』だそうです。(なるほど)。
『貯金しすぎている可能性』に気づきなさいだそうです。
恐怖心があるから、お金を使わない。お金を使わないからお金が残る。
そんなこんなの心理を分析してあります。
『支出を減らせばお金持ちになれる』ということはないそうです。
『収益を生み出す資産に投資する』ことで、お金持ちになれるそうです。
98ページまで目をとおして、読みやすそうな文章です。
マニュアル本(手引き)というよりも、読み物という感じの本です。
借金してまでギャンブルにお金をつぎこむ人は、心の病(やまい)です。
大学に通うことで収入が増えるということが書いてありますが、現実社会では、大学を卒業しても仕事をしていない人はいます。学歴はあてになりません。
借金は心身の健康に影響する。(まあ、そうですな)。
住宅ローンは、資産の形成(貯金の意味もある。住宅ローンを返済後、家が財産になる)につながるから、心の負担は小さいとあります。
持ち家のコストが書いてあります。
わたしが思うに、分譲マンションは一戸建てよりもかなり維持費がかかります。
住宅ローンを返済し終えても、管理費、修繕積立金、駐車場代の支払いは毎月永遠に続きます。
戸建てなら、駐車料金は無料だし、壁の塗り替えが十数年に一回です。その他の修理等をやるかやらないかは、自分の意思で判断できます。義務ではありません。気楽です。
本には、持ち家ではなく賃貸住宅だと、長期的なリスク(損失)があると書いてあります。
(つづく)
銀行口座に大金が入っていれば、幸せな老後を送れるか?という質問が提示されています。
答えはノーです。
まず、心身の健康や豊かな人間関係が前提にないと、幸せな老後を送ることはたいへんなのです。
お金のある人が、3年間リタイア生活を送っての感想です。
『退屈だった』何もすることがないのです。働かなくても食べていけるのです。
その人は、再び働き始めた。仕事をすることで、人とのつながりができて、生活に張りが生まれた。
『FIRE(ファイアー。早期退職を目指す。経済的に自立する)』をお勧めしない理由という項目があります。
FIREノマド的なライフスタイル:リモートで働く労働者。出社はしない。その立ち位置を、【自分はもはや世の中にとって重要な存在ではないと受け入れること】とあります。
わたしなんぞは、出勤しないで、毎日自宅にいてパソコンでできる仕事なんぞ、この世にあるのだろうかと驚かされます。営業でも事務でも、顧客や社員が自分のそばにいなければ、話が進まない気がするのです。
179ページに、ファイアーノマドは、やがて、孤独を感じるようになるとあります。生活を楽しめなくなるそうです。
何のために投資をするのかという質問の提示があります。
理由1:老後に備えるため。(加齢で働けない心身になってしまうから)。
理由2:インフレ(物価上昇)から資産を守るため。(去年は、なにもかもが値上がりしました)
理由3:「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため。(ちょっと意味がわかりません。2回目の本読みで読み込んでみますが、それでもわからないかもしれません)
賢い(かしこい)株の買い方。
インデックスファンド(指数に連動する投資信託。1日1回の基準価格)とETF(投資信託。リアルタイムの価格で取引ができる)の勧めがあります。
株は、バリュー株(格安株)を買う。
国債(こくさい)の説明があります。著者は米国の人ですから、米国債の説明が中心です。
『個別株は買うな』とあります。
個別株投資をしても、圧倒的多数の人は負けるそうです。挑戦しないほうがいいとあります。
会社自体の稼ぐ力に限度があるようなことが書いてあります。長期的に成功し続ける個別銘柄はごくわずかしかないそうです。個人株主の都合ではなく、会社運営の傾向として、個別株投資をしてもうまくいかないというふうに書いてあります。
ゆえに専門家がたくさんの会社の株を運営する投資信託の類(たぐい)を個人にお勧めするこちらの本です。
242ページあたりまで読んできて、このあたりまで読めば、もうあとのページを読む必要もないのではないかと思いました。趣旨は、言い尽くされた。あとのページは、おまけという感じです。
本は参考にするだけです。
本のいいなりにはなりません。
本を読んで、こういう世界もあるのかと参考にするだけです。
どうするかは、自分の頭で考えます。
大暴落があっても、狼狽(ろうばい。うろたえて、あわてふためくこと)売りはしない。
わたしの経験だと、三か月ぐらい待てば、だいぶ回復する感じです。株価が上がるというよりも、もとの価格に戻るという感覚です。
むしろ、ちゃんとした会社の株なら、暴落した時に買いたい。そのために、証券会社に開設してある特定口座に資金を蓄えておきたい。購入のチャンスを逃さないように、お金を特定口座で準備しておく。
これまでの体験として、決算報告が悪いと、株価がすーっと下がっていきますが、三か月ぐらいかけて、ゆっくり元の株価に戻っていくことが多かった。
自分の体験からいえることとして、間違っても株を高値づかみはしないこと。巷の(ちまたの。世間の)話題になってしまったときは(これはいい株だとの評価が出たとき)、もう遅い。買わないほうがいい。あきらめる。がまんする。
宝くじに当たって、その後の人生をボロボロにしてしまった人のことが書いてあります。(そういうことってあるだろうなあと納得します。宝くじが当たった時は、それなりに注意して暮らさねばなりません)。自分の心をコントロールすることはむずかしいし、お金があることを知られて、いろんな人が群がってきます。(むらがってきます)。
『とりもどせないもの』という項目があります。
とりもどせないもの、それは、『時間』です。
お金は取り戻せるけれど、『時間』は、取り戻せない。
(2回目の本読み)
祖父が、ギャンブルにつぎこんだお金を株式につぎこんでいたらお金持ちになれていたのに…… という話です。
重要なこと:株を買い続けること。
ジャスト・キープ・バイイング:収益を生み出す資産(株式、債券、不動産など)を継続的に購入すればお金持ちになれる。
ただひたすら買い続けることがお金持ちになることにつながる。
インデックスファンド(株価指数連動型投資信託)、『S&P500』を買う。
日本人は、お金をつくるための意識が遅れている。
ウォーレン・バフェット:アメリカ合衆国の投資家、資産家。1930年(昭和5年)生まれ。94歳。
ウィリアム・バーンスタイン:金融理論家、神経科医。1948年(昭和23年)生まれ。76歳。
ジョン・クリフトン・”ジャック”・ボーグル:アメリカ合衆国の投資家、実業家。2019年(令和元年)89歳没。
浪費をやめる。
外食を慎む。酒を飲み過ぎない。タクシーを控える。
頭がいいか、悪いかのお話になります。頭がいい人にならないとお金は逃げていくのです。
高齢者はお金をため込むだけため込む。(『お金がなくなることの恐怖』が大きいとあります』)
その結果、相続人は多額の遺産を手にすることになると書いてあります。(ゆえに特殊詐欺にひっかかるということもあるのでしょう。自分のためにはお金を使わず、よかれと思って、子どもや孫のために使う。子どもや孫にお金を出すそのときの判断力はゆるゆるになる。簡単に特殊詐欺にひっかかる)。
『節約』だけでは、資産は増えない。限界がある。
お金持ちになるためには、収入を増やし、収益を生み出す資産に投資してお金を増やす。
76ページにある、『人的資本』というのは、わたしにはよくわかりませんでした。
自分がすでにもっている、技能、知識、時間を収入増加に役立てるというようなことが書いてありました。
読んでいて思ったのは、まず、『学ぶ』ことです。お金持ちになるためには、自分に投資して、賢い自分になる。
本に書いてあるのは、会社などの社会で、しっかり学んで、40歳ぐらいで独立して、起業するというような流れです。
一生、人や組織に使われるサラリーマンや公務員では、お金持ちにはなりにくい。(生活は安定するでしょうが)。富を築くためには、『オーナー(会社や組織の所有権をもつ人。トップ)』になる。
お金にまつわるいろいろな話が実例として続きます。
富む人、困窮する人の話です。
貧困層は、貯金があるのに、借金をして利子をつけて返済するそうです。
大学に行けば収入が増えるという話がありますが、参考になりません。大学を出ていても働いていない人もいます。奨学金という負債をかかえて社会人生活をスタートさせる人もいます。なんというか、だれでも受験すれば入学できるという大学を卒業しても大卒の意味がないということもあります。案外職場では、たたき上げの事務員とか技術職をしている高卒の力は強いです。
いろいろ書いてあります。
借金がストレスになって、心身の病気になってしまう。
住宅購入は、長期所有でないと意味がない。
家は買ったほうがいい。
今は、146ページあたりにいます。
流し読みに入ります。必要な情報はだいたい拾いました。
知りたい情報の部分だけ、ていねいに読みます。
(つづく)
投資とは:自分が働かなくても、代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくること。
年齢が上がるとともに、お金を稼ぐ力は衰えていく。老後も稼ぐために投資をする。
第一に、株式投資をする。
暴落の確率です。
100年に2回:50%以上ダウン。
4~5年に1回:30%ダウン。
2年に1回:10%ダウン。
ゆえに、長期的に投資する。個人株式投資家の武器は、『時間』である。
インデックスファンドやETFを買う。(投資信託)。積み立てをする。NISA(ニーサ)ですな。
そのほかのこととして、債券、不動産、REIT(リート。不動産投資信託)、農地、エンジェル/中小企業、ロイヤリティ、オリジナル商品などについて説明があります。
(つづく)
全体を読み終えての感想です。
個別株をやってももうからない。投資信託での投資をやりなさいという勧めです。
う~む。若い世代の人ならそれでいいのでしょう。
相続財産を残したい高齢者の人もそれでいいのでしょう。
わたしには、向かないと考えました。
自分の作戦がうまくいくかどうかの楽しみがありません。
わたしは、わたしなりに、自分自身の投資信託をつくるようなつもりで、いろいろな会社の銘柄を少しずつ買って固めて、それぞれの値動きを見ながら一喜一憂するパターンでいこうと思いました。いいなと思った会社の株を買い集めて、先ざきの上昇を楽しみにします。
感想を付け加えておきます。
『個別株は買うな』
失ってもいいお金なら、個別株を買いなさいというちょっと厳しい教えです。
249ページ、『第13章 いつ投資すべきか?』以降のページは、読まなくてもいいかなと思いました。
261ページ、大暴落は、稀にしかおこらない。(まれにしかおこらない)。
分割投資と即一括投資の比較では、即一括投資のほうが優れている。(すぐれている)。
そのへんが、よくわからないのですが、同じ商品を分割で買うか、一括で買うかということの説明なのかなと思いました。
『底値を待って現金を貯めるのは意味がない』とあります。(そうかな。安い時に買って、高くなったら売って、差額をもうけるのではなかろうか)
投資には、『運』が必要。(それはあります)
若い人にとっての味方は、『時間』があること。(ごもっともです)。
相場の変動を恐れない。ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しているとあります。
長期的な投資が基本です。
なにもしなければ、もうからない。
余裕資金で投資をする。
もともと使う予定がないお金で買った株式なら、放置しておいてもがまんできる。
そのうち上がるだろうという期待と夢をもつ。
日本の株式市場では、去年の8月5日に大暴落がありました。
そのときにいい会社の銘柄をお安く買った人は、もうかったと思います。ほくほくでしょう。
暴落後、株価は、ゆっくりと回復しています。
326ページに、『なぜ、暴落時は買いのチャンスなのか?』とあります。
わたしは、含み益とか、含み損というのは、換金しなければ、利益も損もないものだと思っています。
含み益は、ぼーっとしているとあっという間に溶けてなくなります。そういう体験をしたことがあります。
だから、利益がある程度出たら、売却して利益を手元に寄せるようにしています。少しずつ指値を上げて、切り刻むように売却することが多い。
含み損は、株価があがるまで放置します。三年ぐらい待つぐらいたいしたことありません。昔は銀行預金で三年定期というものがありました。なんなら、ずーっと待って、相続で次世代に引き継いでもいいです。
億万長者らしくない億万長者はそこそこいる。
376ページに、『暮らし向きがいいだけ』とあります。
衣食住の生活に派手さを求めなければ、ふつーの生活で十分だいじょうぶです。
老齢者にとっては、お金よりも寿命ということはあります。
なおかつ、健康長寿が願いです。
ウォーレン・バフェットさんでも、お金よりも寿命がほしいと言うだろうとのことです。
若い時に、まじめにがんばって働くことが、お金持ちになる基本です。
著者の体験が書いてあります。
23歳の時、著者の財産は、2000ドルだったそうです。(今だと、31万円ぐらい)。
31歳のとき、資産が、50万ドル近くになったそうです。(同じく、7800万円ぐらい)。
その間、8年以上フルタイムで働き、そのほかにも稼ぐ努力を惜しまなかったそうです。
時間が大事で、今がんばらなければ、このあとの年齢(30代以降の年齢)では時間(お金持ちになるための時間)が足りないと思われたようです。
若い人向けの投資の勧めの本だと思いました。
投資の本です。おもに株式投資のことです。
わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページをめくりながら、最後のページまで目をとおします。そうやって、だいたい何が書いてあるかをつかんでから、2回目の本読みをします。
(1回目の本読み)
403ページあって、最後に訳者の言葉があります。
『はじめに』があって、第1章から第20章まであります。
冒頭に注意事項があります。
米国の読者に向けて書いてあるので、日本向けではない。よく考えて読んで、ご自身で判断してくださいとあります。(はい、わかりました)。
前半は、『貯金力アップ篇』、後半が、『投資力アップ篇』という構成になっているそうです。
第2章からが第1部で、『貯金力アップ篇』、第10章からが第2部で、『投資力アップ篇』になっています。
亡くなった著者の祖父が、競馬にお金をつぎこんでいた話から始まります。祖父は無一文で亡くなったそうです。
おこられるかもしれませんが、全部が全部ではありませんが、わたしが思うに、お金が無くて困っている人というのは、浪費グセがある人が多いです。
アルコール、ニコチンを始め、ギャンブルや趣味などに、無計画にお金を散財します。金銭感覚がありません。あわせて、金銭管理能力もありません。欲望をこらえきれずに財産を使い果たす人です。性格的に頑固(がんこ)だったりもします。他者からのアドバイスを聞き入れません。自分は何をやっても許されると勘違いされているときもあります。
経済的に安定するためには、『無職』の期間をなるべく短くすることです。働けばお金は入ってきます。働かなければお金は消えていきます。
タイトルにもありますが、『ジャスト・キープ・バイイング』の意味は、『ただ買い続けなさい』だそうです。
(株を買い続けなさいということだろうか。買った株の配当金をあてにしなさい。配当金でまた株を買いなさい。それをくりかえして、雪の玉をころがすように利益を増やしていきなさいということだろうか)。著者曰く(いわく。言うには)、それが、あなたをお金持ちにしてくれるアイデアだそうです。
ページをめくります。どうもそれっぽい。(さきほどわたしが書いたこと)。
『世間でいわれているほど、貯金はしなくてもいい』(貯金は必要なある程度の額でいい。それ以上のお金は投資に回すということか)。
日本人は、『金銭的自立』に遅れた世界の金融孤児になりかねない』とあります。日本人は、貯金(預金)することしか知らないということだろうか。(投資活動に消極的ということ)。
『お金がない人は「貯金」を、お金がある人は「投資」を重視すべき理由』とあります。(やっぱり)。
『どのくらい貯金すればいいのか?』(ヒントをもらえそうです)
『借金はすべきか?』クレジットカードの負債の説明があるようです。
『家は借りるべきか買うべきか?』(わたしは買える人は、家を買ったほうがいいと思います)。
『なぜ投資すべきか?』老後に備える。インフレ(物価上昇)から資産を守るため。人的資本を金融資本に置き換えるため(ちょっと今は意味がわかりません)。そんなことが書いてあるようです。
『何に投資すべきか?』
『個別株は買うな』
『(株の)安値を待つべきではない理由』
『投資が「運」に左右される理由』
『暴落時の投資法』平静を維持する。動じないメンタルをもつというようなことが書いてありそうです。暴落時は、買いのチャンスだと書いてありそうです。
『(株を)いつ売ればいいのか?』
目次が終わりました。さらに目を通していきます。
たとえば、『収入の2割を貯金しよう』という考えはだめだそうです。
答えは、『できる範囲内で貯金する』だそうです。(なるほど)。
『貯金しすぎている可能性』に気づきなさいだそうです。
恐怖心があるから、お金を使わない。お金を使わないからお金が残る。
そんなこんなの心理を分析してあります。
『支出を減らせばお金持ちになれる』ということはないそうです。
『収益を生み出す資産に投資する』ことで、お金持ちになれるそうです。
98ページまで目をとおして、読みやすそうな文章です。
マニュアル本(手引き)というよりも、読み物という感じの本です。
借金してまでギャンブルにお金をつぎこむ人は、心の病(やまい)です。
大学に通うことで収入が増えるということが書いてありますが、現実社会では、大学を卒業しても仕事をしていない人はいます。学歴はあてになりません。
借金は心身の健康に影響する。(まあ、そうですな)。
住宅ローンは、資産の形成(貯金の意味もある。住宅ローンを返済後、家が財産になる)につながるから、心の負担は小さいとあります。
持ち家のコストが書いてあります。
わたしが思うに、分譲マンションは一戸建てよりもかなり維持費がかかります。
住宅ローンを返済し終えても、管理費、修繕積立金、駐車場代の支払いは毎月永遠に続きます。
戸建てなら、駐車料金は無料だし、壁の塗り替えが十数年に一回です。その他の修理等をやるかやらないかは、自分の意思で判断できます。義務ではありません。気楽です。
本には、持ち家ではなく賃貸住宅だと、長期的なリスク(損失)があると書いてあります。
(つづく)
銀行口座に大金が入っていれば、幸せな老後を送れるか?という質問が提示されています。
答えはノーです。
まず、心身の健康や豊かな人間関係が前提にないと、幸せな老後を送ることはたいへんなのです。
お金のある人が、3年間リタイア生活を送っての感想です。
『退屈だった』何もすることがないのです。働かなくても食べていけるのです。
その人は、再び働き始めた。仕事をすることで、人とのつながりができて、生活に張りが生まれた。
『FIRE(ファイアー。早期退職を目指す。経済的に自立する)』をお勧めしない理由という項目があります。
FIREノマド的なライフスタイル:リモートで働く労働者。出社はしない。その立ち位置を、【自分はもはや世の中にとって重要な存在ではないと受け入れること】とあります。
わたしなんぞは、出勤しないで、毎日自宅にいてパソコンでできる仕事なんぞ、この世にあるのだろうかと驚かされます。営業でも事務でも、顧客や社員が自分のそばにいなければ、話が進まない気がするのです。
179ページに、ファイアーノマドは、やがて、孤独を感じるようになるとあります。生活を楽しめなくなるそうです。
何のために投資をするのかという質問の提示があります。
理由1:老後に備えるため。(加齢で働けない心身になってしまうから)。
理由2:インフレ(物価上昇)から資産を守るため。(去年は、なにもかもが値上がりしました)
理由3:「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため。(ちょっと意味がわかりません。2回目の本読みで読み込んでみますが、それでもわからないかもしれません)
賢い(かしこい)株の買い方。
インデックスファンド(指数に連動する投資信託。1日1回の基準価格)とETF(投資信託。リアルタイムの価格で取引ができる)の勧めがあります。
株は、バリュー株(格安株)を買う。
国債(こくさい)の説明があります。著者は米国の人ですから、米国債の説明が中心です。
『個別株は買うな』とあります。
個別株投資をしても、圧倒的多数の人は負けるそうです。挑戦しないほうがいいとあります。
会社自体の稼ぐ力に限度があるようなことが書いてあります。長期的に成功し続ける個別銘柄はごくわずかしかないそうです。個人株主の都合ではなく、会社運営の傾向として、個別株投資をしてもうまくいかないというふうに書いてあります。
ゆえに専門家がたくさんの会社の株を運営する投資信託の類(たぐい)を個人にお勧めするこちらの本です。
242ページあたりまで読んできて、このあたりまで読めば、もうあとのページを読む必要もないのではないかと思いました。趣旨は、言い尽くされた。あとのページは、おまけという感じです。
本は参考にするだけです。
本のいいなりにはなりません。
本を読んで、こういう世界もあるのかと参考にするだけです。
どうするかは、自分の頭で考えます。
大暴落があっても、狼狽(ろうばい。うろたえて、あわてふためくこと)売りはしない。
わたしの経験だと、三か月ぐらい待てば、だいぶ回復する感じです。株価が上がるというよりも、もとの価格に戻るという感覚です。
むしろ、ちゃんとした会社の株なら、暴落した時に買いたい。そのために、証券会社に開設してある特定口座に資金を蓄えておきたい。購入のチャンスを逃さないように、お金を特定口座で準備しておく。
これまでの体験として、決算報告が悪いと、株価がすーっと下がっていきますが、三か月ぐらいかけて、ゆっくり元の株価に戻っていくことが多かった。
自分の体験からいえることとして、間違っても株を高値づかみはしないこと。巷の(ちまたの。世間の)話題になってしまったときは(これはいい株だとの評価が出たとき)、もう遅い。買わないほうがいい。あきらめる。がまんする。
宝くじに当たって、その後の人生をボロボロにしてしまった人のことが書いてあります。(そういうことってあるだろうなあと納得します。宝くじが当たった時は、それなりに注意して暮らさねばなりません)。自分の心をコントロールすることはむずかしいし、お金があることを知られて、いろんな人が群がってきます。(むらがってきます)。
『とりもどせないもの』という項目があります。
とりもどせないもの、それは、『時間』です。
お金は取り戻せるけれど、『時間』は、取り戻せない。
(2回目の本読み)
祖父が、ギャンブルにつぎこんだお金を株式につぎこんでいたらお金持ちになれていたのに…… という話です。
重要なこと:株を買い続けること。
ジャスト・キープ・バイイング:収益を生み出す資産(株式、債券、不動産など)を継続的に購入すればお金持ちになれる。
ただひたすら買い続けることがお金持ちになることにつながる。
インデックスファンド(株価指数連動型投資信託)、『S&P500』を買う。
日本人は、お金をつくるための意識が遅れている。
ウォーレン・バフェット:アメリカ合衆国の投資家、資産家。1930年(昭和5年)生まれ。94歳。
ウィリアム・バーンスタイン:金融理論家、神経科医。1948年(昭和23年)生まれ。76歳。
ジョン・クリフトン・”ジャック”・ボーグル:アメリカ合衆国の投資家、実業家。2019年(令和元年)89歳没。
浪費をやめる。
外食を慎む。酒を飲み過ぎない。タクシーを控える。
頭がいいか、悪いかのお話になります。頭がいい人にならないとお金は逃げていくのです。
高齢者はお金をため込むだけため込む。(『お金がなくなることの恐怖』が大きいとあります』)
その結果、相続人は多額の遺産を手にすることになると書いてあります。(ゆえに特殊詐欺にひっかかるということもあるのでしょう。自分のためにはお金を使わず、よかれと思って、子どもや孫のために使う。子どもや孫にお金を出すそのときの判断力はゆるゆるになる。簡単に特殊詐欺にひっかかる)。
『節約』だけでは、資産は増えない。限界がある。
お金持ちになるためには、収入を増やし、収益を生み出す資産に投資してお金を増やす。
76ページにある、『人的資本』というのは、わたしにはよくわかりませんでした。
自分がすでにもっている、技能、知識、時間を収入増加に役立てるというようなことが書いてありました。
読んでいて思ったのは、まず、『学ぶ』ことです。お金持ちになるためには、自分に投資して、賢い自分になる。
本に書いてあるのは、会社などの社会で、しっかり学んで、40歳ぐらいで独立して、起業するというような流れです。
一生、人や組織に使われるサラリーマンや公務員では、お金持ちにはなりにくい。(生活は安定するでしょうが)。富を築くためには、『オーナー(会社や組織の所有権をもつ人。トップ)』になる。
お金にまつわるいろいろな話が実例として続きます。
富む人、困窮する人の話です。
貧困層は、貯金があるのに、借金をして利子をつけて返済するそうです。
大学に行けば収入が増えるという話がありますが、参考になりません。大学を出ていても働いていない人もいます。奨学金という負債をかかえて社会人生活をスタートさせる人もいます。なんというか、だれでも受験すれば入学できるという大学を卒業しても大卒の意味がないということもあります。案外職場では、たたき上げの事務員とか技術職をしている高卒の力は強いです。
いろいろ書いてあります。
借金がストレスになって、心身の病気になってしまう。
住宅購入は、長期所有でないと意味がない。
家は買ったほうがいい。
今は、146ページあたりにいます。
流し読みに入ります。必要な情報はだいたい拾いました。
知りたい情報の部分だけ、ていねいに読みます。
(つづく)
投資とは:自分が働かなくても、代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくること。
年齢が上がるとともに、お金を稼ぐ力は衰えていく。老後も稼ぐために投資をする。
第一に、株式投資をする。
暴落の確率です。
100年に2回:50%以上ダウン。
4~5年に1回:30%ダウン。
2年に1回:10%ダウン。
ゆえに、長期的に投資する。個人株式投資家の武器は、『時間』である。
インデックスファンドやETFを買う。(投資信託)。積み立てをする。NISA(ニーサ)ですな。
そのほかのこととして、債券、不動産、REIT(リート。不動産投資信託)、農地、エンジェル/中小企業、ロイヤリティ、オリジナル商品などについて説明があります。
(つづく)
全体を読み終えての感想です。
個別株をやってももうからない。投資信託での投資をやりなさいという勧めです。
う~む。若い世代の人ならそれでいいのでしょう。
相続財産を残したい高齢者の人もそれでいいのでしょう。
わたしには、向かないと考えました。
自分の作戦がうまくいくかどうかの楽しみがありません。
わたしは、わたしなりに、自分自身の投資信託をつくるようなつもりで、いろいろな会社の銘柄を少しずつ買って固めて、それぞれの値動きを見ながら一喜一憂するパターンでいこうと思いました。いいなと思った会社の株を買い集めて、先ざきの上昇を楽しみにします。
感想を付け加えておきます。
『個別株は買うな』
失ってもいいお金なら、個別株を買いなさいというちょっと厳しい教えです。
249ページ、『第13章 いつ投資すべきか?』以降のページは、読まなくてもいいかなと思いました。
261ページ、大暴落は、稀にしかおこらない。(まれにしかおこらない)。
分割投資と即一括投資の比較では、即一括投資のほうが優れている。(すぐれている)。
そのへんが、よくわからないのですが、同じ商品を分割で買うか、一括で買うかということの説明なのかなと思いました。
『底値を待って現金を貯めるのは意味がない』とあります。(そうかな。安い時に買って、高くなったら売って、差額をもうけるのではなかろうか)
投資には、『運』が必要。(それはあります)
若い人にとっての味方は、『時間』があること。(ごもっともです)。
相場の変動を恐れない。ほとんどの市場は、ほとんどの期間、上昇しているとあります。
長期的な投資が基本です。
なにもしなければ、もうからない。
余裕資金で投資をする。
もともと使う予定がないお金で買った株式なら、放置しておいてもがまんできる。
そのうち上がるだろうという期待と夢をもつ。
日本の株式市場では、去年の8月5日に大暴落がありました。
そのときにいい会社の銘柄をお安く買った人は、もうかったと思います。ほくほくでしょう。
暴落後、株価は、ゆっくりと回復しています。
326ページに、『なぜ、暴落時は買いのチャンスなのか?』とあります。
わたしは、含み益とか、含み損というのは、換金しなければ、利益も損もないものだと思っています。
含み益は、ぼーっとしているとあっという間に溶けてなくなります。そういう体験をしたことがあります。
だから、利益がある程度出たら、売却して利益を手元に寄せるようにしています。少しずつ指値を上げて、切り刻むように売却することが多い。
含み損は、株価があがるまで放置します。三年ぐらい待つぐらいたいしたことありません。昔は銀行預金で三年定期というものがありました。なんなら、ずーっと待って、相続で次世代に引き継いでもいいです。
億万長者らしくない億万長者はそこそこいる。
376ページに、『暮らし向きがいいだけ』とあります。
衣食住の生活に派手さを求めなければ、ふつーの生活で十分だいじょうぶです。
老齢者にとっては、お金よりも寿命ということはあります。
なおかつ、健康長寿が願いです。
ウォーレン・バフェットさんでも、お金よりも寿命がほしいと言うだろうとのことです。
若い時に、まじめにがんばって働くことが、お金持ちになる基本です。
著者の体験が書いてあります。
23歳の時、著者の財産は、2000ドルだったそうです。(今だと、31万円ぐらい)。
31歳のとき、資産が、50万ドル近くになったそうです。(同じく、7800万円ぐらい)。
その間、8年以上フルタイムで働き、そのほかにも稼ぐ努力を惜しまなかったそうです。
時間が大事で、今がんばらなければ、このあとの年齢(30代以降の年齢)では時間(お金持ちになるための時間)が足りないと思われたようです。
若い人向けの投資の勧めの本だと思いました。
2025年01月04日
敗者のゲーム チャールズ・エリス著
敗者のゲーム チャールズ・エリス著 鹿毛雄二(かげ・ゆうじ)+鹿毛房子(かげ・ふさこ)・訳 日本経済新聞社
投資の本です。
わたし自身は3年半ぐらい前から株式投資をしている初心者です。
去年は8月に大きな暴落がありました。
年明けから夏までは順調だったので、それなりに利益を得ました。
昨年前半の利益が大きかったので、年間トータルではプラスでした。ほっとしています。よく考えて株取引をしなければ。ということで、この本を読んで参考にします。
本のカバーには、『投資で勝ち続けることはむずかしい。私たちは、『敗者のゲーム』に参加している。『敗者のゲーム』を、『勝者のゲーム』に変えるにはどうしたらいいか』ということがこの本に書いてあるそうです。
株と債券のことが書いてあるそうです。わたしは、株はやりますが、債券のことは知らないのでやっていません。まずは、読んでみよう。
(1回目の本読み)
わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページを最後までめくりながら、なにが書いてあるのか全体を把握してから、2回目にちゃんと読み始めます。
とりあえず、1回目の読みです。
マニュアル本です。(手引き)
秘訣が、第1章から第29章まであります。ひとつの章はそれほど長くはありません。
項目は大きく3つに分けられています。
『Ⅰ 資産運用でまず抑えるべきこと』、『Ⅱ 運用を少し理論的に見てみよう』、『Ⅲ 人生設計と投資』
61ページに、『ウォーレン・バフェットの教訓』という項目があります。
106ページに、『もちろん、現実には「ひとやま」当てたいと思わない投資家はほとんどいない……』とあります。なかなかおもしろそうです。
第12章が、『リスクが収益を生み出す』とあります。危険をおかさなければ、大儲けはできないようです。
第15章が、『債券投資にひとこと』。わたしは、債権のことはわかりません。
128ページに、『……私は現在80代で……』とあります。著者は、かなり高齢です。
著者チャールズ・エリス:1937年(昭和12年)生まれ。今は、87歳です。
134ページに、『恐れるよりも歴史に学べ』とあります。わたしは、歳をとって、『経験でものを考える年齢』になりました。
148ページに、『……投資家はまたも騙されてしまう(だまされてしまう)……』とあります。頭が悪いと貧困に陥りやすい(おちいりやすい)。賢くならねば。(かしこくならねば)。
169ページに、『賢くお金を貯めるには』という項目が出てきました。
第23章、『生涯を通じた投資プランを立てよう』(蓄財には年数がかかるのです)
第24章、『またもや大暴落』(去年8月あたまに、日本でも大暴落がありました。されど、徐々に回復してきています。この項目では、新型コロナウィルスの世界的感染拡大についても書いてあるようです)。
読んでもわからないこともあります。何がわからないのかがわからないという状態です。
234ページ、『子供に多くの資産を残しすぎない』(歳を重ねて長い間節約して、お金を貯めることはできても、お金をどう使ったらいいのかがわからない人は多い。だまされて、特殊詐欺にひっかかってしまい、大金を失うと無念です)
237ページ、『人生を豊かにする社会貢献をしよう』(できそうでなかなかできないことです)
249ページ、『運用における最大の責任者は……投資家自身である……』(ごもっともです。人のせいにはできません)。
283ページ、付録として、推薦図書が15冊紹介されています。
287ページ、『訳者あとがき』があります。
こちらの本は、1985年(昭和60年)が、初版で、36年間版(はん)を重ねたロングセラーになっている本だそうです。
説明がわかりやすいそうです。暴落した時に冷静さを保つことが投資の成功につながるそうです。
2022年1月(令和4年)の日付で文章が書かれています。
(2回目の本読み)
要旨として、市場に立ち向かっていかない(攻撃しない。守る)。
自分のミスで自滅しないように心がける。
インデックス・ファンドを勧めておられます。(投資の成果が特定の市場の平均指数に連動するように運用されているファンド(投資家から集めた資金で運用する金融商品、その仕組み))を買って所有を続けて経済成長を気長に待つ。それが、投資の成功法である。
個人による株の売買はエラーにつながる。(やめたほうがいい)。
プロでも負けるのが株式市場である。
だから、この本のタイトル、『敗者のゲーム』というわけです。個人の株取引は結果的には負ける。(ギャンブルみたいです)
投資の目標を決めるとあります。
なにかの目的にお金を使うということが第一の目標なのでしょうが、マネーゲームを楽しむということもありそうです。作戦を立てて実行する。知恵比べです。
受託責任者(投資家から頼まれる人・組織)のことが書いてあります。
運用機関の問題点が書いてあります。(興味がある人は、本を買って読んでください)
かつては、個人投資家の割合が90%だったそうですが、現在は、機関投資家(法人のたぐい(類))とコンピューターによる24時間売買が90%だそうです。
『安く売って高く買う』という姿勢ではだめだそうです。(ごもっともです)
『収益率を上げるためには、市場のタイミングを的確につかむ』(ぼーっとしていたら、お金が溶けるように(とけるように)なくなっていきます)
『……激しい下げ相場に遭遇して(そうぐうして)おじけづいて株から手を引いた結果……』(おじけづいてはいけないのです。狼狽売りは(ろうばいうり)、損をします。ちゃんとした会社の株なら、三か月ぐらいかけて元の値段ぐらいまで回復することが多い)
『将来性のある銘柄を発掘して、格安価格で購入する』(なかなかむずかしい)
『借金をして投資をしてはいけない。勝とうとがんばりすぎない』(ごもっともです)
資産配分が大事:株式、債券、不動産など。
ポートフォリオ:投資資産の構成内容。
『株式市場は短期的に乱高下する』(3か月おきぐらいの感覚です)。
『ミスターマーケット(注目の的の銘柄。不安定。上げ下げ激しい感情的・気分屋)』
『ミスターバリュー(無視される銘柄。せっせと真面目に働いているが目立たない。上下しないが、配当金はきちんと配る)』
長期投資では、『ミスターバリュー』を選択する。
マーケットの異常事態(暴落)は、ときおり起こる。起こって当たり前、想定内と思う。
著者は、80代の年齢ですが、投資期間を子どもと孫の世代までと考えておられます。70年ぐらい先までのことを考えておられます。ご自身が亡くなったあとのことまで考えておられます。
今年読んで良かった一冊になりそうです。
『投資はまず「自分を知る」ことから始まる……』76ページに、『敵は一人、己自身だ(おのれじしんだ)』という言葉があります。(ごもっともです。自己責任、自己判断・決断です)。わたしは、まだ3年半ぐらいしか株式投資の経験がありまませんが、思考・決心するときは、この3年半をふりかえって、経験で判断することにしています。考えるときの時間軸は、今が大事です。今、目の前にある数値で考えて判断します。未来がどうなるのかはだれにもわかりません。期待はたいていはずれます。ふりかえってみれば、期待はずればかりでした。まだまだ上がるは、すぐ下がるのです。今、目の前にある利益を拾いにいきます。
読んでいて思うのは、証券会社などが販売する投資信託のような形式のものを自分でつくって楽しむという方法もあるということです。
100株ずつ、自分の好みの銘柄を集めてひとつのかたまりととらえるのです。そのほうが楽しめます。上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあるでしょう。さらに、ほとんど上下動がない銘柄もあるでしょう。
62ページに、インデックス投資の利点がいくつか書いてあり、説明があります。(ここには書きません)。
ETF:東京証券取引所などに上場している投資信託。
『リターンよりもリスクを考える』
哲学書を読むようです。人間はどう生きるかです。
人間は常に感情的で、合理的には動けないそうです。(ごもっともです。人間は言いわけとか、自分にとって都合のいいように、理屈のやりくりをする生き物です)。
『個人投資家は、下げ相場では慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる傾向がある』
数値の説明などがあります。すんなり理解できない内容も多い。
持ち家=安定した価値のある資産
書いてあることすべてが適切とは思えません。本を読んで、あとは個々が作戦を練るのがいい。
例として、年金は、さきのばししてもらうのがお得ですと書いてありますが、わたしは通常どおり、65歳からもらったほうがいいと思います。先のことなど何が起こるかわかりません。50歳を過ぎたら、いつ、『あなたは癌です』と言われてもおかしくありません。自分は癌にはならないと思っていても癌になってしまうのです。
著者は債権をまったく持っていないそうです。もうすでにたくさんの資産があるので、これ以上、安定した資産はいらないそうです。
投資で成功する秘訣です。『たくさんの広告、市場見通しなどを一切無視する』と書いてあります。同感です。あてになりません。たいていはずれます。信じないほうがいい。とくに証券会社の社員が勧めてくる銘柄は買わないほうがいい。わたしの実体験です。自分が応援したい会社、自分が好きな会社、自分がよく利用している会社をまずは選んだほうがいい。
思うに、株式市場を動かしているばく大な資金をもつ巨大な組織は、さきざきこうなるという市場見通しを俯瞰するように(ふかん。鳥のように上空から)見ながら、自分たちだけがもうかる戦略を立てて、庶民が考える裏をかいて、株式市場を操作しているような気がするのです。庶民の資産が彼らにおもしろいうように食われてしまうのです。ハゲタカですな。
もうひとつ成功の秘訣が書いてあります。投資は、他人との戦いではない。自分自身との戦いですとあります。自分のああしたい、こうしたいという欲望と闘うのです。わたしは自分なりにことわざをつくって実行しています。『ひとつがまんすると、ふたついいことがある(お得なのです)』けっこう、役に立っています。
付け加えて、長期投資の勧めがあります。
売買でもうけるのではなく、細く長く、配当金をもらいつづけるのです。
そして、もらった配当金で、再び投資するのです。複利方式というのでしょうか、お金を、雪玉をころがすようにして大きくしていくのです。本には、『株式の長期投資こそが、最高のリターンをもたらす……』と書いてあります。
174ページに、株を家畜にたとえての話があります。家畜を買う(飼う)ように、株を買って保有するのです。
家畜は、ミルクを出してくれたり、卵を産んでくれたりする。ミルクや卵が、『配当金』や『株主優待』なのです。
165ページに、個人投資家の特徴を、マイナス面を中心にして説明が書いてあります。
個人投資家は、感情に左右されやすい。財産の多さ=自分の価値と勘違いをしている。怒りっぽくなったり、こだわりが強くなりすぎたりすることがある。
176ページに、個人投資家向けの、『十戒(じっかい。10の戒め(いましめ。教訓)』が書いてあります。なるほどと思うことも書いてあります。
『税務上有利という理由で動いてはいけない……』とあります。そうなのか。例外も書いてあります。動いていいときもあるのです。
『自分の住宅を投資資産と考えてはいけない……』家族の幸せを維持していくために、『家』はあるのです。ただ、これまで読んできたページのどこかに、『持ち家=安定した価値のある資産』と書いてあった記憶です。まあ、売ったら自分たちが住む場所がなくなりますから売れません。
コモディティ取引:国や地域をまたがって取引される商品。原油、金、プラチナ、トウモロコシ、大豆、小麦、天然ガスなど。こちらの本では否定されています。やらないほうがいい。
投機:当たれば利益が大きい。
『証券会社等の担当者に気をつける』彼らは、あなたをもうけさせるのではなく、あなたからもうけようとしている。あとのページに、『手数料は高い!』と記述があります。
『運用に売買は不要。売買はしなければしないほどよい』手数料とか税金を節約するということだろうか。
『投資は断じて趣味ではない』とあります。自分で考えてする個人の運用は長期的にはうまくいかないそうです。だから、専門家が運用する、『インデックス投資で成功しなさい』という進めです。(ただ、それでは、楽しみがなくなってしまいます)。
いろいろ書いてあります。
まず、借金を返済しなさい。それから投資を始めなさい。積立て方式で貯蓄をして、たまったら借金を返しなさいです。毎月決まった額で投資信託を買いなさいとあります。積立NISA(ニーサ)ですな。
208ページまで読みました。
マニュアル本(手引き)です。
けっこう細かい。
ピックアップ方式(自分にとって必要な情報だけつかむ)で読んだほうがいい。
ああする、こうすると、たくさん書いてあります。
コロナ禍を始めとした大暴落について書いてあります。
大暴落があっても、株を売ってはいけないと書いてあります。大暴落を、『ブラックスワン』とたとえてあります。現実社会で黒い白鳥はなかなかいないが、それでもたまには発生するという意味だそうです。
人生の終盤で成功するためにという内容で記述があります。
思い出話ですが、わたしがまだ30代始めだったころ、60歳になった人から(アルコール依存症の人)、人生をやり直すから協力してくれと頼まれたことがあります。
30代始めの年齢だったわたしは、断りました。60歳は人生の活動期としては、もう終わっている年齢です。あきらめてください。
相続とか、贈与の話があります。
生きているときによく相談しておきなさいと書いてあります。そうしないと、子孫が損をするのです。親族間のもめごとにもつながるのです。かえって、財産がなかったほうが、みんな仲良しで良かったという話も聞きます。
『子供に多くの資産を残し過ぎない』ウォーレン・バフェットさんの言葉が書いてあります。『子供に残す理想的な金額は、それで(したいと思うことを)できる額であり、(資産が多すぎて)何もしなくてもよい、と思わせてはいけない』(ごもっともです)
投資の種別として、『教育(自分や子孫ほかに対して)』、『健康(健康であれば、医療コストを減らせる』とあります。お金を自分に投資するということなのでしょう。
社会貢献をしましょうともあります。
ヘッジファンド:ヘッジ=相場が下がった時の資産の目減りを避ける。市場の変動に関係なく利益を追求する。資産家だけが買える投資信託のようなもの。富裕層から私募により資金を集める。
あとはいろいろな種類の投資について書いてあります。
不動産投資、プライベートエクイティというもの、コモディティ投資…… わたしには関係ない世界です。
著者は、すごい量の文章を書く人でした。
推薦図書が、14冊も書いてあるので、今後読む参考にさせていただきます。
いろいろなアドバイスを、ありがとうございました。
投資の本です。
わたし自身は3年半ぐらい前から株式投資をしている初心者です。
去年は8月に大きな暴落がありました。
年明けから夏までは順調だったので、それなりに利益を得ました。
昨年前半の利益が大きかったので、年間トータルではプラスでした。ほっとしています。よく考えて株取引をしなければ。ということで、この本を読んで参考にします。
本のカバーには、『投資で勝ち続けることはむずかしい。私たちは、『敗者のゲーム』に参加している。『敗者のゲーム』を、『勝者のゲーム』に変えるにはどうしたらいいか』ということがこの本に書いてあるそうです。
株と債券のことが書いてあるそうです。わたしは、株はやりますが、債券のことは知らないのでやっていません。まずは、読んでみよう。
(1回目の本読み)
わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページを最後までめくりながら、なにが書いてあるのか全体を把握してから、2回目にちゃんと読み始めます。
とりあえず、1回目の読みです。
マニュアル本です。(手引き)
秘訣が、第1章から第29章まであります。ひとつの章はそれほど長くはありません。
項目は大きく3つに分けられています。
『Ⅰ 資産運用でまず抑えるべきこと』、『Ⅱ 運用を少し理論的に見てみよう』、『Ⅲ 人生設計と投資』
61ページに、『ウォーレン・バフェットの教訓』という項目があります。
106ページに、『もちろん、現実には「ひとやま」当てたいと思わない投資家はほとんどいない……』とあります。なかなかおもしろそうです。
第12章が、『リスクが収益を生み出す』とあります。危険をおかさなければ、大儲けはできないようです。
第15章が、『債券投資にひとこと』。わたしは、債権のことはわかりません。
128ページに、『……私は現在80代で……』とあります。著者は、かなり高齢です。
著者チャールズ・エリス:1937年(昭和12年)生まれ。今は、87歳です。
134ページに、『恐れるよりも歴史に学べ』とあります。わたしは、歳をとって、『経験でものを考える年齢』になりました。
148ページに、『……投資家はまたも騙されてしまう(だまされてしまう)……』とあります。頭が悪いと貧困に陥りやすい(おちいりやすい)。賢くならねば。(かしこくならねば)。
169ページに、『賢くお金を貯めるには』という項目が出てきました。
第23章、『生涯を通じた投資プランを立てよう』(蓄財には年数がかかるのです)
第24章、『またもや大暴落』(去年8月あたまに、日本でも大暴落がありました。されど、徐々に回復してきています。この項目では、新型コロナウィルスの世界的感染拡大についても書いてあるようです)。
読んでもわからないこともあります。何がわからないのかがわからないという状態です。
234ページ、『子供に多くの資産を残しすぎない』(歳を重ねて長い間節約して、お金を貯めることはできても、お金をどう使ったらいいのかがわからない人は多い。だまされて、特殊詐欺にひっかかってしまい、大金を失うと無念です)
237ページ、『人生を豊かにする社会貢献をしよう』(できそうでなかなかできないことです)
249ページ、『運用における最大の責任者は……投資家自身である……』(ごもっともです。人のせいにはできません)。
283ページ、付録として、推薦図書が15冊紹介されています。
287ページ、『訳者あとがき』があります。
こちらの本は、1985年(昭和60年)が、初版で、36年間版(はん)を重ねたロングセラーになっている本だそうです。
説明がわかりやすいそうです。暴落した時に冷静さを保つことが投資の成功につながるそうです。
2022年1月(令和4年)の日付で文章が書かれています。
(2回目の本読み)
要旨として、市場に立ち向かっていかない(攻撃しない。守る)。
自分のミスで自滅しないように心がける。
インデックス・ファンドを勧めておられます。(投資の成果が特定の市場の平均指数に連動するように運用されているファンド(投資家から集めた資金で運用する金融商品、その仕組み))を買って所有を続けて経済成長を気長に待つ。それが、投資の成功法である。
個人による株の売買はエラーにつながる。(やめたほうがいい)。
プロでも負けるのが株式市場である。
だから、この本のタイトル、『敗者のゲーム』というわけです。個人の株取引は結果的には負ける。(ギャンブルみたいです)
投資の目標を決めるとあります。
なにかの目的にお金を使うということが第一の目標なのでしょうが、マネーゲームを楽しむということもありそうです。作戦を立てて実行する。知恵比べです。
受託責任者(投資家から頼まれる人・組織)のことが書いてあります。
運用機関の問題点が書いてあります。(興味がある人は、本を買って読んでください)
かつては、個人投資家の割合が90%だったそうですが、現在は、機関投資家(法人のたぐい(類))とコンピューターによる24時間売買が90%だそうです。
『安く売って高く買う』という姿勢ではだめだそうです。(ごもっともです)
『収益率を上げるためには、市場のタイミングを的確につかむ』(ぼーっとしていたら、お金が溶けるように(とけるように)なくなっていきます)
『……激しい下げ相場に遭遇して(そうぐうして)おじけづいて株から手を引いた結果……』(おじけづいてはいけないのです。狼狽売りは(ろうばいうり)、損をします。ちゃんとした会社の株なら、三か月ぐらいかけて元の値段ぐらいまで回復することが多い)
『将来性のある銘柄を発掘して、格安価格で購入する』(なかなかむずかしい)
『借金をして投資をしてはいけない。勝とうとがんばりすぎない』(ごもっともです)
資産配分が大事:株式、債券、不動産など。
ポートフォリオ:投資資産の構成内容。
『株式市場は短期的に乱高下する』(3か月おきぐらいの感覚です)。
『ミスターマーケット(注目の的の銘柄。不安定。上げ下げ激しい感情的・気分屋)』
『ミスターバリュー(無視される銘柄。せっせと真面目に働いているが目立たない。上下しないが、配当金はきちんと配る)』
長期投資では、『ミスターバリュー』を選択する。
マーケットの異常事態(暴落)は、ときおり起こる。起こって当たり前、想定内と思う。
著者は、80代の年齢ですが、投資期間を子どもと孫の世代までと考えておられます。70年ぐらい先までのことを考えておられます。ご自身が亡くなったあとのことまで考えておられます。
今年読んで良かった一冊になりそうです。
『投資はまず「自分を知る」ことから始まる……』76ページに、『敵は一人、己自身だ(おのれじしんだ)』という言葉があります。(ごもっともです。自己責任、自己判断・決断です)。わたしは、まだ3年半ぐらいしか株式投資の経験がありまませんが、思考・決心するときは、この3年半をふりかえって、経験で判断することにしています。考えるときの時間軸は、今が大事です。今、目の前にある数値で考えて判断します。未来がどうなるのかはだれにもわかりません。期待はたいていはずれます。ふりかえってみれば、期待はずればかりでした。まだまだ上がるは、すぐ下がるのです。今、目の前にある利益を拾いにいきます。
読んでいて思うのは、証券会社などが販売する投資信託のような形式のものを自分でつくって楽しむという方法もあるということです。
100株ずつ、自分の好みの銘柄を集めてひとつのかたまりととらえるのです。そのほうが楽しめます。上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあるでしょう。さらに、ほとんど上下動がない銘柄もあるでしょう。
62ページに、インデックス投資の利点がいくつか書いてあり、説明があります。(ここには書きません)。
ETF:東京証券取引所などに上場している投資信託。
『リターンよりもリスクを考える』
哲学書を読むようです。人間はどう生きるかです。
人間は常に感情的で、合理的には動けないそうです。(ごもっともです。人間は言いわけとか、自分にとって都合のいいように、理屈のやりくりをする生き物です)。
『個人投資家は、下げ相場では慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる傾向がある』
数値の説明などがあります。すんなり理解できない内容も多い。
持ち家=安定した価値のある資産
書いてあることすべてが適切とは思えません。本を読んで、あとは個々が作戦を練るのがいい。
例として、年金は、さきのばししてもらうのがお得ですと書いてありますが、わたしは通常どおり、65歳からもらったほうがいいと思います。先のことなど何が起こるかわかりません。50歳を過ぎたら、いつ、『あなたは癌です』と言われてもおかしくありません。自分は癌にはならないと思っていても癌になってしまうのです。
著者は債権をまったく持っていないそうです。もうすでにたくさんの資産があるので、これ以上、安定した資産はいらないそうです。
投資で成功する秘訣です。『たくさんの広告、市場見通しなどを一切無視する』と書いてあります。同感です。あてになりません。たいていはずれます。信じないほうがいい。とくに証券会社の社員が勧めてくる銘柄は買わないほうがいい。わたしの実体験です。自分が応援したい会社、自分が好きな会社、自分がよく利用している会社をまずは選んだほうがいい。
思うに、株式市場を動かしているばく大な資金をもつ巨大な組織は、さきざきこうなるという市場見通しを俯瞰するように(ふかん。鳥のように上空から)見ながら、自分たちだけがもうかる戦略を立てて、庶民が考える裏をかいて、株式市場を操作しているような気がするのです。庶民の資産が彼らにおもしろいうように食われてしまうのです。ハゲタカですな。
もうひとつ成功の秘訣が書いてあります。投資は、他人との戦いではない。自分自身との戦いですとあります。自分のああしたい、こうしたいという欲望と闘うのです。わたしは自分なりにことわざをつくって実行しています。『ひとつがまんすると、ふたついいことがある(お得なのです)』けっこう、役に立っています。
付け加えて、長期投資の勧めがあります。
売買でもうけるのではなく、細く長く、配当金をもらいつづけるのです。
そして、もらった配当金で、再び投資するのです。複利方式というのでしょうか、お金を、雪玉をころがすようにして大きくしていくのです。本には、『株式の長期投資こそが、最高のリターンをもたらす……』と書いてあります。
174ページに、株を家畜にたとえての話があります。家畜を買う(飼う)ように、株を買って保有するのです。
家畜は、ミルクを出してくれたり、卵を産んでくれたりする。ミルクや卵が、『配当金』や『株主優待』なのです。
165ページに、個人投資家の特徴を、マイナス面を中心にして説明が書いてあります。
個人投資家は、感情に左右されやすい。財産の多さ=自分の価値と勘違いをしている。怒りっぽくなったり、こだわりが強くなりすぎたりすることがある。
176ページに、個人投資家向けの、『十戒(じっかい。10の戒め(いましめ。教訓)』が書いてあります。なるほどと思うことも書いてあります。
『税務上有利という理由で動いてはいけない……』とあります。そうなのか。例外も書いてあります。動いていいときもあるのです。
『自分の住宅を投資資産と考えてはいけない……』家族の幸せを維持していくために、『家』はあるのです。ただ、これまで読んできたページのどこかに、『持ち家=安定した価値のある資産』と書いてあった記憶です。まあ、売ったら自分たちが住む場所がなくなりますから売れません。
コモディティ取引:国や地域をまたがって取引される商品。原油、金、プラチナ、トウモロコシ、大豆、小麦、天然ガスなど。こちらの本では否定されています。やらないほうがいい。
投機:当たれば利益が大きい。
『証券会社等の担当者に気をつける』彼らは、あなたをもうけさせるのではなく、あなたからもうけようとしている。あとのページに、『手数料は高い!』と記述があります。
『運用に売買は不要。売買はしなければしないほどよい』手数料とか税金を節約するということだろうか。
『投資は断じて趣味ではない』とあります。自分で考えてする個人の運用は長期的にはうまくいかないそうです。だから、専門家が運用する、『インデックス投資で成功しなさい』という進めです。(ただ、それでは、楽しみがなくなってしまいます)。
いろいろ書いてあります。
まず、借金を返済しなさい。それから投資を始めなさい。積立て方式で貯蓄をして、たまったら借金を返しなさいです。毎月決まった額で投資信託を買いなさいとあります。積立NISA(ニーサ)ですな。
208ページまで読みました。
マニュアル本(手引き)です。
けっこう細かい。
ピックアップ方式(自分にとって必要な情報だけつかむ)で読んだほうがいい。
ああする、こうすると、たくさん書いてあります。
コロナ禍を始めとした大暴落について書いてあります。
大暴落があっても、株を売ってはいけないと書いてあります。大暴落を、『ブラックスワン』とたとえてあります。現実社会で黒い白鳥はなかなかいないが、それでもたまには発生するという意味だそうです。
人生の終盤で成功するためにという内容で記述があります。
思い出話ですが、わたしがまだ30代始めだったころ、60歳になった人から(アルコール依存症の人)、人生をやり直すから協力してくれと頼まれたことがあります。
30代始めの年齢だったわたしは、断りました。60歳は人生の活動期としては、もう終わっている年齢です。あきらめてください。
相続とか、贈与の話があります。
生きているときによく相談しておきなさいと書いてあります。そうしないと、子孫が損をするのです。親族間のもめごとにもつながるのです。かえって、財産がなかったほうが、みんな仲良しで良かったという話も聞きます。
『子供に多くの資産を残し過ぎない』ウォーレン・バフェットさんの言葉が書いてあります。『子供に残す理想的な金額は、それで(したいと思うことを)できる額であり、(資産が多すぎて)何もしなくてもよい、と思わせてはいけない』(ごもっともです)
投資の種別として、『教育(自分や子孫ほかに対して)』、『健康(健康であれば、医療コストを減らせる』とあります。お金を自分に投資するということなのでしょう。
社会貢献をしましょうともあります。
ヘッジファンド:ヘッジ=相場が下がった時の資産の目減りを避ける。市場の変動に関係なく利益を追求する。資産家だけが買える投資信託のようなもの。富裕層から私募により資金を集める。
あとはいろいろな種類の投資について書いてあります。
不動産投資、プライベートエクイティというもの、コモディティ投資…… わたしには関係ない世界です。
著者は、すごい量の文章を書く人でした。
推薦図書が、14冊も書いてあるので、今後読む参考にさせていただきます。
いろいろなアドバイスを、ありがとうございました。
2024年08月10日
きみのお金は誰のため 田内学
きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 田内学 東洋経済新報社
お金の話です。
こどもさんにも向けて書いてある本のようです。
とりあえず、全ページをゆっくりめくってみます。
『プロローグ(始まりの部分) 社会も愛も知らない子どもたち』
佐久間優斗(ゆうと)という中学生2年生の男子が出てくる。自営のとんかつ屋である『トンカツさくま』の息子。父と母が店を営んでいる。佐久間優斗には、高校三年生大学受験生の兄がいる。
その男:という男が出てくる。大きなお屋敷に住んでいる。錬金術師(れんきんじゅつし。投資でばく大な富を築いた)と呼ばれている。手下(てした)がいて、ボスと呼ばれている。ボスは、小動物のような初老の男性。『お金の向こう研究所』の所長というポジションらしい。名前は、神宮寺(じんぐうじ)という。
彼女(久能七海くのう・ななみという名前):ボスが住む屋敷の近くで優斗が出会った女性。グレーのパンツスーツ、すらりとした若い女性。茶色の髪は肩まである。アメリカの投資銀行の東京支店で働いている。上司の名前が、フィリップ。
ボスが語るようです。
お金もうけの話ではない。お金自体の話をするそうです。
1億円の札束は、しょせん10kgの紙の塊(かたまり)に過ぎないそうです。
お金の奴隷になってはいけない。
1 お金自体には価値がない。
2 お金で解決できる問題はない。
3 みんなでお金を貯めても意味がない。
以上の3点を、『謎(なぞ)』とする。
第1章から第5章、そして、最終章があります。
そして、エピローグです。(終わりの部分)
『第1章 お金の謎1 「お金自体には価値がない」』
ボスは、お金もうけの話はしない。
お金というものはどういうものなのかを話す。
お金は、紙である。
(読んでいて、ちょっとわかりにくい理屈です)
1000円札がある。
クッキーが1枚100円だと、1000円札でクッキーを10枚買える。
そのクッキーが200円に値上がりすると、クッキーは5枚しか買えなくなる。
1000円札の価値は下がった。
だから、1000円札を焼却処分して、1000円札の発行数を減らす。(それで、1000円札の価値が戻るのか?)
人々が、お札をため込むとお札の発行数が増えて、インフレ(物価上昇)になる。
古い日本銀行券は、毎年30兆円が焼却処分されている。
鉱物としての金(きん):昔から価値がある。
兌換紙幣(だかんしへい):昔の紙幣。銀行へ、その紙幣を持って行けば、金と交換してもらえた。ゆえに、銀行に金(きん)を置いておく必要があった。
不換紙幣(ふかんしへい):金(きん)とは交換できない紙幣だが、紙幣に、『信用』がある。紙幣の価値を日本の場合は、日本銀行と日本政府が保証している。
税金を紙幣で納付させるようにした:以前は、米で納付だった。江戸時代の銅銭や小判を明治時代になってなくした。
1873年(明治6年):地租改正、徴兵令。国立銀行が円の紙幣を発行した。紙幣で税金を納めないと、土地が差し押さえられて国に奪われてしまう。
納税と紙幣の流通で、『みんながお互いのために働く社会に変わる』
第一章を読んで思ったことです。
趣旨からはずれるかもしれませんが、『労働は、世のため人のために働く』という倫理・道徳的な動機付けがあってこそ成立するものです。『仕事は楽で、給料は高くて、休みが多いほうがいい』とだけ思って働いていると、不祥事が起きます。内部の人間が、顧客や会社のお金を自分のポケットに入れたらなかなか見つけきれません。『信用』は、大事です。
『第2章 お金の謎2 「お金で解決できる問題はない」』
お金と労働の関連について書いてあります。お金が流通することで、労働が成立する。
『どんな問題もお金では解決でけへん』
『学校や塾で勉強できるのは、(お金のおかげではない)両親のおかげだ……』
お金は、お金が使える環境にあるときだけしか使えない。(無人島では使えない)
お金の向こう側にはたくさんの人がいる。(労働がある)
お金があっても、パンがなければ、人は死んでしまう。
エッセンシャル・ワーカー:ライフライン(生活に必要不可欠)維持のために現場で働く職種、人のこと。健康、医療、福祉、教育、政府、自治体、交通、食品、警察、電気・ガス・水道など。
物価上昇に対応するために、発行する紙幣の数を増やしても、生活状況は改善しない。
お金があっても、売り買いするパンがなければ、パンを買うことはできない。
パンの生産が必要。
物をつくる状況をつくる。
GDP:国内総生産。
経済とは:経世済民の略。けいせいさいみん。世をおさめて民(たみ)を救う。
お金があっても、パンや米がなければ、人は飢え死にしてしまう。パンや米を分かち合うためにお金がある。
『第3章 お金の謎3 「みんなでお金を貯めても意味がない」』
本とは離れる話ですが、日本の株式市場は、8月1日木曜日から不安定になり、日銀の金利引き上げの決定を経て翌日2日金曜日に株価が大暴落しました。翌週5日火曜日も株価の下落は続き、歴史的な大暴落となりました。その後株価は、元に戻ろうともがいています。
自分はそうなることを4月ごろに予想していましたが、ここまで下げるとは思いませんでした。びっくりです。わたしが保有する株の株価が取得時よりもマイナスになってしまいました。(2024年8月18日追記:8月5日(月)に100万円以上の含み損に転落しましたが、8月16日(金)にプラスに転じました。わずかな期間に大きなお金が上下に動きました。これが株です。大金を損することもありますが、同じ額ぐらいを得することもあります。付け加えると、各種の株価未来予想はあたりません。わたしは信じないようにしています)。
幸いだったのは、円高になると株価が下がる銘柄は春先から順次売却して、一定の利益は株式市場から引き揚げてありました。
円高になっても強い銘柄として、銀行株ほかを残しておきましたが、大丈夫だろうと予想していた商社株は下がりました。商社株は円高に弱いようです。まだまだわたしは素人投資家のレベルです。
3年前ぐらいから株式投資を始めて、これまでの株価上昇で利益もあったので総合的にはマイナスにはなっておらず安心しています。株価は上がったら下がるし、下がったら上がります。長い目で見ていきます。
3年前は日経平均株価が、2万6000円から2万8000円ぐらいでした。今年は4万円を超えました。その経過の中で、かなりの利益(不労所得)を得た方も多いと思います。
ことしは春先から、選挙がらみで日米の政権交代の話があり、ウクライナやパレスチナガザ地区では戦争状態もあって世相が不安定でした。
まだまだ波乱がありそうです。わたしの予想だと9月の与党総裁選挙で株価が動きそうだと踏んでいます。(踏む:前もって見当(けんとう。見込み)をつける)
本に戻ります。
だれかが得をするということは、だれかが損をするということです。
お金の総量は変わりません。複数の人間や組織で取り合いをするだけです。なんでもそうです。ギャンブルでも宝くじでも同様の仕組みです。
多数決が正しいわけでもありません。
本では、昔は天動説が常識だったと解説があります。(地球のまわりを太陽が回っている)
年金問題は、年寄りを養うお金が足りないということではない。
年寄りを養うための労働力が少子化で足りないことが問題点である。
労働力があれば、年金問題は解決する。
112ページあたりに書いてあるアフリカガーナでつくった衣料品を堂本という男性が日本で売るお話は、しばらく前にわたしが読んだ本、『アフリカで、バッグの会社はじめました 寄り道多め仲本千津の進んできた道 江口絵里 さ・え・ら書房』と類似していて縁を感じました。そちらは、アフリカウガンダのお話でした。
『恵む(めぐむ)』だけでは、相手にとっての自立・自活にはつながらない。お金の援助だけでは相手は、自立・自活はできない。永遠に援助をしていかねばならない。
相手を自立・自活できるように導くことが大事なのです。
金銭の寄付だけでは、人の未来は開かれないのです。
未来のために人を育てる。
『第4章 格差の謎 「退治する悪党は存在しない」』
優斗は、高校2年生に成長しています。第3章までは、中学2年生だったそうです。
ボスはいなくなっています。その理由はまだ明かされません。
時は戻って、優斗が中学2年の3学期のことです。
エンジェル投資:エンジェルと呼ばれる投資家が、株をもらうかわりに資金を提供してあげる。
若い人は、時間(これから生きる生涯の時間)を投資する。
若い人たちがもっている『時間』が未来をつくる。
若い人に投資する。
お金を稼ぐことはむずかしいけれど、お金を使うこともむずかしい。
『社会が悪い』という理屈は成立しない。
『社会』に悪も善も存在しないというような理論展開です。
『税金』は、必要なお金である。
税金は、世の中にあるお金を循環させる役割を果たしている。
(お金を、『水』として、税金が蒸発して雨となって地表に降りそそぐものとして、たとえてあります)
だれかが税金をため込んでいるわけではない。
(なるほど)
『第5章 社会の謎 「未来には贈与しかできない」』
このあとボスの神宮寺は病気で亡くなってという流れで話が進みます。
本全体のラストあたりは、ドラマチックな展開になります。
『とにかく、学ぶのを止めたらあかん……』
『過去の蓄積の上に僕らは生活している』(だから、高齢者を攻撃することは的外れ(まとはずれ))
未来のために、若い世代に贈与する。(投資する)
『お金』が贈与の役割を果たしている。
見も知らぬ人に贈与でものが渡る。
宿題として、『誰のために働くのか』
国民が働かないと、その国は亡びる。
『最終章 最後の謎 「ぼくたちはひとりじゃない」』
病気で亡くなったボス(神宮寺)から七海と優斗へ残した手紙が披露されます。
誰のために働くのか。
お金は関係ない。
みんなのために働く。
働くことで、なにかで不便な思いをしている人の役に立っている。
お互いが助け合うことで、社会は成り立っている。
ぼくたち=貨幣経済が成立するまでは、ぼくたちの範囲が広かった。仲間意識が強かった。お金が流通するようになって、ぼくたちの範囲は狭くなった。仲間意識が薄れた。
高齢者であるボスの体験談が続きます。読んでいて共感する部分が多々あります。
社会の役に立つ会社が事業を継続していける。
人にとって大事なことは、心から人を愛すること。
ウクライナのゼレンスキー大統領のようです。
『愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事ではなくなる』
仕事がつらかったときに、妻やこどものために踏ん張ろうと思うことは何度もありました。
鉛筆の話が出ます。
1本の鉛筆をつくるためにたくさんの人たちが関与している。
されど、お互いの顔も名前も知らない。
『お金』が、知らない者同士をつないで、ひとつの完成品が生まれている。
『エピローグ』
種明かし部分です。
なかなか良かった。
いいオチが隠されていました。オチ:話の締め。
お金の話です。
こどもさんにも向けて書いてある本のようです。
とりあえず、全ページをゆっくりめくってみます。
『プロローグ(始まりの部分) 社会も愛も知らない子どもたち』
佐久間優斗(ゆうと)という中学生2年生の男子が出てくる。自営のとんかつ屋である『トンカツさくま』の息子。父と母が店を営んでいる。佐久間優斗には、高校三年生大学受験生の兄がいる。
その男:という男が出てくる。大きなお屋敷に住んでいる。錬金術師(れんきんじゅつし。投資でばく大な富を築いた)と呼ばれている。手下(てした)がいて、ボスと呼ばれている。ボスは、小動物のような初老の男性。『お金の向こう研究所』の所長というポジションらしい。名前は、神宮寺(じんぐうじ)という。
彼女(久能七海くのう・ななみという名前):ボスが住む屋敷の近くで優斗が出会った女性。グレーのパンツスーツ、すらりとした若い女性。茶色の髪は肩まである。アメリカの投資銀行の東京支店で働いている。上司の名前が、フィリップ。
ボスが語るようです。
お金もうけの話ではない。お金自体の話をするそうです。
1億円の札束は、しょせん10kgの紙の塊(かたまり)に過ぎないそうです。
お金の奴隷になってはいけない。
1 お金自体には価値がない。
2 お金で解決できる問題はない。
3 みんなでお金を貯めても意味がない。
以上の3点を、『謎(なぞ)』とする。
第1章から第5章、そして、最終章があります。
そして、エピローグです。(終わりの部分)
『第1章 お金の謎1 「お金自体には価値がない」』
ボスは、お金もうけの話はしない。
お金というものはどういうものなのかを話す。
お金は、紙である。
(読んでいて、ちょっとわかりにくい理屈です)
1000円札がある。
クッキーが1枚100円だと、1000円札でクッキーを10枚買える。
そのクッキーが200円に値上がりすると、クッキーは5枚しか買えなくなる。
1000円札の価値は下がった。
だから、1000円札を焼却処分して、1000円札の発行数を減らす。(それで、1000円札の価値が戻るのか?)
人々が、お札をため込むとお札の発行数が増えて、インフレ(物価上昇)になる。
古い日本銀行券は、毎年30兆円が焼却処分されている。
鉱物としての金(きん):昔から価値がある。
兌換紙幣(だかんしへい):昔の紙幣。銀行へ、その紙幣を持って行けば、金と交換してもらえた。ゆえに、銀行に金(きん)を置いておく必要があった。
不換紙幣(ふかんしへい):金(きん)とは交換できない紙幣だが、紙幣に、『信用』がある。紙幣の価値を日本の場合は、日本銀行と日本政府が保証している。
税金を紙幣で納付させるようにした:以前は、米で納付だった。江戸時代の銅銭や小判を明治時代になってなくした。
1873年(明治6年):地租改正、徴兵令。国立銀行が円の紙幣を発行した。紙幣で税金を納めないと、土地が差し押さえられて国に奪われてしまう。
納税と紙幣の流通で、『みんながお互いのために働く社会に変わる』
第一章を読んで思ったことです。
趣旨からはずれるかもしれませんが、『労働は、世のため人のために働く』という倫理・道徳的な動機付けがあってこそ成立するものです。『仕事は楽で、給料は高くて、休みが多いほうがいい』とだけ思って働いていると、不祥事が起きます。内部の人間が、顧客や会社のお金を自分のポケットに入れたらなかなか見つけきれません。『信用』は、大事です。
『第2章 お金の謎2 「お金で解決できる問題はない」』
お金と労働の関連について書いてあります。お金が流通することで、労働が成立する。
『どんな問題もお金では解決でけへん』
『学校や塾で勉強できるのは、(お金のおかげではない)両親のおかげだ……』
お金は、お金が使える環境にあるときだけしか使えない。(無人島では使えない)
お金の向こう側にはたくさんの人がいる。(労働がある)
お金があっても、パンがなければ、人は死んでしまう。
エッセンシャル・ワーカー:ライフライン(生活に必要不可欠)維持のために現場で働く職種、人のこと。健康、医療、福祉、教育、政府、自治体、交通、食品、警察、電気・ガス・水道など。
物価上昇に対応するために、発行する紙幣の数を増やしても、生活状況は改善しない。
お金があっても、売り買いするパンがなければ、パンを買うことはできない。
パンの生産が必要。
物をつくる状況をつくる。
GDP:国内総生産。
経済とは:経世済民の略。けいせいさいみん。世をおさめて民(たみ)を救う。
お金があっても、パンや米がなければ、人は飢え死にしてしまう。パンや米を分かち合うためにお金がある。
『第3章 お金の謎3 「みんなでお金を貯めても意味がない」』
本とは離れる話ですが、日本の株式市場は、8月1日木曜日から不安定になり、日銀の金利引き上げの決定を経て翌日2日金曜日に株価が大暴落しました。翌週5日火曜日も株価の下落は続き、歴史的な大暴落となりました。その後株価は、元に戻ろうともがいています。
自分はそうなることを4月ごろに予想していましたが、ここまで下げるとは思いませんでした。びっくりです。わたしが保有する株の株価が取得時よりもマイナスになってしまいました。(2024年8月18日追記:8月5日(月)に100万円以上の含み損に転落しましたが、8月16日(金)にプラスに転じました。わずかな期間に大きなお金が上下に動きました。これが株です。大金を損することもありますが、同じ額ぐらいを得することもあります。付け加えると、各種の株価未来予想はあたりません。わたしは信じないようにしています)。
幸いだったのは、円高になると株価が下がる銘柄は春先から順次売却して、一定の利益は株式市場から引き揚げてありました。
円高になっても強い銘柄として、銀行株ほかを残しておきましたが、大丈夫だろうと予想していた商社株は下がりました。商社株は円高に弱いようです。まだまだわたしは素人投資家のレベルです。
3年前ぐらいから株式投資を始めて、これまでの株価上昇で利益もあったので総合的にはマイナスにはなっておらず安心しています。株価は上がったら下がるし、下がったら上がります。長い目で見ていきます。
3年前は日経平均株価が、2万6000円から2万8000円ぐらいでした。今年は4万円を超えました。その経過の中で、かなりの利益(不労所得)を得た方も多いと思います。
ことしは春先から、選挙がらみで日米の政権交代の話があり、ウクライナやパレスチナガザ地区では戦争状態もあって世相が不安定でした。
まだまだ波乱がありそうです。わたしの予想だと9月の与党総裁選挙で株価が動きそうだと踏んでいます。(踏む:前もって見当(けんとう。見込み)をつける)
本に戻ります。
だれかが得をするということは、だれかが損をするということです。
お金の総量は変わりません。複数の人間や組織で取り合いをするだけです。なんでもそうです。ギャンブルでも宝くじでも同様の仕組みです。
多数決が正しいわけでもありません。
本では、昔は天動説が常識だったと解説があります。(地球のまわりを太陽が回っている)
年金問題は、年寄りを養うお金が足りないということではない。
年寄りを養うための労働力が少子化で足りないことが問題点である。
労働力があれば、年金問題は解決する。
112ページあたりに書いてあるアフリカガーナでつくった衣料品を堂本という男性が日本で売るお話は、しばらく前にわたしが読んだ本、『アフリカで、バッグの会社はじめました 寄り道多め仲本千津の進んできた道 江口絵里 さ・え・ら書房』と類似していて縁を感じました。そちらは、アフリカウガンダのお話でした。
『恵む(めぐむ)』だけでは、相手にとっての自立・自活にはつながらない。お金の援助だけでは相手は、自立・自活はできない。永遠に援助をしていかねばならない。
相手を自立・自活できるように導くことが大事なのです。
金銭の寄付だけでは、人の未来は開かれないのです。
未来のために人を育てる。
『第4章 格差の謎 「退治する悪党は存在しない」』
優斗は、高校2年生に成長しています。第3章までは、中学2年生だったそうです。
ボスはいなくなっています。その理由はまだ明かされません。
時は戻って、優斗が中学2年の3学期のことです。
エンジェル投資:エンジェルと呼ばれる投資家が、株をもらうかわりに資金を提供してあげる。
若い人は、時間(これから生きる生涯の時間)を投資する。
若い人たちがもっている『時間』が未来をつくる。
若い人に投資する。
お金を稼ぐことはむずかしいけれど、お金を使うこともむずかしい。
『社会が悪い』という理屈は成立しない。
『社会』に悪も善も存在しないというような理論展開です。
『税金』は、必要なお金である。
税金は、世の中にあるお金を循環させる役割を果たしている。
(お金を、『水』として、税金が蒸発して雨となって地表に降りそそぐものとして、たとえてあります)
だれかが税金をため込んでいるわけではない。
(なるほど)
『第5章 社会の謎 「未来には贈与しかできない」』
このあとボスの神宮寺は病気で亡くなってという流れで話が進みます。
本全体のラストあたりは、ドラマチックな展開になります。
『とにかく、学ぶのを止めたらあかん……』
『過去の蓄積の上に僕らは生活している』(だから、高齢者を攻撃することは的外れ(まとはずれ))
未来のために、若い世代に贈与する。(投資する)
『お金』が贈与の役割を果たしている。
見も知らぬ人に贈与でものが渡る。
宿題として、『誰のために働くのか』
国民が働かないと、その国は亡びる。
『最終章 最後の謎 「ぼくたちはひとりじゃない」』
病気で亡くなったボス(神宮寺)から七海と優斗へ残した手紙が披露されます。
誰のために働くのか。
お金は関係ない。
みんなのために働く。
働くことで、なにかで不便な思いをしている人の役に立っている。
お互いが助け合うことで、社会は成り立っている。
ぼくたち=貨幣経済が成立するまでは、ぼくたちの範囲が広かった。仲間意識が強かった。お金が流通するようになって、ぼくたちの範囲は狭くなった。仲間意識が薄れた。
高齢者であるボスの体験談が続きます。読んでいて共感する部分が多々あります。
社会の役に立つ会社が事業を継続していける。
人にとって大事なことは、心から人を愛すること。
ウクライナのゼレンスキー大統領のようです。
『愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事ではなくなる』
仕事がつらかったときに、妻やこどものために踏ん張ろうと思うことは何度もありました。
鉛筆の話が出ます。
1本の鉛筆をつくるためにたくさんの人たちが関与している。
されど、お互いの顔も名前も知らない。
『お金』が、知らない者同士をつないで、ひとつの完成品が生まれている。
『エピローグ』
種明かし部分です。
なかなか良かった。
いいオチが隠されていました。オチ:話の締め。
2024年07月22日
おいしい話なんてこの世にはない TKO木本武宏
おいしい話なんてこの世にはない どん底を見たベテラン芸人がいまさら気づいた56のこと TKO木本武宏 KADOKAWA
不祥事があった芸人さんです。
わたしには、不祥事の詳しい内容はわかりません。投資詐欺で、仲間に大きな迷惑をかけたというぐらいしかわかりませせん。
ちらりとテレビのバラエティみたいな番組を見たときに、著者は悪いことをするような人間ではないと複数の芸人さんたちが話をしていました。
わたしの旅番組視聴記録を調べたところ、2022年(令和4年)に、『ローカル路線バス乗り継ぎ対決の旅 鬼ごっこ 茨城県日立市から福島県郡山市』で、太川陽介チームとエグザイル松本利夫チームが対戦しているのですが、木本武宏さんは、太川陽介チームで参加されています。このときは、太川陽介チームの勝利でした。
木本武宏さんの相方の木下隆行さんは、東野・岡村の旅猿でお見かけしたことがあります。木下さんは、東野・岡村のおふたりに振り回されていました。岡村隆史さんの名言がありました。『人の嫌なところがいっぱい見えてくるのが旅』。それをひっくるめて許してつきあうのが、『仲間』なのでしょう。
木下隆行さんもたしか不祥事がありました。パワハラだったと思います。
なんというか、人間に失敗はつきものです。
とくに、若い時は、考えが至らないものだから調子にのってしまいます。
だれにも失敗はある。本人が後悔して、再起できる環境は必要です。
人間としてとりかえしがつかないことは、自殺と殺人です。そこまでに至ってはいけません。(5ページに木本武宏さんも自殺を考えたと記事があります)
ただ、何回チャンスを提供しても立ち直れない人は、人が離れていきます。
TKO(ティーケーオー):ボクシングにおけるテクニカルノックアウト。10カウントのノックアウトシーンがなくても、ダメージを受けているボクサーの状態が危険なため、レフェリーが続行不能と判断する。あるいは、セコンド(ボクサーの世話をする人)がリングにタオルを投げ入れて降参する。
投資詐欺の話です。この世にうまいお金もうけの話はないのです。うまい話にのると、だまされます。わたしも株式投資をする人間ですので、読んでみたくなりました。
『はじめに』
TKOの、『じゃないほう』ではなく、『投資トラブル』のほうとして有名になったと自虐的な入り方です。
2023年1月からコンビとしての活動を再開した。
同年8月から全国ライブツアーをやっているそうです。
2022年(令和4年)7月、『FX(外国為替証拠金取引)』と『不動産』における約7億円の投資トラブルがあった。事実無根で正確ではない報道があった。
数えきれないほどたくさんの人たちに迷惑をかけてしまった。
現在負債の返済を続けている。
自分の常識は世間で通用しなかった。
文章の構成です。
第1章 身の程(みのほど)を知る、自分を知る
第2章 不安とどう向き合うか
第3章 成功体験の落とし穴
第4章 世の中とどうやってつき合うか
第5章 生き地獄からどうやって生還するか
おわりに
『第1章 身の程(みのほど)を知る、自分を知る』、『第2章 不安とどう向き合うか』
コンビ(木下隆行・木本武宏)の経過です。大阪府大東市での中学の同級生。19歳で松竹芸能事務所に所属。35歳で東京へ。
文脈の流れや書き方から、ご本人がじっさいに書いたものだと判断しました。
文章を書くことはむずかしいことなので、編集者の手は入っているかと思いますが、ご本人が書いた文章に間違いはないでしょう。
読みながら、『自分ちっさいなあ』の言葉の意味を理解できませんでした。
『自分の器(うつわ)の大きさ』という言葉づかいもあります。
以下は、読み続けながら、読み手である自分が理解したことです。
著者である木本武宏さんは、『コーディネーター(調整役)』としての意識と素質がある人です。
『ちっさいなあとか、器(うつわ)』とかは、(相方のコンビの主役として扱うべき木下隆行さんに対して)寛大であること、張り合わないこと、視野が広いことを意味しています。自分が目立たなくてもコンビとしてやっていけるならそれでよしなのです。それが、コンビです。助け合いです。お互いさまです。人間協同生活の基本です。
木下隆行さんのペットボトル投げつけパワハラ大騒動が、2019年(令和元年)10月だそうです。
当時のTKOのおふたりは不仲だったそうです。
木下隆行さんにはお笑いの才能があった。でも、日常生活を送る生活能力はなかった。自分で電車の切符を買う能力もなかった。(芸能人の人は、けっこう自分で電車の切符を買ったことがない、買い方を知らないという人が多いです)
木本武宏さんが、木下隆行さんをサポートしていた。それが、木本武宏さんは、イヤになった。
2022年(令和4年)8月、木下隆行さんから連絡があって、ふたりは久しぶりに再会した。木本武宏さんは、投資詐欺を起こしていた。木下隆行さんは、木本武宏さんに、厚い札束が入った封筒を渡した。木本武宏さんは、いまもその封筒をそのまま神棚に供えてある(そなえてある)。
木本武宏さんの習性として、自分が、「好きなもの」、「惚れ込んだもの(ほれこんだもの)」を、人に知ってもらいたいという、『おすすめグセ』がある。
木本武宏さんは木下隆行さんに嫉妬していた。
木下隆行さんが楽しそうにしていることがうとましかった。(イヤな感じだった)
木下隆行さんは、ドラマでいい役で出ていた。
確実に爪痕を残している:成果をあげる。従来は、災害の跡などを言った。
役割分担として、木本武宏さんが場を作って、木下隆行さんがそこを開拓するパターンがあったが、木本武宏さんが、木下隆行さんのサポートをすることがイヤになった。
理屈っぽい話が続きます。項目の数が多いので、マニュアル本(手引き)みたいになってきました。う~む。本としては、つまらない。
読んでいると、『芸人さん』は、『職人さん』だと悟ります。お笑いづくりが仕事です。空間に、笑いを生むのです。
おふたりは、ふたりなら成立するけれど、ひとりでは成立しない。夫婦みたいなものです。
暗号通貨(仮想通貨):わたしにはなんのことかわかりません。知らなくていいことだと思っています。木本武宏さんにやらないか、やりましょうと勧めてくる人間がいます。
自分で自分が付き合う相手を選ばなければなりません。だれでもウェルカム(ようこそ)だと、利用されてだまされます。
人を判断するときの物差しをもっていたほうがいい。参考にはならないかもしれませんが、わたしは、原則として次のように構えています。
タバコを吸う人に、いい人はいない。
ながらスマホをする人に、いい人はいない。
まわりの人に迷惑をかけても自分は許されると勘違いしている人です。
それから、大きな組織の上層部にいる人に、いい人はいない。いろんな手段を使って、ライバルをつぶして上に昇った人です。
笑顔で近づいて来る人は警戒する。下心が(したごころ。利用してやろうという魂胆(こんたん。たくらみ、策略)があるから笑顔になる。人間は本来不愛想(ぶあいそう)なものです。
うそつきとか詐欺師(さぎし):瞬間的につじつまが合うウソをつける能力をもった人が存在します。一度そういう人にだまされたら、その人の唇(くちびる)から出てくる言葉はすべてウソだと判断します。
FX(外国為替証拠金取引):こちらにもわたしは興味がありません。ドルや円を売り買いしてもうける手法だと思っています。
本のほうは、木本武宏さんの自省の念が続きます。(じせいのねん:反省しようという気持ち。ふりかえり)
(つづく)
著者である木本武宏さんはまだ若い。
考えに深みが足りません。
だれだれが、こう言ったから、こうなのですというパターンで、説明がなされています。
失敗について書いてあります。
資金を預けて資金の運用を依頼していたAが、突然行方不明になったそうです。
『FXの取引』を依頼していたそうです。
預かった資金を投資せずに持ち逃げしたのだろうか? それとも取引行為で失ったのだろうか。有名な米国プロ野球選手の通訳であった男性の顔が頭にうかびました。有能に見える人は気をつけたほうがいい。
木本武宏さんは、自分を含めて10人の資金をAに預けたそうです。1億7000万円です。ひとり平均1700万円ですな。各自、ほかに有益な使い道があったような気がします。
まあ、読んでいて思うのは、木本武宏さんは、ばかたれですな。
なんとかなるとか、オレが間違えるはずがないとか、自信過剰の固まりです。
人生のふりかえりです。
木本武宏さんの母はまだ58歳で、がんで亡くなった。
親族のこととして、夫と死別した自分の妹のこどもたちへ資金援助をしていた。
根っこは、まじめな人です。
だけど、調子にのってしまうところがあります。
芸人は、さきゆきが不安定だから、第二のビジネスとして投資行為をしたおいたほうがいい。
たとえば、アパート経営です。たしか、コウメ太夫さん(こうめだゆうさん)がやっていました。
『投資はギャンブルではないと思っていた』
木本武宏さんは、投資はギャンブルではないという認識、理解だったそうです。それは誤解です。リスク(危険性)があります。のめりこんではいけません。
どうして、ギャンブルではないと言い切れるのかが不可解なのですが、読んでいると、失敗する前は、自信満々だったことがわかります。自分がやることに間違いはないという強烈な自信です。
最初に偶然のように大儲けをして、ギャンブルにはまるというパターンがあります。
わたしも二十代の若い頃に、友人の影響で競馬を始めて、数回目のときに大儲けをしたことがあります。人気馬が、ゴール前で鼻血を出して失速して、予想外の馬が1着2着に入りました。数千円が十万円ぐらいになって、(競馬を続ければ)これで家が建つ!と大喜びしました。結果、家は建ちませんでした。もうけた十万円ぐらいはみんな消えました。さらに損をしました。そういうものなのです。魚釣りのエサに食いついたお魚さんのようなものなのです。競馬はやめました。コツコツ貯金して、ローンを返済して家は建ちました。
木本武宏さんは、一番になりたい人です。一番になって自慢したい。二番以下の人を見下したい。この世はオレを中心にして回っている。
自分で自分を洗脳(せんのう。マインドコントロール(心を支配する))しています。自分は投資では損はしないという誤解と錯覚にひたっていました。
この本は、木本武宏さんの自分の弱さをさらけだす本です。
本が売れたら、本の利益を、お金を出してくれた人たちへの返済金にあてたほうがいい。
木本武宏さんは、問題の投資トラブルのあともだまされています。損失を埋めたいがために、怪しい不動産取引をやって失敗しています。ハゲタカみたいな人間がいます。とことんしゃぶられます。さらに、3回目の誘惑がありましたが、そこはなんとか耐えられました。それも詐欺でした。
悪いけれど、読んでいて、ばかだなあという気持ちになります。『孤独』はカモにされます。心のすき間につけこまれます。
ポンジスキーム:サギの手口。人から預かったお金をじっさいには投資に使用しない。持ち逃げする。読んでいると、金額は小さくても、実際に(見せかけの)友人関係でありそうなことです。オレが代わりに馬券を買っておいてあげるよとか。人のお金を預かって、どうせはずれるだろうからと馬券は買わずに自分のおこづかいにするのです。だましかたはいろいろあります。
読んでいると、ちゃんと働けと言いたい。芸人なら芸人の仕事をしなさい!です。
投資は、余裕資金でするものです。
気持ちの持ち方の基本として、投資で得た利益は、自分を支えてくれる家族や親族へ奉仕するお金にあてます。
『第3章 成功体験の落とし穴』
小学生のころ、ドラえもんをみんなに広めた話。こち亀、ブラックジャックも同様に勧めて、クラスの人気者になった話。
なつかしい言葉が次々と出てきます。たのきんトリオ、チェッカーズ、新しいものをみんなに広めて喜ばれることの喜びを知った。
渡辺美里さんの歌について、中学1年生でみんなに一押しします。
人生の成功体験が続きます。
バルミューダ:家電メーカー。アメトークの家電芸人で紹介してヒットした。グリーンファン(扇風機)の爆売れ。
自らが(みずからが)、広告塔になろうとする芸能人です。
営業があります。
相手から宣伝のためのお金は受け取らない。
自由で気楽であるためにお金は受け取らない。
お金を受け取ると、行動を拘束されます。こうそく:制限される。
お金を受け取ると、いいがかりをつけてくる人間や組織があります。
お金を受け取らない木本武宏さんは、潔い。いさぎよい:清らかですがすがしい。なのに、どうして、投資詐欺にまわりの人たちを巻き込んでしまったのか。そこが問題です。
金銭的な報酬は求めないけれど、『ありがとうの報酬』は欲しいそうです。感謝されたい。チヤホヤされたい。金もうけをさせてあげて、自分の人間の格付けを高めたい。そういうことか。
学んで真似て(まねて)、創り出す(つくりだす)。
『来るものは拒まず(こばまず)』の姿勢でいると、来てはいけないものまで来てしまう。投資トラブルの原因になる相手が来てしまった。
(なんというか、人生において、あの日あの時あの場所で、あの人に出会わなければこんなひどい目にあうことはなかったということは実際にあります。気をつけましょう)
『モノ(物やお金)を失っても辛くない(つらくない)。辛いのは、人(信用)を失うこと』とあります。そのとおりです。
木本武宏さんは、人(信用)を失いました。自分をよく思ってくれている協力者たちに迷惑をかけてしまいました。親戚に借金までしてお金をつくって木本武宏さんにお金を渡した人もいるそうです。ひどい。金融取引において、無資格の知人に人から預かったお金を渡してしまいました。(金融商品取引法の届出登録、違法な無登録業者)
『第4章 世の中とどうやってつき合うか』
マージン:差額の儲け(もうけ)
著者の個性として:おせっかい、お説教したがり。長男気質。オレがめんどうをみなければならない。(自分では相手に対して良かれと思ってやっても、逆に迷惑がられて嫌われるということはよくあるパターンです)
Aという男:FX(外国為替証拠金取引)で、木本武宏さんをだました男。
Bという男:不動産投資で、木本武宏さんをだました男。
もとはといえば、このAという男と、Bという男が悪人です。事件の原因をつくったのは、AとBです。木本武宏さんは、人付き合いがいいものだからだまされたのです。自分の友人知人にまで大迷惑をかけたのです。AとBは、いまごろ、どこでどうしているのやら。新たなターゲットを見つけて、何度も人をだまして生活していくキャラクターの人物でしょう。
河合さん:9ZLaboのスタッフさんのひとり。励ましてくれた。支えてくれた。
木本武宏さんの資質として、『仲介屋』、『コーディネーター(調整役。まとめ役)』がある人です。
気前がいい歯医者のドクターが出てきます。たいしたものです。木本武宏さんの応援者です。
へこんだときに応援してくれる人がいます。
奥さんです。
奥さんから言われます。
『なんとかすんねやろ』
その部分を読んだ時に思い出した一冊があります。
『がん「ステージ4」から生まれ変わって いのちの歳時記 小倉一郎(おぐら・いちろう) 双葉社』
2022年(令和4年)3月4日がんによる余命宣告を受ける。あと1年か2年の命と言われる。いろいろ葛藤があります。(かっとう:苦悩する心理状態)
じぶんはもう死ぬのだと、あきらめて静かになった小倉一郎さんを、友人や、とくに長女さんが鼓舞します。(こぶ:励まし振るい立たせる)。『少しはジタバタしなよ』。あきらめないのです。病院を変えます。がん治療の専門病院へ転院します。(その後治療に成功されています)
影響は本人だけではすまないのです。家族もまきこみます。ただ、生活していると、病気や事故・事件や自然災害にまきこまれて、ドタバタ騒ぎになることが、人生の常(つね。必ずあること)です。だから、家族は助け合いなのです。
『どんなお金持ちよりも、ふつうに生きている人が幸せだな』(同感です)
自殺しそうになったことが書いてあります。
昔わたしが若い頃に聞いた話ですが、自殺というものは、自殺しようとして自殺するものではないそうです。
たとえば、鉄道列車への飛び込みは、自分の意思で飛び込むのではなく、なんとなく、体がふわ~と浮いて、自分でもどうしたのかと思うぐらい、あれよあれよという間に、勝手に体が線路や電車の来る方向へ向かっていくそうです。
それだけ、思いつめているということです。精神的にきゅんきゅんに近い狭いところへ気持ちが閉じ込められて、自分で自分の頭脳をコントロールできなくなる。体は、その苦痛から逃れるために、自動的に死を選択する。そんな話でした。
当然、自分が死んだあとのおおぜいのひとたちや家族に対する迷惑のことは頭の中にはないし、自分が死んだあとの多額になるであろう賠償金のことも頭にはないのです。
だから、思いつめちゃいけないのです。リラックスリラックス、なんとかなる、なんとかなると思うのです。ゆっくり眠るのがいい。
一番悪いのは、だました人間なのです。あなたではない。
ふとしたことがきっかけで、立ち直られています。
きちょうめんな性格なのでしょう。テレビとハードディスクレコーダーのリモコンが、『ハの字』に置いてあることが気になって、まっすぐ並列に並べなおしたところから、整理整頓ができるようになって、ご自分の気持ちも整理できて、きちんとした日常生活ができるように復活されています。
この本に出てくる千原ジュニアさんからの励ましの記事の部分で、千原ジュニアさんが書いた本を思い出しました。昔、読んだことがあります。今回、木本武宏さんにヘルプの声掛けをされています。
『14歳 千原ジュニア 講談社』、以下は感想メモの一部です。
ひきこもりのお話のようです。いっき読みになりそうです。(12時に読み始めて、途中昼食をはさんで14時30分に読み終えました。)ピストルの弾丸になって、あっという間に的(まと)に命中した心境です。ひきこもりの理由は何? それがなかなかわかりません。母親との関係がよくありません。母親の愛情が足りなかったのか多すぎたのか。『ひきこもり』については長い目で見てあげたい。まだ14歳、先は長い。
189ページのうち、前半が8割で、残り2割でいきなりラストになりました。ラストには泣けました。最初の8割の経験があったからこそラストではじけることができる。8割は貯蓄だったのです。お兄さんの彼に対する姿勢もいい。答えを提示して従わせるのではなく、弟自身に考えさせて企画させる。上手な指導法です。
教えられたから、教える。助けられたから助ける。連鎖です。
木本武宏さんが、気がついたことです。
『人の話を素直に聞こう』
木本武宏さんは、仲介活動はできるけれど、何もないところに、何かをつくりだす、『創造』をできるタイプの人ではありません。
『わからん』と言えるようになった。
それまでは、なんとしても答えを言わなければならないと思いこんでいた。
『わかりません』と答えることで、話がつながる相談事、雑談事があることを知った。
自分は、人に相談しない人間だった。自己決定が基本だと思いこんでいた。それは、よくないことだった。人に相談することで、答えは出なくても、うまくいくことがあることを知った。
自分は詐欺師でもないし、犯罪者でもない。
『芸人はなんど倒れてもまたまっすぐ立てる』
失敗をした人にかけたい言葉があるそうです。
『あなたもきっと大丈夫』
挑戦したから失敗がある。
なんというか、もう投資はやらないか、頭の体操程度の趣味にしたほうがいい。
少なくとも、人を誘うのはもうやめたほうがいい。
不祥事があった芸人さんです。
わたしには、不祥事の詳しい内容はわかりません。投資詐欺で、仲間に大きな迷惑をかけたというぐらいしかわかりませせん。
ちらりとテレビのバラエティみたいな番組を見たときに、著者は悪いことをするような人間ではないと複数の芸人さんたちが話をしていました。
わたしの旅番組視聴記録を調べたところ、2022年(令和4年)に、『ローカル路線バス乗り継ぎ対決の旅 鬼ごっこ 茨城県日立市から福島県郡山市』で、太川陽介チームとエグザイル松本利夫チームが対戦しているのですが、木本武宏さんは、太川陽介チームで参加されています。このときは、太川陽介チームの勝利でした。
木本武宏さんの相方の木下隆行さんは、東野・岡村の旅猿でお見かけしたことがあります。木下さんは、東野・岡村のおふたりに振り回されていました。岡村隆史さんの名言がありました。『人の嫌なところがいっぱい見えてくるのが旅』。それをひっくるめて許してつきあうのが、『仲間』なのでしょう。
木下隆行さんもたしか不祥事がありました。パワハラだったと思います。
なんというか、人間に失敗はつきものです。
とくに、若い時は、考えが至らないものだから調子にのってしまいます。
だれにも失敗はある。本人が後悔して、再起できる環境は必要です。
人間としてとりかえしがつかないことは、自殺と殺人です。そこまでに至ってはいけません。(5ページに木本武宏さんも自殺を考えたと記事があります)
ただ、何回チャンスを提供しても立ち直れない人は、人が離れていきます。
TKO(ティーケーオー):ボクシングにおけるテクニカルノックアウト。10カウントのノックアウトシーンがなくても、ダメージを受けているボクサーの状態が危険なため、レフェリーが続行不能と判断する。あるいは、セコンド(ボクサーの世話をする人)がリングにタオルを投げ入れて降参する。
投資詐欺の話です。この世にうまいお金もうけの話はないのです。うまい話にのると、だまされます。わたしも株式投資をする人間ですので、読んでみたくなりました。
『はじめに』
TKOの、『じゃないほう』ではなく、『投資トラブル』のほうとして有名になったと自虐的な入り方です。
2023年1月からコンビとしての活動を再開した。
同年8月から全国ライブツアーをやっているそうです。
2022年(令和4年)7月、『FX(外国為替証拠金取引)』と『不動産』における約7億円の投資トラブルがあった。事実無根で正確ではない報道があった。
数えきれないほどたくさんの人たちに迷惑をかけてしまった。
現在負債の返済を続けている。
自分の常識は世間で通用しなかった。
文章の構成です。
第1章 身の程(みのほど)を知る、自分を知る
第2章 不安とどう向き合うか
第3章 成功体験の落とし穴
第4章 世の中とどうやってつき合うか
第5章 生き地獄からどうやって生還するか
おわりに
『第1章 身の程(みのほど)を知る、自分を知る』、『第2章 不安とどう向き合うか』
コンビ(木下隆行・木本武宏)の経過です。大阪府大東市での中学の同級生。19歳で松竹芸能事務所に所属。35歳で東京へ。
文脈の流れや書き方から、ご本人がじっさいに書いたものだと判断しました。
文章を書くことはむずかしいことなので、編集者の手は入っているかと思いますが、ご本人が書いた文章に間違いはないでしょう。
読みながら、『自分ちっさいなあ』の言葉の意味を理解できませんでした。
『自分の器(うつわ)の大きさ』という言葉づかいもあります。
以下は、読み続けながら、読み手である自分が理解したことです。
著者である木本武宏さんは、『コーディネーター(調整役)』としての意識と素質がある人です。
『ちっさいなあとか、器(うつわ)』とかは、(相方のコンビの主役として扱うべき木下隆行さんに対して)寛大であること、張り合わないこと、視野が広いことを意味しています。自分が目立たなくてもコンビとしてやっていけるならそれでよしなのです。それが、コンビです。助け合いです。お互いさまです。人間協同生活の基本です。
木下隆行さんのペットボトル投げつけパワハラ大騒動が、2019年(令和元年)10月だそうです。
当時のTKOのおふたりは不仲だったそうです。
木下隆行さんにはお笑いの才能があった。でも、日常生活を送る生活能力はなかった。自分で電車の切符を買う能力もなかった。(芸能人の人は、けっこう自分で電車の切符を買ったことがない、買い方を知らないという人が多いです)
木本武宏さんが、木下隆行さんをサポートしていた。それが、木本武宏さんは、イヤになった。
2022年(令和4年)8月、木下隆行さんから連絡があって、ふたりは久しぶりに再会した。木本武宏さんは、投資詐欺を起こしていた。木下隆行さんは、木本武宏さんに、厚い札束が入った封筒を渡した。木本武宏さんは、いまもその封筒をそのまま神棚に供えてある(そなえてある)。
木本武宏さんの習性として、自分が、「好きなもの」、「惚れ込んだもの(ほれこんだもの)」を、人に知ってもらいたいという、『おすすめグセ』がある。
木本武宏さんは木下隆行さんに嫉妬していた。
木下隆行さんが楽しそうにしていることがうとましかった。(イヤな感じだった)
木下隆行さんは、ドラマでいい役で出ていた。
確実に爪痕を残している:成果をあげる。従来は、災害の跡などを言った。
役割分担として、木本武宏さんが場を作って、木下隆行さんがそこを開拓するパターンがあったが、木本武宏さんが、木下隆行さんのサポートをすることがイヤになった。
理屈っぽい話が続きます。項目の数が多いので、マニュアル本(手引き)みたいになってきました。う~む。本としては、つまらない。
読んでいると、『芸人さん』は、『職人さん』だと悟ります。お笑いづくりが仕事です。空間に、笑いを生むのです。
おふたりは、ふたりなら成立するけれど、ひとりでは成立しない。夫婦みたいなものです。
暗号通貨(仮想通貨):わたしにはなんのことかわかりません。知らなくていいことだと思っています。木本武宏さんにやらないか、やりましょうと勧めてくる人間がいます。
自分で自分が付き合う相手を選ばなければなりません。だれでもウェルカム(ようこそ)だと、利用されてだまされます。
人を判断するときの物差しをもっていたほうがいい。参考にはならないかもしれませんが、わたしは、原則として次のように構えています。
タバコを吸う人に、いい人はいない。
ながらスマホをする人に、いい人はいない。
まわりの人に迷惑をかけても自分は許されると勘違いしている人です。
それから、大きな組織の上層部にいる人に、いい人はいない。いろんな手段を使って、ライバルをつぶして上に昇った人です。
笑顔で近づいて来る人は警戒する。下心が(したごころ。利用してやろうという魂胆(こんたん。たくらみ、策略)があるから笑顔になる。人間は本来不愛想(ぶあいそう)なものです。
うそつきとか詐欺師(さぎし):瞬間的につじつまが合うウソをつける能力をもった人が存在します。一度そういう人にだまされたら、その人の唇(くちびる)から出てくる言葉はすべてウソだと判断します。
FX(外国為替証拠金取引):こちらにもわたしは興味がありません。ドルや円を売り買いしてもうける手法だと思っています。
本のほうは、木本武宏さんの自省の念が続きます。(じせいのねん:反省しようという気持ち。ふりかえり)
(つづく)
著者である木本武宏さんはまだ若い。
考えに深みが足りません。
だれだれが、こう言ったから、こうなのですというパターンで、説明がなされています。
失敗について書いてあります。
資金を預けて資金の運用を依頼していたAが、突然行方不明になったそうです。
『FXの取引』を依頼していたそうです。
預かった資金を投資せずに持ち逃げしたのだろうか? それとも取引行為で失ったのだろうか。有名な米国プロ野球選手の通訳であった男性の顔が頭にうかびました。有能に見える人は気をつけたほうがいい。
木本武宏さんは、自分を含めて10人の資金をAに預けたそうです。1億7000万円です。ひとり平均1700万円ですな。各自、ほかに有益な使い道があったような気がします。
まあ、読んでいて思うのは、木本武宏さんは、ばかたれですな。
なんとかなるとか、オレが間違えるはずがないとか、自信過剰の固まりです。
人生のふりかえりです。
木本武宏さんの母はまだ58歳で、がんで亡くなった。
親族のこととして、夫と死別した自分の妹のこどもたちへ資金援助をしていた。
根っこは、まじめな人です。
だけど、調子にのってしまうところがあります。
芸人は、さきゆきが不安定だから、第二のビジネスとして投資行為をしたおいたほうがいい。
たとえば、アパート経営です。たしか、コウメ太夫さん(こうめだゆうさん)がやっていました。
『投資はギャンブルではないと思っていた』
木本武宏さんは、投資はギャンブルではないという認識、理解だったそうです。それは誤解です。リスク(危険性)があります。のめりこんではいけません。
どうして、ギャンブルではないと言い切れるのかが不可解なのですが、読んでいると、失敗する前は、自信満々だったことがわかります。自分がやることに間違いはないという強烈な自信です。
最初に偶然のように大儲けをして、ギャンブルにはまるというパターンがあります。
わたしも二十代の若い頃に、友人の影響で競馬を始めて、数回目のときに大儲けをしたことがあります。人気馬が、ゴール前で鼻血を出して失速して、予想外の馬が1着2着に入りました。数千円が十万円ぐらいになって、(競馬を続ければ)これで家が建つ!と大喜びしました。結果、家は建ちませんでした。もうけた十万円ぐらいはみんな消えました。さらに損をしました。そういうものなのです。魚釣りのエサに食いついたお魚さんのようなものなのです。競馬はやめました。コツコツ貯金して、ローンを返済して家は建ちました。
木本武宏さんは、一番になりたい人です。一番になって自慢したい。二番以下の人を見下したい。この世はオレを中心にして回っている。
自分で自分を洗脳(せんのう。マインドコントロール(心を支配する))しています。自分は投資では損はしないという誤解と錯覚にひたっていました。
この本は、木本武宏さんの自分の弱さをさらけだす本です。
本が売れたら、本の利益を、お金を出してくれた人たちへの返済金にあてたほうがいい。
木本武宏さんは、問題の投資トラブルのあともだまされています。損失を埋めたいがために、怪しい不動産取引をやって失敗しています。ハゲタカみたいな人間がいます。とことんしゃぶられます。さらに、3回目の誘惑がありましたが、そこはなんとか耐えられました。それも詐欺でした。
悪いけれど、読んでいて、ばかだなあという気持ちになります。『孤独』はカモにされます。心のすき間につけこまれます。
ポンジスキーム:サギの手口。人から預かったお金をじっさいには投資に使用しない。持ち逃げする。読んでいると、金額は小さくても、実際に(見せかけの)友人関係でありそうなことです。オレが代わりに馬券を買っておいてあげるよとか。人のお金を預かって、どうせはずれるだろうからと馬券は買わずに自分のおこづかいにするのです。だましかたはいろいろあります。
読んでいると、ちゃんと働けと言いたい。芸人なら芸人の仕事をしなさい!です。
投資は、余裕資金でするものです。
気持ちの持ち方の基本として、投資で得た利益は、自分を支えてくれる家族や親族へ奉仕するお金にあてます。
『第3章 成功体験の落とし穴』
小学生のころ、ドラえもんをみんなに広めた話。こち亀、ブラックジャックも同様に勧めて、クラスの人気者になった話。
なつかしい言葉が次々と出てきます。たのきんトリオ、チェッカーズ、新しいものをみんなに広めて喜ばれることの喜びを知った。
渡辺美里さんの歌について、中学1年生でみんなに一押しします。
人生の成功体験が続きます。
バルミューダ:家電メーカー。アメトークの家電芸人で紹介してヒットした。グリーンファン(扇風機)の爆売れ。
自らが(みずからが)、広告塔になろうとする芸能人です。
営業があります。
相手から宣伝のためのお金は受け取らない。
自由で気楽であるためにお金は受け取らない。
お金を受け取ると、行動を拘束されます。こうそく:制限される。
お金を受け取ると、いいがかりをつけてくる人間や組織があります。
お金を受け取らない木本武宏さんは、潔い。いさぎよい:清らかですがすがしい。なのに、どうして、投資詐欺にまわりの人たちを巻き込んでしまったのか。そこが問題です。
金銭的な報酬は求めないけれど、『ありがとうの報酬』は欲しいそうです。感謝されたい。チヤホヤされたい。金もうけをさせてあげて、自分の人間の格付けを高めたい。そういうことか。
学んで真似て(まねて)、創り出す(つくりだす)。
『来るものは拒まず(こばまず)』の姿勢でいると、来てはいけないものまで来てしまう。投資トラブルの原因になる相手が来てしまった。
(なんというか、人生において、あの日あの時あの場所で、あの人に出会わなければこんなひどい目にあうことはなかったということは実際にあります。気をつけましょう)
『モノ(物やお金)を失っても辛くない(つらくない)。辛いのは、人(信用)を失うこと』とあります。そのとおりです。
木本武宏さんは、人(信用)を失いました。自分をよく思ってくれている協力者たちに迷惑をかけてしまいました。親戚に借金までしてお金をつくって木本武宏さんにお金を渡した人もいるそうです。ひどい。金融取引において、無資格の知人に人から預かったお金を渡してしまいました。(金融商品取引法の届出登録、違法な無登録業者)
『第4章 世の中とどうやってつき合うか』
マージン:差額の儲け(もうけ)
著者の個性として:おせっかい、お説教したがり。長男気質。オレがめんどうをみなければならない。(自分では相手に対して良かれと思ってやっても、逆に迷惑がられて嫌われるということはよくあるパターンです)
Aという男:FX(外国為替証拠金取引)で、木本武宏さんをだました男。
Bという男:不動産投資で、木本武宏さんをだました男。
もとはといえば、このAという男と、Bという男が悪人です。事件の原因をつくったのは、AとBです。木本武宏さんは、人付き合いがいいものだからだまされたのです。自分の友人知人にまで大迷惑をかけたのです。AとBは、いまごろ、どこでどうしているのやら。新たなターゲットを見つけて、何度も人をだまして生活していくキャラクターの人物でしょう。
河合さん:9ZLaboのスタッフさんのひとり。励ましてくれた。支えてくれた。
木本武宏さんの資質として、『仲介屋』、『コーディネーター(調整役。まとめ役)』がある人です。
気前がいい歯医者のドクターが出てきます。たいしたものです。木本武宏さんの応援者です。
へこんだときに応援してくれる人がいます。
奥さんです。
奥さんから言われます。
『なんとかすんねやろ』
その部分を読んだ時に思い出した一冊があります。
『がん「ステージ4」から生まれ変わって いのちの歳時記 小倉一郎(おぐら・いちろう) 双葉社』
2022年(令和4年)3月4日がんによる余命宣告を受ける。あと1年か2年の命と言われる。いろいろ葛藤があります。(かっとう:苦悩する心理状態)
じぶんはもう死ぬのだと、あきらめて静かになった小倉一郎さんを、友人や、とくに長女さんが鼓舞します。(こぶ:励まし振るい立たせる)。『少しはジタバタしなよ』。あきらめないのです。病院を変えます。がん治療の専門病院へ転院します。(その後治療に成功されています)
影響は本人だけではすまないのです。家族もまきこみます。ただ、生活していると、病気や事故・事件や自然災害にまきこまれて、ドタバタ騒ぎになることが、人生の常(つね。必ずあること)です。だから、家族は助け合いなのです。
『どんなお金持ちよりも、ふつうに生きている人が幸せだな』(同感です)
自殺しそうになったことが書いてあります。
昔わたしが若い頃に聞いた話ですが、自殺というものは、自殺しようとして自殺するものではないそうです。
たとえば、鉄道列車への飛び込みは、自分の意思で飛び込むのではなく、なんとなく、体がふわ~と浮いて、自分でもどうしたのかと思うぐらい、あれよあれよという間に、勝手に体が線路や電車の来る方向へ向かっていくそうです。
それだけ、思いつめているということです。精神的にきゅんきゅんに近い狭いところへ気持ちが閉じ込められて、自分で自分の頭脳をコントロールできなくなる。体は、その苦痛から逃れるために、自動的に死を選択する。そんな話でした。
当然、自分が死んだあとのおおぜいのひとたちや家族に対する迷惑のことは頭の中にはないし、自分が死んだあとの多額になるであろう賠償金のことも頭にはないのです。
だから、思いつめちゃいけないのです。リラックスリラックス、なんとかなる、なんとかなると思うのです。ゆっくり眠るのがいい。
一番悪いのは、だました人間なのです。あなたではない。
ふとしたことがきっかけで、立ち直られています。
きちょうめんな性格なのでしょう。テレビとハードディスクレコーダーのリモコンが、『ハの字』に置いてあることが気になって、まっすぐ並列に並べなおしたところから、整理整頓ができるようになって、ご自分の気持ちも整理できて、きちんとした日常生活ができるように復活されています。
この本に出てくる千原ジュニアさんからの励ましの記事の部分で、千原ジュニアさんが書いた本を思い出しました。昔、読んだことがあります。今回、木本武宏さんにヘルプの声掛けをされています。
『14歳 千原ジュニア 講談社』、以下は感想メモの一部です。
ひきこもりのお話のようです。いっき読みになりそうです。(12時に読み始めて、途中昼食をはさんで14時30分に読み終えました。)ピストルの弾丸になって、あっという間に的(まと)に命中した心境です。ひきこもりの理由は何? それがなかなかわかりません。母親との関係がよくありません。母親の愛情が足りなかったのか多すぎたのか。『ひきこもり』については長い目で見てあげたい。まだ14歳、先は長い。
189ページのうち、前半が8割で、残り2割でいきなりラストになりました。ラストには泣けました。最初の8割の経験があったからこそラストではじけることができる。8割は貯蓄だったのです。お兄さんの彼に対する姿勢もいい。答えを提示して従わせるのではなく、弟自身に考えさせて企画させる。上手な指導法です。
教えられたから、教える。助けられたから助ける。連鎖です。
木本武宏さんが、気がついたことです。
『人の話を素直に聞こう』
木本武宏さんは、仲介活動はできるけれど、何もないところに、何かをつくりだす、『創造』をできるタイプの人ではありません。
『わからん』と言えるようになった。
それまでは、なんとしても答えを言わなければならないと思いこんでいた。
『わかりません』と答えることで、話がつながる相談事、雑談事があることを知った。
自分は、人に相談しない人間だった。自己決定が基本だと思いこんでいた。それは、よくないことだった。人に相談することで、答えは出なくても、うまくいくことがあることを知った。
自分は詐欺師でもないし、犯罪者でもない。
『芸人はなんど倒れてもまたまっすぐ立てる』
失敗をした人にかけたい言葉があるそうです。
『あなたもきっと大丈夫』
挑戦したから失敗がある。
なんというか、もう投資はやらないか、頭の体操程度の趣味にしたほうがいい。
少なくとも、人を誘うのはもうやめたほうがいい。
2024年06月17日
貯金の種類について
貯金の種類について
先日読んだ文章に、なるほどなと思うところがありました。
その文章の要点に加えて、自分の考えなどを書いてみます。
貯金には3種類がある。
①まず、今すぐ、あるいは近い将来に使うためのお金の貯金がある。普通預金です。生活費、趣味を楽しむ費用など。
②次に、将来に備えて、計画的に貯める。定期預金とかNISAの積立てとか。さきざき住宅購入資金(頭金にする)にあてる。あるいは、こどもが進学するための教育資金、独身の人なら結婚資金とかがあります。
③最後に余裕資金があります。極端にいうと、そのお金がなくなっても日常生活に影響がないお金です。投資に回すことができるお金です。自分が死んだあと、最終的にこの部分の蓄えが(たくわえが)残れば、お金は子孫に引き継ぐ相続財産になります。
わたしは、老齢者なので②は、もうありません。住宅のお金もこどもの教育費ももういりません。すでに体験して終わったことです。
もう遺言も書いて、公証人役場への届けも済ませました。
妻子には遺言の中身について話をしてあります。まだ早すぎるのではないかと息子に笑われましたが、やることをやったので、せいせいしています。
①も基本的に2か月に1回支給される年金で生活しています。特別な話ではありませんが、わたしは就職して定年退職まで無職だった日は一日もありません。40年間ぐらい働き続けました。
体を壊して入院したことがありますが病欠扱いでした。昭和の時代は、終身雇用の時代でした。
③は、ここ3年間ぐらいで取り組んでいることです。銀行定期預金のあまりの利子の低さに嫌気がさして、銀行でそんな話をしたら、NISAを利用する投資信託とか、株式投資を勧められました。
元来自分にはそういうことは向いていないと思っていましたが、やってみたらけっこうおもしろく、こういう世界もあったのかとそれまで自分が無知であったことがわかりました。
そんなことを土台にして、お金について、自分の読書歴をからめながら考えてみました。
『節約』とか、『ケチ』についての考察です。
徹底的にお金を貯める人がいます。お金がたくさんあっても、人から問われると、カネはないと返答があります。
お金の貯め方はわかっていても、お金の使い方はわからない。
小説作品、『おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 河出書房新社』には、夫を亡くした老齢のひとり暮らし女性が主人公として出てきます。75歳、日高桃子です。
日高桃子には、息子と娘がいますが、息子とはなにかわけがあって、疎遠(そえん)になっていたという記憶です。
娘には、日高桃子からみると孫がいました。
娘が、生活に余裕がなく家計が苦しいので、孫の教育費を貸してほしいと母親である日高桃子に頼みに来ましたが、日高桃子は娘にお金を貸しません。
疎遠(そえん)な息子から母親の日高桃子に電話がかかってきます。緊急事態なので、お金を貸してほしいと頼まれて、日高桃子は、息子に言われた口座に250万円を振り込みました。
息子からの電話は、オレオレ詐欺でした。
娘が怒ります。(いかります)
母親である日高桃子は、意識がふらふらになります。
そんな流れでした。
お金というものは、どれだけ貯めても、使わなければ、ないのといっしょなのです。
5月に愛知県半田市の雁宿ホール(かりやどホール)で観た中高年のアイドル綾小路きみまろさんの爆笑スーパーライブショーで、きみまろさんが言っていました。
『けっきょくそういうことです。貯めたお金をあの世へ持って行くことはできないのです』
貯めたお金はあるていど、なにかしら有益なことに使って、残り少なくなってきた人生の一日、一日を楽しみましょうということです。寿命が尽きるまでという自分に残された時間で、自分がしたいことをして楽しみましょうなのです。
もう一冊は、フランス旅行記・滞在記でした。女性筆者が、のんびりのびのびとしたフランスの農村地域に滞在したときの記録(エッセイ)だったと思います。場所は、フランスのワインをつくるためのぶどうの産地だったのかもしれません。
その本を読んだのは、いまから二十五年ぐらい前で、自費出版の本でした。
明るくすこやかな記述が続いて、本の終わりまできて、ちょっと胸にぐっときた文章を読んだ覚えがあります。
本に書いてあった女性著者の言葉です。これまでいろいろ書いてきましたが、現在自分は病院に入院していて、もう旅行はできそうにありませんというようなことが書いてありました。
病院のベッドの上で、自分の体が元気だったころのことを思い出す毎日を送っておられるということでした。
人間はいつまでも五体満足で自由自在に体を動かして、好きなところへ行けるわけではないのです。
だんだん体のあちこちの耐用年数がきて、思うように体が動かなくなって、寝たきりになって、紙おむつ着用になります。
人によっては脳みその病気である認知症になって、まわりに負担をかけるような人格に性格が変化します。
体も脳みそも、最終的には、人間としての機能が停止するときがくるのです。
人は、いつかは仕事がなくなって働けなくなります。そのかわりに自由に使える自分の時間を手に入れます。
体が不自由になって、寝たきりおむつ生活になったときに、あれもこれもやっておけばよかったと後悔することが、できるだけ少ないようにする。やれることだったのに、やらなかったと残念に思うことがなるべく少ないようにする。
仕事がなくなったあとの老後の送り方について考えました。
労働者や家庭人としての現役時代の激務に耐えたごほうびとして、寿命が尽きるまでの時間は、お金を使って日々を楽しむ人生を送るように、生活をコントロールしていくのも、終活のひとつだと思ったしだいです。
最後は、自分の体はお棺に入れられて、火葬場の焼却炉入口前で、ご遺族関係者などから、『(人生を終えられて)おつかれさまでした』と、心の中で声をかけられるのです。
終活(しゅうかつ):人生の最期を迎えるための心の準備など。
先日読んだ文章に、なるほどなと思うところがありました。
その文章の要点に加えて、自分の考えなどを書いてみます。
貯金には3種類がある。
①まず、今すぐ、あるいは近い将来に使うためのお金の貯金がある。普通預金です。生活費、趣味を楽しむ費用など。
②次に、将来に備えて、計画的に貯める。定期預金とかNISAの積立てとか。さきざき住宅購入資金(頭金にする)にあてる。あるいは、こどもが進学するための教育資金、独身の人なら結婚資金とかがあります。
③最後に余裕資金があります。極端にいうと、そのお金がなくなっても日常生活に影響がないお金です。投資に回すことができるお金です。自分が死んだあと、最終的にこの部分の蓄えが(たくわえが)残れば、お金は子孫に引き継ぐ相続財産になります。
わたしは、老齢者なので②は、もうありません。住宅のお金もこどもの教育費ももういりません。すでに体験して終わったことです。
もう遺言も書いて、公証人役場への届けも済ませました。
妻子には遺言の中身について話をしてあります。まだ早すぎるのではないかと息子に笑われましたが、やることをやったので、せいせいしています。
①も基本的に2か月に1回支給される年金で生活しています。特別な話ではありませんが、わたしは就職して定年退職まで無職だった日は一日もありません。40年間ぐらい働き続けました。
体を壊して入院したことがありますが病欠扱いでした。昭和の時代は、終身雇用の時代でした。
③は、ここ3年間ぐらいで取り組んでいることです。銀行定期預金のあまりの利子の低さに嫌気がさして、銀行でそんな話をしたら、NISAを利用する投資信託とか、株式投資を勧められました。
元来自分にはそういうことは向いていないと思っていましたが、やってみたらけっこうおもしろく、こういう世界もあったのかとそれまで自分が無知であったことがわかりました。
そんなことを土台にして、お金について、自分の読書歴をからめながら考えてみました。
『節約』とか、『ケチ』についての考察です。
徹底的にお金を貯める人がいます。お金がたくさんあっても、人から問われると、カネはないと返答があります。
お金の貯め方はわかっていても、お金の使い方はわからない。
小説作品、『おらおらでひとりいぐも 若竹千佐子 河出書房新社』には、夫を亡くした老齢のひとり暮らし女性が主人公として出てきます。75歳、日高桃子です。
日高桃子には、息子と娘がいますが、息子とはなにかわけがあって、疎遠(そえん)になっていたという記憶です。
娘には、日高桃子からみると孫がいました。
娘が、生活に余裕がなく家計が苦しいので、孫の教育費を貸してほしいと母親である日高桃子に頼みに来ましたが、日高桃子は娘にお金を貸しません。
疎遠(そえん)な息子から母親の日高桃子に電話がかかってきます。緊急事態なので、お金を貸してほしいと頼まれて、日高桃子は、息子に言われた口座に250万円を振り込みました。
息子からの電話は、オレオレ詐欺でした。
娘が怒ります。(いかります)
母親である日高桃子は、意識がふらふらになります。
そんな流れでした。
お金というものは、どれだけ貯めても、使わなければ、ないのといっしょなのです。
5月に愛知県半田市の雁宿ホール(かりやどホール)で観た中高年のアイドル綾小路きみまろさんの爆笑スーパーライブショーで、きみまろさんが言っていました。
『けっきょくそういうことです。貯めたお金をあの世へ持って行くことはできないのです』
貯めたお金はあるていど、なにかしら有益なことに使って、残り少なくなってきた人生の一日、一日を楽しみましょうということです。寿命が尽きるまでという自分に残された時間で、自分がしたいことをして楽しみましょうなのです。
もう一冊は、フランス旅行記・滞在記でした。女性筆者が、のんびりのびのびとしたフランスの農村地域に滞在したときの記録(エッセイ)だったと思います。場所は、フランスのワインをつくるためのぶどうの産地だったのかもしれません。
その本を読んだのは、いまから二十五年ぐらい前で、自費出版の本でした。
明るくすこやかな記述が続いて、本の終わりまできて、ちょっと胸にぐっときた文章を読んだ覚えがあります。
本に書いてあった女性著者の言葉です。これまでいろいろ書いてきましたが、現在自分は病院に入院していて、もう旅行はできそうにありませんというようなことが書いてありました。
病院のベッドの上で、自分の体が元気だったころのことを思い出す毎日を送っておられるということでした。
人間はいつまでも五体満足で自由自在に体を動かして、好きなところへ行けるわけではないのです。
だんだん体のあちこちの耐用年数がきて、思うように体が動かなくなって、寝たきりになって、紙おむつ着用になります。
人によっては脳みその病気である認知症になって、まわりに負担をかけるような人格に性格が変化します。
体も脳みそも、最終的には、人間としての機能が停止するときがくるのです。
人は、いつかは仕事がなくなって働けなくなります。そのかわりに自由に使える自分の時間を手に入れます。
体が不自由になって、寝たきりおむつ生活になったときに、あれもこれもやっておけばよかったと後悔することが、できるだけ少ないようにする。やれることだったのに、やらなかったと残念に思うことがなるべく少ないようにする。
仕事がなくなったあとの老後の送り方について考えました。
労働者や家庭人としての現役時代の激務に耐えたごほうびとして、寿命が尽きるまでの時間は、お金を使って日々を楽しむ人生を送るように、生活をコントロールしていくのも、終活のひとつだと思ったしだいです。
最後は、自分の体はお棺に入れられて、火葬場の焼却炉入口前で、ご遺族関係者などから、『(人生を終えられて)おつかれさまでした』と、心の中で声をかけられるのです。
終活(しゅうかつ):人生の最期を迎えるための心の準備など。
2024年06月14日
含み益とか、含み損とか 株式投資
含み益とか、含み損とか 株式投資
自分は、含み益(ふくみえき)とか、含み損(ふくみぞん)というのは、株を売却しなければ、利益も損失もないと考えています。
だから、含み益は、どこかの時点で売却して利益にします。いっきに全株売却するときもあるし、数回に分けて売却するときもあります。
含み損も、損切りすることがあります。
利益の確定も損切りも、その時期の判断が、とてもむずかしい。
たいていは、含み益の確定は、売ったあとも株価が上がるし、含み損は、売ったあと、やっぱり株価が上がります。上がるというよりも元の株価に回復するという表現のほうが、実感があります。あわてないで待つと、3か月ぐらいで元の株価に回復することがよくあります。あわてて損切りしないほうがいい。
悶々としながら、(もんもんとしながら:内心であれやこれやと迷う)考えることに時間を費やすのも株取引の楽しみでもあります。
答えが出なければ、とりあえず放置です。
株取引を始めて3年目が今月で終わります。
1年目は何もわからず、配当金と株主優待の受け取りだけで過ぎました。
2年目は、株価が上がったときに売っていれば、いいもうけになっていたことに気づいて、複数回売り買いを続けましたが、思ったほどの効果は得られませんでした。
3年目は、慎重に取引をして損切りは1回も体験しませんでした。株式市場に活気があって、いい感じで利益が増えました。
来月7月を迎えての4年目は、いったん一定額を株式市場から引き揚げて日本や世界の政治がどうなるかようすをみようという立ち位置です。
今年は、世界のあちこちで選挙が多い年です。日本では、与野党の勢力図が拮抗(きっこう。勢力が等しくなる)して政権が逆転するかもしれないという不安定さがあります。
アメリカ合衆国大統領選挙では、トランプ氏の復活もありえます。ウクライナやイスラエルがらみの戦争もどうなるのか先行きが見えません。
4年目は、持ち株の銘柄を増やして(逆に銘柄ごとの持ち株数は減らして)、1年目のときのように、配当金と株主優待を楽しむことを基本にしてやってみようとプランを練っています。
自分は、含み益(ふくみえき)とか、含み損(ふくみぞん)というのは、株を売却しなければ、利益も損失もないと考えています。
だから、含み益は、どこかの時点で売却して利益にします。いっきに全株売却するときもあるし、数回に分けて売却するときもあります。
含み損も、損切りすることがあります。
利益の確定も損切りも、その時期の判断が、とてもむずかしい。
たいていは、含み益の確定は、売ったあとも株価が上がるし、含み損は、売ったあと、やっぱり株価が上がります。上がるというよりも元の株価に回復するという表現のほうが、実感があります。あわてないで待つと、3か月ぐらいで元の株価に回復することがよくあります。あわてて損切りしないほうがいい。
悶々としながら、(もんもんとしながら:内心であれやこれやと迷う)考えることに時間を費やすのも株取引の楽しみでもあります。
答えが出なければ、とりあえず放置です。
株取引を始めて3年目が今月で終わります。
1年目は何もわからず、配当金と株主優待の受け取りだけで過ぎました。
2年目は、株価が上がったときに売っていれば、いいもうけになっていたことに気づいて、複数回売り買いを続けましたが、思ったほどの効果は得られませんでした。
3年目は、慎重に取引をして損切りは1回も体験しませんでした。株式市場に活気があって、いい感じで利益が増えました。
来月7月を迎えての4年目は、いったん一定額を株式市場から引き揚げて日本や世界の政治がどうなるかようすをみようという立ち位置です。
今年は、世界のあちこちで選挙が多い年です。日本では、与野党の勢力図が拮抗(きっこう。勢力が等しくなる)して政権が逆転するかもしれないという不安定さがあります。
アメリカ合衆国大統領選挙では、トランプ氏の復活もありえます。ウクライナやイスラエルがらみの戦争もどうなるのか先行きが見えません。
4年目は、持ち株の銘柄を増やして(逆に銘柄ごとの持ち株数は減らして)、1年目のときのように、配当金と株主優待を楽しむことを基本にしてやってみようとプランを練っています。