2024年11月23日
出川哲朗の充電バイクの旅 広島宮島→因島
出川哲朗の充電させてもらえませんか? 瀬戸内島めぐり 広島宮島→因島(いんのしま) 鈴木奈々 石原良純 TVer(ティーバー)とか、ネットもテレ東とか。
■瀬戸内海<海めぐり>120キロ■安芸の宮島から(あきのみやじまから)<とびしま街道>を激走■ゴールは因島のパワスポ<五百羅漢(ごひゃくらかん>■鈴木奈々&石原良純は大はしゃぎ!ヤバイよヤバイよSP
景色がきれいです。青い海と灰色の低い山の峰がくっきりです。
そして、地元の人たちが心優しい。
いやされました。
宮島、因島(いんのしま)、尾道あたりは行ったことがあるので、雰囲気を思い出しながら映像を観ました。
また、こちらの充電バイクの旅では、以前も同じようなルートで走ったし、東野&岡村の旅猿でも観たし、太川陽介さんたちのバス旅でも観たことがあるので身近に感じられます。
ゲストの鈴木奈々さんは、言動がわざとらしいけれど、一生懸命なのはよく伝わってきます。
石原良純さんは、口うるさいのですが、出川さんと口喧嘩しながらにぎやかに、少しずつ前進です。お互いに心を許しあっているからいいたいことを言えるということはあります。
出川さんの石原良純さんに対する言葉です。『(充電するつもりだった入浴施設に入ることを石原さんが拒んで、バッテリーの充電が切れそうになって)アンタがフロ入んないからこんなことになったんだろーー』(親しくないとなかなか使えない言葉づかいです)。
瀬戸内ルートは、食べ物がおいしい。
海鮮料理を中心にして、いろいろなおいしいものが、安価で、たくさん出てきます。
路地売りのようなお店で、シャインマスカットが、2房で500円でした。びっくりしました。
同じお店で、キャベツひと玉が108円です。うちの近くにあるスーパーは安さで有名なのですが、そこでは、キャベツはひと玉280円で売っています。半分の大きさだと198円です。
その後の食堂などで、えび天がおいしそうでした。なにもかもがおいしそうで、映像を見ながら唾(つば)が口の中に出てきます。
別の場所で出たイカもおいしそうでした。(たしか、大三島(おおみしま)のイカ)。
鯛(たい)のお刺身もおいしそうでした。
はっさくゼリーもおいしそうでした。
BGM(バックグラウンドミュージック)の『瀬戸の花嫁 小柳ルミ子』がなつかしい。昭和の時代の流行歌です。わたしはまだ中学生だった記憶です。いい歌です。
人が優しい。八百屋みたいなお店を営んでおられる77歳の女性の言葉がおもしろかった。
『(売れ残りの野菜の)腐る(くさる)一歩手前を食べるから(体が元気で長生きできる。長生きの秘訣です)』(おもしろい)。
79歳の組合長という漁港のそばの商店街の人と、彼をとりまくおばちゃんたちのやりとりに爆笑しました。
みなさん、保育園のときからの付き合いだそうです。にぎやかです。やっぱ、いなかの人はいいなーー 若い頃のラブラブ話、モテモテ話がおもしろい。同窓会みたいです。みんな友だちです。おもしろすぎる。今はもうみんな年寄りです。いい人生を送られています。
メンバーのみなさん、出川さん、鈴木奈々さん、石原良純さん、土方ディレクター(ひじかたディレクター)は、若いから(わたしよりも)元気いっぱいです。うらやましい。
公民館のような、地元の交流施設のような、『かもめ館』というところの高齢者の人たちがおもしろかった。館長さんが、(自分は)いうこときかん長というだじゃれを何度も飛ばして、石原良純さんに対しては、あんたはかっこよくない!みたいな暴言をはいて、ふたりでごたごたとコントのようなことをやって、おもしろかった。年寄りは言いたい放題やっても許される年齢なのです。
瀬戸内にお住いの人たちは、みんな、地に足を付けて、しっかり生活しておられることがよく伝わってきました。住むのにはいい地域です。
どこかのシーンで、自宅の庭にある倉庫に冷蔵庫がおいてあって、冷蔵庫のドアを開けて出川さんたちに飲み物をふるまっておられて、いなかは、敷地が広く、家も大きく、心も広くなると思いました。
まあ、昔風の、女性が男を立てて暮らしていくという風習や慣例が残っているのでしょうが、それで生活が安定していくのならそれでもいいのではないかと感じた次第です。男は女性の期待に応えるし(こたえるし)、実は女性が家のかじ取りをしているという構図があるのです。
4年前、充電バイクの旅番組で、出川さんが、香取慎吾君と来たという話が出ました。わたしもその番組を観たので、今回の映像を観ながら、いつか観た風景に似ているなと思いました。
そのとき番組を観た感想メモが残っていました。2021年(令和3年)1月のものです。一部をここに落としてみます。
『出川哲朗の充電バイクの旅 広島県竹原市から厳島神社(いつくしまじんじゃ) テレビ番組』
竹原市は行ったことがあります。映像を観て、ああ、歩いたことがある古い町並みの通りだと思い出しました。映画「時をかける少女」のロケ地であることは知りませんでした。
ゲストは、香取慎吾さんです。とにかくよく食べる方だったのでびっくりしました。それだけ仕事をしているのでしょうが、カロリーのとりすぎなので病気になります。体に気をつけてくださいな。
最初のうちは予定調和みたいでおもしろくありませんでした。とくに出川哲朗さんと香取慎吾さんの出会いのシーンのテイク3とか、なんども撮り直す部分はいらなかった。やっぱり、つくりものではないガチでやってほしい。
されど、その後の、はちゃめちゃぶりにはびっくりしました。瀬戸内海に浮かぶ島に渡ってから、出川哲朗さんの『安全策はとらない』という方針で、無理を承知で前進したため、泊まれる宿がなかなか見つかりません。バッテリーの充電も切れて、前に進んだり、後に戻ったりです。
(そのあとドタバタ騒ぎが続きました)
こちらの番組に戻ります。すごい旅のしかたです。夜中になっても泊まる宿が見つかりません。
真っ暗な道で、車に乗った地元の宿泊施設の人がバイク集団を見つけてくれて、うちに来て泊まってくださいと声をかけてこられました。すごいなあ。
豪華な宿泊施設でした。良かった。いい人がいます。
翌朝は雨の中、石原良純さんとたいへんな思いをされました。
気象予報士でもある石原良純さんの言動がいいかげんで笑いました。
土方ディクターは、ドジだけど、善人なので、好感をもっています。えびすよしかずさんみたいなキャラ(個性)です。石原良純さんは、勢いがある人です。
移動の途中で出会った人が充電バイクのファンで、記念写真を撮ろうとしたら、ご自身のスマホが見つからなくて、手提げ袋の中身をいっぱい取り出してもスマホが見つからなくて、スマホ自体がないことは一大事ではないかと大騒ぎになったのですが、ご自身がはいているズボンの後ろのポケットにスマホが入っているのがわかって一同爆笑でした。映像を見ているほうも愉快でした。
最後のほうで出た、石原良純さんの言葉で、『海はいいだろーー』がとても良かった。
■瀬戸内海<海めぐり>120キロ■安芸の宮島から(あきのみやじまから)<とびしま街道>を激走■ゴールは因島のパワスポ<五百羅漢(ごひゃくらかん>■鈴木奈々&石原良純は大はしゃぎ!ヤバイよヤバイよSP
景色がきれいです。青い海と灰色の低い山の峰がくっきりです。
そして、地元の人たちが心優しい。
いやされました。
宮島、因島(いんのしま)、尾道あたりは行ったことがあるので、雰囲気を思い出しながら映像を観ました。
また、こちらの充電バイクの旅では、以前も同じようなルートで走ったし、東野&岡村の旅猿でも観たし、太川陽介さんたちのバス旅でも観たことがあるので身近に感じられます。
ゲストの鈴木奈々さんは、言動がわざとらしいけれど、一生懸命なのはよく伝わってきます。
石原良純さんは、口うるさいのですが、出川さんと口喧嘩しながらにぎやかに、少しずつ前進です。お互いに心を許しあっているからいいたいことを言えるということはあります。
出川さんの石原良純さんに対する言葉です。『(充電するつもりだった入浴施設に入ることを石原さんが拒んで、バッテリーの充電が切れそうになって)アンタがフロ入んないからこんなことになったんだろーー』(親しくないとなかなか使えない言葉づかいです)。
瀬戸内ルートは、食べ物がおいしい。
海鮮料理を中心にして、いろいろなおいしいものが、安価で、たくさん出てきます。
路地売りのようなお店で、シャインマスカットが、2房で500円でした。びっくりしました。
同じお店で、キャベツひと玉が108円です。うちの近くにあるスーパーは安さで有名なのですが、そこでは、キャベツはひと玉280円で売っています。半分の大きさだと198円です。
その後の食堂などで、えび天がおいしそうでした。なにもかもがおいしそうで、映像を見ながら唾(つば)が口の中に出てきます。
別の場所で出たイカもおいしそうでした。(たしか、大三島(おおみしま)のイカ)。
鯛(たい)のお刺身もおいしそうでした。
はっさくゼリーもおいしそうでした。
BGM(バックグラウンドミュージック)の『瀬戸の花嫁 小柳ルミ子』がなつかしい。昭和の時代の流行歌です。わたしはまだ中学生だった記憶です。いい歌です。
人が優しい。八百屋みたいなお店を営んでおられる77歳の女性の言葉がおもしろかった。
『(売れ残りの野菜の)腐る(くさる)一歩手前を食べるから(体が元気で長生きできる。長生きの秘訣です)』(おもしろい)。
79歳の組合長という漁港のそばの商店街の人と、彼をとりまくおばちゃんたちのやりとりに爆笑しました。
みなさん、保育園のときからの付き合いだそうです。にぎやかです。やっぱ、いなかの人はいいなーー 若い頃のラブラブ話、モテモテ話がおもしろい。同窓会みたいです。みんな友だちです。おもしろすぎる。今はもうみんな年寄りです。いい人生を送られています。
メンバーのみなさん、出川さん、鈴木奈々さん、石原良純さん、土方ディレクター(ひじかたディレクター)は、若いから(わたしよりも)元気いっぱいです。うらやましい。
公民館のような、地元の交流施設のような、『かもめ館』というところの高齢者の人たちがおもしろかった。館長さんが、(自分は)いうこときかん長というだじゃれを何度も飛ばして、石原良純さんに対しては、あんたはかっこよくない!みたいな暴言をはいて、ふたりでごたごたとコントのようなことをやって、おもしろかった。年寄りは言いたい放題やっても許される年齢なのです。
瀬戸内にお住いの人たちは、みんな、地に足を付けて、しっかり生活しておられることがよく伝わってきました。住むのにはいい地域です。
どこかのシーンで、自宅の庭にある倉庫に冷蔵庫がおいてあって、冷蔵庫のドアを開けて出川さんたちに飲み物をふるまっておられて、いなかは、敷地が広く、家も大きく、心も広くなると思いました。
まあ、昔風の、女性が男を立てて暮らしていくという風習や慣例が残っているのでしょうが、それで生活が安定していくのならそれでもいいのではないかと感じた次第です。男は女性の期待に応えるし(こたえるし)、実は女性が家のかじ取りをしているという構図があるのです。
4年前、充電バイクの旅番組で、出川さんが、香取慎吾君と来たという話が出ました。わたしもその番組を観たので、今回の映像を観ながら、いつか観た風景に似ているなと思いました。
そのとき番組を観た感想メモが残っていました。2021年(令和3年)1月のものです。一部をここに落としてみます。
『出川哲朗の充電バイクの旅 広島県竹原市から厳島神社(いつくしまじんじゃ) テレビ番組』
竹原市は行ったことがあります。映像を観て、ああ、歩いたことがある古い町並みの通りだと思い出しました。映画「時をかける少女」のロケ地であることは知りませんでした。
ゲストは、香取慎吾さんです。とにかくよく食べる方だったのでびっくりしました。それだけ仕事をしているのでしょうが、カロリーのとりすぎなので病気になります。体に気をつけてくださいな。
最初のうちは予定調和みたいでおもしろくありませんでした。とくに出川哲朗さんと香取慎吾さんの出会いのシーンのテイク3とか、なんども撮り直す部分はいらなかった。やっぱり、つくりものではないガチでやってほしい。
されど、その後の、はちゃめちゃぶりにはびっくりしました。瀬戸内海に浮かぶ島に渡ってから、出川哲朗さんの『安全策はとらない』という方針で、無理を承知で前進したため、泊まれる宿がなかなか見つかりません。バッテリーの充電も切れて、前に進んだり、後に戻ったりです。
(そのあとドタバタ騒ぎが続きました)
こちらの番組に戻ります。すごい旅のしかたです。夜中になっても泊まる宿が見つかりません。
真っ暗な道で、車に乗った地元の宿泊施設の人がバイク集団を見つけてくれて、うちに来て泊まってくださいと声をかけてこられました。すごいなあ。
豪華な宿泊施設でした。良かった。いい人がいます。
翌朝は雨の中、石原良純さんとたいへんな思いをされました。
気象予報士でもある石原良純さんの言動がいいかげんで笑いました。
土方ディクターは、ドジだけど、善人なので、好感をもっています。えびすよしかずさんみたいなキャラ(個性)です。石原良純さんは、勢いがある人です。
移動の途中で出会った人が充電バイクのファンで、記念写真を撮ろうとしたら、ご自身のスマホが見つからなくて、手提げ袋の中身をいっぱい取り出してもスマホが見つからなくて、スマホ自体がないことは一大事ではないかと大騒ぎになったのですが、ご自身がはいているズボンの後ろのポケットにスマホが入っているのがわかって一同爆笑でした。映像を見ているほうも愉快でした。
最後のほうで出た、石原良純さんの言葉で、『海はいいだろーー』がとても良かった。
2024年11月22日
ミッドナイトスワン 邦画 2020年
ミッドナイトスワン 邦画 2020年(令和2年) 2時間4分 動画配信サービス
監督:内田英治
俳優:草彅剛(くさなぎ・つよし)、服部樹咲(はっとり・みさき)、根岸季衣(ねぎし・としえ)、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖(まとぶ・せい)
なかなかいい映画でした。
草薙剛さんは一生懸命です。体当たりの演技で、貴重な足跡を残しました。
最初、女装していても草薙さんは、『男』です。
だんだん、母になって、あそこもちょんぎって、きれいなおっぱいになって、最後は、『女』に変身します。変身というか、役柄のキャラクター(個性)では、もともと女性なのです。
おのれがおのれであるために、こう生きる。
観始めて思う。
この映画のテーマはなんだろう(なにを観客にアピールしたいのだろう)。
最初思うのは、『児童福祉(家庭内暴力があります。こどもの自傷行為もあります。自分の腕を噛むとかリストカットとか。まあ、バカ親がいます。こどもの心が壊れます)。性的目的で、お金でこどもの女子を買おうとする男がいます』、次に、『家族愛とか、家庭愛とか』。
女装した草薙さんは、きつい言葉をいとこの子(中学生女子)にぶつけるけれど、本当は、とても心の優しい人という役柄です。生きるつらさを知っているから、中学生女子に優しくできるのです。
『才能』の話が出ます。お金がなくても才能があるこどもの能力は伸ばすのが基本です。スポンサーがいります。社会に貢献してくれる人材を育てます。
『家族って何だろう。家族ってどういうものなんだろう』と考える映画です。
押したり引いたりのバランスがいい。
噛み合わないというよりも、意図的に噛み合わせないという話のつくりがうまい。
じょうずにつくってある脚本です。
暗い内容の映画ですが、つらさを通り越して、ユーモアすら感じられます。
力作です。
中学生の女の子役の演技力が足りないかなと思いましたが、バレエはかなりじょうずです。
ハチミツの生姜焼き(しょうがやき)=ハニージンジャーが、伏線でした。
仲良し家族の基本は、おいしいお料理です。
あと、バレリーナは、体調管理がたいへんだろうなあと思いました。
それから、ビルの屋上で踊った女友だちのバレエパフォーマンスがすごかった。話のつくり方にびっくりしました。たいしたものです。
自分の好みとしては、最後のほうにある海のシーンはいらなかったかなあ。
以下は、細かな感想です。
関係者の塊り(かたまり)の世界です。
冒頭の男性?(女性)メンバーによる白鳥の湖の踊りをもっと長い時間観たかった。
身内内の(みうちないの)暴力があります。こどもへの虐待です。家族のうちのだれかをストレスのはけ口にすることはやめましょう。
態度や言葉にだまされてはいけません。まずは、人を疑うことから始める。それが現実です。相手がひどい人だと判断出来たら突き放す。
がまんしすぎたら、心を病んでしまいます。(やんでしまいます)。
草薙さんが言います。『(なになにしなかったら)あんた殺すから』(きついけれど、優しい気持ちが伝わってきました)。
どうしてワタシは、こんな家に生まれてきたのだろう
通報=役所の人=児童相談所の職員さんでしょう。
差別と侮辱(ぶじょく)の世界があります。されど、ここで生きる決心があります。
何もしゃべらない女子中学生です。あいさつもしません。(それではだめです)
またタバコです。日本映画は喫煙シーンが多すぎます。映画製作者はいまだに喫煙行為が蔓延(まんえん。はびこり広がる)していた過去の世界で生きているのだろうか。
女子中学生は、蒼井優さんのように見える。似ています。
バレエシューズというのは、薄いのね。
師匠と弟子の関係で、職人技の演技をするスターが育ちます。
女子中学生がおそうじしたあとの草薙さんの部屋がステキでした。ビューティフルでした。
オギャーとこの世に生まれたとたん、お金があるこどもと、お金がないこどもがいます。同級生です。だけど、その後の人生で、お金があったこどもは、親の会社倒産で一文無し(いちもんなし)になることもあるし、お金がなかったこどもが努力して、大金持ちになることもあります。
ときおり、『虚無(きょむ。なにもない)』の時間帯があります。
バレエがとてもじょうずです。本物の『鳥』がいるように観えます。
女性同士、同性同士の会話があります。疑似ラブです。詩のようでした。
草薙さんを観ていて、今年劇場で観た山崎育三郎さんを思い出しました。ミュージカル、『トッツィー』を観ました。
最近よく女性の心を持った男の人の話題をテレビやネットで見るのですが、わたしは、長いこと生きてきましたが、そういう男性を直接見たことはありません。人にはわからないように隠されていたのかなあ。でも、心当たりがあるような男性を見たこともありません。
監督:内田英治
俳優:草彅剛(くさなぎ・つよし)、服部樹咲(はっとり・みさき)、根岸季衣(ねぎし・としえ)、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖(まとぶ・せい)
なかなかいい映画でした。
草薙剛さんは一生懸命です。体当たりの演技で、貴重な足跡を残しました。
最初、女装していても草薙さんは、『男』です。
だんだん、母になって、あそこもちょんぎって、きれいなおっぱいになって、最後は、『女』に変身します。変身というか、役柄のキャラクター(個性)では、もともと女性なのです。
おのれがおのれであるために、こう生きる。
観始めて思う。
この映画のテーマはなんだろう(なにを観客にアピールしたいのだろう)。
最初思うのは、『児童福祉(家庭内暴力があります。こどもの自傷行為もあります。自分の腕を噛むとかリストカットとか。まあ、バカ親がいます。こどもの心が壊れます)。性的目的で、お金でこどもの女子を買おうとする男がいます』、次に、『家族愛とか、家庭愛とか』。
女装した草薙さんは、きつい言葉をいとこの子(中学生女子)にぶつけるけれど、本当は、とても心の優しい人という役柄です。生きるつらさを知っているから、中学生女子に優しくできるのです。
『才能』の話が出ます。お金がなくても才能があるこどもの能力は伸ばすのが基本です。スポンサーがいります。社会に貢献してくれる人材を育てます。
『家族って何だろう。家族ってどういうものなんだろう』と考える映画です。
押したり引いたりのバランスがいい。
噛み合わないというよりも、意図的に噛み合わせないという話のつくりがうまい。
じょうずにつくってある脚本です。
暗い内容の映画ですが、つらさを通り越して、ユーモアすら感じられます。
力作です。
中学生の女の子役の演技力が足りないかなと思いましたが、バレエはかなりじょうずです。
ハチミツの生姜焼き(しょうがやき)=ハニージンジャーが、伏線でした。
仲良し家族の基本は、おいしいお料理です。
あと、バレリーナは、体調管理がたいへんだろうなあと思いました。
それから、ビルの屋上で踊った女友だちのバレエパフォーマンスがすごかった。話のつくり方にびっくりしました。たいしたものです。
自分の好みとしては、最後のほうにある海のシーンはいらなかったかなあ。
以下は、細かな感想です。
関係者の塊り(かたまり)の世界です。
冒頭の男性?(女性)メンバーによる白鳥の湖の踊りをもっと長い時間観たかった。
身内内の(みうちないの)暴力があります。こどもへの虐待です。家族のうちのだれかをストレスのはけ口にすることはやめましょう。
態度や言葉にだまされてはいけません。まずは、人を疑うことから始める。それが現実です。相手がひどい人だと判断出来たら突き放す。
がまんしすぎたら、心を病んでしまいます。(やんでしまいます)。
草薙さんが言います。『(なになにしなかったら)あんた殺すから』(きついけれど、優しい気持ちが伝わってきました)。
どうしてワタシは、こんな家に生まれてきたのだろう
通報=役所の人=児童相談所の職員さんでしょう。
差別と侮辱(ぶじょく)の世界があります。されど、ここで生きる決心があります。
何もしゃべらない女子中学生です。あいさつもしません。(それではだめです)
またタバコです。日本映画は喫煙シーンが多すぎます。映画製作者はいまだに喫煙行為が蔓延(まんえん。はびこり広がる)していた過去の世界で生きているのだろうか。
女子中学生は、蒼井優さんのように見える。似ています。
バレエシューズというのは、薄いのね。
師匠と弟子の関係で、職人技の演技をするスターが育ちます。
女子中学生がおそうじしたあとの草薙さんの部屋がステキでした。ビューティフルでした。
オギャーとこの世に生まれたとたん、お金があるこどもと、お金がないこどもがいます。同級生です。だけど、その後の人生で、お金があったこどもは、親の会社倒産で一文無し(いちもんなし)になることもあるし、お金がなかったこどもが努力して、大金持ちになることもあります。
ときおり、『虚無(きょむ。なにもない)』の時間帯があります。
バレエがとてもじょうずです。本物の『鳥』がいるように観えます。
女性同士、同性同士の会話があります。疑似ラブです。詩のようでした。
草薙さんを観ていて、今年劇場で観た山崎育三郎さんを思い出しました。ミュージカル、『トッツィー』を観ました。
最近よく女性の心を持った男の人の話題をテレビやネットで見るのですが、わたしは、長いこと生きてきましたが、そういう男性を直接見たことはありません。人にはわからないように隠されていたのかなあ。でも、心当たりがあるような男性を見たこともありません。
2024年11月17日
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 第6話
宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) NHKドラマ10 毎週火曜日午後10時放送 第6話 全10話
『第6話 コンピューター室の火星』
小説は読んだので、どうしても、小説と重ねて映像を観てしまいます。
小説は、内容が細かく、大量の情報が書いてあります。
映像は、内容がかなり希薄です。ドラマでは、演者の演技で、テーマを強く主張するように表現してあります。
火星の重力は、地球のだいたい40%だそうです。
科学部員のみんなは、研究発表の内容に対して、あきらめムードです。
『納得できませんね(藤竹先生の言葉)』。
地球でも、火星の重力をつくることができることに気づきます。
定時制高校の部屋に火星のクレーターをつくる。
メンバーは実験装置として、重力を可変する装置をつくるのですが、小説だと文章なので、どのような装置なのか、読み手である自分で想像することになります。
わたしは、絵を描いてみましたが、細かいところでわからない部分がありました。
ドラマは映像なので、装置の姿を映像の中に見ることができます。
今回、自転車のホイールとか、重力をつくるためのおもりのような箱を見て、なるほどと理解することができました。ただ、今回の映像だけでは、装置の全容はわかりませんでした。
本を読んだ時の文章だと、以下のような内容で表現してありました。
トロ舟:一般的には、セメントをこねる容器に使用するようです。長さ1m四方ぐらいのプレスチック容器のようです。長方形かもしれない。
乾燥珪砂(かんそうけいしゃ):石英の粒(つぶ)。陶磁器、ガラスの原料。
クレーターの形成実験:鉄球をトロ舟に落とす。鉄球が隕石(いんせき)のつもり。鉄球は、直径4cm、3cm、2cmがあるが、藤竹は、4cm以上のものがほしいらしい。
高さ2mから直径4cmの鉄球を珪砂に落とすと、鉄球がくぼみに沈んで頭を出す。頭のまわりに、輪ができる。砂が持ち上げられて、放出された砂がたまる。たまった砂が盛り上がった部分を、『リム』という。くぼみは直径が10cmぐらい。
鉄球の運動エネルギーとクレーターの直径には、比例関係がある。そこからスクーリング則(そく)という話になるのですが、わたしには理解できません。規則的なものがあるのでしょう。
科学部のメンバーはさらに、砂の固まりを加工して(お湯で溶かした寒天を流し込んである)、色付けをした砂を地層のように扱います。下から、緑色、青色、赤色、茶色とし、火星の地面を表現します。そこへ鉄球を落とします。同心円状に飛び散った4色の砂の飛び散り方の規則性を調べます。
次は、鉄球の発射装置の図面です。溶接やネジやバネをつくる製造業をしていた長嶺省造のアイデアが登場します。上等なパチンコ、下に向けて撃つとあります。
鉄球発射装置は、台のような形で、トロ船の上に設置する。アルミの4本足の上に木の板の台がある。台のまんなかに穴が開いている。穴の中に直径20cmの塩ビ管が通してある。
塩ビ管の上に、幅広ゴムが十文字に設置してある。このゴム紐(ひも)の弾力で、鉄球を飛ばす。
塩ビ管の下に、速度測定装置(光センサー使用)が取り付けてある。
3m50cmの高さが必要になるから、コンピューター準備室の天井のパネル板をはずして、実験装置をつくる。滑車を利用する。数か月間、同室を利用する。
この装置のことを、『重力可変装置』と呼ぶ。火星の重力を再現する。
直径50cm~60cmのプラスチック製たらいに、粒(つぶ)が非常に細かい砂が入れてある。砂は、火山灰のつもりである。砂は、水気(みずけ)を含んでいる。砂の火山灰が100gに水が56gでつくってある。越川アンジェラがなんどもチャレンジして適度な火山灰をつくった。
櫓(やぐら)のようなもの:メンバーいわく、『秘密兵器』。てっぺんに自転車のホイールがはめてある。
ホイールには、金属の細いワイヤーがかけてある。ワイヤーの両端に金具で木製の箱が取り付けてある。片方は長辺が40cmほどの箱で、もう片方は、一片15cmの箱で、小さい箱のほうが軽い。これを、『重力可変装置』と呼ぶ。大きいほうの木箱を、『実験ボックス』と呼ぶ。大きいほうの木箱を落下させる。底に4cm角ほどの加速度計が取り付けてある。小さいほうの箱は、おもりの役割を果たす。火星の重力が発生するように砂を入れてある。(地球の0.38倍)
火星は意外に小さい。半径が地球の半分ぐらいしかない。大気は二酸化炭素で、地表の気圧は地球の0.6%しかない。休眠状態の微生物とか、地中で生きている生命体がいる可能性はある。寒い。赤っぽい地面ばかりしかない。質量は地球の10分1。
加速度計:物体の加速度を測定する装置。1万円ぐらい。
話をドラマに戻します。
家庭が壊れている昼間部の男子高校生がいます。
彼は、コンピューターオタクです。
コンピューターの大会で、優秀な成績をとることを目指しています。
両親の離婚、中学生弟のひきこもり、家の中で暴れて、物にあたりちらす弟、母親や兄に暴力は振るわないものの、家の中はメチャクチャです。孤独と怯え(おびえ)と拒否があります。定時制高校のメンバーに冷たく当たる昼間部の男子高校生です。メンバーをバカ扱いです。だめな人間です。
素直だったこどもの心が折れて、狂暴な少年になる。心が屈折していく。
折れ曲がった心をまっすぐに戻す。
そんなことが表現されています。
『第6話 コンピューター室の火星』
小説は読んだので、どうしても、小説と重ねて映像を観てしまいます。
小説は、内容が細かく、大量の情報が書いてあります。
映像は、内容がかなり希薄です。ドラマでは、演者の演技で、テーマを強く主張するように表現してあります。
火星の重力は、地球のだいたい40%だそうです。
科学部員のみんなは、研究発表の内容に対して、あきらめムードです。
『納得できませんね(藤竹先生の言葉)』。
地球でも、火星の重力をつくることができることに気づきます。
定時制高校の部屋に火星のクレーターをつくる。
メンバーは実験装置として、重力を可変する装置をつくるのですが、小説だと文章なので、どのような装置なのか、読み手である自分で想像することになります。
わたしは、絵を描いてみましたが、細かいところでわからない部分がありました。
ドラマは映像なので、装置の姿を映像の中に見ることができます。
今回、自転車のホイールとか、重力をつくるためのおもりのような箱を見て、なるほどと理解することができました。ただ、今回の映像だけでは、装置の全容はわかりませんでした。
本を読んだ時の文章だと、以下のような内容で表現してありました。
トロ舟:一般的には、セメントをこねる容器に使用するようです。長さ1m四方ぐらいのプレスチック容器のようです。長方形かもしれない。
乾燥珪砂(かんそうけいしゃ):石英の粒(つぶ)。陶磁器、ガラスの原料。
クレーターの形成実験:鉄球をトロ舟に落とす。鉄球が隕石(いんせき)のつもり。鉄球は、直径4cm、3cm、2cmがあるが、藤竹は、4cm以上のものがほしいらしい。
高さ2mから直径4cmの鉄球を珪砂に落とすと、鉄球がくぼみに沈んで頭を出す。頭のまわりに、輪ができる。砂が持ち上げられて、放出された砂がたまる。たまった砂が盛り上がった部分を、『リム』という。くぼみは直径が10cmぐらい。
鉄球の運動エネルギーとクレーターの直径には、比例関係がある。そこからスクーリング則(そく)という話になるのですが、わたしには理解できません。規則的なものがあるのでしょう。
科学部のメンバーはさらに、砂の固まりを加工して(お湯で溶かした寒天を流し込んである)、色付けをした砂を地層のように扱います。下から、緑色、青色、赤色、茶色とし、火星の地面を表現します。そこへ鉄球を落とします。同心円状に飛び散った4色の砂の飛び散り方の規則性を調べます。
次は、鉄球の発射装置の図面です。溶接やネジやバネをつくる製造業をしていた長嶺省造のアイデアが登場します。上等なパチンコ、下に向けて撃つとあります。
鉄球発射装置は、台のような形で、トロ船の上に設置する。アルミの4本足の上に木の板の台がある。台のまんなかに穴が開いている。穴の中に直径20cmの塩ビ管が通してある。
塩ビ管の上に、幅広ゴムが十文字に設置してある。このゴム紐(ひも)の弾力で、鉄球を飛ばす。
塩ビ管の下に、速度測定装置(光センサー使用)が取り付けてある。
3m50cmの高さが必要になるから、コンピューター準備室の天井のパネル板をはずして、実験装置をつくる。滑車を利用する。数か月間、同室を利用する。
この装置のことを、『重力可変装置』と呼ぶ。火星の重力を再現する。
直径50cm~60cmのプラスチック製たらいに、粒(つぶ)が非常に細かい砂が入れてある。砂は、火山灰のつもりである。砂は、水気(みずけ)を含んでいる。砂の火山灰が100gに水が56gでつくってある。越川アンジェラがなんどもチャレンジして適度な火山灰をつくった。
櫓(やぐら)のようなもの:メンバーいわく、『秘密兵器』。てっぺんに自転車のホイールがはめてある。
ホイールには、金属の細いワイヤーがかけてある。ワイヤーの両端に金具で木製の箱が取り付けてある。片方は長辺が40cmほどの箱で、もう片方は、一片15cmの箱で、小さい箱のほうが軽い。これを、『重力可変装置』と呼ぶ。大きいほうの木箱を、『実験ボックス』と呼ぶ。大きいほうの木箱を落下させる。底に4cm角ほどの加速度計が取り付けてある。小さいほうの箱は、おもりの役割を果たす。火星の重力が発生するように砂を入れてある。(地球の0.38倍)
火星は意外に小さい。半径が地球の半分ぐらいしかない。大気は二酸化炭素で、地表の気圧は地球の0.6%しかない。休眠状態の微生物とか、地中で生きている生命体がいる可能性はある。寒い。赤っぽい地面ばかりしかない。質量は地球の10分1。
加速度計:物体の加速度を測定する装置。1万円ぐらい。
話をドラマに戻します。
家庭が壊れている昼間部の男子高校生がいます。
彼は、コンピューターオタクです。
コンピューターの大会で、優秀な成績をとることを目指しています。
両親の離婚、中学生弟のひきこもり、家の中で暴れて、物にあたりちらす弟、母親や兄に暴力は振るわないものの、家の中はメチャクチャです。孤独と怯え(おびえ)と拒否があります。定時制高校のメンバーに冷たく当たる昼間部の男子高校生です。メンバーをバカ扱いです。だめな人間です。
素直だったこどもの心が折れて、狂暴な少年になる。心が屈折していく。
折れ曲がった心をまっすぐに戻す。
そんなことが表現されています。
2024年11月16日
3000万 NHK土曜ドラマ 第6話
3000万 NHK土曜ドラマ 土曜日夜10時 全8話 NHKとか、NHK+(エネエチケープラス)とか。第6話
話のつくりがうまい。
展開という流れ、押したり引いたりのかけひきで、ドキドキしたり、波乱や混乱を呼び込んだりします。
元刑事奥島は、今回の3000万円の件で、佐々木夫婦をあやしいと思っている。
元刑事奥島は、事が明らかになれば、少なくとも、佐々木夫婦を無罪放免にするつもりはない。
(この時点で、わたしが予想していた。犯罪グループの大ボスは、この元刑事ではないかという考えは否定されました。では、大ボスはだれなのか?)
もうひとりの犯罪者であるソラ(女性)についても、彼女を更生させる方向へと話を向かわせなければなりません。
ソラがずいぶん乱暴な性格なのですが、心は強い人間です。こういう女性っているんだろうなあ。あまりみかけません。きっと表面上はそのようには見えないのでしょう。
小学生男児純一のことです。
狭い家の中ですが、家庭の中に、『正義(純一)』と、『悪(純一の両親)』があって、人間社会のむずかしさを表現してあります。
そして、もうひとつ、『見てみぬふり』は、だめなのです。ちゃんと注意して、更生させよう(生まれ変わってちゃんとする)なのです。
女性の刑事野崎が、逮捕勾留中の指示役大津(実は、単なる運び屋)の携帯電話を使って、逃げている大津の手下の坂本に電話をしたのだろうか。(物語づくりのからくりとして)。
野崎が大津に言います。『あなたを守る。あなたは悪い人間じゃない』(どういうことだろう。悪い人間に見えますが…… 謎がまだまだあります)(その後、大津はたいした役割の人間ではないことが判明します。そうなのか。さらに、大津もまた異なる名前がありました。ひとりの人間にふたつの名前があることがこの物語の特徴です)
闇バイトの強盗致傷は、刑期が重い。殺人がからめば、死刑か無期懲役しかありません。
浅い考えで動く人たちがいます。最近の社会現象ですが、ちゃんとした生活がいつの間にか崩れてしまった日本社会です。秩序がなくなりました。何をやってもいいというわけにはいかないのです。
『モチヅキ』という名前が出ます。
このドラマでは、ひとりの人間にふたつの名前が付けられています。さて、だれが、モチヅキでしょうか。ここには書きません。
本物のボスが言います。『組織を再編して(活動を)再開する』(今の国会運営を巡る政界のようです)
佐々木ファミリーの家の中の動きは、舞台劇みたいです。
『気持ち』のやりとりが、スリルをもちながら続いていきます。
本当のことを言いたいけれど言えない苦しさがあります。本当のことを言うと、佐々木夫婦は収監されます。ひとり息子は、親戚に預けられるか、施設入所です。とんでもないことになりました。こどもの未来がむちゃくちゃになります。3000万円の札束、あれがおもちゃの紙幣だったら良かったのに。こんなことにならずにすんだのに……
ソラが息巻いています。悪い組織をぶっつぶす!です。
だけど、ソラは、組織に殺されるかも。(でも、いったんは捕まって、そこから逃げ出すことができたわけですから、組織はソラを消すことはないのでしょう)
ソラの安達祐実さんに対するセリフが良かった。『(妻の夫に対する)しつけがなってない!』。爽快です。(そうかい。気持ちがいい)
安達祐実さんは、家を守るために、家庭や家族を守るために一生懸命です。必死です。
溝口恭平という弁護士はだれで、今どこにいるのだろう。(組織と関係がある人間です)
どうして元刑事の奥島さんが車に積んで持って来たギターケースの中にギターが入っていなかったのだろう。単なる物忘れか。それともなにか意味があるのか。気にかかりました。ケースの中にギターが入っていなければ、車に積むときにギターケースが軽いからギターが入っていないとわかるはずです。
母親の安達祐実さんが、こども部屋のドアを開けられないことも不思議でした。現実的な話として、あんな薄くて弱いドアは、簡単に開けることができます。ドライバーで鍵の部分を動かすことができます。なんならドアを叩き(たたき)壊してもいい。
『ガキって悪いことできないんだよ。責任取れないからだよ』(そんなに気にしなくてもだいじょうぶだよという意味です。刑罰から逃れることができます。こどもはこどもでしかないのです)
元刑事役の奥島さんの歌がうまかったのでびっくりしました。さすが役者さんです。
歌詞に意味があります。
『いつだって戻れる。いつだってやり直せる』
さて、どうなりますか。
話のつくりがうまい。
展開という流れ、押したり引いたりのかけひきで、ドキドキしたり、波乱や混乱を呼び込んだりします。
元刑事奥島は、今回の3000万円の件で、佐々木夫婦をあやしいと思っている。
元刑事奥島は、事が明らかになれば、少なくとも、佐々木夫婦を無罪放免にするつもりはない。
(この時点で、わたしが予想していた。犯罪グループの大ボスは、この元刑事ではないかという考えは否定されました。では、大ボスはだれなのか?)
もうひとりの犯罪者であるソラ(女性)についても、彼女を更生させる方向へと話を向かわせなければなりません。
ソラがずいぶん乱暴な性格なのですが、心は強い人間です。こういう女性っているんだろうなあ。あまりみかけません。きっと表面上はそのようには見えないのでしょう。
小学生男児純一のことです。
狭い家の中ですが、家庭の中に、『正義(純一)』と、『悪(純一の両親)』があって、人間社会のむずかしさを表現してあります。
そして、もうひとつ、『見てみぬふり』は、だめなのです。ちゃんと注意して、更生させよう(生まれ変わってちゃんとする)なのです。
女性の刑事野崎が、逮捕勾留中の指示役大津(実は、単なる運び屋)の携帯電話を使って、逃げている大津の手下の坂本に電話をしたのだろうか。(物語づくりのからくりとして)。
野崎が大津に言います。『あなたを守る。あなたは悪い人間じゃない』(どういうことだろう。悪い人間に見えますが…… 謎がまだまだあります)(その後、大津はたいした役割の人間ではないことが判明します。そうなのか。さらに、大津もまた異なる名前がありました。ひとりの人間にふたつの名前があることがこの物語の特徴です)
闇バイトの強盗致傷は、刑期が重い。殺人がからめば、死刑か無期懲役しかありません。
浅い考えで動く人たちがいます。最近の社会現象ですが、ちゃんとした生活がいつの間にか崩れてしまった日本社会です。秩序がなくなりました。何をやってもいいというわけにはいかないのです。
『モチヅキ』という名前が出ます。
このドラマでは、ひとりの人間にふたつの名前が付けられています。さて、だれが、モチヅキでしょうか。ここには書きません。
本物のボスが言います。『組織を再編して(活動を)再開する』(今の国会運営を巡る政界のようです)
佐々木ファミリーの家の中の動きは、舞台劇みたいです。
『気持ち』のやりとりが、スリルをもちながら続いていきます。
本当のことを言いたいけれど言えない苦しさがあります。本当のことを言うと、佐々木夫婦は収監されます。ひとり息子は、親戚に預けられるか、施設入所です。とんでもないことになりました。こどもの未来がむちゃくちゃになります。3000万円の札束、あれがおもちゃの紙幣だったら良かったのに。こんなことにならずにすんだのに……
ソラが息巻いています。悪い組織をぶっつぶす!です。
だけど、ソラは、組織に殺されるかも。(でも、いったんは捕まって、そこから逃げ出すことができたわけですから、組織はソラを消すことはないのでしょう)
ソラの安達祐実さんに対するセリフが良かった。『(妻の夫に対する)しつけがなってない!』。爽快です。(そうかい。気持ちがいい)
安達祐実さんは、家を守るために、家庭や家族を守るために一生懸命です。必死です。
溝口恭平という弁護士はだれで、今どこにいるのだろう。(組織と関係がある人間です)
どうして元刑事の奥島さんが車に積んで持って来たギターケースの中にギターが入っていなかったのだろう。単なる物忘れか。それともなにか意味があるのか。気にかかりました。ケースの中にギターが入っていなければ、車に積むときにギターケースが軽いからギターが入っていないとわかるはずです。
母親の安達祐実さんが、こども部屋のドアを開けられないことも不思議でした。現実的な話として、あんな薄くて弱いドアは、簡単に開けることができます。ドライバーで鍵の部分を動かすことができます。なんならドアを叩き(たたき)壊してもいい。
『ガキって悪いことできないんだよ。責任取れないからだよ』(そんなに気にしなくてもだいじょうぶだよという意味です。刑罰から逃れることができます。こどもはこどもでしかないのです)
元刑事役の奥島さんの歌がうまかったのでびっくりしました。さすが役者さんです。
歌詞に意味があります。
『いつだって戻れる。いつだってやり直せる』
さて、どうなりますか。
2024年11月14日
あまろっく 邦画 2024年
あまろっく 邦画 2024年(平成6年) 1時間59分 動画配信サービス
監督:白石和弘
俳優:江口のりこ、笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)、中条あやみ、松尾諭(まつお・さとる)
江口のりこさんも、最初に出てくる松尾諭(まつお・さとる)さんも、9月に東京渋谷にあるパルコ劇場での演劇鑑賞で、ご本人を観たので、親近感が湧く感情をもちながら映画を観ました。また、鶴瓶師匠は、毎週月曜日夜にあるNHK、『鶴瓶の家族に乾杯』でお顔を拝見しています。
近松陽子(江口のりこ):39歳。優秀な会社員で業績も良かったが、後輩に対する厳しいパワハラがあるので、周囲から嫌われてリストラされた。京都大学卒業。(厳しいことを言いますが、現実には、そういう人は、リストラはされません。会社から見れば、業績が良ければパワハラでもいいのです。リストラされるのは仕事をしない人です。会社への貢献度で判断されます。こちらの映画は全体的に、情(じょう。にんじょう。なさけ)に流される甘い映画です)
近松竜太郎(笑福亭鶴瓶):近松陽子の父親。町工場の経営者だが、技術職ではない。もっぱら、人間関係を大事にしながら営業を行っている。
最初のシーンが、キリスト教会での結婚式です。
どういうわけか、ウェディングドレスの花嫁がふたりいます。
ふたりで入場行進です。(その後、事情が明らかになります)
『あまろっく』というのは、兵庫県尼崎市の港に設置された閘門(こうもん。運河、放水路などと、海の間にある門。水位調整に使う建造物。水門(すいもん))のことをいいます。台風の高潮などから街を守るために開閉するようです。
映画では、『あまろっく』をだれかに重ねます。
小学校3年生ぐらいの女の子の語りで物語が進行していきます。(江口のりこさん役のこども時代です)
前半見ていて、ピンとくるのが、展開として、1995年(平成7年)阪神淡路大震災がくるのではないか。(そのとおりになりました)
2015年(平成27年)における職場でのパワハラ先輩近松陽子(江口のりこさん)のようすです。
江口さんにぴったりの雰囲気の役ですが、わたしが、渋谷パルコ劇場で観たときには、演目、『ワタシタチのモノガタリ』が終わって、最後のカーテンコール(幕切れ後の拍手で再登場すること)のときに観た江口さんは、引っ込み思案で人見知りな感じがありました。ご本人の対応は、自分が知っている人と話すときと、知らない人と話すときとでは、かなり違うのではないかという印象を受けました。
近松陽子さんのお母さんはいますが、そのうち亡くなってしまいます。
そして、鶴瓶さんが演じるおやじさんが、自分の再婚相手として、二十歳の女性を連れてくるのです。
まあ、現実にはちょっとありえない設定です。
娘の江口さんが39歳で、父親のお嫁さんが20歳という設定です。
三人の同居生活が始まるのです。江口さんは、言いたいことをはっきりいう人物像です。ケンカ腰です。
新妻の早希さん(さき。中条あやみさんが演じる。設定として、元尼崎市役所職員)には、暗い過去があります。早希さんは、家族に恵まれませんでした。だから、ちゃんとした家族をつくりたいという希望をもっています。若いお嫁さんの強気がすごい。
いろいろ名言ぽっい言葉が光っています。
『人生で起こることは、何でも楽しもう』
『慰め(なぐさめ)られたら、みじめだ』
『おまえは昔から「和」を乱す』
『食うて(くうて)寝たら、たいがいのことは、なんとかなるわ』
『死ぬまで笑ろうときたい(わろうときたい)』
水面上で競争するボートの様子がときおり映像として流れます。
京都大学ボート部所属の近松陽子さんなのでしょう。
『運針(うんしん。タオルを縫う)』にこだわりがあります。『精神統一、集中』です。
うめぼしおにぎり→10月から始まったNHK朝ドラ、『おむすび』が思い出されました。(ドラマの内容について否定的な意見や評価がありますが、うちは、毎朝時計代わりに見ています。そんなにとんがって、文句ばかり言うほどのことでもないのにと思います。わたしは、今どきのなんでもかんでも攻撃的なニュースに、嫌気がさしている年寄りです)。
近松陽子の見合い相手の男性は心の優しい(やさしい)男です。
結婚相手は優しい人がいい。
優しくて強い人がいい。
恋愛の基本です。
『ほんまは、辛いの(からいの)にがてなんです』
『あの… 手つないでいいですか』
『一生、陽子さんを大切にします』
映像を見ていて思うのは、『人生は、自分の居場所探し(さがし)』ということです。
自分にとって快適な場所を、この地球上で探すことが人生の目標のひとつです。
もうひとつ思ったのは、人生は、40歳を過ぎてからが、また長い。(若いとき、希望がかなわなくても、先のばしにして、時期を待てばいい。願いはいつかかなうことが多い)
陽子さんは強い人だ→『(本人の言葉)ふん、知らんくせに(実は弱い)』
家族そろってごはんを食べる。
家族団らんが夢。おいしいものを飲み食いして、あたりさわりなく、気楽に雑談をすることが心の交流です。
『この子は、竜太郎さんからのプレゼントや』(鶴瓶さんは寿命で死んじゃうんです。そして、お嫁さんのおなかには、鶴瓶さんとのあかちゃんがいるのです)
江口のりこさんを中心におきながら、そのときそのときで相手を変えての二人劇です。
『あなたのことを一生笑わせます』(プロポーズの言葉)
鶴瓶さんのお嫁さんの家庭です。『(浮気症、DV(児童虐待。父親からの暴力)えらい! そんなことがあっても、めげんとまっすぐ育っている。(母親は酒で死んだ)』
励ます人がいます。
おとうちゃんは、『あまろっく』やった。
これからは、わたしが、あんたらの、『あまろっく』になる。(近松陽子の言葉)。
最後のオチ(新人工員)が良かった。
びっくりしました。
監督:白石和弘
俳優:江口のりこ、笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)、中条あやみ、松尾諭(まつお・さとる)
江口のりこさんも、最初に出てくる松尾諭(まつお・さとる)さんも、9月に東京渋谷にあるパルコ劇場での演劇鑑賞で、ご本人を観たので、親近感が湧く感情をもちながら映画を観ました。また、鶴瓶師匠は、毎週月曜日夜にあるNHK、『鶴瓶の家族に乾杯』でお顔を拝見しています。
近松陽子(江口のりこ):39歳。優秀な会社員で業績も良かったが、後輩に対する厳しいパワハラがあるので、周囲から嫌われてリストラされた。京都大学卒業。(厳しいことを言いますが、現実には、そういう人は、リストラはされません。会社から見れば、業績が良ければパワハラでもいいのです。リストラされるのは仕事をしない人です。会社への貢献度で判断されます。こちらの映画は全体的に、情(じょう。にんじょう。なさけ)に流される甘い映画です)
近松竜太郎(笑福亭鶴瓶):近松陽子の父親。町工場の経営者だが、技術職ではない。もっぱら、人間関係を大事にしながら営業を行っている。
最初のシーンが、キリスト教会での結婚式です。
どういうわけか、ウェディングドレスの花嫁がふたりいます。
ふたりで入場行進です。(その後、事情が明らかになります)
『あまろっく』というのは、兵庫県尼崎市の港に設置された閘門(こうもん。運河、放水路などと、海の間にある門。水位調整に使う建造物。水門(すいもん))のことをいいます。台風の高潮などから街を守るために開閉するようです。
映画では、『あまろっく』をだれかに重ねます。
小学校3年生ぐらいの女の子の語りで物語が進行していきます。(江口のりこさん役のこども時代です)
前半見ていて、ピンとくるのが、展開として、1995年(平成7年)阪神淡路大震災がくるのではないか。(そのとおりになりました)
2015年(平成27年)における職場でのパワハラ先輩近松陽子(江口のりこさん)のようすです。
江口さんにぴったりの雰囲気の役ですが、わたしが、渋谷パルコ劇場で観たときには、演目、『ワタシタチのモノガタリ』が終わって、最後のカーテンコール(幕切れ後の拍手で再登場すること)のときに観た江口さんは、引っ込み思案で人見知りな感じがありました。ご本人の対応は、自分が知っている人と話すときと、知らない人と話すときとでは、かなり違うのではないかという印象を受けました。
近松陽子さんのお母さんはいますが、そのうち亡くなってしまいます。
そして、鶴瓶さんが演じるおやじさんが、自分の再婚相手として、二十歳の女性を連れてくるのです。
まあ、現実にはちょっとありえない設定です。
娘の江口さんが39歳で、父親のお嫁さんが20歳という設定です。
三人の同居生活が始まるのです。江口さんは、言いたいことをはっきりいう人物像です。ケンカ腰です。
新妻の早希さん(さき。中条あやみさんが演じる。設定として、元尼崎市役所職員)には、暗い過去があります。早希さんは、家族に恵まれませんでした。だから、ちゃんとした家族をつくりたいという希望をもっています。若いお嫁さんの強気がすごい。
いろいろ名言ぽっい言葉が光っています。
『人生で起こることは、何でも楽しもう』
『慰め(なぐさめ)られたら、みじめだ』
『おまえは昔から「和」を乱す』
『食うて(くうて)寝たら、たいがいのことは、なんとかなるわ』
『死ぬまで笑ろうときたい(わろうときたい)』
水面上で競争するボートの様子がときおり映像として流れます。
京都大学ボート部所属の近松陽子さんなのでしょう。
『運針(うんしん。タオルを縫う)』にこだわりがあります。『精神統一、集中』です。
うめぼしおにぎり→10月から始まったNHK朝ドラ、『おむすび』が思い出されました。(ドラマの内容について否定的な意見や評価がありますが、うちは、毎朝時計代わりに見ています。そんなにとんがって、文句ばかり言うほどのことでもないのにと思います。わたしは、今どきのなんでもかんでも攻撃的なニュースに、嫌気がさしている年寄りです)。
近松陽子の見合い相手の男性は心の優しい(やさしい)男です。
結婚相手は優しい人がいい。
優しくて強い人がいい。
恋愛の基本です。
『ほんまは、辛いの(からいの)にがてなんです』
『あの… 手つないでいいですか』
『一生、陽子さんを大切にします』
映像を見ていて思うのは、『人生は、自分の居場所探し(さがし)』ということです。
自分にとって快適な場所を、この地球上で探すことが人生の目標のひとつです。
もうひとつ思ったのは、人生は、40歳を過ぎてからが、また長い。(若いとき、希望がかなわなくても、先のばしにして、時期を待てばいい。願いはいつかかなうことが多い)
陽子さんは強い人だ→『(本人の言葉)ふん、知らんくせに(実は弱い)』
家族そろってごはんを食べる。
家族団らんが夢。おいしいものを飲み食いして、あたりさわりなく、気楽に雑談をすることが心の交流です。
『この子は、竜太郎さんからのプレゼントや』(鶴瓶さんは寿命で死んじゃうんです。そして、お嫁さんのおなかには、鶴瓶さんとのあかちゃんがいるのです)
江口のりこさんを中心におきながら、そのときそのときで相手を変えての二人劇です。
『あなたのことを一生笑わせます』(プロポーズの言葉)
鶴瓶さんのお嫁さんの家庭です。『(浮気症、DV(児童虐待。父親からの暴力)えらい! そんなことがあっても、めげんとまっすぐ育っている。(母親は酒で死んだ)』
励ます人がいます。
おとうちゃんは、『あまろっく』やった。
これからは、わたしが、あんたらの、『あまろっく』になる。(近松陽子の言葉)。
最後のオチ(新人工員)が良かった。
びっくりしました。
2024年11月13日
碁盤切り(ごばんきり) 邦画 2024年
碁盤切り(ごばんきり) 邦画 2024年(令和6年) 2時間9分 動画配信サービス
監督:白石和彌(しらいしかずや)
俳優:草彅剛(くさなぎ・つよし)、清原果耶(きよはら・かや)、中川大志、斉藤工、市村正親(いちむら・まさちか)、小泉今日子、國村準
忠臣蔵(ちゅうしんぐら)のような、仇討ち、仕返し劇かと思いながら観始めました。
冤罪(えんざい。ぬれぎぬ。犯人ではないのに犯人に仕立て上げられた)をはねかえすために、草彅剛さん演じる浪人柳田格之進ががんばります。
妹お絹を演じる清原果耶さんは、置屋へ(おきや:売春宿)に預けられて、期限付きで復讐を果たすための借金の担保(たんぽ。返済ができないときは、売春の仕事でお金をつくってもらう)になります)。
囲碁の映画です。ただし、賭け碁です。勝ち負けにお金やほかのものを賭けます。勝ったほうが利益を得ます。
江戸時代の碁石は、白石も黒石もぺったんこです。
音楽の映画でもあります。
セリフがないときに、けっこう長い時間帯、音楽が流れ続けます。
草薙剛作品の傾向です。
『正義』を追求します。不正を嫌います。
純粋であることを求めます。
キャッチフレーズは、正々堂々です。
以前観たドラマ、『罠の戦争』がそのパターンでした。政治家のドラマでした。
こちらの映画は、前半から中盤までは、シンプルな筋立てです。
なんでもお金の世界です。
武士の世界があります。
藩の世界です。
いまどきの、国家公務員とか、地方公務員です。
現代も同様ですが、政治家も含めて、藩(国、地方自治体)という箱の中で生活している人たちです。箱の中にいるときは、身分を堅く守られますが、箱の外に出ると、こてんぱんに叩かれる(たたかれる)こともあります。
冤罪(えんざい)ということは、真実の犯人がいるわけで、冤罪に問われた人を救うこと、本ボシ(真実の犯人)を見つけることが必要です。
上の者にゴマをすれない人は、出世はむずかしい。柳田格之進のことです。ゴマをする:自分が利益を得るために、権力を持つ人に過剰なサービスをする。
賄賂(わいろ)も生活給なのか。(給金が(給料が)低いから、業者からわいろをもらっても良しとする(業者に便宜を図って利益を与える。生活給:生活をしていくために必要な給料。せいかつきゅう)。
柳田格之進の妻がらみの設定は、(夫の地位保全のためにわが身を上役に提供する)ほかの映画でも見た記憶があります。『武士の一分(いちぶん)』という邦画でした。
むずかしい話もあります。無理があります。柳田格之進が自ら(みずから)切腹する理由はありません。
清廉潔白であることを義務とする武士の設定には無理があります。(事実ではないと思います)。
敵との再会シーンは、どうつくるのかと興味が向きました。
街道(かいどう)である中山道(なかせんどう)で出会うという設定では単純すぎます。(やはり違う場所で再開しました)
わたしは、映画を観るときは、つくり手の立場で観ます。
中川大志さんのセリフがうまくない。<セリフの文章がということです>
後半は、空間が凝縮されています。
生きるか死ぬかのきつい空間です。
ビートたけし映画のようでもあります。
勝負は、剣ではなく、囲碁です。(されど勝敗に命がかかっています)
『どちらが勝っても遺恨はなし(いこん。うらみ。復讐心。仕返しの心)』(されど、そううまくはいきません。今どきの風潮に似ています。敗者は、負けても負けを認めず吠える(ほえる)ばかりです)。見苦しい。敗者は、次回は勝つと思ってがんばればいい。
こどものころ観ていた昔の時代劇を思い出します。日本人が気力で生きていたころのやりとりです。あのパターンのほうが良かった。
最終盤です。
う~む。平坦な気持ちになりました。良しとも、そうでないともいえませぬ。
いそがしいのね。駆けっこ(かけっこ)です。太川陽介さんと村井美樹さんの『路線バスVS鉄道乗り継ぎ旅』の闘いのようでもあります。さらに、太宰治作品(だざい・おさむ作品)、『走れメロス』のようでもあります。
人を疑うときには、覚悟がいります。
オチは、わかってしまいます。映画のタイトルになっているから。
緊張の心理を高めるために、前振りとして、実際の首切りありです。
『覚悟(かくご。心の準備)』
小泉今日子さんが、優しい(やさしい)。
やはり映画は、最後は、『愛』で終わるのがいい。
夢のような話でした。
監督:白石和彌(しらいしかずや)
俳優:草彅剛(くさなぎ・つよし)、清原果耶(きよはら・かや)、中川大志、斉藤工、市村正親(いちむら・まさちか)、小泉今日子、國村準
忠臣蔵(ちゅうしんぐら)のような、仇討ち、仕返し劇かと思いながら観始めました。
冤罪(えんざい。ぬれぎぬ。犯人ではないのに犯人に仕立て上げられた)をはねかえすために、草彅剛さん演じる浪人柳田格之進ががんばります。
妹お絹を演じる清原果耶さんは、置屋へ(おきや:売春宿)に預けられて、期限付きで復讐を果たすための借金の担保(たんぽ。返済ができないときは、売春の仕事でお金をつくってもらう)になります)。
囲碁の映画です。ただし、賭け碁です。勝ち負けにお金やほかのものを賭けます。勝ったほうが利益を得ます。
江戸時代の碁石は、白石も黒石もぺったんこです。
音楽の映画でもあります。
セリフがないときに、けっこう長い時間帯、音楽が流れ続けます。
草薙剛作品の傾向です。
『正義』を追求します。不正を嫌います。
純粋であることを求めます。
キャッチフレーズは、正々堂々です。
以前観たドラマ、『罠の戦争』がそのパターンでした。政治家のドラマでした。
こちらの映画は、前半から中盤までは、シンプルな筋立てです。
なんでもお金の世界です。
武士の世界があります。
藩の世界です。
いまどきの、国家公務員とか、地方公務員です。
現代も同様ですが、政治家も含めて、藩(国、地方自治体)という箱の中で生活している人たちです。箱の中にいるときは、身分を堅く守られますが、箱の外に出ると、こてんぱんに叩かれる(たたかれる)こともあります。
冤罪(えんざい)ということは、真実の犯人がいるわけで、冤罪に問われた人を救うこと、本ボシ(真実の犯人)を見つけることが必要です。
上の者にゴマをすれない人は、出世はむずかしい。柳田格之進のことです。ゴマをする:自分が利益を得るために、権力を持つ人に過剰なサービスをする。
賄賂(わいろ)も生活給なのか。(給金が(給料が)低いから、業者からわいろをもらっても良しとする(業者に便宜を図って利益を与える。生活給:生活をしていくために必要な給料。せいかつきゅう)。
柳田格之進の妻がらみの設定は、(夫の地位保全のためにわが身を上役に提供する)ほかの映画でも見た記憶があります。『武士の一分(いちぶん)』という邦画でした。
むずかしい話もあります。無理があります。柳田格之進が自ら(みずから)切腹する理由はありません。
清廉潔白であることを義務とする武士の設定には無理があります。(事実ではないと思います)。
敵との再会シーンは、どうつくるのかと興味が向きました。
街道(かいどう)である中山道(なかせんどう)で出会うという設定では単純すぎます。(やはり違う場所で再開しました)
わたしは、映画を観るときは、つくり手の立場で観ます。
中川大志さんのセリフがうまくない。<セリフの文章がということです>
後半は、空間が凝縮されています。
生きるか死ぬかのきつい空間です。
ビートたけし映画のようでもあります。
勝負は、剣ではなく、囲碁です。(されど勝敗に命がかかっています)
『どちらが勝っても遺恨はなし(いこん。うらみ。復讐心。仕返しの心)』(されど、そううまくはいきません。今どきの風潮に似ています。敗者は、負けても負けを認めず吠える(ほえる)ばかりです)。見苦しい。敗者は、次回は勝つと思ってがんばればいい。
こどものころ観ていた昔の時代劇を思い出します。日本人が気力で生きていたころのやりとりです。あのパターンのほうが良かった。
最終盤です。
う~む。平坦な気持ちになりました。良しとも、そうでないともいえませぬ。
いそがしいのね。駆けっこ(かけっこ)です。太川陽介さんと村井美樹さんの『路線バスVS鉄道乗り継ぎ旅』の闘いのようでもあります。さらに、太宰治作品(だざい・おさむ作品)、『走れメロス』のようでもあります。
人を疑うときには、覚悟がいります。
オチは、わかってしまいます。映画のタイトルになっているから。
緊張の心理を高めるために、前振りとして、実際の首切りありです。
『覚悟(かくご。心の準備)』
小泉今日子さんが、優しい(やさしい)。
やはり映画は、最後は、『愛』で終わるのがいい。
夢のような話でした。