2025年04月26日
ふるさと 邦画 1983年(昭和58年)
ふるさと 邦画 1983年(昭和58年) 動画配信サービス
監督:神山征二郎(こうやま・せいじろう 岐阜県出身 1941年(昭和16年)生まれ83歳)
俳優:加藤嘉(かとう・よし。男性。高齢者役)、地元の少年(母が徳山村出身)、長門裕之、樫山文枝、前田吟、樹木希林
もうずいぶん前の映画です。
岐阜県徳山ダムに沈んだ徳山村でのお話です。
岐阜県揖斐川町(いびがわちょう)というところです。
昭和50年代に話題になった場所という記憶が自分の脳みそに残っています。
徳山ダム建設反対運動があったことが記憶に残っている理由ですが、こちらの映画では、その話題は強くはありません。山野や渓流での自然の豊かさが強調されています。
認知症のおじいさんが出てきて、彼の命が尽きてしまうのですが、そのおじいさんの寿命と、ダム建設で消滅してしまう徳山村の寿命とを重ねてあるように意味をとりました。
映像を観ているといろいろなつかしい。
小学校の教室には、大きな石油ストーブが据え(すえ)付けられています。
わたしたちの世代よりあとの世代のこどもたちです。わたしたちのときは、石炭ストーブでした。
おばあさんが亡くなって、あとに残されたおじいさんがぼけています。
おじいさんは、自分の目の前にいる相手がだれなのかの判断ができていません。
映画は、老夫婦の物語でもあります。
夏の川遊び、やったなあ。熊太郎じいさんは、小学4年生の夏から中学1年生の春は、栃木県の山奥にある足尾銅山(あしお銅山。1973年(昭和48年)閉山)というところで暮らしました。日本における公害発祥の地ですが、自分たちが住んでいた地域は自然が豊かな区域で、渡良瀬川(わたらせがわ)には、きれいな渓流が何本もつながっていました。こどものころの川遊びは楽しかった。今思えば、危険な場所でも遊んでいました。でも、事故があったと聞いたことはありません。
こちらの映画では、小学4年生の千太郎という名前の少年が出てきて、認知症のおじいさんとからみます。
おじいさん役は、加藤嘉(かとう・よし)さんです。
邦画、『砂の器(すなのうつわ)』で、自分のこども(少年)を連れて、吹雪の中、日本海沿いに放浪されたシーンは名シーンでした。映画では、成人したそのこどもが殺人犯になります。追い詰められた人間の悲しい気持ちが胸に広がるいい作品でした。名作です。松本清張さんの小説作品の映画化でしたが、映画化にあたって、小説の内容をかなりふくらませてあった記憶です。
こちらの映画でも、加藤嘉さん演じる認知症の高齢者が、千太郎少年と、遠方まで川魚を釣りに行きます。ウグイとか、アマゴとか、ヤマメもいたでしょう。入れ食いのようによく釣れます。
揖斐川(いびがわ)の水は、愛知県とか三重県、映画で出てくる地名としては、一宮市(いちのみやし)とか名古屋市で、身近に感じます。
ダム建設が近づいてきたので、村人たちが順番に村を離れていきます。村人は全員で、1500名ぐらいだったそうです。
昔は転校すると、こどもどうしお互いに文通をしたものですが、今どきはSNSでつながるのでしょう。
おじいさんの認知症の症状が、人違いや徘徊(はいかい)があってひどいのですが、若い頃はしっかり者で、リーダー的な活躍をされていた人が、認知症になって頭の中が壊れてしまっているということは、現実でも、ありがちなことです。
哀愁を帯びた音楽が流れます。しんみりしました。
クライマックスは、太宰治作品、『走れメロス』のようでした。おじいさんを助けるために千太郎少年が走るのです。かなり遠い距離を走っていきます。
村からの救助隊は来ても、ヘリコプターが来てくれるわけではありません。村人たちは、死にそうになっているおじいさんを背中におぶって、長距離を歩きながら村への帰還をめざします。
昔は、山奥だと、車もなかなか手配できませんでした。
昭和40年代なかばに、うちのおやじは足尾銅山にあった病院で死んだのですが、近所の人たちが死んでいるおやじを担架にのせて、うちまで運んできてくれました。そんな時代でした。
映画の最後に、唱歌、『ふるさと』が流れます。
ふるさとの合唱を聴きながら、あのとき確かにあったあの時代を思い出したのです。
手作業によるおじいさんの火葬の風景も出てきました。
わたしはこどものころに、遺体が入った丸い棺桶を土葬する作業を見たことはありますが、こちらの映画にあるような、火葬の光景を見たことはありません。
監督:神山征二郎(こうやま・せいじろう 岐阜県出身 1941年(昭和16年)生まれ83歳)
俳優:加藤嘉(かとう・よし。男性。高齢者役)、地元の少年(母が徳山村出身)、長門裕之、樫山文枝、前田吟、樹木希林
もうずいぶん前の映画です。
岐阜県徳山ダムに沈んだ徳山村でのお話です。
岐阜県揖斐川町(いびがわちょう)というところです。
昭和50年代に話題になった場所という記憶が自分の脳みそに残っています。
徳山ダム建設反対運動があったことが記憶に残っている理由ですが、こちらの映画では、その話題は強くはありません。山野や渓流での自然の豊かさが強調されています。
認知症のおじいさんが出てきて、彼の命が尽きてしまうのですが、そのおじいさんの寿命と、ダム建設で消滅してしまう徳山村の寿命とを重ねてあるように意味をとりました。
映像を観ているといろいろなつかしい。
小学校の教室には、大きな石油ストーブが据え(すえ)付けられています。
わたしたちの世代よりあとの世代のこどもたちです。わたしたちのときは、石炭ストーブでした。
おばあさんが亡くなって、あとに残されたおじいさんがぼけています。
おじいさんは、自分の目の前にいる相手がだれなのかの判断ができていません。
映画は、老夫婦の物語でもあります。
夏の川遊び、やったなあ。熊太郎じいさんは、小学4年生の夏から中学1年生の春は、栃木県の山奥にある足尾銅山(あしお銅山。1973年(昭和48年)閉山)というところで暮らしました。日本における公害発祥の地ですが、自分たちが住んでいた地域は自然が豊かな区域で、渡良瀬川(わたらせがわ)には、きれいな渓流が何本もつながっていました。こどものころの川遊びは楽しかった。今思えば、危険な場所でも遊んでいました。でも、事故があったと聞いたことはありません。
こちらの映画では、小学4年生の千太郎という名前の少年が出てきて、認知症のおじいさんとからみます。
おじいさん役は、加藤嘉(かとう・よし)さんです。
邦画、『砂の器(すなのうつわ)』で、自分のこども(少年)を連れて、吹雪の中、日本海沿いに放浪されたシーンは名シーンでした。映画では、成人したそのこどもが殺人犯になります。追い詰められた人間の悲しい気持ちが胸に広がるいい作品でした。名作です。松本清張さんの小説作品の映画化でしたが、映画化にあたって、小説の内容をかなりふくらませてあった記憶です。
こちらの映画でも、加藤嘉さん演じる認知症の高齢者が、千太郎少年と、遠方まで川魚を釣りに行きます。ウグイとか、アマゴとか、ヤマメもいたでしょう。入れ食いのようによく釣れます。
揖斐川(いびがわ)の水は、愛知県とか三重県、映画で出てくる地名としては、一宮市(いちのみやし)とか名古屋市で、身近に感じます。
ダム建設が近づいてきたので、村人たちが順番に村を離れていきます。村人は全員で、1500名ぐらいだったそうです。
昔は転校すると、こどもどうしお互いに文通をしたものですが、今どきはSNSでつながるのでしょう。
おじいさんの認知症の症状が、人違いや徘徊(はいかい)があってひどいのですが、若い頃はしっかり者で、リーダー的な活躍をされていた人が、認知症になって頭の中が壊れてしまっているということは、現実でも、ありがちなことです。
哀愁を帯びた音楽が流れます。しんみりしました。
クライマックスは、太宰治作品、『走れメロス』のようでした。おじいさんを助けるために千太郎少年が走るのです。かなり遠い距離を走っていきます。
村からの救助隊は来ても、ヘリコプターが来てくれるわけではありません。村人たちは、死にそうになっているおじいさんを背中におぶって、長距離を歩きながら村への帰還をめざします。
昔は、山奥だと、車もなかなか手配できませんでした。
昭和40年代なかばに、うちのおやじは足尾銅山にあった病院で死んだのですが、近所の人たちが死んでいるおやじを担架にのせて、うちまで運んできてくれました。そんな時代でした。
映画の最後に、唱歌、『ふるさと』が流れます。
ふるさとの合唱を聴きながら、あのとき確かにあったあの時代を思い出したのです。
手作業によるおじいさんの火葬の風景も出てきました。
わたしはこどものころに、遺体が入った丸い棺桶を土葬する作業を見たことはありますが、こちらの映画にあるような、火葬の光景を見たことはありません。
2025年04月24日
出川哲朗の充電させてもらえませんか? 長崎雲仙岳から伊王島
出川哲朗の充電させてもらえませんか? 長崎雲仙岳から伊王島(いおうじま)への旅 テレビ東京 TVerとかネットもテレ東とか
■長崎横断!雲仙岳から極上ちゃんぽん街道126キロ!■目指すは絶景夕日の伊王島なんですが…■板垣李光人(いたがき・りひと)と相武紗季(あいぶ・さき)が初登場でパワー全開すぎーッ!ヤバいよヤバいよSP
今回のゴールである伊王島を映画の舞台にした山田洋二監督作品に、『家族 1971年(昭和46年)』があります。撮影当時は島へ渡る橋がありませんでしたが、今回のロケでは電動バイクで橋を渡りました。伊王島大橋は、2011年(平成23年)供用開始です。
映画では、長崎県の海に浮かぶ伊王島(いおうじま)から5人家族が、北海道にある中標津駅(なかしべつ駅)を目指します。北海道の東、釧路とか根室方面にある駅です。酪農で食べていくそうです。
当時の長崎県伊王島には炭鉱がありました。5人家族のうちのおじいさん65歳(笠智衆りゅうちしゅう)さんは、炭鉱夫でした。
昨年秋のドラマ、『海に沈むダイヤモンド』の物語と重なるような雰囲気もある映画です。テレビドラマの舞台だった端島(はしま。軍艦島)の北方向に、伊王島が位置しています。
映画では、まあ、いろいろあります。たいへんです。九州から北海道までの過酷な旅です。電車や船の移動の途中で、あかちゃんが病気になって亡くなります。悲しみがあります。
ようやく北海道に着いても、おじいさんが、ぽっくり病のようにしてふとんの中で亡くなります。
長い旅で疲れ果てたことが、亡くなった遠因(えんいん。間接的な原因)といえないこともありません。
映画では、1975年(昭和45年)大阪万博、太陽の塔あたりでのロケもあります。この映画は、ドキュメンタリー映画で、倍賞千恵子さんはじめ役者さんたちが、雑踏の中に入って、まわりの人たちは気づかないままに撮影がなされています。
1970年(昭和45年)当時のじっさいの日本の風景や光景がフィルムにおさめられています。映像に映っている人たちの大半はもうあの世へ行かれていることでしょう。
1965年(昭和40年)当時、まだ、日本人の寿命は長寿ではありませんでした。当時の男性の平均寿命は、67.74歳でした。(女性は、72.92歳)。おじいちゃん長生きしてねと言ってくれる孫がいました。
前置きが長くなりました。充電番組の感想をぽつりぽつりと落としてみます。
あいにくわたしの無知で、今回のゲストのおふたりを知りません。
でも、板垣李光人さん(いたがき・りひとさん)は、ロケ地のどこへ行っても地元の人たちからあたたかく迎えられて大人気でした。地元の人から、テレビで観てます。ファンですと声をかけられていました。
相武紗季さん(あいぶ・さきさん)は、番組中、テレビドラマの宣伝をされていました。『夫よ、死んでくれないか』というドラマです。ずいぶんぶっそうなタイトルだと思いましが、動画配信サービスで観ることができたので、これまでに放送された第3話までをいっきに観てみました。
ちょっと、わたしには合わないと感じましたが(自分は、「死んでくれないか」と言われるほうの立場である夫なので)、家族には大うけしていました。笑っていました。
まあ、だらしない、ふがいない夫が3人出てくるわけです。気弱な夫、モラハラな夫、ストーカーみたいな夫(妻の一日中の行動を監視・管理する)です。
妻の役をやられるのが、安達祐実さん(映像を観ていて、昨年秋のNHKドラマ『3000万』を思い出しました。名作でした)、磯山さやかさん、相武紗季さん(あいぶ・さきさん)です。
まあ、幸せいっぱいと喜んで結婚したあと、こんなはずじゃなかったと後悔するのです。よくあることです。そこを乗り越えて、夫婦は夫婦として完成するのです。このドラマは、最終的にどんな結末にもっていくのだろうか。
さて、充電バイクのお話です。
雲仙岳の展望台です。お天気が悪い。濃霧でなんにも見えません。人のまわりは、霧で真っ白です。ディレクターは土方(ひじかた)さんです。土方さんのときは、たいていこんな感じで始まります。これまでに何度かあったゴールの夕日は、なかなか見ることができませんでした。夕日が沈んでからゴールすることが多い。ゴールしているのに、おしゃべりに夢中になっている間に、いつのまにか太陽が海に沈んでいたこともありました。(今回のロケでは夕日に間に合いましたが、相武紗季さんひとりだけのゴールでした。あとのふたりは充電バイクの充電が切れてゴールできませんでした)
土方さんの道案内はいつも間違ってばかりです。今回は長崎市内にある眼鏡橋(めがねばし)になかなかたどりつけませんでした。(それがおもしろいのですが、出川さんとゲストはたいへんです)
板垣李光人さんはまだ23歳で、生まれて初めて長崎に来たそうです。若さがうらやましい。これから楽しみ多い人生を送ってください。
わたしは、70代が近づいてきて、旅に出ても、もう感動することは、小さいです。感受性が枯れてきました。
長崎は食事がおいしい。
おぞうに、白玉、ちゃんぽん、から揚げ…… いろいろ出てきます。
映像は、長崎を巡る旅番組で何度も紹介されてきたようなお城とか、海に面した島原鉄道の駅とか、長崎中華街、眼鏡橋などが紹介されます。さきほども書きましたが、年寄りであるわたしは、少々見飽きました。
充電を受けてくださったお宅のご夫婦とか、ご家族のかたたちが、ざっくばらん(表裏(おもてうら)がなく、本音で話し、さっぱりしている)で、いい人ばかりでした。長崎の人たちは優しい。食べ物もおいしい。住みやすい県だと思います。そして、こどもたちもかわいい。
リンガーハットの1号店というところは、初めて見ました。
長崎ですから、さだまさしさんの歌が流れます。北の国からの歌です。
相武紗季さんは、から揚げが食べたいそうです。相武紗季さんには、幼いお子さんがおふたりおられるそうです。
番組中では、『しゅいかかぶってる(スイカヘルメットをかぶっている)』と訴えていたちびっこがかわいかった。
ドラマチックな番組にするために、いつも攻めるので(3人のうちのだれかの充電バッテリーが切れそうになってから充電依頼先を探す)、今回は、相武紗季さんひとりだけのゴールになりました。
ガソリン車だと短時間で燃料補給ができますが、電気充電だと時間がかかります。ドタバタ騒ぎがあります。でもまあ、夕映えがちらりと見られて良かった。
次回の放送では、三重県にある、『なばなの里』が出てくるそうです。わたしは、自家用車を運転して家族で行ったことがあるので楽しみです。
ゲストは、井上咲楽さん(いのうえ・さくらさん)とたんぽぽの川村エミコさんです。
以前、川村エミコさんが書いた本を読んだことがあります。『わたしもかわいく生まれたかったな 川村エミコ 集英社』です。
ページ数、文字数は少ない小品でした。ちびまる子ちゃんのように小学校低学年頃のお話が多い思い出の自伝です。
ご自身のおばあさんのお話が良かった。戦争の話、関東大震災の話をしてくださっています。おばあさんの口癖が、『とにかく生きなきゃならない』だったそうで、同感です。
■長崎横断!雲仙岳から極上ちゃんぽん街道126キロ!■目指すは絶景夕日の伊王島なんですが…■板垣李光人(いたがき・りひと)と相武紗季(あいぶ・さき)が初登場でパワー全開すぎーッ!ヤバいよヤバいよSP
今回のゴールである伊王島を映画の舞台にした山田洋二監督作品に、『家族 1971年(昭和46年)』があります。撮影当時は島へ渡る橋がありませんでしたが、今回のロケでは電動バイクで橋を渡りました。伊王島大橋は、2011年(平成23年)供用開始です。
映画では、長崎県の海に浮かぶ伊王島(いおうじま)から5人家族が、北海道にある中標津駅(なかしべつ駅)を目指します。北海道の東、釧路とか根室方面にある駅です。酪農で食べていくそうです。
当時の長崎県伊王島には炭鉱がありました。5人家族のうちのおじいさん65歳(笠智衆りゅうちしゅう)さんは、炭鉱夫でした。
昨年秋のドラマ、『海に沈むダイヤモンド』の物語と重なるような雰囲気もある映画です。テレビドラマの舞台だった端島(はしま。軍艦島)の北方向に、伊王島が位置しています。
映画では、まあ、いろいろあります。たいへんです。九州から北海道までの過酷な旅です。電車や船の移動の途中で、あかちゃんが病気になって亡くなります。悲しみがあります。
ようやく北海道に着いても、おじいさんが、ぽっくり病のようにしてふとんの中で亡くなります。
長い旅で疲れ果てたことが、亡くなった遠因(えんいん。間接的な原因)といえないこともありません。
映画では、1975年(昭和45年)大阪万博、太陽の塔あたりでのロケもあります。この映画は、ドキュメンタリー映画で、倍賞千恵子さんはじめ役者さんたちが、雑踏の中に入って、まわりの人たちは気づかないままに撮影がなされています。
1970年(昭和45年)当時のじっさいの日本の風景や光景がフィルムにおさめられています。映像に映っている人たちの大半はもうあの世へ行かれていることでしょう。
1965年(昭和40年)当時、まだ、日本人の寿命は長寿ではありませんでした。当時の男性の平均寿命は、67.74歳でした。(女性は、72.92歳)。おじいちゃん長生きしてねと言ってくれる孫がいました。
前置きが長くなりました。充電番組の感想をぽつりぽつりと落としてみます。
あいにくわたしの無知で、今回のゲストのおふたりを知りません。
でも、板垣李光人さん(いたがき・りひとさん)は、ロケ地のどこへ行っても地元の人たちからあたたかく迎えられて大人気でした。地元の人から、テレビで観てます。ファンですと声をかけられていました。
相武紗季さん(あいぶ・さきさん)は、番組中、テレビドラマの宣伝をされていました。『夫よ、死んでくれないか』というドラマです。ずいぶんぶっそうなタイトルだと思いましが、動画配信サービスで観ることができたので、これまでに放送された第3話までをいっきに観てみました。
ちょっと、わたしには合わないと感じましたが(自分は、「死んでくれないか」と言われるほうの立場である夫なので)、家族には大うけしていました。笑っていました。
まあ、だらしない、ふがいない夫が3人出てくるわけです。気弱な夫、モラハラな夫、ストーカーみたいな夫(妻の一日中の行動を監視・管理する)です。
妻の役をやられるのが、安達祐実さん(映像を観ていて、昨年秋のNHKドラマ『3000万』を思い出しました。名作でした)、磯山さやかさん、相武紗季さん(あいぶ・さきさん)です。
まあ、幸せいっぱいと喜んで結婚したあと、こんなはずじゃなかったと後悔するのです。よくあることです。そこを乗り越えて、夫婦は夫婦として完成するのです。このドラマは、最終的にどんな結末にもっていくのだろうか。
さて、充電バイクのお話です。
雲仙岳の展望台です。お天気が悪い。濃霧でなんにも見えません。人のまわりは、霧で真っ白です。ディレクターは土方(ひじかた)さんです。土方さんのときは、たいていこんな感じで始まります。これまでに何度かあったゴールの夕日は、なかなか見ることができませんでした。夕日が沈んでからゴールすることが多い。ゴールしているのに、おしゃべりに夢中になっている間に、いつのまにか太陽が海に沈んでいたこともありました。(今回のロケでは夕日に間に合いましたが、相武紗季さんひとりだけのゴールでした。あとのふたりは充電バイクの充電が切れてゴールできませんでした)
土方さんの道案内はいつも間違ってばかりです。今回は長崎市内にある眼鏡橋(めがねばし)になかなかたどりつけませんでした。(それがおもしろいのですが、出川さんとゲストはたいへんです)
板垣李光人さんはまだ23歳で、生まれて初めて長崎に来たそうです。若さがうらやましい。これから楽しみ多い人生を送ってください。
わたしは、70代が近づいてきて、旅に出ても、もう感動することは、小さいです。感受性が枯れてきました。
長崎は食事がおいしい。
おぞうに、白玉、ちゃんぽん、から揚げ…… いろいろ出てきます。
映像は、長崎を巡る旅番組で何度も紹介されてきたようなお城とか、海に面した島原鉄道の駅とか、長崎中華街、眼鏡橋などが紹介されます。さきほども書きましたが、年寄りであるわたしは、少々見飽きました。
充電を受けてくださったお宅のご夫婦とか、ご家族のかたたちが、ざっくばらん(表裏(おもてうら)がなく、本音で話し、さっぱりしている)で、いい人ばかりでした。長崎の人たちは優しい。食べ物もおいしい。住みやすい県だと思います。そして、こどもたちもかわいい。
リンガーハットの1号店というところは、初めて見ました。
長崎ですから、さだまさしさんの歌が流れます。北の国からの歌です。
相武紗季さんは、から揚げが食べたいそうです。相武紗季さんには、幼いお子さんがおふたりおられるそうです。
番組中では、『しゅいかかぶってる(スイカヘルメットをかぶっている)』と訴えていたちびっこがかわいかった。
ドラマチックな番組にするために、いつも攻めるので(3人のうちのだれかの充電バッテリーが切れそうになってから充電依頼先を探す)、今回は、相武紗季さんひとりだけのゴールになりました。
ガソリン車だと短時間で燃料補給ができますが、電気充電だと時間がかかります。ドタバタ騒ぎがあります。でもまあ、夕映えがちらりと見られて良かった。
次回の放送では、三重県にある、『なばなの里』が出てくるそうです。わたしは、自家用車を運転して家族で行ったことがあるので楽しみです。
ゲストは、井上咲楽さん(いのうえ・さくらさん)とたんぽぽの川村エミコさんです。
以前、川村エミコさんが書いた本を読んだことがあります。『わたしもかわいく生まれたかったな 川村エミコ 集英社』です。
ページ数、文字数は少ない小品でした。ちびまる子ちゃんのように小学校低学年頃のお話が多い思い出の自伝です。
ご自身のおばあさんのお話が良かった。戦争の話、関東大震災の話をしてくださっています。おばあさんの口癖が、『とにかく生きなきゃならない』だったそうで、同感です。
2025年04月23日
私にふさわしいホテル 邦画
私にふさわしいホテル 邦画 2024年(令和6年) 1時間39分 動画配信サービス
監督:堤幸彦
俳優:のん、田中圭、滝藤賢一、橋本愛
なかなかおもしろかった。コメディ映画です。中盤以降は、波乱の連続です。脅迫→イタズラ→謝罪にうそつき→純粋アピールです。
映画に出てくる、東京千代田区お茶の水駅とか神保町駅の近くにある、『山の上ホテル(1954年開業(昭和29年))』は、小説家が原稿を書くためにあるホテルだそうです。(現在は休館中)
以前、そのホテルの近くにあるニコライ堂という教会を見学したことがあります。ホテルは、その寺院の近くにあるのだなあと理解して映画を観ました。
久しぶりに、NHK朝ドラ、『あまちゃん』に出ていた、のんさんと橋本愛さんの共演を観ました。いい感じでした。
大御所小説家を演じる滝藤賢一さんは、名古屋市出身の方なので身近であり親しみを感じます。
大御所小説家の滝藤賢一さんが、新進小説家の、のんさんをいじめるわけです。
いじめに対して、のんさんが、滝藤さんに復讐をするというコメディ劇です。
田中圭さんが、のんさん担当の編集者です。関係としては、田中圭さんとのんさんは同じ大学の卒業生という設定です。橋本愛さんは、カリスマ書店員です。
のんさんは、多重人格者のようになって、名前をいくつも変えながら、じょうずに演技をされていました。
のんさんは、化ける(ばける)人です。(以前NHKEテレのインタビュー番組で、のんさんが、若い頃の自分は、とんがっていたと思うと発言されていました。「スイッチインタビュー」というようなタイトルの番組でした)
始まったときからしばらくは、静かなコメディ映画でしたが、だんだん動きが激しくなっていきます。
のんさんの始まりの演技は、幼い感じがして、不器用な感じもして、学芸会の演技のようでもあったのですが、それは、意図的なものでした。だんだんおとなの女の演技に変化していきます。
のんさんのくちぐせが、『もちのろん』です。(「もちろん」ということです。オフコース。当然ということです)
映画は、小説家の頭の中にある世界を表現しています。当然、お金のことは頭の中で考えています。
本を愛する人たちのために送るメッセージをもった映画でした。
ただ、もう、現代の文学界はさびれています。人は、マンガは読んでも、小説は読まなくなりました。街の本屋は数を減らしました。
映画は、文学賞の内輪話ですが、昔ほど、世間では、文学賞に興味をもたれなくなりました。
お金のことやプライド(自尊心)のこと、映像の中の話では、いろいろあります。
①うそをつくこと②人をだますこと。そのふたつが柱になっている映画作品です。
コメディです。おもしろい。
暴力もあります。とてもおもしろい。本屋での本の万引き犯人をボコボコにします。痛快です。
さきほども書きましたが、本を愛する人たちのための物語です。
エロ小説家は、実の娘からは嫌われる。(きらわれる)
映画の最後は、どう締めるのかが楽しみでした。
どんなトリック(仕掛け)がしてあるのだろうか。
カポーティ:アメリカ合衆国の小説家。1984年(昭和59年)59歳没。代表作として、「ティファニーで朝食を」
イノセント:純粋な
劇中では、小説家は、万年筆で原稿用紙に文章を書きます。今どきではありません。今は、ノートパソコンなり、タブレットなりだと思います。
昭和から平成に変わるあたりの頃のお話かと思って観ましたが(1989年頃)、映像では、2024年2月12日という日付が最後のあたりに出て来て不思議でした。
この映画を観た日に読み終えた本が、『老いはヤケクソ 佐藤愛子 リベラル社発行 星雲社発売』なんですが、佐藤愛子さんの経歴内容と、映画の中の、のんさんの様子や雰囲気が重なりました。そんなこともあって、映画を楽しめてなかなか良かった。
山口瞳:作家、エッセイスト。1995年(平成7年)69歳没
何もないところから、何かを創り(つくり)だす。
すさまじいエネルギーがいります。
(のんさんの言葉として)むかつくから書く。
むかつくをエネルギーにする。
(のんさん)『言われなくても書きますよ!』
映像で、千疋屋(せんびきや)の商品が出ます。
つまらない話ですが、先月東京駅で、新幹線乗車までに時間があったので、千疋屋に入ろうとしてメニューを見たら、あまりにも高かったのでびびりました。(千疋屋に入るのを思いとどまって、新幹線改札口を入ったところにあった狭いコーヒー屋で安いコーヒーを飲みました)
監督:堤幸彦
俳優:のん、田中圭、滝藤賢一、橋本愛
なかなかおもしろかった。コメディ映画です。中盤以降は、波乱の連続です。脅迫→イタズラ→謝罪にうそつき→純粋アピールです。
映画に出てくる、東京千代田区お茶の水駅とか神保町駅の近くにある、『山の上ホテル(1954年開業(昭和29年))』は、小説家が原稿を書くためにあるホテルだそうです。(現在は休館中)
以前、そのホテルの近くにあるニコライ堂という教会を見学したことがあります。ホテルは、その寺院の近くにあるのだなあと理解して映画を観ました。
久しぶりに、NHK朝ドラ、『あまちゃん』に出ていた、のんさんと橋本愛さんの共演を観ました。いい感じでした。
大御所小説家を演じる滝藤賢一さんは、名古屋市出身の方なので身近であり親しみを感じます。
大御所小説家の滝藤賢一さんが、新進小説家の、のんさんをいじめるわけです。
いじめに対して、のんさんが、滝藤さんに復讐をするというコメディ劇です。
田中圭さんが、のんさん担当の編集者です。関係としては、田中圭さんとのんさんは同じ大学の卒業生という設定です。橋本愛さんは、カリスマ書店員です。
のんさんは、多重人格者のようになって、名前をいくつも変えながら、じょうずに演技をされていました。
のんさんは、化ける(ばける)人です。(以前NHKEテレのインタビュー番組で、のんさんが、若い頃の自分は、とんがっていたと思うと発言されていました。「スイッチインタビュー」というようなタイトルの番組でした)
始まったときからしばらくは、静かなコメディ映画でしたが、だんだん動きが激しくなっていきます。
のんさんの始まりの演技は、幼い感じがして、不器用な感じもして、学芸会の演技のようでもあったのですが、それは、意図的なものでした。だんだんおとなの女の演技に変化していきます。
のんさんのくちぐせが、『もちのろん』です。(「もちろん」ということです。オフコース。当然ということです)
映画は、小説家の頭の中にある世界を表現しています。当然、お金のことは頭の中で考えています。
本を愛する人たちのために送るメッセージをもった映画でした。
ただ、もう、現代の文学界はさびれています。人は、マンガは読んでも、小説は読まなくなりました。街の本屋は数を減らしました。
映画は、文学賞の内輪話ですが、昔ほど、世間では、文学賞に興味をもたれなくなりました。
お金のことやプライド(自尊心)のこと、映像の中の話では、いろいろあります。
①うそをつくこと②人をだますこと。そのふたつが柱になっている映画作品です。
コメディです。おもしろい。
暴力もあります。とてもおもしろい。本屋での本の万引き犯人をボコボコにします。痛快です。
さきほども書きましたが、本を愛する人たちのための物語です。
エロ小説家は、実の娘からは嫌われる。(きらわれる)
映画の最後は、どう締めるのかが楽しみでした。
どんなトリック(仕掛け)がしてあるのだろうか。
カポーティ:アメリカ合衆国の小説家。1984年(昭和59年)59歳没。代表作として、「ティファニーで朝食を」
イノセント:純粋な
劇中では、小説家は、万年筆で原稿用紙に文章を書きます。今どきではありません。今は、ノートパソコンなり、タブレットなりだと思います。
昭和から平成に変わるあたりの頃のお話かと思って観ましたが(1989年頃)、映像では、2024年2月12日という日付が最後のあたりに出て来て不思議でした。
この映画を観た日に読み終えた本が、『老いはヤケクソ 佐藤愛子 リベラル社発行 星雲社発売』なんですが、佐藤愛子さんの経歴内容と、映画の中の、のんさんの様子や雰囲気が重なりました。そんなこともあって、映画を楽しめてなかなか良かった。
山口瞳:作家、エッセイスト。1995年(平成7年)69歳没
何もないところから、何かを創り(つくり)だす。
すさまじいエネルギーがいります。
(のんさんの言葉として)むかつくから書く。
むかつくをエネルギーにする。
(のんさん)『言われなくても書きますよ!』
映像で、千疋屋(せんびきや)の商品が出ます。
つまらない話ですが、先月東京駅で、新幹線乗車までに時間があったので、千疋屋に入ろうとしてメニューを見たら、あまりにも高かったのでびびりました。(千疋屋に入るのを思いとどまって、新幹線改札口を入ったところにあった狭いコーヒー屋で安いコーヒーを飲みました)
2025年04月22日
対岸の家事 ~これが、私の生きる道!~ TBS火曜ドラマ
対岸の家事 ~これが、私の生きる道!~ TBS火曜ドラマ 22:00~22:57 動画配信サービス
原作:『対岸の家事 朱野帰子(あけの・かえるこ) 講談社』
第3話:"肩代わり"で問題解決…??
俳優:
多部未華子(専業主婦。村上詩穂。娘が、苺(いちご)2歳半ぐらいに見えます)
一ノ瀬ワタル(村上虎朗むらかみ・とらお 多部未華子さんのだんなさん役。かなり優しい性格です)
江口のりこ(長野礼子。こどもふたりを保育園に預けて働いている。だんなの長野量平(川西賢志郎)は仕事で多忙なようす。実質ひとりで子育てと家庭のきりもり(物事をとりさばく)をしているように見えます。息子が、篤正(あつまさ。4歳か5歳ぐらいに見えます)で、娘が、星香(ほしか。まだ1歳半ぐらいに見えます)
ディーン・フジオカ(中谷達也。妻はアラブ首長国連邦都市型国家であるドバイで働くキャリアウーマン。中谷達也本人は、厚生労働省の職員)。中谷達也は、2年間の育児休業中です。娘は1歳ぐらいの佳恋(かれん)です。
今回のお話では、なかなか重たい項目がいくつか提示されました。
じっさいに、働くことと、子育てを両立させようとすると、心がゆがむような苦痛を味わうことになります。
・こどもが急病になったときに、急遽(きゅうきょ)休むことになった社員の仕事を肩代わりした社員に、『肩代わり手当』という調整手当が支給されます。
大企業でないとできない制度でしょう。
ただし、ドラマにもあるように、頼まれるほうはいつも同じ人で、頼まれた人は、自分の予定がくずれるのです。(ドラマでは、若い男性社員の愛犬が病気で死にそうになっているときに、「肩代わり手当」での代替仕事の依頼があり、同社員はやむなく受け入れています。彼は泣きます。彼にとって、愛犬は家族なのです)
・こどもが急病になったときに、どうしても仕事を休むことができなくて、お隣の専業主婦に病気のこどもや、病気ではないが、ふたりいるうちのもうひとりのこどもを預かってもらう(母親は、病気のこどもを病院に連れて行く)。そういうことがたびたび重なって、隣人づきあいがおかしくなっていく。さらに、預けるほうが、こどもの預かり賃を専業主婦に渡すという厳しい話になっていく。(劇中にもありますが、こどもの預かり賃というお金を受け取ると、預かるほうに、『責任』が発生します。預かるにあたってお金が動くなら、『契約書』をつくっておかないと、事件や事故があったときに相当にもめます。ドラマでは、おたふくかぜの間のこどもの預かり賃が、8万円でした。1日1万円プラスアルファということだろうか。「ベビー預かります」の商売になってしまいます。命を預かるのは、責任が重い。じっさいドラマでも、預かったこどもがふざけてお菓子を鼻の穴に入れてとれなくなって病院行きになりました。
・いまどきは核家族ですから、昔のように、祖父母や兄弟姉妹の協力を得ることもむずかしいのでしょう。
絵本にまつわるたとえ話があったのですが、わたしにはその内容が、きちんと伝わってきませんでした。
海面に、雨が降っている。そこに船がいなければ、雨が降っていることはわからない。
江口のりこさん演じる母親が、『雨』で、専業主婦の多部未華子さんが、『船』で、雨を見つけた船は、雨を見て、知らん顔はできないというような趣旨だったと思います。
ディーン・フジオカさんが演じる父親が、子育てに関して、けっこう厳しいことを言われますが、本音が含まれています。相手の心を傷つけるような、言いにくいことを、ズバズバ言われるので、そのようすを見て、共感される視聴者もいるとは思います。筋は通っています。
なんというか、こどもが病気になったときは、夫か妻か、どっちかが、仕事を休むしかないのです。
わたしも共働きの子育てをしたので、そのときの苦しい気持ちがよくわかります。40年ぐらい前は、日本では、専業主婦が多かった時代です。仕事場の先輩から、『嫁さんはなにをやっているんだ!』と怒鳴られたこともあります。こどもを病院に連れて行ったときに、男性の年配医師から同様のことを言われたことがあります。『奥さんは何をやっているんですか!』
そんな体験を何度か繰り返した時に、気づいたことがありました。
こどもの病気で何日か休んで、仕事場に迷惑をかけて、出勤した朝に、まわりの人たちにぺこぺこ頭を下げてまわっておわびして、30分もたつと、そんなことはなかったというような雰囲気になるのです。
仕事場では、いつまでもそんなことには、こだわってはいられないのです。目の前にある仕事を各自が処理していかなければならないのです。
気にしなくていい。こどもの病気で仕事を休んでまわりに迷惑をかけることについて、くよくよ悩んでこだわる必要はないのです。メンバーがそろえば、まず仕事に取り組む勢いにのるのです。
原作:『対岸の家事 朱野帰子(あけの・かえるこ) 講談社』
第3話:"肩代わり"で問題解決…??
俳優:
多部未華子(専業主婦。村上詩穂。娘が、苺(いちご)2歳半ぐらいに見えます)
一ノ瀬ワタル(村上虎朗むらかみ・とらお 多部未華子さんのだんなさん役。かなり優しい性格です)
江口のりこ(長野礼子。こどもふたりを保育園に預けて働いている。だんなの長野量平(川西賢志郎)は仕事で多忙なようす。実質ひとりで子育てと家庭のきりもり(物事をとりさばく)をしているように見えます。息子が、篤正(あつまさ。4歳か5歳ぐらいに見えます)で、娘が、星香(ほしか。まだ1歳半ぐらいに見えます)
ディーン・フジオカ(中谷達也。妻はアラブ首長国連邦都市型国家であるドバイで働くキャリアウーマン。中谷達也本人は、厚生労働省の職員)。中谷達也は、2年間の育児休業中です。娘は1歳ぐらいの佳恋(かれん)です。
今回のお話では、なかなか重たい項目がいくつか提示されました。
じっさいに、働くことと、子育てを両立させようとすると、心がゆがむような苦痛を味わうことになります。
・こどもが急病になったときに、急遽(きゅうきょ)休むことになった社員の仕事を肩代わりした社員に、『肩代わり手当』という調整手当が支給されます。
大企業でないとできない制度でしょう。
ただし、ドラマにもあるように、頼まれるほうはいつも同じ人で、頼まれた人は、自分の予定がくずれるのです。(ドラマでは、若い男性社員の愛犬が病気で死にそうになっているときに、「肩代わり手当」での代替仕事の依頼があり、同社員はやむなく受け入れています。彼は泣きます。彼にとって、愛犬は家族なのです)
・こどもが急病になったときに、どうしても仕事を休むことができなくて、お隣の専業主婦に病気のこどもや、病気ではないが、ふたりいるうちのもうひとりのこどもを預かってもらう(母親は、病気のこどもを病院に連れて行く)。そういうことがたびたび重なって、隣人づきあいがおかしくなっていく。さらに、預けるほうが、こどもの預かり賃を専業主婦に渡すという厳しい話になっていく。(劇中にもありますが、こどもの預かり賃というお金を受け取ると、預かるほうに、『責任』が発生します。預かるにあたってお金が動くなら、『契約書』をつくっておかないと、事件や事故があったときに相当にもめます。ドラマでは、おたふくかぜの間のこどもの預かり賃が、8万円でした。1日1万円プラスアルファということだろうか。「ベビー預かります」の商売になってしまいます。命を預かるのは、責任が重い。じっさいドラマでも、預かったこどもがふざけてお菓子を鼻の穴に入れてとれなくなって病院行きになりました。
・いまどきは核家族ですから、昔のように、祖父母や兄弟姉妹の協力を得ることもむずかしいのでしょう。
絵本にまつわるたとえ話があったのですが、わたしにはその内容が、きちんと伝わってきませんでした。
海面に、雨が降っている。そこに船がいなければ、雨が降っていることはわからない。
江口のりこさん演じる母親が、『雨』で、専業主婦の多部未華子さんが、『船』で、雨を見つけた船は、雨を見て、知らん顔はできないというような趣旨だったと思います。
ディーン・フジオカさんが演じる父親が、子育てに関して、けっこう厳しいことを言われますが、本音が含まれています。相手の心を傷つけるような、言いにくいことを、ズバズバ言われるので、そのようすを見て、共感される視聴者もいるとは思います。筋は通っています。
なんというか、こどもが病気になったときは、夫か妻か、どっちかが、仕事を休むしかないのです。
わたしも共働きの子育てをしたので、そのときの苦しい気持ちがよくわかります。40年ぐらい前は、日本では、専業主婦が多かった時代です。仕事場の先輩から、『嫁さんはなにをやっているんだ!』と怒鳴られたこともあります。こどもを病院に連れて行ったときに、男性の年配医師から同様のことを言われたことがあります。『奥さんは何をやっているんですか!』
そんな体験を何度か繰り返した時に、気づいたことがありました。
こどもの病気で何日か休んで、仕事場に迷惑をかけて、出勤した朝に、まわりの人たちにぺこぺこ頭を下げてまわっておわびして、30分もたつと、そんなことはなかったというような雰囲気になるのです。
仕事場では、いつまでもそんなことには、こだわってはいられないのです。目の前にある仕事を各自が処理していかなければならないのです。
気にしなくていい。こどもの病気で仕事を休んでまわりに迷惑をかけることについて、くよくよ悩んでこだわる必要はないのです。メンバーがそろえば、まず仕事に取り組む勢いにのるのです。
2025年04月21日
しあわせは食べて寝て待て NHKドラマ10 火曜日夜10時
しあわせは食べて寝て待て NHKドラマ10 火曜日夜10時のドラマ
原作漫画:しあわせは食べて寝て待て 全5巻 水凪トリ(みずなぎ・とり) 秋田書店
俳優:
桜井ユキ:麦巻さとこ。膠原病患者(こうげんびょう。映像では、『シェーグレン症候群』という病名が見えました。自己免疫疾患。体がだるい。微熱。関節がはれる、痛む)。
現在は、週4日デザイン事務所でパート。独身38歳。病気(膠原病)で大企業を退職して小さなデザイン事務所に前会社の社員(たぶん上司)の紹介(コネ。バンド仲間)で転職した。
ひとり暮らし。家賃が更新で高くなる賃貸マンションから、家賃が安い公団団地に引っ越した。
加賀まりこ:美山鈴(みやま・すず)。団地で、麦巻さとこの隣人。90歳高齢者。彼女の同居人として、薬膳に詳しい若い男が居候している。そのふたりの関係は他人
宮沢氷魚(みやざわ・ひお):羽白司(はねしろ・つかさ)。薬膳に詳しい若い男。加賀まりこ宅の同居人
以下が、第1話、第2話、第3話を観ての感想メモです。
風変わりなドラマです。
静かです。
団地の話ですが、昨秋NHKBSで流れたドラマ、『団地のふたり(小林聡美さんと小泉今日子さん)』のようなにぎやかしさはありません。
淡々と時間が流れていきます。おだやかな流れです。
されど、気持ちが落ち着く内容のドラマです。
素材は、薬膳です。薬膳の研修映像のようでもあります。
薬膳(やくぜん):健康を維持するための食事
ドラマに出てきた食事や食材です。
ダイコンを丸切りにうすく切って生のままかじる。(頭痛にきくそうです)
スープ(タマネギ、ニラ、アサリ、セロリ、三つ葉。おみそ。春を意識しての食材だそうです)
あんず(咳を止める)
そら豆ごはん
トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ(トウモロコシは団地の住人(お年寄り)からのもらいもの)
すき焼き(90歳の高齢者美山鈴がもつ株主優待がらみ。年2回のすき焼きパーティ)
梅シロップ(梅ジュース)
少量の食事です。(わたしだと足りません)
やたら歴史に明るいデザイン事務所の若手女性社員がおられます。
奥山葵(おくやま・あおい):巴沢千春(ともえざわ・ちはる)の役
戦国武将の石田三成とニラ雑炊(ぞうすい)に関する語りがありました。
田畑智子:ギンナン社(出版社)の編集者 青葉乙女(あおば・おとめ)の役
麦巻さとこの上司です。いい人です。
福士誠司:唐デザイン事務所(からデザイン事務所)経営者唐圭一郎(から・けいいちろう)の役
主人公女子の麦巻さとこがつぶやきます。
『ずっと曇りで時々雨が降るような人生(を自分はおくっている)』
トウモロコシは消化器にいい。
生活費が少ない。
何のために生きているんだろう。
でも、薬膳を知ってから、食べるという毎日の楽しみができた。食事で、幸せな日々を送る。
優しい雰囲気の音楽が流れ続けます。
途中、主人公である麦巻さとこが、前の職場でいじめのようなしうちを受けた回想シーンが流れます。かわいそうではありますが、ありがちないやがらせです。
職場で一番きらわれる人は、仕事をしない人です。
仕事をしなかった人の仕事は、ほかの人に回ってきます。
しかたがないので、頼まれた人は、仕事をしなかった人の仕事をしますが、その労働は、給料には反映されません。当然、頼まれた人は不快になります。
だから、自分に割り当てられた仕事量は、なにがなんでも自分で仕上げなければなりません。
だけど、今回のように、病気になってしまって仕事ができなくなることもあります。麦巻さとこは、同僚女子から、退職に追い込まれるようないやがらせをされます。ひどい同僚です。明日は我が身ということもあります。だれにでも病気は突然襲ってきます。
(たまたまですが、同時間帯に別のテレビ局で放送されているドラマ、『対岸の家事』でも、似たようなパターンで、こどもが急病で仕事を休む子育てママの仕事を代わりにする同僚である若い男子職員に、『(休む社員が担当する仕事の)肩代わり手当』なる調整手当が支給されるということが放送されていました)
こちらのドラマに出てくる人たちは、表舞台でバリバリやる人たちではなくて、表舞台に出ることができなくて、脱落するような感じで、脱落したあとにある世界で、コツコツと、しみじみと生きていくことを決心とか選択をされた人たちだと観察しました。
世の中は競争社会で、会社や組織の上層部は、ランク付けが大好きです。人や組織を分類して、順位付けをして楽しんでいるように見えます。順位の上位者を讃え(たたえ。ほめる)、そうでないものを見下します。(みくだします)
こちらのドラマの趣旨(メッセージ)は、競争をやめて、自分にあった生活を送ろう。自分の時間を大事に楽しもう。あるいは、人生を(薬膳のように静かに落ち着いて)味わおうというものだと理解しました。
自分をいびっていじめて退職に追い込んだ女子会社員元同僚に対する主人公麦巻さとこのビシッとした意見がありました。
同じ職場だったときの友人が麦巻さとこを訪ねてきて、いじわるをした元同僚の女子社員がそのときのことを麦巻さとこに謝罪したいと言っていると伝えます。
麦巻さとこ:『(相手にそのときのことを)謝られたくない。(あやまられたくない)』、『あやまられると、自分は相手を許すことになる(けして、許したくない)』(それでいい)
お粥(おかゆ)の話、職場旅行(4人しかいない職場ですけど)で、栃木県と福島県の県境近くにある那須塩原の温泉に行った話が出ます。
話の中身は高尚(こうしょう。上品で、内容が濃い。質が高い)です。
源頼朝が起源の、『(那須野)巻狩鍋(まきかりなべ)』、かぼちゃの収穫時期の話(夏に収穫して秋に食べる)、デザイン事務所のボスが、学生時代にバンド活動をしていた話、そんな話を聞きながら、自分が思ったことです。
『ああしよう、こうしようと思わないで、自然な流れにのって、行きつくところへ流れていく。そんな生き方もある』
ボスの話として、『(健康管理として)自分で調節する(仕事の量とか、自分の体調とか)』、ムリをしない、無欲をベース(生活していくときの基礎)にする。
まあ、不思議な雰囲気のただよう柔らかい内容のドラマです。ユニークです。(なかなかないパターンのドラマということです)
主人公の母親役で、朝加真由美さん(あさか・まゆみさん)が出ておられます。歳を重ねられました。
自分がまだこどもだったころに、萩本欽一さんと家族の歌番組で司会のアシスタントをされていたことを覚えています。すっかり風貌が変わられました。同じく、わたし自身も歳をとってしまいました。若い頃の顔かたちを知っている人と道ですれ違ってもお互いにわからないであろう年齢にまで達してしまいました。調べました。『オールスター家族対抗歌合戦』という番組でした。1972年(昭和47年)~
ドラマを見ていてよくわからないのが、団地の部屋の所有関係、賃貸関係です。
どうも、分譲マンションのように、ひとりの人がふた部屋を所有していて、まず自分が住む部屋があって、もうひとつ賃貸に出している部屋があるようです。不思議です。だから、加賀まりこさんの部屋に他人である宮沢氷魚さん(みやざわ・ひおさん)が住んでいてもかまわないのです。賃貸借契約だったら、契約者ではない他人を住まわせてはいけない契約になっていると思います。(家主は、その他人に貸しているわけではないという理屈)
調べました。分譲方式、そういう形態があるようです。以前のURの組織の時にOKだったようです。
ときおり、公団住宅の4階とか5階あたりのベランダから、まわりをながめるような風景が映像に出てきます。
わたしも、二十代のときに単身者も入れる公団住宅の部屋を借りてひとりで住んでいたことがあるのでなつかしさにひたりました。エレベーターのない4階に住んでいました。
当時わたしが住んでいた公団住宅の建物群はすでに取り壊されて、現在はもっと立派な公団住宅の建物群に建て替えられています。
当時は、ひとつの階段の両側に部屋があって、間取りは2K(4畳半と6畳にキッチン)、おふろと水洗トイレが付いていました。お家賃は、3万4000円ぐらいだった記憶です。
原作漫画:しあわせは食べて寝て待て 全5巻 水凪トリ(みずなぎ・とり) 秋田書店
俳優:
桜井ユキ:麦巻さとこ。膠原病患者(こうげんびょう。映像では、『シェーグレン症候群』という病名が見えました。自己免疫疾患。体がだるい。微熱。関節がはれる、痛む)。
現在は、週4日デザイン事務所でパート。独身38歳。病気(膠原病)で大企業を退職して小さなデザイン事務所に前会社の社員(たぶん上司)の紹介(コネ。バンド仲間)で転職した。
ひとり暮らし。家賃が更新で高くなる賃貸マンションから、家賃が安い公団団地に引っ越した。
加賀まりこ:美山鈴(みやま・すず)。団地で、麦巻さとこの隣人。90歳高齢者。彼女の同居人として、薬膳に詳しい若い男が居候している。そのふたりの関係は他人
宮沢氷魚(みやざわ・ひお):羽白司(はねしろ・つかさ)。薬膳に詳しい若い男。加賀まりこ宅の同居人
以下が、第1話、第2話、第3話を観ての感想メモです。
風変わりなドラマです。
静かです。
団地の話ですが、昨秋NHKBSで流れたドラマ、『団地のふたり(小林聡美さんと小泉今日子さん)』のようなにぎやかしさはありません。
淡々と時間が流れていきます。おだやかな流れです。
されど、気持ちが落ち着く内容のドラマです。
素材は、薬膳です。薬膳の研修映像のようでもあります。
薬膳(やくぜん):健康を維持するための食事
ドラマに出てきた食事や食材です。
ダイコンを丸切りにうすく切って生のままかじる。(頭痛にきくそうです)
スープ(タマネギ、ニラ、アサリ、セロリ、三つ葉。おみそ。春を意識しての食材だそうです)
あんず(咳を止める)
そら豆ごはん
トウモロコシ、トウモロコシのヒゲ(トウモロコシは団地の住人(お年寄り)からのもらいもの)
すき焼き(90歳の高齢者美山鈴がもつ株主優待がらみ。年2回のすき焼きパーティ)
梅シロップ(梅ジュース)
少量の食事です。(わたしだと足りません)
やたら歴史に明るいデザイン事務所の若手女性社員がおられます。
奥山葵(おくやま・あおい):巴沢千春(ともえざわ・ちはる)の役
戦国武将の石田三成とニラ雑炊(ぞうすい)に関する語りがありました。
田畑智子:ギンナン社(出版社)の編集者 青葉乙女(あおば・おとめ)の役
麦巻さとこの上司です。いい人です。
福士誠司:唐デザイン事務所(からデザイン事務所)経営者唐圭一郎(から・けいいちろう)の役
主人公女子の麦巻さとこがつぶやきます。
『ずっと曇りで時々雨が降るような人生(を自分はおくっている)』
トウモロコシは消化器にいい。
生活費が少ない。
何のために生きているんだろう。
でも、薬膳を知ってから、食べるという毎日の楽しみができた。食事で、幸せな日々を送る。
優しい雰囲気の音楽が流れ続けます。
途中、主人公である麦巻さとこが、前の職場でいじめのようなしうちを受けた回想シーンが流れます。かわいそうではありますが、ありがちないやがらせです。
職場で一番きらわれる人は、仕事をしない人です。
仕事をしなかった人の仕事は、ほかの人に回ってきます。
しかたがないので、頼まれた人は、仕事をしなかった人の仕事をしますが、その労働は、給料には反映されません。当然、頼まれた人は不快になります。
だから、自分に割り当てられた仕事量は、なにがなんでも自分で仕上げなければなりません。
だけど、今回のように、病気になってしまって仕事ができなくなることもあります。麦巻さとこは、同僚女子から、退職に追い込まれるようないやがらせをされます。ひどい同僚です。明日は我が身ということもあります。だれにでも病気は突然襲ってきます。
(たまたまですが、同時間帯に別のテレビ局で放送されているドラマ、『対岸の家事』でも、似たようなパターンで、こどもが急病で仕事を休む子育てママの仕事を代わりにする同僚である若い男子職員に、『(休む社員が担当する仕事の)肩代わり手当』なる調整手当が支給されるということが放送されていました)
こちらのドラマに出てくる人たちは、表舞台でバリバリやる人たちではなくて、表舞台に出ることができなくて、脱落するような感じで、脱落したあとにある世界で、コツコツと、しみじみと生きていくことを決心とか選択をされた人たちだと観察しました。
世の中は競争社会で、会社や組織の上層部は、ランク付けが大好きです。人や組織を分類して、順位付けをして楽しんでいるように見えます。順位の上位者を讃え(たたえ。ほめる)、そうでないものを見下します。(みくだします)
こちらのドラマの趣旨(メッセージ)は、競争をやめて、自分にあった生活を送ろう。自分の時間を大事に楽しもう。あるいは、人生を(薬膳のように静かに落ち着いて)味わおうというものだと理解しました。
自分をいびっていじめて退職に追い込んだ女子会社員元同僚に対する主人公麦巻さとこのビシッとした意見がありました。
同じ職場だったときの友人が麦巻さとこを訪ねてきて、いじわるをした元同僚の女子社員がそのときのことを麦巻さとこに謝罪したいと言っていると伝えます。
麦巻さとこ:『(相手にそのときのことを)謝られたくない。(あやまられたくない)』、『あやまられると、自分は相手を許すことになる(けして、許したくない)』(それでいい)
お粥(おかゆ)の話、職場旅行(4人しかいない職場ですけど)で、栃木県と福島県の県境近くにある那須塩原の温泉に行った話が出ます。
話の中身は高尚(こうしょう。上品で、内容が濃い。質が高い)です。
源頼朝が起源の、『(那須野)巻狩鍋(まきかりなべ)』、かぼちゃの収穫時期の話(夏に収穫して秋に食べる)、デザイン事務所のボスが、学生時代にバンド活動をしていた話、そんな話を聞きながら、自分が思ったことです。
『ああしよう、こうしようと思わないで、自然な流れにのって、行きつくところへ流れていく。そんな生き方もある』
ボスの話として、『(健康管理として)自分で調節する(仕事の量とか、自分の体調とか)』、ムリをしない、無欲をベース(生活していくときの基礎)にする。
まあ、不思議な雰囲気のただよう柔らかい内容のドラマです。ユニークです。(なかなかないパターンのドラマということです)
主人公の母親役で、朝加真由美さん(あさか・まゆみさん)が出ておられます。歳を重ねられました。
自分がまだこどもだったころに、萩本欽一さんと家族の歌番組で司会のアシスタントをされていたことを覚えています。すっかり風貌が変わられました。同じく、わたし自身も歳をとってしまいました。若い頃の顔かたちを知っている人と道ですれ違ってもお互いにわからないであろう年齢にまで達してしまいました。調べました。『オールスター家族対抗歌合戦』という番組でした。1972年(昭和47年)~
ドラマを見ていてよくわからないのが、団地の部屋の所有関係、賃貸関係です。
どうも、分譲マンションのように、ひとりの人がふた部屋を所有していて、まず自分が住む部屋があって、もうひとつ賃貸に出している部屋があるようです。不思議です。だから、加賀まりこさんの部屋に他人である宮沢氷魚さん(みやざわ・ひおさん)が住んでいてもかまわないのです。賃貸借契約だったら、契約者ではない他人を住まわせてはいけない契約になっていると思います。(家主は、その他人に貸しているわけではないという理屈)
調べました。分譲方式、そういう形態があるようです。以前のURの組織の時にOKだったようです。
ときおり、公団住宅の4階とか5階あたりのベランダから、まわりをながめるような風景が映像に出てきます。
わたしも、二十代のときに単身者も入れる公団住宅の部屋を借りてひとりで住んでいたことがあるのでなつかしさにひたりました。エレベーターのない4階に住んでいました。
当時わたしが住んでいた公団住宅の建物群はすでに取り壊されて、現在はもっと立派な公団住宅の建物群に建て替えられています。
当時は、ひとつの階段の両側に部屋があって、間取りは2K(4畳半と6畳にキッチン)、おふろと水洗トイレが付いていました。お家賃は、3万4000円ぐらいだった記憶です。
2025年04月20日
九十歳。何がめでたい 邦画 2024年
九十歳。何がめでたい 邦画 2024年(令和6年) 1時間39分 動画配信サービス
監督:前田哲
俳優:作家佐藤愛子(草笛光子)、娘響子(真矢ミキ)、孫娘桃子(藤間爽子(ふじま・そうこ))、編集者吉川(唐沢寿明)、吉川の妻(木村多江)、ほかに、オダギリジョー、三谷幸喜、石田ひかり、清水ミチコ、LiLiCo
先日読んだ本が、『老いはヤケクソ 佐藤愛子 リベラル社』でした。
その本の中にこちらの映画の話が出てくるので、映画を観てみることにしました。
自分の読書メモをふりかえってみると、『九十歳。 何がめでたい 佐藤愛子 小学館』は、2016年(平成28年)の秋に読んでいます。その本では、過去の記述はありますが、未来の記述はありません。昭和時代はよかった。そんなことが書かれてありました。いろいろありますが、本が出された当時も今も日本は平和なのです。(著者は戦争体験者です)
『人生相談』が、キーワード、ラストにつながる伏線となっています。
新聞の人生相談を読むことが好きだと、『老いはヤケクソ』の本にも書いてありました。
映画でも、『人生相談』です。
映画に出てくる相談者である一般人の妻は、仕事人間で家庭のことをまったく考えてくれない夫と別れたい。高校生である娘も、現実の両親の実情を知っていて、母親の味方で、離婚の応援者です。
劇中の佐藤愛子さん(草笛光子さんが演じる)は、思い切りがいい。物事の結論をズバンズバンと言い放っていきます。(はなっていきます)
パワハラ上司、セクハラ上司が出てきます。どこの世界でもパワハラ上司がいるのですが、それなりに高い成果を出すので、地位を奪われることはなかなかありません。困ったものです。
佐藤愛子さんを演じる草笛光子さんは、撮影当時の年齢が90歳です。
お元気です。90歳には見えません。車いす姿でもありません。ちゃんとご自分の足で歩いておられます。
まあ、頑固者(がんこもの)の主人公です。
以前観た洋画、『オットーという男 トム・ハンクス主演』を思い出しました。アメリカ合衆国の頑固なじいさんでしたが、心あるいい人でした。
昔は井戸を使っていた。水道はなかったというお話に共感しました。
わたしがちびっこだったころは、いなかには、まだ水道がきていませんでした。井戸を使っていました。
草笛光子さんが、洗濯は川でしていたと話すのですが、じっさい、集落の奥さんたちが集まって、桶や洗濯板をかかえて、川まで洗濯にいっていました。ちびのわたしもついて行って、竹の葉っぱで笹船なんかをつくって川に流して遊んでいました。
なんでもかんでも便利になりました。
新幹線は、最初から今のように全国に整備されていたわけではないのです。少しずつ線路が伸びていって、今の状態があるのです。
たまに、日本における進歩の歴史を知らない世代の頭の中はどうなっているのだろうかと思うことがあります。脳みその中には、どんな世界が広がっているのだろう。自分たち年寄りにはわかりません。
話題になったタイムトラベルのドラマ、『不適切にもほどがある』と類似する精神があるこちらの映画です。
佐藤愛子さんは、原稿を書くことで元気になります。
声が大きい、血の気(ちのけ。おこりっぽい気性(きしょう。性格))が多い佐藤さんです。
昔のぶあついアルバムが出てきました。
家族写真がついた年賀状が出てきました。(今どきは、年賀状も出さない慣例になりました)
捨て犬を拾って育てた話があります。
男についてです。
父親は父親の役割を果たさねばならない。(果たせていない男がいます)
夫は、夫の役割を果たさなければならない。(果たせていない男がいます)
男は、心を入れ替えたほうがいい。(もう手遅れだけれど…… 人生相談をした妻子は、こっそり家を出ていきました)
長生きしてもいいことばかりではありません。
映画では、暗い話が続くのですが、ドタバタ騒ぎがおもしろい。
結局、いっしょに暮していなくても、お互いに、『どこかで生きていればそれでいい』と思えればいいのです。
監督:前田哲
俳優:作家佐藤愛子(草笛光子)、娘響子(真矢ミキ)、孫娘桃子(藤間爽子(ふじま・そうこ))、編集者吉川(唐沢寿明)、吉川の妻(木村多江)、ほかに、オダギリジョー、三谷幸喜、石田ひかり、清水ミチコ、LiLiCo
先日読んだ本が、『老いはヤケクソ 佐藤愛子 リベラル社』でした。
その本の中にこちらの映画の話が出てくるので、映画を観てみることにしました。
自分の読書メモをふりかえってみると、『九十歳。 何がめでたい 佐藤愛子 小学館』は、2016年(平成28年)の秋に読んでいます。その本では、過去の記述はありますが、未来の記述はありません。昭和時代はよかった。そんなことが書かれてありました。いろいろありますが、本が出された当時も今も日本は平和なのです。(著者は戦争体験者です)
『人生相談』が、キーワード、ラストにつながる伏線となっています。
新聞の人生相談を読むことが好きだと、『老いはヤケクソ』の本にも書いてありました。
映画でも、『人生相談』です。
映画に出てくる相談者である一般人の妻は、仕事人間で家庭のことをまったく考えてくれない夫と別れたい。高校生である娘も、現実の両親の実情を知っていて、母親の味方で、離婚の応援者です。
劇中の佐藤愛子さん(草笛光子さんが演じる)は、思い切りがいい。物事の結論をズバンズバンと言い放っていきます。(はなっていきます)
パワハラ上司、セクハラ上司が出てきます。どこの世界でもパワハラ上司がいるのですが、それなりに高い成果を出すので、地位を奪われることはなかなかありません。困ったものです。
佐藤愛子さんを演じる草笛光子さんは、撮影当時の年齢が90歳です。
お元気です。90歳には見えません。車いす姿でもありません。ちゃんとご自分の足で歩いておられます。
まあ、頑固者(がんこもの)の主人公です。
以前観た洋画、『オットーという男 トム・ハンクス主演』を思い出しました。アメリカ合衆国の頑固なじいさんでしたが、心あるいい人でした。
昔は井戸を使っていた。水道はなかったというお話に共感しました。
わたしがちびっこだったころは、いなかには、まだ水道がきていませんでした。井戸を使っていました。
草笛光子さんが、洗濯は川でしていたと話すのですが、じっさい、集落の奥さんたちが集まって、桶や洗濯板をかかえて、川まで洗濯にいっていました。ちびのわたしもついて行って、竹の葉っぱで笹船なんかをつくって川に流して遊んでいました。
なんでもかんでも便利になりました。
新幹線は、最初から今のように全国に整備されていたわけではないのです。少しずつ線路が伸びていって、今の状態があるのです。
たまに、日本における進歩の歴史を知らない世代の頭の中はどうなっているのだろうかと思うことがあります。脳みその中には、どんな世界が広がっているのだろう。自分たち年寄りにはわかりません。
話題になったタイムトラベルのドラマ、『不適切にもほどがある』と類似する精神があるこちらの映画です。
佐藤愛子さんは、原稿を書くことで元気になります。
声が大きい、血の気(ちのけ。おこりっぽい気性(きしょう。性格))が多い佐藤さんです。
昔のぶあついアルバムが出てきました。
家族写真がついた年賀状が出てきました。(今どきは、年賀状も出さない慣例になりました)
捨て犬を拾って育てた話があります。
男についてです。
父親は父親の役割を果たさねばならない。(果たせていない男がいます)
夫は、夫の役割を果たさなければならない。(果たせていない男がいます)
男は、心を入れ替えたほうがいい。(もう手遅れだけれど…… 人生相談をした妻子は、こっそり家を出ていきました)
長生きしてもいいことばかりではありません。
映画では、暗い話が続くのですが、ドタバタ騒ぎがおもしろい。
結局、いっしょに暮していなくても、お互いに、『どこかで生きていればそれでいい』と思えればいいのです。