2025年01月04日

敗者のゲーム チャールズ・エリス著

敗者のゲーム チャールズ・エリス著 鹿毛雄二(かげ・ゆうじ)+鹿毛房子(かげ・ふさこ)・訳 日本経済新聞社

 投資の本です。
 わたし自身は3年半ぐらい前から株式投資をしている初心者です。
 去年は8月に大きな暴落がありました。
 年明けから夏までは順調だったので、それなりに利益を得ました。
 昨年前半の利益が大きかったので、年間トータルではプラスでした。ほっとしています。よく考えて株取引をしなければ。ということで、この本を読んで参考にします。

 本のカバーには、『投資で勝ち続けることはむずかしい。私たちは、『敗者のゲーム』に参加している。『敗者のゲーム』を、『勝者のゲーム』に変えるにはどうしたらいいか』ということがこの本に書いてあるそうです。
 株と債券のことが書いてあるそうです。わたしは、株はやりますが、債券のことは知らないのでやっていません。まずは、読んでみよう。

(1回目の本読み)
 わたしは、実用書を読むときは、まず、ゆっくりページを最後までめくりながら、なにが書いてあるのか全体を把握してから、2回目にちゃんと読み始めます。
 とりあえず、1回目の読みです。

 マニュアル本です。(手引き)
 秘訣が、第1章から第29章まであります。ひとつの章はそれほど長くはありません。
 項目は大きく3つに分けられています。
 『Ⅰ 資産運用でまず抑えるべきこと』、『Ⅱ 運用を少し理論的に見てみよう』、『Ⅲ 人生設計と投資』
 
 61ページに、『ウォーレン・バフェットの教訓』という項目があります。

 106ページに、『もちろん、現実には「ひとやま」当てたいと思わない投資家はほとんどいない……』とあります。なかなかおもしろそうです。

 第12章が、『リスクが収益を生み出す』とあります。危険をおかさなければ、大儲けはできないようです。

 第15章が、『債券投資にひとこと』。わたしは、債権のことはわかりません。

 128ページに、『……私は現在80代で……』とあります。著者は、かなり高齢です。
 著者チャールズ・エリス:1937年(昭和12年)生まれ。今は、87歳です。
 
 134ページに、『恐れるよりも歴史に学べ』とあります。わたしは、歳をとって、『経験でものを考える年齢』になりました。

 148ページに、『……投資家はまたも騙されてしまう(だまされてしまう)……』とあります。頭が悪いと貧困に陥りやすい(おちいりやすい)。賢くならねば。(かしこくならねば)。
 169ページに、『賢くお金を貯めるには』という項目が出てきました。
 
 第23章、『生涯を通じた投資プランを立てよう』(蓄財には年数がかかるのです)

 第24章、『またもや大暴落』(去年8月あたまに、日本でも大暴落がありました。されど、徐々に回復してきています。この項目では、新型コロナウィルスの世界的感染拡大についても書いてあるようです)。

 読んでもわからないこともあります。何がわからないのかがわからないという状態です。

 234ページ、『子供に多くの資産を残しすぎない』(歳を重ねて長い間節約して、お金を貯めることはできても、お金をどう使ったらいいのかがわからない人は多い。だまされて、特殊詐欺にひっかかってしまい、大金を失うと無念です)

 237ページ、『人生を豊かにする社会貢献をしよう』(できそうでなかなかできないことです)

 249ページ、『運用における最大の責任者は……投資家自身である……』(ごもっともです。人のせいにはできません)。

 283ページ、付録として、推薦図書が15冊紹介されています。

 287ページ、『訳者あとがき』があります。
 こちらの本は、1985年(昭和60年)が、初版で、36年間版(はん)を重ねたロングセラーになっている本だそうです。
 説明がわかりやすいそうです。暴落した時に冷静さを保つことが投資の成功につながるそうです。
 2022年1月(令和4年)の日付で文章が書かれています。

(2回目の本読み)
 
 要旨として、市場に立ち向かっていかない(攻撃しない。守る)。
 自分のミスで自滅しないように心がける。
 インデックス・ファンドを勧めておられます。(投資の成果が特定の市場の平均指数に連動するように運用されているファンド(投資家から集めた資金で運用する金融商品、その仕組み))を買って所有を続けて経済成長を気長に待つ。それが、投資の成功法である。

 個人による株の売買はエラーにつながる。(やめたほうがいい)。
 プロでも負けるのが株式市場である。
 だから、この本のタイトル、『敗者のゲーム』というわけです。個人の株取引は結果的には負ける。(ギャンブルみたいです)

 投資の目標を決めるとあります。
 なにかの目的にお金を使うということが第一の目標なのでしょうが、マネーゲームを楽しむということもありそうです。作戦を立てて実行する。知恵比べです。

 受託責任者(投資家から頼まれる人・組織)のことが書いてあります。
 運用機関の問題点が書いてあります。(興味がある人は、本を買って読んでください)
 
 かつては、個人投資家の割合が90%だったそうですが、現在は、機関投資家(法人のたぐい(類))とコンピューターによる24時間売買が90%だそうです。
 
 『安く売って高く買う』という姿勢ではだめだそうです。(ごもっともです)

 『収益率を上げるためには、市場のタイミングを的確につかむ』(ぼーっとしていたら、お金が溶けるように(とけるように)なくなっていきます)

 『……激しい下げ相場に遭遇して(そうぐうして)おじけづいて株から手を引いた結果……』(おじけづいてはいけないのです。狼狽売りは(ろうばいうり)、損をします。ちゃんとした会社の株なら、三か月ぐらいかけて元の値段ぐらいまで回復することが多い)

 『将来性のある銘柄を発掘して、格安価格で購入する』(なかなかむずかしい)

 『借金をして投資をしてはいけない。勝とうとがんばりすぎない』(ごもっともです)

 資産配分が大事:株式、債券、不動産など。

 ポートフォリオ:投資資産の構成内容。

 『株式市場は短期的に乱高下する』(3か月おきぐらいの感覚です)。
 『ミスターマーケット(注目の的の銘柄。不安定。上げ下げ激しい感情的・気分屋)』
 『ミスターバリュー(無視される銘柄。せっせと真面目に働いているが目立たない。上下しないが、配当金はきちんと配る)』
 長期投資では、『ミスターバリュー』を選択する。

 マーケットの異常事態(暴落)は、ときおり起こる。起こって当たり前、想定内と思う。

 著者は、80代の年齢ですが、投資期間を子どもと孫の世代までと考えておられます。70年ぐらい先までのことを考えておられます。ご自身が亡くなったあとのことまで考えておられます。

 今年読んで良かった一冊になりそうです。
 
 『投資はまず「自分を知る」ことから始まる……』76ページに、『敵は一人、己自身だ(おのれじしんだ)』という言葉があります。(ごもっともです。自己責任、自己判断・決断です)。わたしは、まだ3年半ぐらいしか株式投資の経験がありまませんが、思考・決心するときは、この3年半をふりかえって、経験で判断することにしています。考えるときの時間軸は、今が大事です。今、目の前にある数値で考えて判断します。未来がどうなるのかはだれにもわかりません。期待はたいていはずれます。ふりかえってみれば、期待はずればかりでした。まだまだ上がるは、すぐ下がるのです。今、目の前にある利益を拾いにいきます。

 読んでいて思うのは、証券会社などが販売する投資信託のような形式のものを自分でつくって楽しむという方法もあるということです。
 100株ずつ、自分の好みの銘柄を集めてひとつのかたまりととらえるのです。そのほうが楽しめます。上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあるでしょう。さらに、ほとんど上下動がない銘柄もあるでしょう。

 62ページに、インデックス投資の利点がいくつか書いてあり、説明があります。(ここには書きません)。

 ETF:東京証券取引所などに上場している投資信託。

 『リターンよりもリスクを考える』

 哲学書を読むようです。人間はどう生きるかです。
 人間は常に感情的で、合理的には動けないそうです。(ごもっともです。人間は言いわけとか、自分にとって都合のいいように、理屈のやりくりをする生き物です)。
 『個人投資家は、下げ相場では慎重になりすぎ、上げ相場では強気になりすぎる傾向がある』

 数値の説明などがあります。すんなり理解できない内容も多い。
 
 持ち家=安定した価値のある資産

 書いてあることすべてが適切とは思えません。本を読んで、あとは個々が作戦を練るのがいい。
 例として、年金は、さきのばししてもらうのがお得ですと書いてありますが、わたしは通常どおり、65歳からもらったほうがいいと思います。先のことなど何が起こるかわかりません。50歳を過ぎたら、いつ、『あなたは癌です』と言われてもおかしくありません。自分は癌にはならないと思っていても癌になってしまうのです。

 著者は債権をまったく持っていないそうです。もうすでにたくさんの資産があるので、これ以上、安定した資産はいらないそうです。

 投資で成功する秘訣です。『たくさんの広告、市場見通しなどを一切無視する』と書いてあります。同感です。あてになりません。たいていはずれます。信じないほうがいい。とくに証券会社の社員が勧めてくる銘柄は買わないほうがいい。わたしの実体験です。自分が応援したい会社、自分が好きな会社、自分がよく利用している会社をまずは選んだほうがいい。
 思うに、株式市場を動かしているばく大な資金をもつ巨大な組織は、さきざきこうなるという市場見通しを俯瞰するように(ふかん。鳥のように上空から)見ながら、自分たちだけがもうかる戦略を立てて、庶民が考える裏をかいて、株式市場を操作しているような気がするのです。庶民の資産が彼らにおもしろいうように食われてしまうのです。ハゲタカですな。

 もうひとつ成功の秘訣が書いてあります。投資は、他人との戦いではない。自分自身との戦いですとあります。自分のああしたい、こうしたいという欲望と闘うのです。わたしは自分なりにことわざをつくって実行しています。『ひとつがまんすると、ふたついいことがある(お得なのです)』けっこう、役に立っています。

 付け加えて、長期投資の勧めがあります。
 売買でもうけるのではなく、細く長く、配当金をもらいつづけるのです。
 そして、もらった配当金で、再び投資するのです。複利方式というのでしょうか、お金を、雪玉をころがすようにして大きくしていくのです。本には、『株式の長期投資こそが、最高のリターンをもたらす……』と書いてあります。
 174ページに、株を家畜にたとえての話があります。家畜を買う(飼う)ように、株を買って保有するのです。
 家畜は、ミルクを出してくれたり、卵を産んでくれたりする。ミルクや卵が、『配当金』や『株主優待』なのです。

 165ページに、個人投資家の特徴を、マイナス面を中心にして説明が書いてあります。
 個人投資家は、感情に左右されやすい。財産の多さ=自分の価値と勘違いをしている。怒りっぽくなったり、こだわりが強くなりすぎたりすることがある。
 
 176ページに、個人投資家向けの、『十戒(じっかい。10の戒め(いましめ。教訓)』が書いてあります。なるほどと思うことも書いてあります。
 『税務上有利という理由で動いてはいけない……』とあります。そうなのか。例外も書いてあります。動いていいときもあるのです。
 『自分の住宅を投資資産と考えてはいけない……』家族の幸せを維持していくために、『家』はあるのです。ただ、これまで読んできたページのどこかに、『持ち家=安定した価値のある資産』と書いてあった記憶です。まあ、売ったら自分たちが住む場所がなくなりますから売れません。

コモディティ取引:国や地域をまたがって取引される商品。原油、金、プラチナ、トウモロコシ、大豆、小麦、天然ガスなど。こちらの本では否定されています。やらないほうがいい。
投機:当たれば利益が大きい。

 『証券会社等の担当者に気をつける』彼らは、あなたをもうけさせるのではなく、あなたからもうけようとしている。あとのページに、『手数料は高い!』と記述があります。

 『運用に売買は不要。売買はしなければしないほどよい』手数料とか税金を節約するということだろうか。

 『投資は断じて趣味ではない』とあります。自分で考えてする個人の運用は長期的にはうまくいかないそうです。だから、専門家が運用する、『インデックス投資で成功しなさい』という進めです。(ただ、それでは、楽しみがなくなってしまいます)。

 いろいろ書いてあります。
 まず、借金を返済しなさい。それから投資を始めなさい。積立て方式で貯蓄をして、たまったら借金を返しなさいです。毎月決まった額で投資信託を買いなさいとあります。積立NISA(ニーサ)ですな。

 208ページまで読みました。
 マニュアル本(手引き)です。
 けっこう細かい。
 ピックアップ方式(自分にとって必要な情報だけつかむ)で読んだほうがいい。
 ああする、こうすると、たくさん書いてあります。
 
 コロナ禍を始めとした大暴落について書いてあります。
 大暴落があっても、株を売ってはいけないと書いてあります。大暴落を、『ブラックスワン』とたとえてあります。現実社会で黒い白鳥はなかなかいないが、それでもたまには発生するという意味だそうです。

 人生の終盤で成功するためにという内容で記述があります。
 思い出話ですが、わたしがまだ30代始めだったころ、60歳になった人から(アルコール依存症の人)、人生をやり直すから協力してくれと頼まれたことがあります。
 30代始めの年齢だったわたしは、断りました。60歳は人生の活動期としては、もう終わっている年齢です。あきらめてください。

 相続とか、贈与の話があります。
 生きているときによく相談しておきなさいと書いてあります。そうしないと、子孫が損をするのです。親族間のもめごとにもつながるのです。かえって、財産がなかったほうが、みんな仲良しで良かったという話も聞きます。

 『子供に多くの資産を残し過ぎない』ウォーレン・バフェットさんの言葉が書いてあります。『子供に残す理想的な金額は、それで(したいと思うことを)できる額であり、(資産が多すぎて)何もしなくてもよい、と思わせてはいけない』(ごもっともです)

 投資の種別として、『教育(自分や子孫ほかに対して)』、『健康(健康であれば、医療コストを減らせる』とあります。お金を自分に投資するということなのでしょう。
 社会貢献をしましょうともあります。

 ヘッジファンド:ヘッジ=相場が下がった時の資産の目減りを避ける。市場の変動に関係なく利益を追求する。資産家だけが買える投資信託のようなもの。富裕層から私募により資金を集める。

 あとはいろいろな種類の投資について書いてあります。
 不動産投資、プライベートエクイティというもの、コモディティ投資…… わたしには関係ない世界です。

 著者は、すごい量の文章を書く人でした。
 推薦図書が、14冊も書いてあるので、今後読む参考にさせていただきます。
 いろいろなアドバイスを、ありがとうございました。  

Posted by 熊太郎 at 07:40Comments(0)TrackBack(0)株式投資

2025年01月03日

テレ東旅の日8時間スペシャル 路線バス旅 千葉から青森

テレ東旅の日8時間スペシャル ローカル路線バス乗り継ぎの旅 千葉成田山新勝寺(しんしょうじ)から青森龍飛崎(たっぴざき)へ ニッポン列島縦断800キロ 4時間放送を二夜連続放送 テレビ東京

 千葉県成田市にある新勝寺には行ったことがあるので親しみを感じます。
 初日の放送を見ていて気づいたのですが、移動ルートで、太川陽介さんとえびすよしかずさんがバス旅で、以前訪れたところがいくつか出てきます。なつかしい。
 とくに、宮城県蔵王町役場の職員さんは、前回と同じ男性が対応してくれているとすぐに気づきました。前回は、役場業務始業時の朝礼の最中でした。もう7年ぐらい前だったと思います。役場の職員さんは、自治体の頭脳です。助かります。

 えびすさんの笑顔がなつかしい。えびすさんは、認知症になってしまって、いまはもうヨロヨロです。ときおり、NHKのEテレ福祉関係番組でお見かけします。週刊誌のコラムも読んでいますが、本人はちゃんとした文章を書けるような健康状態ではないので、本人と話をして、ほかの方が文章化されているのだろうと推測しながら読んでいます。
 今回の番組中で太川陽介さんから発言があったのですが、自分自身が当時のえびすさんと同じ年齢になってみて(60代なかば。太川さんの体力も落ちました)、ふたりで路線バス乗り継ぎの旅番組をしていた当時は、三泊四日のバス旅で、えびすさんはものすごくがんばっていたことがよくわかった。自分が同じ年齢になって、実感したと話されていました。わたしも同感です。ただ、えびすさんは、ただひとつの目的であるギャラ(報酬)がほしくてがんばったのだと思います。えびさんは変わっていますが、正直でいい人です。

 今回は、担当を1区から4区にわけて、駅伝のように、『たすき』をつなぎながら、目的地の龍飛崎をめざします。
 リーダーは、太川陽介さんと髙木菜那さんで、かわりばんこにチームをつくって挑みます(いどみます)。

『初日の放送から』
(1区のメンバー:太川陽介さん、ぱーてぃちゃん信子さん、水谷準さん(翌日は、お笑いコンビ宮下草薙(みやしたくさなぎ)の草薙航基さんに交代しました)

 ぱーてぃちゃん信子さんは不思議な人です。以前もバス旅に出演されましたが、15cmの厚底靴で挑戦です。体力があるのか、長時間の徒歩も気にしていません。調べたら陸上競技の選手だったそうです。また、番組中、水戸藩第九代藩主、徳川慶喜(とくがわ・よしのぶ)の実父徳川斉昭(とくがわ・なりあき)の紹介が出たのですが、ぱーてぃちゃん信子さんが、自分にとってのお友だちだと(徳川の系譜に自分がある)話されたのでびっくりしました。

 水谷隼さん(みずたにじゅんさん)は、バスの中のゲームで、ぱーてぃちゃん信子さんのペットであるネコの名前をあてたのがすごかった。(ヒントをもらって)『フグ』と『タイ』でした。勘がいい。

 太川陽介さんは、老眼で地図の小さな文字が見えません。(わたしの体験だと、48歳ぐらいから老眼で小さな文字を読めなくなります)
 草薙さんの役目が、小さい文字を読むことになりました。おもしろい。

 いつもこの番組を観ているのですが、ゲストさんたちが、この企画をとおして、仲良しになっていかれる経過があります。番組という仕事を離れたあとも親交は続いて、やがて親友同士になられる方もいるかと思います。いい番組です。
 今回も、笑いが多いことがいい。

淀川長治(よどがわ・ながはる):なつかしい、太川陽介さんが紹介してくれました。映画評論家。1998年(平成10年)89歳没

 乗り継ぎの、『場所』がわかっても、『バス停の位置』が瞬間的にわからないのが、このゲームのむずかしさです。
 今回も、『バス停』があるのに、それは違うバス停だと勘違いしたり、バス停の表示が小さいことと、目立たないことで、バス停の前を通り過ぎたりとチョンボをしそうになりました。先をいそいであせっていると思いがけないチョンボ(勘違いによる失敗)をしてしまいます。髙木菜那さんを見ていて、先日の鉄道対決旅で、村井美樹さんが、ありえないようなチョンボをしたことを思い出しました。(乗ってきた電車に、再び乗り込んでしまった。それは、折り返しの電車で、メンバーはだれも気づかず、また、自分たちがもと居た駅へと戻って行った)

 バス旅は人生そのものです。うまくいくこともあるし、うまくいかないこともあります。
 メンバーは、障害物競走にチャレンジするように前へ進んでいきます。
 困難を克服してゴールできると、胸いっぱいに幸せが広がります。チームなので、喜びを共有できます。
 目標を達成できないこともありますが、また今度はがんばろうという勇気と意欲が湧いてきます。

 草薙さんは食べ物のアレルギーがあるそうです。たいへんだなあ。
 草薙さんは、なんとなくなよなよしていますが、人柄はいい人です。

 『白河の関』という地名が出てきました。先日観た、出川哲朗さんの、『充電させてもらえませんか?』でのゴール地点でした。さらに、そのときゲストだった、『松村沙友里(まつむら・さゆり、さゆりんご)』さんが、こちらの番組に翌日出られるそうです。びっくりしました。松村沙友里さんもぱーてぃちゃん信子さんみたいなところがあって、出川さんの番組では、お母さんがフォアグラを焼いて食べさせてくれていたという発言がありました。(お金持ちのお嬢さまかもしれません)

 太川さんと草薙さんの掛け合い、じゃれあいみたいな会話の流れがおもしろい。太川さんが草薙さんをいろいろいじます。草薙さんも負けていません。

(2区のメンバーに交代しました)
 高木菜那さんがきたーーーー

 同行者は、たんぽぽの川村エミコさんです。わたしは、川村さんが書いた本を読んだことがあります。
 『わたしもかわいく生まれたかったな 川村エミコ 集英社』
 ページ数、文字数は少ない小品でした。ちびまる子ちゃんのように小学校低学年頃のお話が多い思い出の自伝です。
 ご自身のおばあさんのお話が良かった。戦争の話、関東大震災の話をしてくださっています。おばあさんの口癖が、『とにかく生きなきゃならない』だったそうで、同感です。
 
 高木菜那さんは、とにかく、すばしっこい。ねずみみたいに駆け回ります。性格は明るい。積極的です。常に前へ前へと進む姿勢です。たいしたものです。

 長距離歩きが続きます。10キロ歩いて、また8キロ歩きます。
 仕事だからできるということはあります。
 仕事じゃなきゃできないということもあります。
 なんというか、一般的な仕事でも、毎日のように10キロ以上歩く仕事はあります。営業とか、学術研究調査とか、資料集め、点検作業などです。

 みなさん明るい。

 高木菜那さんは、スポーツマンで肉食系です。以前、女性三人によるバス旅を見ました。三船美佳さん、たけうちほのかさんというメンバーでした。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第3弾 愛知県伊良湖岬(いらごみさき)~長野県善光寺 ネットもテレ東とかTVer(ティーバー)』
 三人は、夜の居酒屋で晩ごはんのときに、ビールをはでに床にこぼしました。髙木菜那さんは、大量のビールを自分のズボンにこぼして、おしっこをちびったようなびちょびちょ状態になりました。髙木さんは、お店の大将(年配男性)のジャージを借りてはきました。まあ、なんというか、すごい!
 たしか、髙木菜那さんが酔ってきて、前回放映した同番組の第2弾のときは、結局泊るところが見つからなくて、そのときのメンバーはやむなくラブホテルに泊まったのですが(髙木さんはいなかった)、髙木さんが、自分も泊まってみたいというようなことを言い始めたので、三船美佳さんがあわてて、もうカメラを止めてとスタッフに声掛けしたような記憶があります。おもしろい。人間らしい。ステキです。

 翌日、川村エミコさんの交代要員として高島礼子さんが登場したときは驚きました。ベテランです。そして、還暦だそうです。(60歳)びっくりしました。
 これまでに出演したバス旅で、一番歩いたのは、一日に33キロだそうです。たのもしい。

 途中、山形市方向を選ぶか、仙台市方向を選ぶのかという二択があるのですが、これまでのバス旅番組を振り返ると、迷うことなく、仙台方向を選んだ方がいいと思うのです。
 ゲストのみなさんは、過去のえびすさんたちの番組は見ていないようで、いつもぶっつけ本番のような状況に追い込まれます。
 東北でのバス旅は、東北新幹線沿いに北上するのがコツだとわたしは考えています。日本海側は、路線とか本数が少ない。人口が少ない。路線バスの利用者が少ない。(結果的にはそうではありませんでした)

 高速道路を走る高速バスが多いのですが、高速道路を走るバスでも高速道路以外の一般道を走る部分はOKというルールがありがたい。

 バスの車内で、演者である女三人髙木菜那さん、佐々木彩夏さん(ささきあやかさん、ももいろクローバーZ)、川村エミコさんが、バスの後部座席にひとりで乗っていた若い学生さんみたいな男子に声掛けをしたシーンがよかった。えびすさんがいたころは、しょっちゅうバスの車内でお客さんと会話をしていました。今どきの番組内容は、『競争優先』で、車内での会話シーンはほとんどなくなりました。残念です。
 男の子の写真を撮るときに、芸能人女子三人が男の子に、『もっと笑顔で!』と声をかけたシーンが良かった。そうです。いつも笑顔でいきましょう。

 ダッシュで、乗り換えのバスをつかまえた高木菜那さんです。すさまじい。オリンピックスケート金メダリストです。走っている途中で、アクシデントでも起きて、事故にならないだろうかと心配しました。
 翌日川村エミコさんと交代した高島礼子さんが、『なめんなよーって感じだね』。髙木菜那さんのバスの進行方向を予測する野生の勘です。高島礼子さんも凄み(すごみ)があります。(そういえば、高島礼子さんは昨年、NHKドラマ『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ。定時制高校科学部のメンバーががんばる話です)』で、憎まれ役の権威ある研究者として出演されていました)
 
 仙台駅前の映像は、自分たち夫婦も行ったことがあるのでなつかしい。
 珍しく、乗り込んだバスの中で落ち込む高木菜那さんです。(山形県新庄駅へのバスに乗り込んだのですが、これは、もしかしたら自分の選択ミスかもしれないとへこんでいます)(これは、ミスです。わたしはそう思いました。日本海側へは行かないほうがいい)(翌日、その選択は、大失敗だったことが判明します(ところが、チャレンジ終了後の検証によると、そうではありませんでした))(でも、最後はちゃんと龍飛漁港にギリギリで到着するのです。人生に失敗はつきものです。思いがけない病気やケガ、事故や事件に巻き込まれることもあります。うまくいかないことが起きても、こんなときもあるさと、気持ちに折り合いをつけて、へこたれずに、長い人生の旅路をがんばるのです)
 心配した佐々木彩夏さんが、気持ちが落ち込んでいる髙木菜那さんをなぐさめます。『(バスに)乗っちゃったら楽しもう!』
 わたしもそうですが、昔の失敗や人さまに迷惑をかけてしまったことをたまに思い出して、ああ、あのときは……と悔やむ(くやむ)気持ちがぶりかえすことがあるのですが、歳をとってみて、『あれは、あれで良かった』と思うようにしました。いくら悔やんでも(くやんでも)過去を変えることはできません。『あれは、あれで良かった』のです。
 黒柳徹子さんがだれかに長生きの秘訣を聞かれたことがあるのですが、徹子さんは、『反省しないこと』ときっぱりと答えておられました。うまくいかなかったことが起こったとしても、『あれは、あれで良かった』のです。

 翌日の放送で登場される人たちの表示が出ました。楽しみです。
 松村沙友里(まつむら・さゆり、さゆりんご)さん
 澤穂希さん(さわほまれさん)
 ザ・マミィの酒井貴士さん(さかいたかしさん)
 神田愛花(かんだ・あいか)さん
 村井美樹さん

『第二夜』

 最後まで観ました。いいゴール(成功)でした。ギリギリで到着しました。おめでとーーーー
 観ていて、途中でもう無理だと何度も思いましたが、鉄道が止まって、代行バスが出ていたということが幸運でした。バス旅なので鉄道に乗ることはできませんが、バスに乗ることはできます。すばらしい。いいものを見せてもらいました。ありがとーーー
 とても長い距離を歩く旅ですが、考えてみれば、江戸時代の人たちは、基本的に徒歩で国内を移動していたわけで、昔の人たちは偉いなあと感心するのです。
 大昔からのことになりますが、時間的に速い移動方法として、船旅があったのでしょう。でも、船が沈んだら死んじゃいます。便利さと危険が同居している旅です。

 寒いし、雪やあられが降るし、風も強い。
 青森県内の移動などを見ていて、小説・邦画の、『八甲田山死の彷徨(はっこうださんしのほうこう。さまようこと)』を思い出しました。新田次郎さんの小説でした。
 1902年(明治35年)日露戦争のための訓練で、210名中、199名が雪の中で亡くなっています。日露戦争(1904年(明治37年)から翌年まで)。
 今回の旅とロケは、それに匹敵するぐらいの迫力で過酷に見えました。だから、ゴールできてほんとうに良かった。スタッフさんたちもお疲れさまでした。今回8時間の放送とはいえ、8日分の記録を8時間に短くまとめることはたいへんな作業だったと思います。

 3区で太川陽介さん、澤穂希さん(さわほまれさん)と参加した神田愛花さん(かんだあいかさん)は、わたしは神田さんをよく知らなかったのですが、なんだか、すごい人でした。言動が、5歳児ぐらいの発想なのですが、頭はいい。バス旅ファン、バス旅マニアです。太川陽介さんと協力したい(けして、命令に従う上司と部下の関係ではない)、言いたいことは直接相手に言う(こういう役割を果たしてくれる人はだいじです)、そして、めげない人です。

 すごい雪景色です。
 わたしも以前、11月20日ごろに青森空港へ飛行機で降りたことがあるのですが、離陸した愛知県にある中部セントレア空港は快晴のいいお天気だったのに、着陸した青森空港付近はすっかり雪景色でおおわれていてびっくりしたことがあります。同じ日本でも、気候が全然違います。

 3区は歩く一日になってしまいました。バスは1本しか乗れませんでした。1日1本しか乗れなかったのは、番組での新記録でしょう。
 (日本海側の北上をあきらめて、仙台へ引き返す選択もあったのかも……)(仙台市在住の澤穂希さんが少々ぶぜんとされていました。お気持ちがわかります。澤さんも仙台から北上したほうが良かったと強調されていました)(でも、事後の検証では、仙台からの北上ルートだと、ゴールが非常に困難だったことが判明するのです)

 澤さんのサッカーの話が良かった。
 『(サッカーは、攻撃よりも)守備が疲れる』(なるほど)
 『(プレイをしていて)ゾーンに入る(異世界を体験する。自分の周囲の動作がスローモーションに見えるときがあったそうです。そうすると奇跡的なプレイができる)』(わたしもわかります。40代のころ、仕事の内容で悩んでいて、考えて、考えて、考え抜いて、発狂するラインの少し先までいくと、いいアイデアがひらめくことが何度かありました。ただし、そのラインからすみやかに戻ってこないと気が狂うに違いないという恐怖感がありました)

 とにかく歩く。幸いに、クマは出ない道だそうです。

 バス路線はあるけれど、土日は運休です。土日にバスが必要な人がいない。運転手が土日は休む。たぶんそんなところでしょう。

 澤穂希さんは、結局、バス1本(距離として75km)に乗車しただけで、あとは長距離を歩いただけで帰宅されました。家で、こどもさんの世話があるそうです。(お疲れさまでした)

 神田愛花さんと村井美樹さんは友だちだそうです。だから、神田愛花さんは太川陽介さんと同じチームになって、村井美樹さんのチームとは対決したくないそうです。

 ザ・マミィの酒井貴士(さかい・たかし)さんが澤穂希さんと交代です。
 酒井さんは、33歳だそうですが老けて(ふけて)見えます。(その後、年末番組『アメトーク』の運動ができない芸人のコーナーでお見かけしました。笑いました。ほかの芸人さんも含めて、どうして、体が、あのようなへんちくりんな動きになるのかが不思議です)
 酒井さんは、クズキャラ芸人という個性が、売りだそうです。
 酒井さんは、運動はしない。
 ヘビースモーカーで、肺年齢は75歳だそうです。早死にしてしまいます。タバコはやめましょう。タバコを吸っても幸せにはなれません。不幸せにはなります。
 岡野陽一さん(お笑い芸人)とよく間違えられるそうです。
 競艇(きょうてい)もやるそうで、えびすよしかずさんと似ています。ギャンブルでは、負けていることでしょう。
 
 重苦しい雰囲気が続きます。バスルートがありません。バスの本数も少ないうえに、ロケ日である土日は運行がお休みです。なんということでしょう。バス旅ではなく、徒歩旅です。

 神田愛花さんのファインプレイがありました。ヒットです。
 秋田空港へ行って(徒歩を含む)、秋田市内行きのバスに乗ります。(秋田市内に行けました)
 神田愛花さんの発想でした。

 酒井貴士さんは手品がおじょうずです。バスの車内で披露されました。口から、競艇のハズレ券をたくさん出されました。見ていてやりかたはわかりましたが、かなりおじょうずでした。
 酒井さんの特技が手品で、太川さんの特技が、二倍速で歩くことだそうです。太川さんはいやがっていましたが、そのとおりです。
 以前、本物の太川陽介さんを見たくなって、東京渋谷にあるシアターオーブという劇場へ、森公美子さんの、『天使にラブ・ソングを』というミュージカルを観に行きました。太川陽介さんは、神父の役で、終始ニコニコしながら、ステージのまんなかあたりで演技をされていました。貧乏な教会の財政を立て直すために、修道女のみなさんでコーラスグループを結成して、お客さんから料金を集めるのです。なかなかよかった。

 『さゆりんご』というキャッチフレーズの松村沙友里さんががんばります。本人がいうには、これまで、『甘えてきた人生でした』という言葉ですが、歩くよりも走る方が得意ですとアピールされて、鬼軍曹村井美樹さんとスピードスケート金メダリスト髙木菜那さんのかけ足に猛烈な勢いでついていきました。立派です。三人とも悪天候の中で、カッパを着ての爆走でした。

数検(数学検定):さゆりんごさんがもっていると自慢されていました。聞いたことがない検定だったので調べました。『実用数学技能検定』というそうです。知りませんでした。

 さゆりんごさん(松村沙友里さん)が、秋田名物『なまはげ』を、『なまはげ』という言葉が出てこなくて、『仮面をかぶった怪獣』と表現したので笑いました。おもしろい。

 村井美樹さん提供の食事がとれなかったときに食べる食事を、『行動食』といい、髙木菜那さんがそれを、『流動食』と言い間違えたところもおもしろかった。

 コミュニティバスの運転手さんが、芸能人や撮影スタッフが、いなかのバス停で待ち構えていたのに驚いて、『なぬッ?!』と声を出されたのがおもしろかった。
 コミュニティバスの中に、乗客が書いたノートがありました。感謝のメッセージや要望です。
 『バスって、ありがたい』、お年寄りの感謝の言葉には、ほろりとくるものがありました。
 バスは、弱者の味方であってほしい。思うに、バスにしても鉄道にしても、公共交通機関の利用者の大半は、交通弱者なのです。自分で自家用車を運転して目的地に行けないのです。高齢者、障害者、病気の人、こどもさんなどです。
 到着したバス停では、大粒のあられが降ってきました。
 これが、夏のロケなら、ずいぶん楽だったでしょうに。

 野生の白鳥の群れを見ることができました。
 鳥たちは、たんぼに集まってなにかを食べていました。

 能代(のしろ)から北へ方向を撮るか、東へ方向をとるかで迷われましたが、迷うことなんかない、東へ行くのですと教えてあげたい気持ちでした。(東へ行かれました。良かった。絶対東ルートです)

 歩く、歩く、12キロ歩く。

 村井美樹さんと髙木菜那さんが、午後5時になって、『ここからがバス旅だ!』と息巻きます。この遅い時刻からが本番なのです。さゆりんごさんがおびえるように引いていました。
 わたしも仕事をしていたころは、午後5時になると、今からが仕事の本番だと力を入れてがんばっていました。いまは歳をとってしまったので、そんなことをしたら体が壊れてしまいます。

 最終日です。残り時間も少なくなってきました。バスがなくなったら終わりです。
 『ゴールをとりに行こう! レッツゴーー 最終日だーーー』三人が走ります。
 髙木菜那さんは、闘志のかたまりです。
 過酷です。
 津軽半島の地名のあれこれは、太宰治作品『津軽』を思い出させてくれます。名作です。
 大金持ちの家に生まれて、実母ではなく、乳母(うば)に育てられて(長い年数、乳母が母親だと思っていたそうです)、大きな屋敷で生活していて、まわりにたくさん人がいてもひとりぼっちで、心が屈折していった。母親代わりだった乳母を慕う気持ちが書かれています。
 1944年(昭和19年)11月の刊行です。まだ、戦時中です。翌年8月が終戦です。
 太宰治作品のなかでは、自分はこの作品が一番の好みです。淡々と静かです。太宰治というよりも本名の津島修治として書かれているような気がするのです。ふと気づいたのですが、筆名にある「治」は、本名の「修治」の治からとってあるのかもしれません。
 仲が良かった二歳年下の弟さんが若くして亡くなった部分にはほろりときました。
 作者は津軽を愛していました。
 
 途中で出会ったおじさんがおもしろい。
 『500mぐらい歩けば、民家なくなる。ライトがなくなる』(4kmぐらい電気(街灯)なしです)
 おじさんが、うしろからついてきてくれて、メンバーに何度も声をかけてくれます。『がんばれ! 民家なくなる!』
 三人ともすごい体力です。若さがうらやましい。
 『カニター―(地名です) 行くぜ~~~』
 
 ゴールは、『龍飛漁港(たっぴぎょこう)』です。
 ギリギリでゴールしました。すごーい。千葉県の新勝寺から、青森県の津軽半島のさきっぽまで、路線バスと徒歩だけで到着できましたーーー 800キロ、45本のバスで来ましたーーー
 バス車内のアナウンスは、運転手さんの生の声で、『終点龍飛漁港です』
 おめでとーーーーー 『龍飛りんごーーー』という三人の声が響き渡りました。

(その後のこと YouTube ユーチューブで答え合わせの検証を見ました)
 驚いたのは、大失敗だと思っていた髙木菜那さんの仙台駅前バスターミナルでの選択が大正解だったことです。
 髙木菜那さんの判断と決断で、メンバーは、仙台駅前→山形県新庄市へのバスに乗り込みました。髙木菜那さんはバス車内で、うつ的になるほど深く悩まれました。
 山形県新庄市へは行かずに、今いる仙台市で一泊して、翌日、仙台市から北上するルートをとっても、目的地にゴールすることはかなり困難だったそうです。
 そうなのか。思いこみだけで評価してはいけないと気づかされました。髙木菜那さん、正解ですよーーー 自信をもってくださーい。  

2025年01月02日

東野&岡村の旅猿26『何も決めずに香川県の旅』

東野&岡村の旅猿26~プライベートでごめんなさい… 『何も決めずに香川県の旅』 ゲスト:バカリズム TVer(ティーバー)とかhulu(フールー)とかBS日テレ火曜23時とか。

 あけましておめでとうございます。
 ことしもまた、淡々と書き綴って(つづって)みます。
 よろしく。

(第1話)

 東野幸治さんがロケ中に一般人に優しかったのでびっくりしました。岡村隆史さんも、『そんなキャラ(個性)でしたっけ?』と疑問を出しておられましたが同感です。
 東野幸治さんが、『充電させてもらえませんか?』の出川哲朗さんや『家族に乾杯!』の笑福亭鶴瓶さんみたいに、通りすがりの一般人に積極的に声をかけて、いっしょに写真におさまりましょうと誘うのです。
 東野幸治さんは、これまでそんなことをするような人ではありませんでした。なにかの話題づくりが目的だろうか。香川県に来て一般女性ふたり連れに声をかけたり、ご家族連れに声をかけて、いっしょに記念写真を撮ったりしました。

 バカリズムさんが、運転免許証を持っていないと言われたことも意外でした。
 前回、八丈島への旅では、原付バイクに乗ろうという企画で、バカリズムさんと同じく福岡県が故郷(ふるさと)の博多華丸さんが、高校時代原付バイクに乗ってうんぬんかんぬんという話が出て盛り上がりました。
 バカリズムさんも原付バイクにのりましょうと東野&岡村のおふたりが誘ったら、バカリズムさんが、『免許持ってません』ときっぱりと返答されました。

 にぎやかな三人です。
 これからどこへ行こうかという話が出て、小田和正さんがライブをやったという『さぬき市野外音楽広場テアトロン』に行くことになりましたが、今回は、小田和正さんが今、コンサートをしている最中というわけではなく、野外音楽広場だけの見学予定です。ご本人の歌を聴けると勘違いをして、期待に胸をふくらませていた岡村隆史さんが、がっかりしていました。

 旅の目的は、香川県の宣伝をすることですが、名産としての『うどん』は、はずすそうです。
 うどんの話が長い。うどんのことが、ゲストの頭から離れません。
 香川県は、『うどん』以外にPRする戦略がないような印象です。(このあと2回目の放送で意外な展開になりました)
 
 日本のウユニ塩湖(えんこ)、『父母が浜(ちちぶがはま)』が登場します。
 潮だまり(海の水が砂浜にたまっている)に写る写真がキレイなところです。人物像がジャンプしたときなどに海水に反射して映る写真を撮って楽しみます。
 有名なところなので、これまでに、ほかの旅番組でも何回か観ました。今回のメンバーが訪れた時間帯がそれほどいい時間帯ではなかった(夕映え時がいい)せいもあってか、パッとしないロケでした。
 バカリズムさんが持っていた黄色いスマホの黄色い色がいいなあと思ったぐらいです。
 写真はきれいでも現場は意外にしょぼいとだれかが言っていました。
 南米ボリビアにある、『ウユニ塩湖』を出さなくても、単体で、いい景色を見ることができるスポット(場所)としてアピールすればいいのではないかとバカリズムさんから提案がありました。
 東野幸治さんは、みずたまりの手前に立つので、みずたまりに自分の姿が写らないわけで、企画内容をよく理解されていないようすでした。

 ヒロカネ屋というところで、『たこ判(たこばん)』を食べました。
 めずらしい。248円。卵たこ判(たまごたこばん)とコロッケを注文しました。
 たこ判は、お好み焼きとたこやきの合体のような食べ物で初めて見ました。ソースがたっぷりかかっています。想像していたものとは違いました。なつかしい味のコロッケだそうです。そういえば、バカリズムさんのご実家は、弁当屋だったと思います。 福岡の田川市あたりがご実家でした。(わたしは、去年9月に田川市にある石炭歴史博物館を見学しました。なかなか良かった)
 たこ判もコロッケもとてもおいしいそうです。家庭料理のような雰囲気とお店で、中高生などが、学校のクラブ活動帰りにおなかをすかせて食べるような雰囲気の家庭的なお店でした。美容院も併せて(あわせて)やられているそうです。
 美容院なので、床屋とか理髪の話が出て、以前、くっきーさんが博多で、それから、ダイアンの津田さんが出たマカオの回のときに、番組内で髪を切った話がでました。
 わたしも両方テレビで見ました。まあ、どこまでが仕事かわからない番組です。この番組は、プラベートでごめんなさいというサブタイトルです。

 次回は、古代のサウナ、『から風呂(からぶろ)』だそうです。

(第2話)

 バカリズムさんが独特です。
 前回は、運転免許証を持っていないと言い(まあ、そういう人もいるでしょう。ただ、『旅猿』はたいていレンタカー移動で、ゲストも運転します)、今回は、バカリズムさんから、これまでの人生で、讃岐うどん(さぬきうどん)を一度も食べたことがないという発言が飛び出しました。聞いていて、これまでの人生で、うどんというものを一度も食べたことがないと発言されているような雰囲気でした。びっくりしました。
 それなのに、今回の香川県の旅では、うどんは食べないと定義(決定事項として東野さんが最初に話をまとめてしまった)づけして決定してしまいました。もう香川県のさぬきうどんは取材されつくされている。だから、今回は、うどんをはずしましょうという流れでした。
 バカリズムさんが、うどんを食べたことがないと聞いて驚いた東野さんが、それはいかん!と言い出し、きゅうきょ、讃岐うどんを食べることになりました。そんな経過がありました。わたしは、日本人で、うどんを食べたことがないという人を初めて見ました。
 オープニングの作戦会議でのていねいさに欠けました。スタッフも雑です。まあ、バカリズムさんの個性は不思議です。なにかしら極端な生活をしている。なにかしら、極端な人生体験をされておられます。
 
 『から風呂(ぶろ)』は、高温のサウナでした。170℃もあります。石室(いしむろ。狭い。三人いっぺんに入りました)の中で5分間をがまんです。
 全身を覆うように(おおうように)防護服を着るようなかっこうで、頭巾(ずきん)をかぶって、さらに、毛布で全身をくるんで顔も隠します。相当暑かったようです。出てきた時にみなさんが、『涼しい』と繰り返していました。

 岡村さんが、スマホで、お昼ご飯のお店に電話をかけて撮影交渉をするのですが、岡村さんは事務屋さんではないためか、へたくそです。岡村さんの電話のしかたは、しつこくて、繰り返しが多く、ムダがあります。慣れていない。へんなの。

 みなさんが車で移動している様子をみて、自分と友だちが、同じように車であちこちを回っていた二十歳前後のことを思い出しました。でも、映像のみなさんは、もう年齢がだいぶ進んでおられます。いつまでも少年です。ふつうその年齢(五十代男性)では、旅猿映像のような旅をする人は少ないと思います。毎日仕事に追われています。でも、みなさんは、これが仕事です。これを書いていて、まあ、自分でも何が言いたいのかわからなくなりました。
 演者さんたちの奥さんやこどもさんたちは怒っているかもしれません。自分(夫、父)だけがいい思いをしていると。三人とも家族サービスを欠かさないようにしましょう。

(第3話)

 原付バイクが用意されていますが、バカリズムさんは運転免許を持っていないので、東野さんと岡村さんがバイク、その後ろを、車にのったバカリズムさんがついていきます。お互いにマイクを使って会話をしますが、会話ははずみません。変なロケでした。

 音楽広場『テアトロン』で、ものまねをする人が、奥田民生さんの歌などを歌いましたが、これもまた盛り上がりませんでした。
 井上陽水(いのうえ・ようすい)さんのものまねも出ました。井上陽水さんとバカリズムさんは同郷の方ですが、世代が異なるので関連性は薄いでしょう。(福岡県筑豊地区田川市)。IKKO(イッコー)さんとか小峠英二さんもたしか同郷でした。むかしは炭鉱で栄えましたが、今は静かな町です。

 仕事の話です。ロケで何を撮るかです。
 自分たちで薪(まき)をくべて火をつけて風呂を沸かして入る。というようなことにチャレンジするようです。

 三人の姿を見ていて年長者の立場で思ったことです。
 体が元気で、わいわいやれているうちは楽しい。
 だれしも、やがて老いが近づいてきます。
 やれていたことがやれなくなってくるし、脳みその働きも衰えてきます。
 やれるときに、いい思い出をたくさんつくっておく。
 やれなくなったら、ああ、あのときは楽しかったなと思い出す。思い出が多い人生が、いい人生です。
 10年後、20年後、30年後、三人さんはどうなっているだろうかと想像を巡らせました。
(先日うちの親戚のひとりが、認知症で施設に入ったと電話で聞きました。若い頃、あんなにきれいで元気だった人がとショックを受けました。もう会っても、ちゃんとした会話はできそうにありません)

(第4話)
 
 今回で香川県への旅は終わりです。
 古民家を活用したお宿で宿泊です。自分たちで、薪(まき)を使って、おふろのお湯をわかします。わたしも中学生のころ、日曜日は薪割りをしていました。おふろをわかす燃料は、薪と石炭でした。日常生活でそういうことをしていましたが、今は、ガス給湯器(きゅうとうき)があってとても便利です。

 翌朝の朝食は、高松市内で、さぬきうどんの朝食です。
 大阪のおじさんたちは、パンとコーヒーの朝食が好き。モーニングは、名古屋のイメージとか、いろいろ話が出ます。
 以前、この番組で出ていた長崎県での朝食が安価でおいしかったことを思い出しました。ゲストが、平成ノブシコブシの吉村崇(よしむら・たかし)さんで、吉村さんが、こんなことを言っていたことを思い出しました。
 三人は長崎県で、朝食に貝汁定食を堪能されました。(たんのう:十分に楽しみ満足した)おでんで、厚揚げ、牛すじもありました。貝汁は映像を観る限り、一般の家庭でつくる形態のもので、九州地方にあっては、ふだんの生活で食べる食べ物に見えました。
 吉村崇さん『(自分は)なんで東京になんか住んでいるのだろう。こんなおいしいものが地方にはいっぱいある』おいしい食べ 物を食べて、美しい景色に包まれて暮らしを送る。
 働いて、ある程度お金が貯まったら地方で暮らすのも人生を楽しむ手法です。
 三人は『100点満点の朝』と満足されました。

 今回の三人も、香川県でのおうどんの朝食に満足されていました。
 バカリズムさんは、うどんを楽しめて良かったと発言されました。
 名物があるということは、観光において、強みになります。

 次回は、京都府丹後半島にある伊根の舟屋(いねのふなや)で、ゲストは、映像ではベッキーさんに見えました。楽しみです。
 年をとってきて、交通の便が不便な土地に行くのは、体の負担になってきています。最近は、旅先が、都市部に限られるようになってきました。
 これまでにあちこち旅行に行ったので、もう無理しなくてもいいかなという気持ちもあります。
 旅番組は、テレビの映像を見るだけでそこへ行った気分になれるので助かります。  

2024年12月30日

2024年 今年読んで良かった本

2024年 今年読んで良かった本

『本屋で待つ 佐藤友則 島田潤一郎 夏葉社』
 1章から3章まであります。2章を読み終えて、今年読んで良かった一冊になりました。『発見』があります。
 人口7000人ぐらいの町の本屋さんががんばります。人の育成です。ひきこもり、登校拒否のこどもたちをアルバイトや店員で採用して、そのうちのひとりは店長になれるまで能力を伸ばします。
 町の本屋をしながら、雑貨や化粧品も販売し、英語を母国語とする人たち向けの日本語の教科書を外国人向けにネット販売もし(自分たちで教科書をつくる)、エステや美容院、洗濯のコインランドリーも設置して経営します。たいしたものです。

『青空のむこう アレックス・シアラー 金原瑞人(かねはら・みずひと)・訳 求龍堂(きゅうりゅうどう)』
 死んでしまった少年の話らしい。イギリスの小説家の児童文学作品です。児童冒険小説というジャンルのようです。
 日本語訳者は、先日読んだ、『アンソーシャルディスタンス』の作者金原ひとみさん(「蛇にピアス」で芥川賞を受賞された)のお父さんです。これから読む本が家のダンボール箱に入れてあるのですが、たまたま偶然、こちらのお父さんの本にあたりました。

『財布は踊る 原田ひ香 新潮社』
 『会議は踊る』というタイトルの洋画を思い出しました。観たことはありません。1931年(昭和6年)ドイツ製作の映画です。さて、こちらは、短編6本です。
『第一話 財布は疑う』
 ルイ・ヴィトンの財布です:フランスのファッションブランド(葉月みづほの欲しい物です)

『ニワトリと卵と、息子の思春期 繁延あづさ(しげのぶ・あづさ) 婦人之友社』
 2021年発行の本です。(令和3年)
 当時ご家族は長崎県長崎市住まいで、ご主人と高校一年生のご長男(お名前は、「あやめ」)、中学二年生の次男(葵あおい)、小学二年生の長女さん(お名前はわかりませんが、「あげちゃん」です)の5人家族です。著者の職業は、写真家で女性です。

『集団就職 高度経済成長を支えた金の卵たち 澤宮優(さわみや・ゆう) 弦書房(げんしょぼう)』
 貧困があります。生活保護の文字も見えます。金の卵(きんのたまご)と言われて、都市部へ列車で送られた義務教育中学卒業の男女の皆さんは大変なご苦労をされました。

『すしん たなかひかる ポプラ社』
 かなりおもしろかった。お寿司の話です。握りずしの下に、車輪が取り付けられます。
 まぐろの握りが、『すしーーーーん』と走り出します。
 爽快です。(そうかい:さわやかで気持ちが良い)
 たまごとえびも走ります。『すしーーーーん』、『すしーーーーん』。
 そのあとを、貝と、あなごと、いくらとウニとタコとイカとサーモンと鉄火巻きが走ります。
 『すしーーーーん』、『すしーーーーん』

『リカバリー・カバヒコ 青山美智子 光文社』
 味わい深い文章を書かれる作家さんです。電子書籍の週刊誌で紹介されていたので取り寄せてみました。
 こどもさんが乗って遊ぶ公園にあるカバを手でなでると、なでたその部分が治るというパターンです。人間にはだれしも、『願い』があります。

『愛人!? 困っちゃう… 保科有里(ほしな・ゆり) 山中企画』
 BS放送の番組の合間に、夢グループのコマーシャルが入ります。初めて見たときには笑いました。『DVD(デー・ブィ・デーという発音)』とか、『CD(シーデーという発音)』は、笑えるのですが、年配者にとってはわかりやすい! 買う人いるだろうなあ。じょうずに宣伝してあります。くわえて、『しゃちょーー もっとお安くしてーー』のかけ声とそのあとの格安値段で、これは、買う人いるだろうなーーと思ってしまうのです。日曜夕方の番組『笑点(しょうてん)』で、桂宮路さんが、こちらの本の著者女性の物まねをします。『しゃちょーー』のかけ声に笑います。

『赤と青のガウン オックスフォード留学記 彬子女王(あきこじょうおう) PHP文庫』
 『徹子の部屋』にゲストとして出られて、本を出していると聞いたので、取り寄せて読んでみました。 皇族の方です。
 彬子女王(あきこじょうおう):1981年(昭和56年)生まれ。学習院大学卒業後、英国オックスフォード大学マートン・コレッジに留学。大正天皇のひ孫。父親は、寛仁親王(ひろひとしんのう。2012年(平成24年)66歳没。大正天皇の孫。愛称『ヒゲの殿下(ひげのでんか)』)。
 最初の留学が、20歳の時、2001年(平成13年)9月から1年間留学した。2回目が、学習院大学卒業後の2004年(平成16年)からオックスフォード大学の大学院に入学して、2010年(平成22年)1月に博士課程を修了した。

『黄色いマンション 黒い猫 小泉今日子 新潮文庫』
 今、毎週日曜日夜10時からあるNHKBSドラマ、『団地のふたり』を楽しみに観ています。
 主人公役を務める小泉今日子さんと小林聡美さんが、それぞれエッセイ本を出されていることを知りました。まず、小泉今日子さんの本を先に読んでみます。

『敗者のゲーム チャールズ・エリス著 鹿毛雄二(かげ・ゆうじ)+鹿毛房子(かげ・ふさこ)・訳 日本経済新聞社』
 投資の本です。わたし自身は3年ぐらい前から株式投資をしている初心者です。今年は8月に大きな暴落がありました。年明けから夏までは順調だったので、それなりに利益を得ました。幸いに、トータルでは損失はありません。

『名もなき世界のエンドロール 行成薫(ゆきなり・かおる 男性) 集英社文庫』
 192ページから深い話になります。城田(きだ)の両親は、城田が9歳の時に道路交通がらみで事故死した。突然両親がいなくなった。(両親がいなくなってから、城田(きだ)はどんな気持ちで生きてきたのだろう。自分の存在をどのように定義してこの世に存在してきたのだろう。自分はこの世に、いてもいなくても良い存在だったのかもしれないという雰囲気があります)  

Posted by 熊太郎 at 10:35Comments(0)TrackBack(0)熊太郎の語り

2024年12月29日

2024年今年観て良かった映画やドラマ

2024年今年観て良かった映画やドラマ

『オットーという男 洋画 2023年公開(令和5年) 2時間6分 動画配信サービス』
 良心的ないい映画でした。今年観て良かった一本です。
 主人公のオットーという男は、見始めの頃は、嫌な人間に思えます。細かい人、めんどくさい人、理屈っぽい。(こういう人っているよなという雰囲気です)。理屈で物事を考える人です。世間という人間界は、グレーゾーン(灰色)でできあがっています。正しく、きちんとやると不自由なこともあります。人間関係の衝突があります。

『シャイロックの子供たち 邦画 2023年(令和5年) 2時間2分 動画配信サービス』
 阿部サダヲさんの出ているタイムトラベルドラマ、『不適切にもほどがある』を毎週楽しみに観ていますが、今回は、阿部サダヲさんが主演されているこの映画を観てみました。なかなかいい。おもしろかった。いい映画です。今年観て良かった1本になりました。

『沈黙のパレード 邦画 2022年(令和4年) 2時間9分 動画配信サービス』
 出川哲朗さんの充電バイクの番組に、ずん飯尾和樹さんが出ていて、その後、飯尾さんがこの映画に出演されていることを知って、さっそく映画を観てみました。ずん飯尾さんが、娘を殺された父親役を好演されています。

『運命じゃない人 邦画 2005年(平成17年) 1時間37分 動画配信サービス』
 中村靖日(なかむら・やすひ)さんという俳優さんが7月10日に急性心不全のため51歳で亡くなって、わたしは知らない俳優さんだったのですが、いくつかのコメントを読んで、いい俳優さんだったということだったので、そのなかで、『運命じゃない人』がいい演技だったという記述を読んで、映画を見たくなりました。観終えて、中村靖日さんの演技がとても良かった。

『死霊のはらわた(しりょうのはらわた) 洋画 1981年(昭和56年) 1時間25分 動画配信サービス』
 先日読んだ本が、小泉今日子さんが書いた、『黄色いマンション 黒い猫 新潮文庫』でした。
 若い頃、ホラー映画にはまって、よく観ていたそうです。キョンキョンのお勧めホラー映画です。
 1978年(昭和53年) ハロウィン 1979年(昭和54年) 悪魔の棲む家(あくまのすむいえ)
 1980年(昭和55年) 13日の金曜日 1981年(昭和56年) 死霊のはらわた(しりょうのはらわた) 1984年(昭和59年) エルム街の悪夢
 いちばん怖かったのが、『死霊のはらわた』だったそうです。さっそく観てみました。

『くちびるに歌を 邦画 2015年(平成27年) 2時間11分 動画配信サービス』
 本は読んだことがあります。映画と本は設定がいくぶん異なるところがありました。まじめな映画です。いくつもいいなあと思うセリフがありました。
 『先生は、生きている意味って、考えたことありますか?(『役割』の話です。人が生まれてくるときは、それぞれが、『この世での役割』をもって生まれてくるのです)』障害のある兄をもつ桑原サトルくんが書いた手紙は、涙なしでは読めません。いい映画です。

『3000万 NHK土曜日のドラマ』
 家族から、おもしろいドラマがあると聞き観てみました。なるほど、おもしろい。
 住宅ローン返済中、小学生息子のピアノレッスン月謝の値上げ、時給で働く派遣のテレホンクレーム対応パート職の妻、ミュージシャン崩れの交通警備員をしている夫、いろいろお金の話はリアルです。そういう家庭に、犯罪がらみのお金3000万円という現金札束が突然、ころがりこむのです。善良に見える夫婦は、最初は正直に警察へ届出しようとするのですが、流れが変なふうに変わってしまうのです。

『団地のふたり NHK日曜日のドラマ』
 平和です。ここに、『競争社会』はありません。小泉今日子さんと小林聡美さんのふたり劇を中心に進みます。おだやかに時間が流れていきます。おふたりは、団地といっしょに歳をとったのです。ふたりとも55歳と聞こえました。(劇中の設定です)。団地に入居するときは、40倍の競争率だった。 今では、住んでいるのは年寄りばかりになった。空き家も目立つのでしょう。
 桜井奈津子:小林聡美(こばやし・さとみ)。イラストレーター。結婚歴なし。結婚歴はないけれど、同棲歴はある。同棲はしていたけれど、相手は既婚者だった。そのことを知らずに同棲していた。
 太田野枝(おおた・のえ):小泉今日子。大学の非常勤講師。33歳のときに離婚して、団地の実家へ出戻りだそうです。夫がマザコンだった。こどもさんはいません。両親と三人暮らしです。

『虎に翼 NHK朝ドラ』
 伊藤沙莉さんたちの名演技がありました。
 『はて?』(この言葉が、ドラマを貫きます。なぜ、女性は男性より地位が下なのか?です)

『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) NHK火曜日のドラマ』
 本は、今年5月に読みました。『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ) 伊予原新(いよはら・しん) 文藝春秋』。読んだ時、ドラマになることは知りませんでした。さっそくドラマを観てみました。
 みなさんいい作品に出られました。上品で上質な学園モノに仕上がったドラマでした。定時制高校科学部のメンバーががんばります。  

Posted by 熊太郎 at 07:12Comments(0)TrackBack(0)熊太郎の語り

2024年12月28日

出川哲朗の充電させてもらえませんか? 中禅寺湖→白河の関

出川哲朗の充電させてもらえませんか? 中禅寺湖→白河の関 TVerとかネットもテレ東とか。

北関東縦断128キロ■紅葉の<中禅寺湖>から<日光・那須高原>へ■ゴールは高校球児の名所<白河の関>なんですが■マジラブ村上&さゆりんごがヤバイよヤバイよSP

 前半のゲストが、お笑いコンビマジカルラブリーの村上さん、後半が、元乃木坂46のさゆりんご(松村沙友理(まつむら・さゆり)タレント・ファッションモデル・女優)さんでした。
 村上さんは、こどもたちに、『勉強しろよーー』という人で、さゆりんごさんは、勉強よりもハートが熱い人でした。

 自分は小学生のときに一時期栃木県に住んでいたことがあるので、日光市は身近な地域です。成人してからも何度か訪ねたことがある場所です。職場の友だちと泊まりで行ったり、まだ小学生だった息子と二人旅をしたり、夫婦ふたりで訪ねたりもしました。
 いろは坂をのぼったところにある中禅寺湖にも何度か行きました。今回充電メンバーがバイク移動の途中で訪れた東照宮とか鬼怒川にも行ったことがあります。映像を見ていてなつかしかった。映像では、紅葉がきれいです。中禅寺湖のそばにそびえたつ男体山(なんたいさん)もくっきり見えます。

 マジカルラブリーの村上さんが、神社でのお賽銭(さいせん)を、スタッフの製作費から出させようとします。この人もかとあきれました。これまでに、お賽銭の自己負担をいやがったのは、クロちゃんとナダルさんでした。軽蔑(けいべつ)しました。
 村上さんは、このあとも出川さんに対して無礼(ぶれい)な行動がありました。わざとやって受けを狙ったとも思えません。好感度が下がりますぞい。
 出川さんは、『勉強も大事だけれど、好きなものを見つけてくれ!』と、ちびっこたちに声をかけますが、村上さんは、こどもたちに、『勉強しろよーーー』とけしかけます。出川さんは、村上さんの高学歴(東京六大学卒)を聞いて相当なショックを受けて言葉を失っていました。
 わたしが思うに、一般的には、小学生というものは、最低限の読み書き計算ができていればいい。まずは、生きて小学校を卒業してほしい。死んじゃだめです。親や祖父母は、自分より先に子や孫が死んだら泣きます。

 あの長い日光いろは坂を電動バイクで走るなんて驚きです。快挙でした。

 豆乳ゆばラーメン(とうにゅうゆばラーメン)がおいしそうでした。優しい味(やさしいあじ)でしょう。麺(めん)の上に、ゆばがたくさんのっています。
 塩ラーメンだそうです。
 優しい店主さんでした。
 
 雨が降ってきたので、メンバーがかわいそうでした。
 村上さんは体が太いので、雨がっぱが小さく、上半身がぱんぱんできつい。
 村上さんは、体重が110kgぐらいあるそうです。やせたほうがいいですよ。
 
 鬼怒川温泉(きぬがわおんせん)には、45年ぐらい前に行って宿泊したことがあります。とてもにぎわっていました。現在の鬼怒川温泉は、さびれてしまったような雰囲気があります。
 当時の日本では、まだオートマチック車は普及していなくて、マニュアル車のレンタカーを借りて、友だち三人を乗せて運転して東武日光駅あたりから周辺観光に行きました。そのときの三人とは、お互いに前期高齢者になった今でも交流があります。みんな、歳をとりました。

 豚肉料理がおいしそう。食べてみたい。映像を見ているだけで、口の中につばが出てきます。
 とんかつステーキのお店でした。

 ホテルに泊まれて良かった。いつもホテル探しがたいへんです。予約なし、その場で探すドタバタ騒ぎです。
 毎回のことですが、ゲストさんは、宿泊した翌朝早くに、仕事がありますと言われて帰っていきます。たまには、通しで(とおしで)同じゲストさんでやってもいいのではないだろうか。だれかひとりぐらい、出川さんたちに最後までつき合ってほしい。
 昔の太川陽介さんとえびすよしかずさんの路線バスの旅では、三泊四日でずーっと同じゲストさんでした。過酷ではありましたが、見ごたえもありました。

 さゆりんごさんは、知名度が低いのか、悪戦苦闘されていました。
 地元の人に、『(タレントの)王林さんの仲間?』とか、キャッチフレーズを聞いても、『何?』という反応でした。
 さゆりんごさんは、映像に出てきてそうそう、白河へは最近仕事で行ったばかりと話が出ましたが、尻切れトンボで、その話題は後半にはつながりませんでした。
 なんというか、『白河(しらかわ)』という土地に対する解釈がヘンでした。全国各地に、『白河』があるというような錯覚が感じられました。
 おこられるかもしれませんが、さゆりんごさんは、勉強がにがてそうで、前半ゲストのマジカルラブリー村上さんと対象的でした。でも人情とファイトでは、さゆりんごさんのほうが優って(まさって)おられました。

 乃木神社というところで、こどもさんの七五三参りに遭遇(そうぐう)しました。
 赤い鯛(たい)のかぶりものをしたお子さんのかぶりものがおもしろい。
 インタビューのようにして、ちいさなお子さんに、将来何になりたいかを質問です。
 小さい子は、ケーキ屋さんになりたいと言い、ちょっと大きな子は、JRの職員になりたいと答えがありました。どなたか身近にJRの職員がいるのかもしれません。
 お子さんたちの姿が相変わらず多いロケです。少子化が感じられません。

 さゆりんごさんは、コミュニケーションがにがてそうです。
 ひとりで、充電の依頼をするのですが、かなり緊張されています。
 地元民とうまく雑談ができなさそうな個性です。
 台本が必要なタレントさんです。
 でも地元の方は、みなさん誠実な人でした。
 充電を受けてもらえて良かった。
 充電先のお母さんと娘さんのお顔がよく似ていました。
 
 那須高原駅の近くでおまつりです。
 この番組のロケは、土日がけっこう多いのはそういうわけかと気づきました。
 地元でお祭りやイベントが開催される土日を狙っている(ねらっている)のです。
 いきなり泊まるホテルは見つけにくくなりますが、祭りがあれば、飛び込んで、番組で使える映像を手に入れることができます。

 充電先のお宅の畑でとれた立派なサツマイモが映像に出てきた時に、BGM(バックグラウンドミュージック)で、南こうせつさんの、『妹よ』の歌声が流れました。つい先日、ご本人の歌を東京にある日本武道館で聴いたので、胸にジーンとくるものがありました。黒柳徹子さんの番組、『徹子の部屋コンサート』を聴きに行ってきました。

 偶然見つけた、ひっそりとやっているフランス料理屋さんのお料理がおいしそうでした。お肉が柔らかい。
 今回のロケは、グルメの旅になりました。地元の食材などがいいので、おいしいお料理が出せるのでしょう。地産地消(ちさんちしょう)ですな。
 フランス料理の食事中に、さゆりんごさんが、『いつもお母さんがフォアグラを焼いてくれる』と発言されたので、お嬢さまなのかとびっくりしました。
 出川さんは、さゆりんごさんを、たいてい言い間違えて、『ゆきりんごちゃん』と何回も紹介していました。村上さんの、マジラブ(マジカルラブリー)も、何度も、違うふうに、『ラジマブ』と紹介していました。へんなの。

 那須ワールドモンキーパークでは、おさるさんのショーに感激です。
 観ていて、わざと失敗して、ついに成功するというストーリーのショーなのに、さゆりんごさんは感動して(がんばるということに、(おさるさんが)何度も挑戦して最後に成し遂げるということに)大粒の涙をこぼされていました。まだまだ純真なお嬢さんです。(おさるさんはね、最初から技を(わざを)できるんですよ。わざとできないようにして、じょうずに演技をしているのですよ)
 それにしても、ショーでは、大きな緑色のインコがしゃべるのですが、そのタイミングと言葉のキレの良さに感心しました。
 エリマキキツネザルとのからみもおもしろかった。サルに俊敏な動きがあります。ウッキーのポーズです。
 
 福島県内の田舎道をひたすら走ります。もうあたりは暗い。
 バッテリーの充電が0%です。土方ディレクター(ひじかたディレクター)が、0%なのに、『行きましょーー』とかけ声をかけます。オモシロイ。土方さんは、変わっているけれど、いい人です。
 もうあたりは真っ暗なのに、充電を受けてくださったお宅がありました。良かった。
 夜ですが、親戚一同集合で記念撮影です。芸能人たちの突然の訪問に、さぞや驚かれたことでしょう。なかなか良かった。にぎやかです。

 ようやく白河の関に到着です。
 神社にお参りをしました。
 以前、仙台市に行ったときに、夜の始まりで暗くなったころ、百貨店の屋上にある小さな神社でお参りをした時の雰囲気に映像が似ていました。映像を見ながら、仙台への旅のシーンを思い出しました。暗い中での参拝でした。
 松村沙友理さんは、ガッツ(闘志)があります。
 今回が今年最後の番組ですので、『またらいねーん』で終わりました。(来年も楽しみにしています。1月3日金曜日午後5時55分、場所は宮崎県、ゲストは、江頭2:50、さま~ずの大竹さん(いつも、もやもやさま~ず2を見ています)、いとうあさこさんです(いとうあさこさんたちは、お酒ばっかり飲んでいる旅番組なので、わたしは見ていませーん)  

2024年12月27日

身代わり忠臣蔵 邦画 2024年

身代わり忠臣蔵 邦画 2024年(令和6年) 1時間59分 動画配信サービス

 監督:河合勇人(かわい・はやと)
 俳優:ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、柄本明、橋本マナミ、寛一郎、林遣都

 去年の12月上旬は、BSテレビ番組の連続ドラマで、『忠臣蔵(ちゅうしんぐら)』を観ていました。
 松平健さんが主人公の大石内蔵助(おおうちくらのすけ)を演じておられました。
 今年1月に用事があって関東に行った帰りに、品川駅で予約した新幹線待ちの時間があったので、高輪ゲートウェイ駅(たかなわゲートウェイえき)から歩いて、泉岳寺(せんがくじへ)へ行き、じっさいの忠臣蔵でお亡くなりになった赤穂藩(あこうはん)の皆さんのお墓参りをしました。
 その後今年7月には、東京明治座で、松平健さんの時代劇とマツケンサンバ歌謡ショーを楽しみました。
 また、チャンスがあったら、泉岳寺を訪れてお参りしたいと思っています。そんな下地があって、今回の映画を観ました。

 吉良上野介(きらこうずけのすけ)がムロツヨシさんです。芸達者です。
 大石内蔵助が、永山瑛太さんです。

 観始めて、あれッ?!と思う。
 コメディか?
 なんか、想像していた忠臣蔵と違う。

 おもしろそう。
 映画だから、いかようにもつくれる。
 はしょりすぎ(省略しすぎ)のような。

 この時代に(江戸時代)、お金(貨幣)に執着するとは思えない。庶民の世界ではまだ、物々交換が主流だったと思います。
 忠臣蔵討ち入りの日:江戸時代の元禄15年12月14日(西暦だと1703年1月30日)です。お犬様(犬公方いぬくぼう)の徳川綱吉が江戸幕府の将軍だったころです。

 おもしろい。
 筋立てとしては、江戸城中で切り付けられた吉良上野介(きらこうずけのすけ)が、傷の影響なのか、自分のお屋敷で療養中に病死してしまうのです。
 江戸幕府は、そのことは知らずに、吉良上野介がもし亡くなったら、吉良家を取り潰す(つぶす)という方針を表明したのです。
 だから、吉良上野介にそっくりの彼の弟を藩主に仕立て上げたのです。

 いろいろとおもしろいギャグのような言葉や動作が続きます。(まじめに見ている人は、腹が立ってくるかもしれません。なんじゃこの映画はと、がっかりするかもしれません)
 これは、忠臣蔵ではないような……

 身代わりになったムロツヨシさんが演じる吉良上野介は、人間味がある個性です。人に優しい。人情コメディ映画です。

 うらみを晴らす。
 雪が降る夜の風景が美しい。
 『ありがとう』と、お礼をいうようにして、偽(にせ)の吉良さん(きらさん)は死を覚悟しました。
 『けじめはつけねばならぬ』
 仇討ち(あだうち)をされたほうも、仇討ちをしたほうも、事(こと)の最中(さいちゅう)や事が終わったあと、ほとんどの人は命を落とすのです。(加害者は江戸幕府の命令により切腹です)。
 
 情(じょう)や愛情がないと、この世は地獄だみたいなことを偽物(にせもの)の吉良上野介が言います。(そのとおりです)。
 
 屋根に白い雪が積もっています。美しい。
 
 ラグビーをプレイしたことがない人が映像を観たら、最後のあたりのシーンは、腹が立つかもしれません。
 ボールは大事。ボールは、『命』です。(映画では、布でくるまれた首がボールになります)パスして、ボールを持って守って、最後にゴール(勝利)します。
 自分が高校生の頃、体育でラグビーの授業がありました。わたしはボールを持って走る相手にタックルをして倒すことが大好きでした。高校最後の体育の授業がラグビーの試合で、試合が終了する直前に、自分の手でトライできたことが、高校生活のいい思い出として、今も脳裏に残っています。

 映画のラストは、おもしろかった。
 いい感じでした。
 『塩』は大事です。

 ムロツヨシさんは、いい演技でした。
 映画だなあ。
 『これがオレのやりかただ』
 『逃げも隠れもしない。好きにしろ』
 『体が汚れる(けがれる)』

 対立することの無意味さを表現した映画だと受け止めました。

 じょうずに話をつくってあります。
 娯楽映画です。