2025年03月28日
ようやくカナダに行きまして 光浦靖子
ようやくカナダに行きまして 光浦靖子 文藝春秋
もうだいぶ前のことになりますが、光浦靖子さんが、番組、『徹子の部屋』にゲストとして出演されて、この本のことをお話しされていました。
出演後は、本が売り切れたようすで、日にちがだいぶたって、たぶん増刷されて、今回の注文ではすんなり手に入りました。
愛知県渥美半島のご出身で、お勉強ができることが売りのお笑い芸人さんです。
パラパラっとページをめくって、それほどの文章量でもないので、短時間で読めそうです。
読み始めます。
読み始めて思うことです。
結婚、出産、育児体験のない方です。
53歳の方です。年齢的に、それらはもうなさそうな気もします。
ひとりの人の個性として、光浦さんは、勉強をする人、勉強を続けたい人だった。だから、カナダへ行った。(どうしてカナダなのかといところも考えさせられました。フランス語の領域と英語の領域がある国です。どうして、留学先に、アメリカ合衆国とかイギリスを選ばなかったのか。そのあたりも読み手のわたしは関心があります。二番手が好きな性格なのか)(読み終えて:結局カナダを選択された理由は書いてありませんでした)
1年間の留学が3年に伸びています。
語学学校→カレッジ(卒業)→3年の就労ビザをゲットした(ボスグラという名称の就労ビザです。何の仕事をするのだろう?)
本の内容は、2021年(令和3年)7月~2022年(令和4年)7月までの1年間の記録で、語学学校時代のものだそうです。 50歳で留学して英語を習得する。う~む。もっと早い方が英語の習得には良かったような。
いろいろ疑問をもちながらの読書の始まりとなりました。
目次を見ると、『ヘレナさん』という女性の名前がたくさん出てきます。現地でできた親友でしょうか。
2021年成田空港から出発です。
コロナ禍です。(日本においてはおもに、2020年~2022年)
静かな成田空港です。関係者の見送りがあります。
ゲートをすぎると、ひとりぼっちです。
なんだか、18歳のときの自分を思い出しました。博多駅のホームで、高校の友だちに見送られて、新幹線に乗ってから、ひとりぼっちになりました。でも、そのときのわたしは、まだ十代でした。光浦さんは五十代です。お笑い芸能にうちこんだ何十年かがありました。
まだ、日本国内である成田空港にいるのに、『日本に帰りたい』という気持ちが、光浦さんに芽生えました。
本の記述のベースになっているのは、日記だと思います。
なんのネタもなしに、文章を書き続けることはむずかしい。
光浦さんも日記をつけておられるのでしょう。
カナダといえば、作家の西加奈子さんが住んでおられます。途中、光浦さんとの交流もあったようで、本に出てくるのでしょう。(199ページにありました)。西加奈子さんは、お笑い芸人さんたちとつながりがあるようで、テレビ番組で対談を見たことがあります。お笑いコンビオードリー春日さんの相方若林正恭さんとお話しをされていました。わたしは、若林正恭さんの本も何冊か読みました。若林正恭さんは、ぱっと思いつくと、ひとりで海外旅行へ行く人です。
こちらの本の内容は、雑誌、『オール讀物』に2022年・2023年(令和4年・5年)に掲載されたものが下地になっているそうです。
ああ、コロナだから、バンクーバーで指定されたホテルに三日間滞在して、感染の有無を確認するのか。たいへんです。
チップの習慣があるからたいへんそうです。タクシー代支払いのチップをいくらにするかです。
現地に住む60代後半の夫婦宅でホームスティです。
ホストファミリーです。ホストファーザーが、やせたメガネのおじいさん(ケンさん)、ホストマザーが、小柄でかわいらしいおばあさん(グレンダさん)、彼女は家事がうまい、趣味が、パズルと読書の方だそうです。
大きなお屋敷です。1階と2階に留学生の部屋が合計4部屋あります。
コロナだからマスク着用です。
(今になって、ときおり、コロナ禍ってなんだったのだろうと思い出すことがあります。たいへんな目にあいました。コロナ禍がなければ、スムーズに運んだ話がいくつもありました。されど、それも、過ぎた話になりました)
ハル・ベリー:アメリカ合衆国の女優
エミ、ナホ(19歳):同じ家にいる留学生。お互いに助け合いが必要です。他人に頼るしかありません。
ちょっと光浦靖子さんのパソコンオンチ、スマホオンチ(知識がない)には、驚かされます。
まあ、操作を勉強したことがない中高年は、こんなものなのかなあ。そんなものなのでしょう。
英会話もパソコンもできないし、おまけにコロナで、お互いに近づけず、距離をおいて離れての会話です。外国人たちとの意思疎通がたいへんです。
留学生たちは、二十歳前後の若い女性たちが多い。コロナ禍という特殊事情のため、入国できる国籍で日本人が多い。若い世代のなかに、50歳の著者が入るのはさすがに場違いです。芸能人扱いされることもあって、最初はかなり苦労されています。
読んでいると、そこまでして英会話の勉強をしなければならないのだろうかと疑問をもちます。
なんというか、光浦靖子さんは、自己完結型の人生の送り方です。結婚、出産、育児、介護という体験がありません。
有名人ゆえに、日本では周囲の目が監視の目に感じていた。
カナダでは、自分は知られていないから、自由になれた。
リラックスできる。
そんなことが書いてあります。
上級、中級、初級の3クラスがある。著者は、中級に所属する。日本人が4人(若い女性が2人と30代男性が1人、そして著者がいる)。ほかに、19歳南米エクアドル人女性、29歳中米エルサルバドル人男性、21歳ベルギー人男性がいます。合計4人です。
バンクーバー:移民の都市。白人系40%、中国系・インド系が多い。いろんな言語が街に流れている。
ゆったりしている。東京の生活とは異なる。
ひとつの項目で、長い文章が続きます。著者は勉強をする人です。
カナダプレイス:海の見える広場。ここで、初級・中級クラスのメンバーは昼食をとる。
親切にしてくれた人たち
ジョーダン:上級クラス。20代女性。美人、アニメオタク、おしゃれ。黒髪、足にはタトゥーがある。
ヘレナ:南米コロンビア人女性29歳。初級クラス。大きな声、ハイテンション、笑って、怒る。学校のムードメーカー。睡眠時間3時間だそうです。ヘレナが15歳のときに産んだ、14歳の息子がいる。夫は浮気症で、ほぼ離婚状態。リモートで、コロンビアにある会社で働いている。カナダでの永住権獲得を目標にしている。
著者の自称ニックネームは、愛知県渥美半島(あつみはんとう)のミス頑固(がんこ)だそうです。渥美半島には、伊良湖岬があります。農業と観光の地域です。
フラストレーション:欲求不満
ラティーノ:ラテンアメリカにルーツをもつ人々
テキーラショット:小さなグラスに入ったテキーラをいっきに飲み干すこと。
カナダドル:2021年夏が、1ドル90円。2024年7月が、1ドル118円。ホームスティは、3食付きで、ひと月100ドル。ヨーロッパ人の一部は、留学目的ではなく、観光目的でカナダに来て、ホテルよりも安いホームスティに泊まって勉強しながら(しているふり?)観光で遊びまくっているそうです。
読んでいて、バンクーバーはやはり外国です。日本とは違います。
①落し物は届けない。現金が落ちていても届ける先がない。裸の現金は、拾った人間がポケットに入れてしまってあたりまえ。おとがめもない。
②変なユーチューバーがいる。男が、『今日家に泊めて』と腕をつかんで話しかけてくる。その撮影シーンをユーチューブで流している。
③相手に対する、『手伝いましょうか』というような声かけは、現実的には迷惑だからといやがられる。小さな親切大きなお世話のようなものです。各自が、自分のやり方、自分のペースをくずしたくない。
④人生で一番大切にしているものはなんですか?という質問があります。コロンビア人の答えは、『家族』。著者の答えは、『好奇心』(ドン引きされたそうです。質問の意味がわかっていないのではないかと疑われたそうです)
⑤日本のパスポートをうらやましがられる。日本のパスポートをもっていれば、世界中のほとんどの国へ行ける。(ほかの国のパスポートでは、いろんな国には行けないそうです)
チナミ:新しいホームメイト(ホームスティ先の仲間)
カトラリー:ナイフ、フォーク、スプーンなどの総称
ドリトスのチーズ味:チップ(ポテトチップみたい)。菓子。
『イヤスゥコ』:ホームスティ先の奥さんからの著者の呼ばれ方
カミラ:クラスで、著者の隣席に座るコロンビア人。超美人。19歳。
学校の35%が日本人。25%がコロンビア人。残りは多種多様
スイス人のひとりとうまくいかないあれこれが書いてあります。著者はアジア人だから存在を否定されるのです。人種差別のいじめですな。
その部分を読んでいて、洋画、『クールランニング』を思い出しました。いい映画でした。
ジャマイカのオリンピック選考陸上競技100mの選手4人が、コーチとともに、冬のオリンピックのボブスレーに挑戦するのです。とてもいっしょうけんめいな態度です。でも、スイスのボブスレーチームがジャマイカをばかにするのです。ジャマイカチームのメンバーはくやしい思いをします。
こちらの本では、スイス人のひとりによるアジア人差別があります。日本人だけではなく、中国人も差別されるそうです。
スイス人は、アルプスに囲まれた小さな村や街で育つ。広い世界、広い社会を知らない。だから差別をするという考察があります。
でも30代のいいスイス人もいたそうです。まあ、個人単位で判断したほうがいいのでしょう。
バーン:クラスの先生
ヘイト:憎む。憎悪。人種差別
著者による細やかな人間観察の記録が有益です。いい人もいれば、そうでない人もいます。
235ページあるうちの121ページまで読みました。(同じようなこととして、その後のページの分も追加して記述しておきました。日本と外国の生活の違いがおもしろい)
外国(あるいはカナダという場所で)で学ぶ日本人留学生に対する現地の関係者(不動産屋とか家主とか)の話が興味深い。島国日本、単一民族で暮らしている日本人ではなかなか気づけないことです。
①日本人は、『商品価値』が高い。まじめ、借家を清潔にきちんとする。家賃の滞納がない。おとなしい。従順。ルールを守る。礼儀正しいなどです。日本人は、『いい商品扱い』なのです。
②もうひとつ驚いたのは、不動産会社の人がスペアーキーを持っていて、まだ居住中の留守宅へ、次にその部屋を借りたいという人を連れて、内覧に入ることができるのです。問題ないのです。びっくりしました。
③ウィキペディア(Wikipedia)が、身元保証になる。著者の場合、日本の有名な芸能人として、信用してもらえたそうです。
④カナダは、室内の電灯が暗い。これは、日本のほうが、異常に明るいそうです。
⑤スーパーで売られている野菜はパッケージされていない。量り売り(はかりうり)。納豆はすべて冷凍されている。豆腐はあるが、硬い。消費期間は長い。
⑥バンクーバーで生活する人は軽装(lululemonという銘柄が多い。ルルレモン。ヨガウェア)。男は、短パンで上半身は裸(筋肉質の体が自慢の衣装。自信満々)、日本でユニクロは安価だが、カナダでは高価なおしゃれ着扱い。MUJI(むじるしりょうひん。無印良品)もおしゃれ着扱い。
⑦路線バスはいろいろ不都合があるそうです。満員だと乗車を断わられるそうです。路線バス事情は、イギリス留学をされた彬子女王(あきこ女王)も書かれていました。『(イギリスの路線バスについて)日本の路線バスとはずいぶん違います。路線バスは、時間通りには来ない。そもそも定刻になっても来ない。最後まで来ない。来ないという案内もない。慣れるそうです。日本の親切で、ち密な対応のほうが、丁寧すぎるのではないかというようにも思えてくるそうです』(ふ~む。太川陽介さんのテレビ番組、路線バス乗り継ぎの旅は、イギリスではできませんな)
⑧青ネギは、頭のほうが切られて売られている。白い部分が1,緑の部分が2ぐらいの割合で売られている。
読んでいて思うのは、50歳独身の著者です。
一般的には、50歳の女性は、結婚していて、こどもがいて、たいてい、50代で祖母になります。
やっていることは、同じ50歳でもだいぶ違います。
人生いろいろです。
英会話はなかなか上達しません。
3か月ぐらい現地にいると、ある日突然聞き取れるようになるということがあるようですが、著者はまだそうなれません。50歳という年齢だと、どうなのかなあ。
イギリスに留学された皇族の彬子女王の手記を読んだことがあります。
『赤と青のガウン オックスフォード留学記 彬子女王(あきこじょうおう) PHP文庫』
英会話ができなかったけれど、努力を続けた結果、ある日突然相手が話す英語が明瞭に理解できるようになられたそうです。(英語学習者にとっては、いいアドバイスになります)
英語がわからなかったゆえの孤独があります(日本に帰りたい)。それを救ってくれる学友の存在があります。人間は助け合いです。
こちらの本では、話し言葉の文章が続きます。
ホームメイトたちの進路:ナホ(進学)、エミ(就職)、チナミ(進学)。一般的に留学生は大半が半年以内に日本へ帰国するそうです。現地での進学や就職は異例だそうです。
オバンジャーズ:バンクーバーに住む日本人女性たち。日本人ママ友会。作家の西加奈子さんからの紹介がありました。現地は、治安の面で、いいことばかりではありません。情報交換があります。
メディテーション:瞑想(めいそう。心を静めて無心になる)
著者は、勉強はできても、事務仕事はにがてです。引っ越しの段取りがうまくいきません。
2022年(令和4年)2月です。
著者は現地では、ジャパニーズセレブリティだそうです。(日本人の有名人)
公立カレッジの授業料が、2年間で、450万円近いそうです。(高いなあ)
週に20時間以内の労働ができる。1日4時間5日間ぐらいで少ない。2年コースを卒業すると、3年間の就労ビザを取得できる。うまくいけば、永住権がもらえるが、著者はもう50歳なのでほぼ無理だそうです。若くないと永住権はもらえない。50歳は年齢加算が0点だそうです。
フードハンドラー:食品取扱関係者(職業)。資格
Moodle:ムードル。授業や学習管理で使用するソフトウェア(プログラム)
バンクーバーにある古い木造アパートに住んで1年が経つ。(2023年(令和5年)春)
24世帯で、共同の洗濯機が2台ある。(会社の独身寮みたいです)
レイシスト:人種差別を行う人
著者は、ひとり暮らしが長い人です。苦にならないそうです。
カナダのバンクーバーで日本食にしたら、体重が5kg減った。
ウクライナで戦争が始まって、野菜が高くなった。
円安で、負担が増えた。
卵もハムも高い。
カナダでは、平均4回か5回職業を変えるか、会社を変える。
なんだか、いいかげんなところもあります。
どの学校に通おうかと迷い、複数の学校で説明を聞いて選択して入学したのですが、事前説明と実態が一致しません。入校してしまえば、あきらめるしかないようです。
フェアウェルパーティ:送別会
165ページあたりまで読んできて、後半は、あまり参考にならないかなあと思いましたが、再後半部もなかなか良かった。
2022年(令和4年)著者は、カナダバンクーバーで友だちになったヘレナに会いに、ひとりで、南米コロンビアまで行って、1週間ぐらい現地にあるヘレナの自宅で過ごしています。
52歳の大冒険、ひとり旅でした。けして、治安がいいお国ではありません。麻薬事件がときおりテレビニュースで取り上げられるお国です。マフィアみたいなギャングもいます。でも、一般人は、犯罪に警戒しながらも力強く暮らしています。現地人のヘレナが、コロンビアで思いつくものは、コーヒーとドラッグしかないと言います。
記述内容は、映画の中にいるみたいでした。
コロンビアの首都ボゴタは、標高2625mだそうです。初日の夜、著者は、眠っているときに呼吸が苦しくなりました。慣れるようですが、息ができなくなったそうです。気圧が低い。空気が薄い。
記述を読んで、著者は、コロンビアで過ごして、幸せだったことが伝わってきました。
コロンビア訪問の話題の前に、バンクーバーで、光浦靖子さんが、出会い系サイトに挑戦した話があります。西加奈子さんもからんで、オバンジャーズ(日本人妻の会)仲間の協力で偽名、年齢査証(52歳なのに47歳)しながらのマッチングアプリ登録です。そのうち、相手の50歳外国人男性に、著者が、日本で有名な芸能人であることがばれてしまいますが、恋仲にはなれませんでしたが、友だちにはなれた気分だったそうです。
いろいろあります。作家の西加奈子さんに誘われて、お宅へご飯を食べに行って、女優の二階堂ふみさんと会って、映画、『SHUGUN 将軍』の話題が出たということもありました。
アメリカ合衆国のハリウッドは撮影にお金がかかるので、費用がハリウッドほどかからないバンクーバーで撮影する映画製作が多いそうです。
日本人がバンクーバーで、医療機関にかかるたいへんさが書いてあります。以前、西加奈子さんの本、『雲をつかむ』でも同様のことが書いてありました。
現地の人は、医療費はただだけれど、制度があって、ホームドクターをもっていないと手続きがたいへんなのです。
バンクーバーでは、6か月以上滞在する留学生は、月75ドルの保険料支払いのような義務があるそうです。
文字を読むことで、異世界体験ができました。読書の醍醐味(だいごみ。深い味わい。本当の楽しさ)を堪能(たんのう。満ち足りて十分なこと)しました。本書は、良書です。なかなか良かった。
(その後のこと)
上記の感想メモをじっさいに書いたのは、3月2日のことでした。
その後、3月28日から読み始めた本が、『50歳になりまして 光浦靖子 文春文庫(文藝春秋)』です。
『ようやくカナダに行きまして』を読んだ時に疑問だった、“著者がどうしてカナダを留学先として選択したのか”の疑問が解消しました。『50歳になりまして』の冒頭付近にある、『はじめに』に、しっかりとカナダバンクーバー選択の理由が書いてありました。
アメリカ合衆国に住んでいた知人の話として、アメリカ合衆国では、都市部ではそうでもないが、いなかへ行くと、現地の人たちのアジア人に対する差別意識がとても強い。
不況の原因が、貿易不均衡にあり、アメリカ合衆国の経済が衰退化したのは、アジア諸国からの輸入製品の増加にあると考えられている。同国のいなかでは、こどもでもあからさまに、アジア系民族を差別してくるそうです。アジア系の人間に対するいじめがあります。
アメリカ合衆国西海岸の道路を車で北上しながらカナダに入ると、その差別意識が消える。カナダの人たちは、人種差別の意識が薄く、人が優しいという情報があります。
加えて、留学の話がまだないころ、光浦靖子さんがカナダを訪れたおりに、偶然ですが、建物のエレベーター付近で、日本人元プロレスラーご夫婦である佐々木健介さんと北斗晶(ほくと・あきら)さんに会いました。
光浦さんは大の女子プロレスファンだったのです。ご夫婦の息子さんが、カナダバンクーバーに留学されています。ご夫婦から、その気があるなら、エージェンシー(代理業、代理店)を紹介すると声をかけられています。
人との出会いが、光浦靖子さんの人生の目標を定めることにつながっています。
もうだいぶ前のことになりますが、光浦靖子さんが、番組、『徹子の部屋』にゲストとして出演されて、この本のことをお話しされていました。
出演後は、本が売り切れたようすで、日にちがだいぶたって、たぶん増刷されて、今回の注文ではすんなり手に入りました。
愛知県渥美半島のご出身で、お勉強ができることが売りのお笑い芸人さんです。
パラパラっとページをめくって、それほどの文章量でもないので、短時間で読めそうです。
読み始めます。
読み始めて思うことです。
結婚、出産、育児体験のない方です。
53歳の方です。年齢的に、それらはもうなさそうな気もします。
ひとりの人の個性として、光浦さんは、勉強をする人、勉強を続けたい人だった。だから、カナダへ行った。(どうしてカナダなのかといところも考えさせられました。フランス語の領域と英語の領域がある国です。どうして、留学先に、アメリカ合衆国とかイギリスを選ばなかったのか。そのあたりも読み手のわたしは関心があります。二番手が好きな性格なのか)(読み終えて:結局カナダを選択された理由は書いてありませんでした)
1年間の留学が3年に伸びています。
語学学校→カレッジ(卒業)→3年の就労ビザをゲットした(ボスグラという名称の就労ビザです。何の仕事をするのだろう?)
本の内容は、2021年(令和3年)7月~2022年(令和4年)7月までの1年間の記録で、語学学校時代のものだそうです。 50歳で留学して英語を習得する。う~む。もっと早い方が英語の習得には良かったような。
いろいろ疑問をもちながらの読書の始まりとなりました。
目次を見ると、『ヘレナさん』という女性の名前がたくさん出てきます。現地でできた親友でしょうか。
2021年成田空港から出発です。
コロナ禍です。(日本においてはおもに、2020年~2022年)
静かな成田空港です。関係者の見送りがあります。
ゲートをすぎると、ひとりぼっちです。
なんだか、18歳のときの自分を思い出しました。博多駅のホームで、高校の友だちに見送られて、新幹線に乗ってから、ひとりぼっちになりました。でも、そのときのわたしは、まだ十代でした。光浦さんは五十代です。お笑い芸能にうちこんだ何十年かがありました。
まだ、日本国内である成田空港にいるのに、『日本に帰りたい』という気持ちが、光浦さんに芽生えました。
本の記述のベースになっているのは、日記だと思います。
なんのネタもなしに、文章を書き続けることはむずかしい。
光浦さんも日記をつけておられるのでしょう。
カナダといえば、作家の西加奈子さんが住んでおられます。途中、光浦さんとの交流もあったようで、本に出てくるのでしょう。(199ページにありました)。西加奈子さんは、お笑い芸人さんたちとつながりがあるようで、テレビ番組で対談を見たことがあります。お笑いコンビオードリー春日さんの相方若林正恭さんとお話しをされていました。わたしは、若林正恭さんの本も何冊か読みました。若林正恭さんは、ぱっと思いつくと、ひとりで海外旅行へ行く人です。
こちらの本の内容は、雑誌、『オール讀物』に2022年・2023年(令和4年・5年)に掲載されたものが下地になっているそうです。
ああ、コロナだから、バンクーバーで指定されたホテルに三日間滞在して、感染の有無を確認するのか。たいへんです。
チップの習慣があるからたいへんそうです。タクシー代支払いのチップをいくらにするかです。
現地に住む60代後半の夫婦宅でホームスティです。
ホストファミリーです。ホストファーザーが、やせたメガネのおじいさん(ケンさん)、ホストマザーが、小柄でかわいらしいおばあさん(グレンダさん)、彼女は家事がうまい、趣味が、パズルと読書の方だそうです。
大きなお屋敷です。1階と2階に留学生の部屋が合計4部屋あります。
コロナだからマスク着用です。
(今になって、ときおり、コロナ禍ってなんだったのだろうと思い出すことがあります。たいへんな目にあいました。コロナ禍がなければ、スムーズに運んだ話がいくつもありました。されど、それも、過ぎた話になりました)
ハル・ベリー:アメリカ合衆国の女優
エミ、ナホ(19歳):同じ家にいる留学生。お互いに助け合いが必要です。他人に頼るしかありません。
ちょっと光浦靖子さんのパソコンオンチ、スマホオンチ(知識がない)には、驚かされます。
まあ、操作を勉強したことがない中高年は、こんなものなのかなあ。そんなものなのでしょう。
英会話もパソコンもできないし、おまけにコロナで、お互いに近づけず、距離をおいて離れての会話です。外国人たちとの意思疎通がたいへんです。
留学生たちは、二十歳前後の若い女性たちが多い。コロナ禍という特殊事情のため、入国できる国籍で日本人が多い。若い世代のなかに、50歳の著者が入るのはさすがに場違いです。芸能人扱いされることもあって、最初はかなり苦労されています。
読んでいると、そこまでして英会話の勉強をしなければならないのだろうかと疑問をもちます。
なんというか、光浦靖子さんは、自己完結型の人生の送り方です。結婚、出産、育児、介護という体験がありません。
有名人ゆえに、日本では周囲の目が監視の目に感じていた。
カナダでは、自分は知られていないから、自由になれた。
リラックスできる。
そんなことが書いてあります。
上級、中級、初級の3クラスがある。著者は、中級に所属する。日本人が4人(若い女性が2人と30代男性が1人、そして著者がいる)。ほかに、19歳南米エクアドル人女性、29歳中米エルサルバドル人男性、21歳ベルギー人男性がいます。合計4人です。
バンクーバー:移民の都市。白人系40%、中国系・インド系が多い。いろんな言語が街に流れている。
ゆったりしている。東京の生活とは異なる。
ひとつの項目で、長い文章が続きます。著者は勉強をする人です。
カナダプレイス:海の見える広場。ここで、初級・中級クラスのメンバーは昼食をとる。
親切にしてくれた人たち
ジョーダン:上級クラス。20代女性。美人、アニメオタク、おしゃれ。黒髪、足にはタトゥーがある。
ヘレナ:南米コロンビア人女性29歳。初級クラス。大きな声、ハイテンション、笑って、怒る。学校のムードメーカー。睡眠時間3時間だそうです。ヘレナが15歳のときに産んだ、14歳の息子がいる。夫は浮気症で、ほぼ離婚状態。リモートで、コロンビアにある会社で働いている。カナダでの永住権獲得を目標にしている。
著者の自称ニックネームは、愛知県渥美半島(あつみはんとう)のミス頑固(がんこ)だそうです。渥美半島には、伊良湖岬があります。農業と観光の地域です。
フラストレーション:欲求不満
ラティーノ:ラテンアメリカにルーツをもつ人々
テキーラショット:小さなグラスに入ったテキーラをいっきに飲み干すこと。
カナダドル:2021年夏が、1ドル90円。2024年7月が、1ドル118円。ホームスティは、3食付きで、ひと月100ドル。ヨーロッパ人の一部は、留学目的ではなく、観光目的でカナダに来て、ホテルよりも安いホームスティに泊まって勉強しながら(しているふり?)観光で遊びまくっているそうです。
読んでいて、バンクーバーはやはり外国です。日本とは違います。
①落し物は届けない。現金が落ちていても届ける先がない。裸の現金は、拾った人間がポケットに入れてしまってあたりまえ。おとがめもない。
②変なユーチューバーがいる。男が、『今日家に泊めて』と腕をつかんで話しかけてくる。その撮影シーンをユーチューブで流している。
③相手に対する、『手伝いましょうか』というような声かけは、現実的には迷惑だからといやがられる。小さな親切大きなお世話のようなものです。各自が、自分のやり方、自分のペースをくずしたくない。
④人生で一番大切にしているものはなんですか?という質問があります。コロンビア人の答えは、『家族』。著者の答えは、『好奇心』(ドン引きされたそうです。質問の意味がわかっていないのではないかと疑われたそうです)
⑤日本のパスポートをうらやましがられる。日本のパスポートをもっていれば、世界中のほとんどの国へ行ける。(ほかの国のパスポートでは、いろんな国には行けないそうです)
チナミ:新しいホームメイト(ホームスティ先の仲間)
カトラリー:ナイフ、フォーク、スプーンなどの総称
ドリトスのチーズ味:チップ(ポテトチップみたい)。菓子。
『イヤスゥコ』:ホームスティ先の奥さんからの著者の呼ばれ方
カミラ:クラスで、著者の隣席に座るコロンビア人。超美人。19歳。
学校の35%が日本人。25%がコロンビア人。残りは多種多様
スイス人のひとりとうまくいかないあれこれが書いてあります。著者はアジア人だから存在を否定されるのです。人種差別のいじめですな。
その部分を読んでいて、洋画、『クールランニング』を思い出しました。いい映画でした。
ジャマイカのオリンピック選考陸上競技100mの選手4人が、コーチとともに、冬のオリンピックのボブスレーに挑戦するのです。とてもいっしょうけんめいな態度です。でも、スイスのボブスレーチームがジャマイカをばかにするのです。ジャマイカチームのメンバーはくやしい思いをします。
こちらの本では、スイス人のひとりによるアジア人差別があります。日本人だけではなく、中国人も差別されるそうです。
スイス人は、アルプスに囲まれた小さな村や街で育つ。広い世界、広い社会を知らない。だから差別をするという考察があります。
でも30代のいいスイス人もいたそうです。まあ、個人単位で判断したほうがいいのでしょう。
バーン:クラスの先生
ヘイト:憎む。憎悪。人種差別
著者による細やかな人間観察の記録が有益です。いい人もいれば、そうでない人もいます。
235ページあるうちの121ページまで読みました。(同じようなこととして、その後のページの分も追加して記述しておきました。日本と外国の生活の違いがおもしろい)
外国(あるいはカナダという場所で)で学ぶ日本人留学生に対する現地の関係者(不動産屋とか家主とか)の話が興味深い。島国日本、単一民族で暮らしている日本人ではなかなか気づけないことです。
①日本人は、『商品価値』が高い。まじめ、借家を清潔にきちんとする。家賃の滞納がない。おとなしい。従順。ルールを守る。礼儀正しいなどです。日本人は、『いい商品扱い』なのです。
②もうひとつ驚いたのは、不動産会社の人がスペアーキーを持っていて、まだ居住中の留守宅へ、次にその部屋を借りたいという人を連れて、内覧に入ることができるのです。問題ないのです。びっくりしました。
③ウィキペディア(Wikipedia)が、身元保証になる。著者の場合、日本の有名な芸能人として、信用してもらえたそうです。
④カナダは、室内の電灯が暗い。これは、日本のほうが、異常に明るいそうです。
⑤スーパーで売られている野菜はパッケージされていない。量り売り(はかりうり)。納豆はすべて冷凍されている。豆腐はあるが、硬い。消費期間は長い。
⑥バンクーバーで生活する人は軽装(lululemonという銘柄が多い。ルルレモン。ヨガウェア)。男は、短パンで上半身は裸(筋肉質の体が自慢の衣装。自信満々)、日本でユニクロは安価だが、カナダでは高価なおしゃれ着扱い。MUJI(むじるしりょうひん。無印良品)もおしゃれ着扱い。
⑦路線バスはいろいろ不都合があるそうです。満員だと乗車を断わられるそうです。路線バス事情は、イギリス留学をされた彬子女王(あきこ女王)も書かれていました。『(イギリスの路線バスについて)日本の路線バスとはずいぶん違います。路線バスは、時間通りには来ない。そもそも定刻になっても来ない。最後まで来ない。来ないという案内もない。慣れるそうです。日本の親切で、ち密な対応のほうが、丁寧すぎるのではないかというようにも思えてくるそうです』(ふ~む。太川陽介さんのテレビ番組、路線バス乗り継ぎの旅は、イギリスではできませんな)
⑧青ネギは、頭のほうが切られて売られている。白い部分が1,緑の部分が2ぐらいの割合で売られている。
読んでいて思うのは、50歳独身の著者です。
一般的には、50歳の女性は、結婚していて、こどもがいて、たいてい、50代で祖母になります。
やっていることは、同じ50歳でもだいぶ違います。
人生いろいろです。
英会話はなかなか上達しません。
3か月ぐらい現地にいると、ある日突然聞き取れるようになるということがあるようですが、著者はまだそうなれません。50歳という年齢だと、どうなのかなあ。
イギリスに留学された皇族の彬子女王の手記を読んだことがあります。
『赤と青のガウン オックスフォード留学記 彬子女王(あきこじょうおう) PHP文庫』
英会話ができなかったけれど、努力を続けた結果、ある日突然相手が話す英語が明瞭に理解できるようになられたそうです。(英語学習者にとっては、いいアドバイスになります)
英語がわからなかったゆえの孤独があります(日本に帰りたい)。それを救ってくれる学友の存在があります。人間は助け合いです。
こちらの本では、話し言葉の文章が続きます。
ホームメイトたちの進路:ナホ(進学)、エミ(就職)、チナミ(進学)。一般的に留学生は大半が半年以内に日本へ帰国するそうです。現地での進学や就職は異例だそうです。
オバンジャーズ:バンクーバーに住む日本人女性たち。日本人ママ友会。作家の西加奈子さんからの紹介がありました。現地は、治安の面で、いいことばかりではありません。情報交換があります。
メディテーション:瞑想(めいそう。心を静めて無心になる)
著者は、勉強はできても、事務仕事はにがてです。引っ越しの段取りがうまくいきません。
2022年(令和4年)2月です。
著者は現地では、ジャパニーズセレブリティだそうです。(日本人の有名人)
公立カレッジの授業料が、2年間で、450万円近いそうです。(高いなあ)
週に20時間以内の労働ができる。1日4時間5日間ぐらいで少ない。2年コースを卒業すると、3年間の就労ビザを取得できる。うまくいけば、永住権がもらえるが、著者はもう50歳なのでほぼ無理だそうです。若くないと永住権はもらえない。50歳は年齢加算が0点だそうです。
フードハンドラー:食品取扱関係者(職業)。資格
Moodle:ムードル。授業や学習管理で使用するソフトウェア(プログラム)
バンクーバーにある古い木造アパートに住んで1年が経つ。(2023年(令和5年)春)
24世帯で、共同の洗濯機が2台ある。(会社の独身寮みたいです)
レイシスト:人種差別を行う人
著者は、ひとり暮らしが長い人です。苦にならないそうです。
カナダのバンクーバーで日本食にしたら、体重が5kg減った。
ウクライナで戦争が始まって、野菜が高くなった。
円安で、負担が増えた。
卵もハムも高い。
カナダでは、平均4回か5回職業を変えるか、会社を変える。
なんだか、いいかげんなところもあります。
どの学校に通おうかと迷い、複数の学校で説明を聞いて選択して入学したのですが、事前説明と実態が一致しません。入校してしまえば、あきらめるしかないようです。
フェアウェルパーティ:送別会
165ページあたりまで読んできて、後半は、あまり参考にならないかなあと思いましたが、再後半部もなかなか良かった。
2022年(令和4年)著者は、カナダバンクーバーで友だちになったヘレナに会いに、ひとりで、南米コロンビアまで行って、1週間ぐらい現地にあるヘレナの自宅で過ごしています。
52歳の大冒険、ひとり旅でした。けして、治安がいいお国ではありません。麻薬事件がときおりテレビニュースで取り上げられるお国です。マフィアみたいなギャングもいます。でも、一般人は、犯罪に警戒しながらも力強く暮らしています。現地人のヘレナが、コロンビアで思いつくものは、コーヒーとドラッグしかないと言います。
記述内容は、映画の中にいるみたいでした。
コロンビアの首都ボゴタは、標高2625mだそうです。初日の夜、著者は、眠っているときに呼吸が苦しくなりました。慣れるようですが、息ができなくなったそうです。気圧が低い。空気が薄い。
記述を読んで、著者は、コロンビアで過ごして、幸せだったことが伝わってきました。
コロンビア訪問の話題の前に、バンクーバーで、光浦靖子さんが、出会い系サイトに挑戦した話があります。西加奈子さんもからんで、オバンジャーズ(日本人妻の会)仲間の協力で偽名、年齢査証(52歳なのに47歳)しながらのマッチングアプリ登録です。そのうち、相手の50歳外国人男性に、著者が、日本で有名な芸能人であることがばれてしまいますが、恋仲にはなれませんでしたが、友だちにはなれた気分だったそうです。
いろいろあります。作家の西加奈子さんに誘われて、お宅へご飯を食べに行って、女優の二階堂ふみさんと会って、映画、『SHUGUN 将軍』の話題が出たということもありました。
アメリカ合衆国のハリウッドは撮影にお金がかかるので、費用がハリウッドほどかからないバンクーバーで撮影する映画製作が多いそうです。
日本人がバンクーバーで、医療機関にかかるたいへんさが書いてあります。以前、西加奈子さんの本、『雲をつかむ』でも同様のことが書いてありました。
現地の人は、医療費はただだけれど、制度があって、ホームドクターをもっていないと手続きがたいへんなのです。
バンクーバーでは、6か月以上滞在する留学生は、月75ドルの保険料支払いのような義務があるそうです。
文字を読むことで、異世界体験ができました。読書の醍醐味(だいごみ。深い味わい。本当の楽しさ)を堪能(たんのう。満ち足りて十分なこと)しました。本書は、良書です。なかなか良かった。
(その後のこと)
上記の感想メモをじっさいに書いたのは、3月2日のことでした。
その後、3月28日から読み始めた本が、『50歳になりまして 光浦靖子 文春文庫(文藝春秋)』です。
『ようやくカナダに行きまして』を読んだ時に疑問だった、“著者がどうしてカナダを留学先として選択したのか”の疑問が解消しました。『50歳になりまして』の冒頭付近にある、『はじめに』に、しっかりとカナダバンクーバー選択の理由が書いてありました。
アメリカ合衆国に住んでいた知人の話として、アメリカ合衆国では、都市部ではそうでもないが、いなかへ行くと、現地の人たちのアジア人に対する差別意識がとても強い。
不況の原因が、貿易不均衡にあり、アメリカ合衆国の経済が衰退化したのは、アジア諸国からの輸入製品の増加にあると考えられている。同国のいなかでは、こどもでもあからさまに、アジア系民族を差別してくるそうです。アジア系の人間に対するいじめがあります。
アメリカ合衆国西海岸の道路を車で北上しながらカナダに入ると、その差別意識が消える。カナダの人たちは、人種差別の意識が薄く、人が優しいという情報があります。
加えて、留学の話がまだないころ、光浦靖子さんがカナダを訪れたおりに、偶然ですが、建物のエレベーター付近で、日本人元プロレスラーご夫婦である佐々木健介さんと北斗晶(ほくと・あきら)さんに会いました。
光浦さんは大の女子プロレスファンだったのです。ご夫婦の息子さんが、カナダバンクーバーに留学されています。ご夫婦から、その気があるなら、エージェンシー(代理業、代理店)を紹介すると声をかけられています。
人との出会いが、光浦靖子さんの人生の目標を定めることにつながっています。