2025年03月01日
NHKドラマ10 東京サラダボウル
NHKドラマ10 火曜日午後10時 東京サラダボウル 国際捜査事件簿 エピソード6・7・8
俳優:奈緒(鴻田麻里こうだ・まり)、松田龍平(有木野了ありきの・りょう。アリキーノと呼ばれる)、中村蒼(なかむら・あおい。織田覚おだ・さとる)、武田玲奈(今井もみじ。ベトナム語通訳)、関口メンディー(黒須雄介。英語通訳)、 阿部進之介(八柳隆太やなぎ・りゅうた。警視庁捜査一課)、平原テツ(太良尾保たらお・たもつ。元暴力団担当の係長)、イモトアヤコ(清宮百合。シンハラ語通訳。通訳の総括)、皆川猿時(飯山修・総括係長)、阿川博也警部補(警部補は、巡査部長のひとつ上)
『エピソード6 海と警察官』
鴻田麻里のこどものころの回想シーンです。彼女が小学4年生ぐらいに見えます。
2005年(平成17年)、福岡県博多、海の近くです。韓国の食材や料理の話が、言葉(単語)をからめて、たくさん出てきます。
セマウル:韓国食材販売店名
小学生の鴻田麻里が、オンニ(韓国語でお姉さん)と呼ぶ女子高生の姉のような存在があります。(されど、いなくなります)
戸籍の売買(偽のパスポートづくりのため)の話、そのことを闇の仕事にしている、『ボランティア』という組織、それにからめた警察人事(犯罪組織の協力者警察職員)、けっこういろいろなことが伏線としてばらまかれる回になりました。
わたしの好きなコウメ太夫さんが、素顔で、そば屋の店主として登場したので、びっくりしてうれしくなりました。
コウメ太夫さん、それから、英語通訳の関口メンディーさんの演技が良かった。セリフも演技もうまい。
鴻田麻里(こうだ・まり)の決意表明があります。
(自分は、なぜ、警察官になったのか)『だれかのことを守れる自分になろうと思った』
(観た翌々日のこと)
ふとひらめきました。
緑色についてです。オンニ(お姉さん(のような人))が使う緑色の絵の具を由来として、鴻田麻里の緑色に染めた髪があるのです。
鴻田麻里の髪の毛の色は緑です。ドラマでは、まず、オンニが描く海の色に、『緑色』があって、色は、自分の意思とか決心を表していて、『(画用紙に色を塗る時は)自分で色を決めて、(筆を使って)線を引く』ということが、鴻田麻里の緑色の髪に、気持ちが込められているのです。緑色には、オンニに対する尊敬と愛情があるのです。
『エピソード7 神様とバディ』
バディ=相棒、仲間、親友、ふたり組
ミドリ頭の奈緒(鴻田麻里こうだ・まり)さんの熱演が光ります。
歓迎されない人物が人事異動で来る。
阿川博也警部補
東新宿署組織犯罪対策課国際捜査係へ着任←新橋西署地域課←上麻布署国際捜査係
(う~む。最後まで観ましたが、配役が何かうまくいっていないと感じました。こちらの役者さんについて、存在感はあるのですが、なにか、周囲の雰囲気とぴたりときません。自分では、水谷豊さんのイメージがいい感じなのですが)
何がうまくないのだろう。
阿川警部補の言葉が、地に着いていないような気がするのです。う~む。何だろうこの違和感。ふわふわした違和感があります。(その後:次の第8話を観ていて、違和感の正体がわかりました。わたしだけの変な感性なのかもしれませんが、阿川博也警部補役の方の雰囲気が、お笑いの長州小力さん(ちょうしゅう・こりきさん)に似ているのです。体の動きとか、しゃべり方が、小力さんなのです)
このまま進むと、先が見えてきてしまうので、何か仕掛けがあるのでしょう。たとえば、阿川警部補を悪党だと思っていたら、実は善人だったとか。されど、それは無理があるような。人が同じなら、何度やっても同じことの繰り返しがこの世の常(つね。ふつうのこと)です。過ち(あやまち)は、繰り返されるのです。
阿川博也警部補は、まあ、4年ぐらい前のこととして、警察情報を犯罪組織に流して犯罪組織からみかえりをもらう汚れた刑事役です。(警察上層部はそれを知っていて意図的に阿川警部補をおとりにして、犯罪組織の全体をつまびらかにして組織をつぶす作戦です)
ボランティア:中国系の人身売買組織。犠牲者多数だが、実態はつかめていない。阿川警部補が、都市伝説で、そんな組織はないと鴻田麻里に言い放ちました。阿川警部補は、うそつき人間です。
織田覚(おだ・さとる):4年前に自殺した警察職員。松田龍平(有木野了ありきの・りょう。アリキーノと呼ばれる)の恋人。男同士のラブ
卒配先(そつはいさき):警察学校を卒業した警察官が配属される警察署のこと。
観ていて思うのは、<警察は、警察職員と、警察という組織のためにある>ということです。とくに、組織の上層部はそう考えているようにみえます。
鴻田麻里(こうだ・まり)は、織田覚(おだ・さとる))の妹と話す。
有木野が織田にプレゼントしたジッポーのライターの中に、秘密事項が保存されたSDカードがあるに違いない(わたしの予感です)
有木野は、『他人と距離を置く人間になった』(他人を信じない人間になったという意味でしょう)
有木野は、週刊誌に警察の不祥事を漏らした人間ではないのに、自分が疑われても否定しなかった。責任をひとりでかぶって、警察官を辞めて、警察で働く中国語の通訳に職を変えた。親友(恋人)の織田覚(おだ・さとる)をかばった。
有木野のセリフ:『この件は、オレが永久に埋める。過去に触れないでください。』(それはイカン。わたしの声です)
交錯する愛情があります。
SDカードには、映像データが保存されているのか。
つづく。
『エピソード8 鳩とコインランドリー』
鳩は、平和の象徴と呼ばれているが、じつは好戦的という話です。知っていて知らぬふりをしていて、人はそれでも鳩たちは平和だと思いたい。
コインランドリーは、自殺したとされる織田覚のなんというか、心がほっとできる時間帯・空間なのです。コインランドリーでクルクル回っている洗濯機を観ることが好き。観ていると心が落ち着くそうです。
じぇじぇじぇの『あまちゃん』に観光協会の職員として出ていた安藤玉恵さんが、今回は、弁護士役です。同じく、あまちゃんに水産高校の先生役で出ていた皆川猿時さんは、警察の係長役です。イモトアヤコさんはシンハラ語の通訳人で、みなさん、かっこいい。
阿川博也警部補が、意図的で悪意のある中国語の翻訳(誤訳)をするわけです。
織田覚はそのようすをこっそりカメラで動画として記録して、警察の監察へ出すのです。
アリキーノは、警察の上層部である監察に促されて、映像を見て、翻訳の分析をして、報告書を出したのです。
その経緯を観ていて疑問が生じました。
報告書の作成を命じたのは、アリキーノの直属上司ではありません。
職務命令の有効性が微妙です。
ふつうなら、アリキーノは、自分の上司にこのことを相談しなければなりません。
組織人として、違法、異例な職務命令に従う義務はないと思うのです。
組織においては、必ず、行動の裏付けとなる根拠があって動かねばなりません。トラブルが起きたときに、自分の身を守るためです。責められたときに、寄りかかる根拠がいるのです。法令とか規則とかです。
今回のようなケースでは、結果的にうまくいかない状況に追い込まれた時は、自己責任になりそうです。だから、アリキーノは、警察官を辞めて、警察の通訳人になったということはあるでしょう。
いっぽう、アリキーノと織田をそうせざるをえない状況に追い詰めた監察の職員は、自分の身を守るために、アリキーノと織田を将棋の駒のように扱ったのです。ときに、組織の上層部にいる幹部は、冷酷非情です。人を人とも思いません。
<阿川博也警部補は、ボランティア(人身売買の犯罪組織)をつぶすために何かしようとしている>
そうだったらとして、その動機をどう表現するのか。楽しみです。
冤罪(えんざい)の話が出ます。阿川博也警部補の誤訳のために、無実なのに、犯罪者として逮捕・起訴されている人がいます。
わたしは、ジッポーのライターの中に、殺された中国人女性と阿川博也警部補の動画を記録したSDカードが隠されていると推理しています。(あたるかなあ。けっこう自信はあります)
重たい話になってきました。
次回が最終回です。
人は死んだあとも、カケラになって、この世に残っているというような話が出ました。
カケラというのは、ジッポーのライターのことではなかろうか。
緑の髪の鴻田麻里(こうだ・まり)のセリフ:『……いいんだよ。ムリして話さなくても』
アリキーノのセリフ:『ずっと話したかった。あんたにしか話せなかった』
確か、死んだ織田のセリフに、(アリキーノとずっといっしょにいるのは)『自分ではなかった。別の人だった。その人の手を離してはいけない』というようなものがありました。織田の遺言のようなものです。しみじみと胸に広がる感情があります。恋愛関係ではなく、お互いの立場を尊重する人間同士として男女がつながる。親友です。
俳優:奈緒(鴻田麻里こうだ・まり)、松田龍平(有木野了ありきの・りょう。アリキーノと呼ばれる)、中村蒼(なかむら・あおい。織田覚おだ・さとる)、武田玲奈(今井もみじ。ベトナム語通訳)、関口メンディー(黒須雄介。英語通訳)、 阿部進之介(八柳隆太やなぎ・りゅうた。警視庁捜査一課)、平原テツ(太良尾保たらお・たもつ。元暴力団担当の係長)、イモトアヤコ(清宮百合。シンハラ語通訳。通訳の総括)、皆川猿時(飯山修・総括係長)、阿川博也警部補(警部補は、巡査部長のひとつ上)
『エピソード6 海と警察官』
鴻田麻里のこどものころの回想シーンです。彼女が小学4年生ぐらいに見えます。
2005年(平成17年)、福岡県博多、海の近くです。韓国の食材や料理の話が、言葉(単語)をからめて、たくさん出てきます。
セマウル:韓国食材販売店名
小学生の鴻田麻里が、オンニ(韓国語でお姉さん)と呼ぶ女子高生の姉のような存在があります。(されど、いなくなります)
戸籍の売買(偽のパスポートづくりのため)の話、そのことを闇の仕事にしている、『ボランティア』という組織、それにからめた警察人事(犯罪組織の協力者警察職員)、けっこういろいろなことが伏線としてばらまかれる回になりました。
わたしの好きなコウメ太夫さんが、素顔で、そば屋の店主として登場したので、びっくりしてうれしくなりました。
コウメ太夫さん、それから、英語通訳の関口メンディーさんの演技が良かった。セリフも演技もうまい。
鴻田麻里(こうだ・まり)の決意表明があります。
(自分は、なぜ、警察官になったのか)『だれかのことを守れる自分になろうと思った』
(観た翌々日のこと)
ふとひらめきました。
緑色についてです。オンニ(お姉さん(のような人))が使う緑色の絵の具を由来として、鴻田麻里の緑色に染めた髪があるのです。
鴻田麻里の髪の毛の色は緑です。ドラマでは、まず、オンニが描く海の色に、『緑色』があって、色は、自分の意思とか決心を表していて、『(画用紙に色を塗る時は)自分で色を決めて、(筆を使って)線を引く』ということが、鴻田麻里の緑色の髪に、気持ちが込められているのです。緑色には、オンニに対する尊敬と愛情があるのです。
『エピソード7 神様とバディ』
バディ=相棒、仲間、親友、ふたり組
ミドリ頭の奈緒(鴻田麻里こうだ・まり)さんの熱演が光ります。
歓迎されない人物が人事異動で来る。
阿川博也警部補
東新宿署組織犯罪対策課国際捜査係へ着任←新橋西署地域課←上麻布署国際捜査係
(う~む。最後まで観ましたが、配役が何かうまくいっていないと感じました。こちらの役者さんについて、存在感はあるのですが、なにか、周囲の雰囲気とぴたりときません。自分では、水谷豊さんのイメージがいい感じなのですが)
何がうまくないのだろう。
阿川警部補の言葉が、地に着いていないような気がするのです。う~む。何だろうこの違和感。ふわふわした違和感があります。(その後:次の第8話を観ていて、違和感の正体がわかりました。わたしだけの変な感性なのかもしれませんが、阿川博也警部補役の方の雰囲気が、お笑いの長州小力さん(ちょうしゅう・こりきさん)に似ているのです。体の動きとか、しゃべり方が、小力さんなのです)
このまま進むと、先が見えてきてしまうので、何か仕掛けがあるのでしょう。たとえば、阿川警部補を悪党だと思っていたら、実は善人だったとか。されど、それは無理があるような。人が同じなら、何度やっても同じことの繰り返しがこの世の常(つね。ふつうのこと)です。過ち(あやまち)は、繰り返されるのです。
阿川博也警部補は、まあ、4年ぐらい前のこととして、警察情報を犯罪組織に流して犯罪組織からみかえりをもらう汚れた刑事役です。(警察上層部はそれを知っていて意図的に阿川警部補をおとりにして、犯罪組織の全体をつまびらかにして組織をつぶす作戦です)
ボランティア:中国系の人身売買組織。犠牲者多数だが、実態はつかめていない。阿川警部補が、都市伝説で、そんな組織はないと鴻田麻里に言い放ちました。阿川警部補は、うそつき人間です。
織田覚(おだ・さとる):4年前に自殺した警察職員。松田龍平(有木野了ありきの・りょう。アリキーノと呼ばれる)の恋人。男同士のラブ
卒配先(そつはいさき):警察学校を卒業した警察官が配属される警察署のこと。
観ていて思うのは、<警察は、警察職員と、警察という組織のためにある>ということです。とくに、組織の上層部はそう考えているようにみえます。
鴻田麻里(こうだ・まり)は、織田覚(おだ・さとる))の妹と話す。
有木野が織田にプレゼントしたジッポーのライターの中に、秘密事項が保存されたSDカードがあるに違いない(わたしの予感です)
有木野は、『他人と距離を置く人間になった』(他人を信じない人間になったという意味でしょう)
有木野は、週刊誌に警察の不祥事を漏らした人間ではないのに、自分が疑われても否定しなかった。責任をひとりでかぶって、警察官を辞めて、警察で働く中国語の通訳に職を変えた。親友(恋人)の織田覚(おだ・さとる)をかばった。
有木野のセリフ:『この件は、オレが永久に埋める。過去に触れないでください。』(それはイカン。わたしの声です)
交錯する愛情があります。
SDカードには、映像データが保存されているのか。
つづく。
『エピソード8 鳩とコインランドリー』
鳩は、平和の象徴と呼ばれているが、じつは好戦的という話です。知っていて知らぬふりをしていて、人はそれでも鳩たちは平和だと思いたい。
コインランドリーは、自殺したとされる織田覚のなんというか、心がほっとできる時間帯・空間なのです。コインランドリーでクルクル回っている洗濯機を観ることが好き。観ていると心が落ち着くそうです。
じぇじぇじぇの『あまちゃん』に観光協会の職員として出ていた安藤玉恵さんが、今回は、弁護士役です。同じく、あまちゃんに水産高校の先生役で出ていた皆川猿時さんは、警察の係長役です。イモトアヤコさんはシンハラ語の通訳人で、みなさん、かっこいい。
阿川博也警部補が、意図的で悪意のある中国語の翻訳(誤訳)をするわけです。
織田覚はそのようすをこっそりカメラで動画として記録して、警察の監察へ出すのです。
アリキーノは、警察の上層部である監察に促されて、映像を見て、翻訳の分析をして、報告書を出したのです。
その経緯を観ていて疑問が生じました。
報告書の作成を命じたのは、アリキーノの直属上司ではありません。
職務命令の有効性が微妙です。
ふつうなら、アリキーノは、自分の上司にこのことを相談しなければなりません。
組織人として、違法、異例な職務命令に従う義務はないと思うのです。
組織においては、必ず、行動の裏付けとなる根拠があって動かねばなりません。トラブルが起きたときに、自分の身を守るためです。責められたときに、寄りかかる根拠がいるのです。法令とか規則とかです。
今回のようなケースでは、結果的にうまくいかない状況に追い込まれた時は、自己責任になりそうです。だから、アリキーノは、警察官を辞めて、警察の通訳人になったということはあるでしょう。
いっぽう、アリキーノと織田をそうせざるをえない状況に追い詰めた監察の職員は、自分の身を守るために、アリキーノと織田を将棋の駒のように扱ったのです。ときに、組織の上層部にいる幹部は、冷酷非情です。人を人とも思いません。
<阿川博也警部補は、ボランティア(人身売買の犯罪組織)をつぶすために何かしようとしている>
そうだったらとして、その動機をどう表現するのか。楽しみです。
冤罪(えんざい)の話が出ます。阿川博也警部補の誤訳のために、無実なのに、犯罪者として逮捕・起訴されている人がいます。
わたしは、ジッポーのライターの中に、殺された中国人女性と阿川博也警部補の動画を記録したSDカードが隠されていると推理しています。(あたるかなあ。けっこう自信はあります)
重たい話になってきました。
次回が最終回です。
人は死んだあとも、カケラになって、この世に残っているというような話が出ました。
カケラというのは、ジッポーのライターのことではなかろうか。
緑の髪の鴻田麻里(こうだ・まり)のセリフ:『……いいんだよ。ムリして話さなくても』
アリキーノのセリフ:『ずっと話したかった。あんたにしか話せなかった』
確か、死んだ織田のセリフに、(アリキーノとずっといっしょにいるのは)『自分ではなかった。別の人だった。その人の手を離してはいけない』というようなものがありました。織田の遺言のようなものです。しみじみと胸に広がる感情があります。恋愛関係ではなく、お互いの立場を尊重する人間同士として男女がつながる。親友です。