2026年04月10日
イッセーエッセー イッセー尾形
イッセーエッセー イッセー尾形 青土社(せいどしゃ)
イッセー尾形さんを映像で拝見したのは、NHKドラマ作品「宙わたる教室(そらわたるきょうしつ。原作伊予原新(いよはら・しん))でした。
年齢の幅があり、国籍の違いもある定時制高校の生徒たちが、科学部をつくって、教室に火星の夕焼け風景を再現するところから始まります。
最終的に科学部の研究成果について、千葉市幕張メッセで開催された研究発表会で表彰されます。そこにいくまでの生徒たちと先生との協調や対立が描かれたいいドラマでした。実話が素材になっています。
発表内容は、『火星重力下でランパート・クレーターを再現する』でした。
研究メンバーは、東京都立東新宿高校定時制課程、柳田岳人(小林虎之助)、名取佳純(伊東蒼(いとう・あおい))、越川アンジェラ(ガウ)、長嶺省造(イッセー尾形)です。先生は、藤竹叶(ふじたけ・かなえ。窪田正孝)でした。
本「宙わたる教室」を読んだときの、感想の一部です。イッセー尾形さんは、次に出てくる「長嶺省造」を演じられました。名演技でした。病気の奥さんの夢をかなえるために奥さんの代わりに定時制高校の生徒になられました。
『第四章 金の卵の衝突実験』
長嶺省造:定時制高校二年生。昭和23年生まれ。74歳
金属加工の会社を自営で経営していたが、70歳で会社経営を閉じた。
子どもはふたりで、孫がいる。
福島の常磐炭田(じょうばんたんでん)の炭鉱町で育った。
炭鉱が斜陽化したためもあり、中卒で、集団就職で東京に来て町工場でがんばった。37歳で独立した。父親は10歳のときに炭鉱事故で亡くなった。
長嶺江美子:長嶺省造の妻
『じん肺(仕事中に大量の粉塵(ふんじん。ほこり、金属の粒(つぶ)などを長期間吸い込んで肺の組織が壊れた)』で現在は入院中。退院はいつになるのかわからない。
学歴は中学卒業。青森から集団就職で上京して、タイル工場で10年間粉まみれで働いた。高校に行きたかった。
本に戻ります。イッセー尾形さんは、福岡県出身の方で、こちらの本は、同県で配布されている西日本新聞に掲載されていた記事をおもに集めて、この本の発行のために、書下ろし(かきおろし)を加えたものになっているそうです。新聞掲載は、2024年7月から同年9月です。
わたしも中学の途中からと高校は福岡県内でしたので西日本新聞は読んでいました。なじみがあります。
さて、読み始めます。
ひとつひとつのエッセイは、短文です。
Ⅰ あの頃、はどこに?
65年前のことから始まります。
著者は、9歳ぐらいでしょう。小学生です。
1kmを体で覚える。小学校から神社まで歩くとその距離が1kmだったそうです。一般的には15分間ぐらいの徒歩ですな。
遠い昔の思い出話が始まりました。
小学6年生、足が速かった。運動はできた。
でも、体と体が接触するスポーツはにがてだった。例として、サッカー、ハンドボール
福岡県(北九州市)小倉(こくら)のこと、トロリーバスのこと(架線からの電気で動く電車)、長崎県佐世保市、福岡市西新(にしじん)、夜行列車で東京へ行く、昔のことがいろいろです。
2024年初めに博多公演(ひとり芝居でしょう。西鉄ホール)
イムズホール:福岡市中央区天神にあったファッションビルのホール。2021年にビルはなくなった。
東京にある丸ビル:丸の内ビルディング。丸くはない。東京駅皇居側にある。
小学校時代に、福岡から東京へ転校したときの思い出として、九州弁が通じない。
博多で生まれてあちこち行って(九州内)、東京へ行った。
メビウスの輪:帯状のものを1回ひねって張り合わせると、ひとつの面になる。
脱腸(だっちょう):久しぶりに聞いた言葉です。腸が足の付け根の筋肉のすき間から飛び出して皮膚が盛り上がる。
「西鉄ライオンズ」というチーム名がなつかしい。
ラバウル航空隊、それから、「♬おらは死んじまっただ……」の歌、もう忘れていたようなことを思い出すような内容記事です。
挿絵はご自分で描かれた(かかれた)ものでしょう。
こどもが描いたような絵にも見えます。
Ⅱ 夢もなく、アテもなく
ご本人が19歳ごろの話です。肉体労働者です。アルバイトです。
なんだか、夢のない灰色の毎日を過ごされています。
渋谷でビル掃除のアルバイト、羽田空港で機内食用の皿洗いのアルバイト(無限のように皿が出てきたそうです)、解体屋、建築職人、そして、「何者かになりたい」と強烈に思って、その先に、「役者」があった。
建設現場で働いていたころ、「ただ見つめる」感覚があった。
読んでいて理解したのは、肉体疲労で、感覚がなくなったときに、「ただ見つめる」状態になるのでしょう。
昭和37年、38年あたりの話です。1962年、1963年です。
ララミー牧場、ローハイド、コンバット! 西部劇とか、軍隊モノのドラマですな。著者はまだこどもです。手づくりでヘルメットや銃をつくります。材料は、ボール紙や木です。そういうことをわたしもやりましたな。
著者は、自転車を馬に見立てています。ごっこ遊びですな。
電電公社も今はなくなりました。
よしのぶちゃん誘拐事件、三島由紀夫割腹事件、よど号ハイジャック事件、あさま山荘事件、東京オリンピック、いろいろありました。
著者は、東京新宿にあった演劇学校へ通い出しました。(かよいだしました)
当時の新宿は、大人と子供が混在した街だったそうです。(今でもそうか)
今より、他人同士の人づきあいが濃厚だったそうです。
独特なリズムの文章です。
イッセー尾形さんの一人芝居(ひとりしばい)を観ているような気分になれます。
唐十郎(から・じゅうろう):劇作家、演出家、俳優。2024年(令和6年)84歳没
松任谷由実さんではなくて、荒井由実さんの時代です。
「Ⅲ 身体が日本を出るということ」
海外公演で一人芝居をされています。
不思議に思うのは、言葉です。どうやって、外国の人に演劇を披露するのだろう?
海外で活躍したい若い芸能人にとっては、参考になる人なのでしょう。
ニューヨーク公演についてから始まりました。
観客として考えているのは、ニューヨークに住んでいる日本人、日本人の留学生(なるほど)。
103ページには、同時通訳者がいるとも書いてあります。
調べたら、基本は日本語で演技をする。パントマイム的要素を取り入れるとありました。踊りのように表現することで言葉の壁を超えるそうです。
うまくいくときばかりではありません。演技の途中で退出するお客さんもいます。
推測ですが、著者は、日記か日誌をつけていて、このエッセイ本のネタ帳のようにしているのでしょう。
モマ(MoMA):ニューヨーク近代美術館。マンハッタンにあるモダンアート美術館
オブジェ:芸術作品。立体的なアート作品(美術品)
ダブリン:アイルランドの首都
老練な文章が続きます。ろうれん:長年の経験で、技術が熟練している。
5月、ドイツベルリンでの公演です。
スペインバルセロナでの公演もあります。
この章では、なぜ海外公演先でのあれこれを中心に語りが続きます。
台湾も出てきました。
著者は漂流するように放浪する人です。
今読んでいるページでは、カンボジアにあるプノンペン空港にいます。
国内移動をしているページに来ました。
青森→岩手県盛岡、話は飛んで、長野、名古屋、博多、自由人ですなあ。
「Ⅳ 演じてしまえば」
一人芝居を始めたころは舞台での始まる前が怖かった(こわかった)そうです。(そうでしょうなあ)
何年かたつにつれて、「好奇心」のほうが強まったそうです。
どんな感じになるのだろうかと想像することが楽しみになられたようです。
ネタに集中する。
1時間半の公演だそうです。
どんな感じなのだろうと想像してみました。
以前、綾小路きみまろさんの漫談ショーを観たことがあるのですが、やはり1時間半ぐらいでした。ひとり芝居のようなものです。あんな感じなのかなあ。一人芝居ではあるけれど、舞台を観客といっしょにつくっているという感じがありました。
著者が描いた挿絵(さしえ)には、「主張」があります。力がこもっています。
舞台がうまくいかなかったときは、帰宅して、ノートにかじりついて書きまくるそうです。
ほかの芸能人の方たちも同様の好意をされている人がいました。
書くことによって、苦痛を克服する手法です。
168ページにカフカの小説「城」が出てきます。主人公が、いつまでも城にたどりつかない物語です。わたしも以前読んだことがあります。
人間の心の中にあるものをひとり芝居で表現する。
191ページに夏目漱石作品「坑夫」を演じたことが書いてあり縁を感じました。
抗夫の素材は、栃木県と群馬県の県境あたりにあった現在は日光市に属する旧足尾町(あしお町)の足尾銅山です。1973年(昭和48年)に閉山しました。田中正三の明治天皇への直訴事件で有名な、日本最初の公害発生事件の地です。
わたしは同地に、小学生のころ3年間ぐらい住んでいたことがあります。こどものわたしにとっては自然との遊びに満ちたいい土地でした。
葛飾北斎の娘のことが書いてあります。
娘を「おおい」と呼んで声をかけていたから、娘の名前は、「応為(おうい)」になったという話が書いてあります。日本映画、「おーい 応為」もあります。
禁煙できないことが書いてあります。中毒体質ですなあ。今は、禁煙クリニックもあります。服薬してでもたばこはやめたほうがいいです。
あいさつをしない若い人が増えているそうです。
自分と利害関係がある人にはあいさつするけれど、利害関係がない著書のあいさつはスルーだそうです。
えこひいきをする人たちですな。自分が気に入った人には親切丁寧にして、気に入らない人の存在は無視する。
そういう人は、結婚生活はうまくいかないでしょう。
著者がひとり芝居で扱うテーマです。
「憎しみ」、「裏切り」、「純愛」、「自由」、「束縛と解放」、「秩序と非秩序」、「夢と現実」などです。
ドンゴロス:麻でできた目の粗い(あらい)袋。コーヒー豆や農作物を入れる。
著者が今一番知りたいのは、「老いのスピード」だそうです。
体を鍛えても、体力は落ちていっているそうです。
自分ではだいじょうぶでも、実際、体は衰えていっているということはあります。
イッセー尾形さんを映像で拝見したのは、NHKドラマ作品「宙わたる教室(そらわたるきょうしつ。原作伊予原新(いよはら・しん))でした。
年齢の幅があり、国籍の違いもある定時制高校の生徒たちが、科学部をつくって、教室に火星の夕焼け風景を再現するところから始まります。
最終的に科学部の研究成果について、千葉市幕張メッセで開催された研究発表会で表彰されます。そこにいくまでの生徒たちと先生との協調や対立が描かれたいいドラマでした。実話が素材になっています。
発表内容は、『火星重力下でランパート・クレーターを再現する』でした。
研究メンバーは、東京都立東新宿高校定時制課程、柳田岳人(小林虎之助)、名取佳純(伊東蒼(いとう・あおい))、越川アンジェラ(ガウ)、長嶺省造(イッセー尾形)です。先生は、藤竹叶(ふじたけ・かなえ。窪田正孝)でした。
本「宙わたる教室」を読んだときの、感想の一部です。イッセー尾形さんは、次に出てくる「長嶺省造」を演じられました。名演技でした。病気の奥さんの夢をかなえるために奥さんの代わりに定時制高校の生徒になられました。
『第四章 金の卵の衝突実験』
長嶺省造:定時制高校二年生。昭和23年生まれ。74歳
金属加工の会社を自営で経営していたが、70歳で会社経営を閉じた。
子どもはふたりで、孫がいる。
福島の常磐炭田(じょうばんたんでん)の炭鉱町で育った。
炭鉱が斜陽化したためもあり、中卒で、集団就職で東京に来て町工場でがんばった。37歳で独立した。父親は10歳のときに炭鉱事故で亡くなった。
長嶺江美子:長嶺省造の妻
『じん肺(仕事中に大量の粉塵(ふんじん。ほこり、金属の粒(つぶ)などを長期間吸い込んで肺の組織が壊れた)』で現在は入院中。退院はいつになるのかわからない。
学歴は中学卒業。青森から集団就職で上京して、タイル工場で10年間粉まみれで働いた。高校に行きたかった。
本に戻ります。イッセー尾形さんは、福岡県出身の方で、こちらの本は、同県で配布されている西日本新聞に掲載されていた記事をおもに集めて、この本の発行のために、書下ろし(かきおろし)を加えたものになっているそうです。新聞掲載は、2024年7月から同年9月です。
わたしも中学の途中からと高校は福岡県内でしたので西日本新聞は読んでいました。なじみがあります。
さて、読み始めます。
ひとつひとつのエッセイは、短文です。
Ⅰ あの頃、はどこに?
65年前のことから始まります。
著者は、9歳ぐらいでしょう。小学生です。
1kmを体で覚える。小学校から神社まで歩くとその距離が1kmだったそうです。一般的には15分間ぐらいの徒歩ですな。
遠い昔の思い出話が始まりました。
小学6年生、足が速かった。運動はできた。
でも、体と体が接触するスポーツはにがてだった。例として、サッカー、ハンドボール
福岡県(北九州市)小倉(こくら)のこと、トロリーバスのこと(架線からの電気で動く電車)、長崎県佐世保市、福岡市西新(にしじん)、夜行列車で東京へ行く、昔のことがいろいろです。
2024年初めに博多公演(ひとり芝居でしょう。西鉄ホール)
イムズホール:福岡市中央区天神にあったファッションビルのホール。2021年にビルはなくなった。
東京にある丸ビル:丸の内ビルディング。丸くはない。東京駅皇居側にある。
小学校時代に、福岡から東京へ転校したときの思い出として、九州弁が通じない。
博多で生まれてあちこち行って(九州内)、東京へ行った。
メビウスの輪:帯状のものを1回ひねって張り合わせると、ひとつの面になる。
脱腸(だっちょう):久しぶりに聞いた言葉です。腸が足の付け根の筋肉のすき間から飛び出して皮膚が盛り上がる。
「西鉄ライオンズ」というチーム名がなつかしい。
ラバウル航空隊、それから、「♬おらは死んじまっただ……」の歌、もう忘れていたようなことを思い出すような内容記事です。
挿絵はご自分で描かれた(かかれた)ものでしょう。
こどもが描いたような絵にも見えます。
Ⅱ 夢もなく、アテもなく
ご本人が19歳ごろの話です。肉体労働者です。アルバイトです。
なんだか、夢のない灰色の毎日を過ごされています。
渋谷でビル掃除のアルバイト、羽田空港で機内食用の皿洗いのアルバイト(無限のように皿が出てきたそうです)、解体屋、建築職人、そして、「何者かになりたい」と強烈に思って、その先に、「役者」があった。
建設現場で働いていたころ、「ただ見つめる」感覚があった。
読んでいて理解したのは、肉体疲労で、感覚がなくなったときに、「ただ見つめる」状態になるのでしょう。
昭和37年、38年あたりの話です。1962年、1963年です。
ララミー牧場、ローハイド、コンバット! 西部劇とか、軍隊モノのドラマですな。著者はまだこどもです。手づくりでヘルメットや銃をつくります。材料は、ボール紙や木です。そういうことをわたしもやりましたな。
著者は、自転車を馬に見立てています。ごっこ遊びですな。
電電公社も今はなくなりました。
よしのぶちゃん誘拐事件、三島由紀夫割腹事件、よど号ハイジャック事件、あさま山荘事件、東京オリンピック、いろいろありました。
著者は、東京新宿にあった演劇学校へ通い出しました。(かよいだしました)
当時の新宿は、大人と子供が混在した街だったそうです。(今でもそうか)
今より、他人同士の人づきあいが濃厚だったそうです。
独特なリズムの文章です。
イッセー尾形さんの一人芝居(ひとりしばい)を観ているような気分になれます。
唐十郎(から・じゅうろう):劇作家、演出家、俳優。2024年(令和6年)84歳没
松任谷由実さんではなくて、荒井由実さんの時代です。
「Ⅲ 身体が日本を出るということ」
海外公演で一人芝居をされています。
不思議に思うのは、言葉です。どうやって、外国の人に演劇を披露するのだろう?
海外で活躍したい若い芸能人にとっては、参考になる人なのでしょう。
ニューヨーク公演についてから始まりました。
観客として考えているのは、ニューヨークに住んでいる日本人、日本人の留学生(なるほど)。
103ページには、同時通訳者がいるとも書いてあります。
調べたら、基本は日本語で演技をする。パントマイム的要素を取り入れるとありました。踊りのように表現することで言葉の壁を超えるそうです。
うまくいくときばかりではありません。演技の途中で退出するお客さんもいます。
推測ですが、著者は、日記か日誌をつけていて、このエッセイ本のネタ帳のようにしているのでしょう。
モマ(MoMA):ニューヨーク近代美術館。マンハッタンにあるモダンアート美術館
オブジェ:芸術作品。立体的なアート作品(美術品)
ダブリン:アイルランドの首都
老練な文章が続きます。ろうれん:長年の経験で、技術が熟練している。
5月、ドイツベルリンでの公演です。
スペインバルセロナでの公演もあります。
この章では、なぜ海外公演先でのあれこれを中心に語りが続きます。
台湾も出てきました。
著者は漂流するように放浪する人です。
今読んでいるページでは、カンボジアにあるプノンペン空港にいます。
国内移動をしているページに来ました。
青森→岩手県盛岡、話は飛んで、長野、名古屋、博多、自由人ですなあ。
「Ⅳ 演じてしまえば」
一人芝居を始めたころは舞台での始まる前が怖かった(こわかった)そうです。(そうでしょうなあ)
何年かたつにつれて、「好奇心」のほうが強まったそうです。
どんな感じになるのだろうかと想像することが楽しみになられたようです。
ネタに集中する。
1時間半の公演だそうです。
どんな感じなのだろうと想像してみました。
以前、綾小路きみまろさんの漫談ショーを観たことがあるのですが、やはり1時間半ぐらいでした。ひとり芝居のようなものです。あんな感じなのかなあ。一人芝居ではあるけれど、舞台を観客といっしょにつくっているという感じがありました。
著者が描いた挿絵(さしえ)には、「主張」があります。力がこもっています。
舞台がうまくいかなかったときは、帰宅して、ノートにかじりついて書きまくるそうです。
ほかの芸能人の方たちも同様の好意をされている人がいました。
書くことによって、苦痛を克服する手法です。
168ページにカフカの小説「城」が出てきます。主人公が、いつまでも城にたどりつかない物語です。わたしも以前読んだことがあります。
人間の心の中にあるものをひとり芝居で表現する。
191ページに夏目漱石作品「坑夫」を演じたことが書いてあり縁を感じました。
抗夫の素材は、栃木県と群馬県の県境あたりにあった現在は日光市に属する旧足尾町(あしお町)の足尾銅山です。1973年(昭和48年)に閉山しました。田中正三の明治天皇への直訴事件で有名な、日本最初の公害発生事件の地です。
わたしは同地に、小学生のころ3年間ぐらい住んでいたことがあります。こどものわたしにとっては自然との遊びに満ちたいい土地でした。
葛飾北斎の娘のことが書いてあります。
娘を「おおい」と呼んで声をかけていたから、娘の名前は、「応為(おうい)」になったという話が書いてあります。日本映画、「おーい 応為」もあります。
禁煙できないことが書いてあります。中毒体質ですなあ。今は、禁煙クリニックもあります。服薬してでもたばこはやめたほうがいいです。
あいさつをしない若い人が増えているそうです。
自分と利害関係がある人にはあいさつするけれど、利害関係がない著書のあいさつはスルーだそうです。
えこひいきをする人たちですな。自分が気に入った人には親切丁寧にして、気に入らない人の存在は無視する。
そういう人は、結婚生活はうまくいかないでしょう。
著者がひとり芝居で扱うテーマです。
「憎しみ」、「裏切り」、「純愛」、「自由」、「束縛と解放」、「秩序と非秩序」、「夢と現実」などです。
ドンゴロス:麻でできた目の粗い(あらい)袋。コーヒー豆や農作物を入れる。
著者が今一番知りたいのは、「老いのスピード」だそうです。
体を鍛えても、体力は落ちていっているそうです。
自分ではだいじょうぶでも、実際、体は衰えていっているということはあります。



