2017年12月29日

火定(かじょう) 澤田瞳子

火定(かじょう) 澤田瞳子 PHP研究所

 まず、タイトル火定の意味をとれなかったので、調べました。「火定は、仏教の修行者が火の中に身を投じて死ぬこと」なんだか、おぞましい。(身震いするほどぞっとする。)
 奈良時代、奈良の都で、伝染病天然痘がはやる。
 自分には合わない内容のような気がします。

 中国へ派遣された人たちが持ち帰ってきた薬を奈良の病院関係者が手に入れてというお話と把握しました。読み進めば、「薬剤師」のお話とわかります。
 そこに出世をはばむためのはかりごとと冤罪(えんざい。本当は無実)がからんできます。
 この時代に囚人にただ飯を食わせることができたのかという疑問は生まれますが小説です。

 裏話を読むと詐欺という言葉が頭に浮かんできます。
 意味のない物に値段をつけて売って儲ける。

 10年から15年ぐらい前、奈良に惹かれて、何度も訪問していたことがありました。元興寺の記事がでてきます。何度も参拝しました。内容がリアルに読み手である自分に迫ってきます。

 登場人物多し。群像劇だろうか。

 第三章から最初のページに戻り、読みなおしました。
わからない言葉が多くて、内容を理解するのに手間がかかります。

 ページは食うが話はなかなか進まない。
 
 犯罪者をかばう小説でもあります。生い立ちに対して同情的です。

 乱闘になると中身がなくなる。囚人主導の争乱です。

 読み終えましたが、作品の出来は、なんとも、よくわかりませんでした。やはりわたしには、合いませんでした。天然痘の流行自体は史実として実際にあったことを確認しました。
 
調べたこととして、「天然痘(書中では、もがき裳瘡):てんねんとう。人から人に移る病気。3割が死亡。1980年根絶に成功した。高熱、皮膚がぼこぼこになる。予防はワクチン。対症療法(自然治癒力を高める)」、「喧伝:けんでん。言いふらす」、「朝貢国:ちょうこうこく。中国の皇帝に貢物を出し、中国が出した国を国として認める」、「検非違使:けびいし。警察みたいなもの」、「胡乱:うろん。疑わしい」、「恩赦:おんしゃ。刑事罰をちゃらにする。」、「僥倖:ぎょうこう。思いがけない幸い」、「伏魔殿:ふくまでん。魔物が隠れている殿堂」、「瘧:おこり。マラリア。間欠的な発熱」、「拵える:こしらえる」、「叺:かます。わらむしろをふたつおり。袋にする」、「褥:しとね。柔らかい敷物」

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