2017年07月04日

かがみの孤城 辻村深月

かがみの孤城 辻村深月(つじむら・みづき) ポプラ社

 登校拒否中学生たちの物語です。
 読み始めてまだ60ページ付近ですが、(全体で550ページぐらい)感想を書き始めてみます。

「こころ」中1女子、真田(さなだ)さんのグループがらみで、仲間外れにされたり、からかわれたりして、登校できなくなった。
「リオン理音」中1男子、サッカー好き、イケメン
「アキ」中3女子、背が高い、髪はポニーテール、明るく、ハキハキしている。
「フウカ」中2女子、おかっぱ。声優みたいな声
「スバル」中3男子、ハリポッターのロンに似ている。
「マサムネ」中2男子、メガネ、生意気、ゲームばかりしている。
「ウレシノ」中1男子、気が弱い、小柄

 出だしからしばらく、物語性に富み、久しぶりにお話を読む雰囲気で心地よかった。中身を知らなかったので、中学生モノとわかったとき、中学生向けの小説かと、身を引きました。
 さてどうなるでしょうか。

(つづく)

 城で、「願いの部屋」に入る鍵を見つけると願いがかなう。
 構成は月ごと、5月から始まって、翌年3月までの毎月、順繰り記述です。

 現実社会でも、学校でのいじめ(とくに無視)が原因で自殺する子どもさんがあとを絶たない。どうしたらいいのだろう。
 たとえば、過労死防止なら、仕事を辞めればいい。しかし、中学生の場合は、中学校を辞めるわけにはいかない。

 いじめをする対象者の存在は、中学校だけに限らない。社会に出てからでもいる。だからみんな、自分は自分、人は人という意識をもって生きている。

 彼らが鏡の向こうにある部屋にいるという感じはしますが、お城にいるという感じはしません。

(つづく)

 読み終わりました。
 読んでいる途中で、仕掛けに気づきました。そのせいか、最後は、物足りない結末に思えました。
 テーマを絞って、「登校拒否の克服」あるいは、「汚れた大人との闘い」にもっていけると良かった。

 月日が流れていくごとに勉強は遅れていく。
 学力がついないのに、進級してはいけないと思う。
 学校に行かない人間同士、行けない人間同士が固まったとして、助けになるのだろうか。
 作者は解答にたどりつけなかった。

 「怯んで:ひるんで」

 良かった表現として、「城がこころを守ってくれる」、「構わないでもらえることが一番楽で嬉しい」、「教室で流れている時間から振り落とされた」、「こころのなかが、じゃりっとする」、「たかが学校」


この記事へのトラックバックURL

※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい